茉恭さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

茉恭

茉恭

映画(402)
ドラマ(4)
アニメ(0)

教誨師(2018年製作の映画)

5.0

玉置玲央の存在感たるや!!!
もう、その一言に尽きる。
大杉漣との会話劇の中に、
彼の遺伝子が受け継がれていくような、
まるで通過儀礼にも思えた。


これまで、数々の死刑囚を演じた役者さんを観てきた
>>続きを読む

影裏(2020年製作の映画)

3.5

とにかく白くて長くてキレイな綾野剛の生足がたくさん出てくる作品www.

なんなん?この監督は足フェチなの?!
本編とは全然関係ないのに多発してくるので、だんだん不快になってくる。

そして純文学を映
>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.5

これぞワンカットの妙!!!
ロジャー・ディーキンス最高!!

時代は最早ここまで出来てしまう。
途中までワンカットだったことをすっかり忘れていたほどに自然。

思い出した頃には、こっちまで一緒に走って
>>続きを読む

ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.8

どうせ抱かれるなら、金に。

実話があるので、どうレビューしても本当の動機は彼女たちにしか解らない。
それを承知で言えば、女はいつだって逞しく生きていける生き物だということ。
それを痛快に、かつ同性に
>>続きを読む

ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

3.6

完全なるラ・ラ・ランド寄り。
原作に寄せてくるキャラは良かったけれど、
歌多すぎて途中で飽きる。
高畑充希のピーターパンを思い出させる歌唱力と体幹の強さを感じさせるダンスも良かったけれど、
それも途中
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.3

国が違えば戦争描写も違う。
どんなにコミカルに描いても、戦争そのものの残酷さ、
そしてその時代を生きて、すべて受け入れなくてはならなかった子どもたちの痛々しさは、
共通なのだろう。

気が狂うことすら
>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

4.3

夏の匂いがした。

岩井俊二監督お得意の叙情的作品。
相変わらず匂いを届けられる唯一無二の監督だと思う。

松たかこの浅ましさ、小賢しさにイライラする。
広瀬すずはいつまでこんな純真な役ができるのだろ
>>続きを読む

AI崩壊(2020年製作の映画)

3.5

先に言っておくが私は入江作品は好きなんだ。
前作のギャングースは最高傑作じゃないかと思ったし、
大規模な予算ものとして「22年目の」も良作だった。
なのになのに!!!
なんでぇー?(´;ω;`)

>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

うーん、クライムサスペンスというよりは、イギリスっぽいサスペンスムービーという感じ。
ダニエルグレイグが探偵だからかもしれないが、
謎解きが甘くて途中で飽きる。
伏線回収も最後の最後で会場が沸く一場面
>>続きを読む

キャッツ(2019年製作の映画)

2.8

舞台は劇団四季で大昔に観たので、内容はだいたい把握していた。
にしてもミュージカルだとわかっていたけどこれは…!
大筋を理解していない人は、なんのことか解らないところが多過ぎて、
もう最初から眠たくな
>>続きを読む

his(2020年製作の映画)

5.0

2020年、万人にお勧めしたい作品!!!

《愛がなんだ》の今泉監督が、とても優しい作品を作ったってよ!!
と、布教活動したい。

先ずはキャスティング最高!
(俺の)宮沢氷魚のゲイ役は、最近増殖傾向
>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

-

エピソード4しか観ないでも解るものだろうかと思ったけれど、4DXで観たかったので強行突破。

結果、
なんとなーく理解したw

とにかくアダムドライバーがカッコ良すぎて、
マリッジストーリーのときはそ
>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.2

FBIもメディアも本当に怖い!!!
マーダーケースが似ているというだけで、どんどん死刑レベルの犯人に仕立て上げられてしまうアメリカ!!!

クリントイーストウッドが監督だと、時系列がきちんと整理されて
>>続きを読む

記憶屋 あなたを忘れない(2020年製作の映画)

3.3

なんであんなラストしたんかなー?

原作とは違うことも十分承知しているし、
映像作品は監督のものだと十分承知している。
けれども言わせてくれ!!!

この作品で一番の見せ場はラストじゃないのか?!
>>続きを読む

シライサン(2020年製作の映画)

4.2

真の恐怖はエンドロールに。

白と黒、両側面を持つ作家がメガホンを持った作品。
今回は黒。黒乙というらしい。

相互フォローしているホラー作品のレビューに関しては絶大な信頼を寄せている方が是非に!
>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

4.0

脚本がとにかく面白い。
韓国作品恐るべし。
決して目新しくはない。
だいたい想像がつく、そのちょっと斜めをいく。
これ思いついた人、天才!

あらすじ読んでもピンと来ない人は多いと思う。
しかし、ああ
>>続きを読む

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.5

ざわざわざわ. . .ざわざわざわ. . .

脚本、狙いすぎて撃沈した感が否めない。
リアルをいろいろ詰め込んだせいで、カイジ本来のファンタジーが失われた感が否めない。

ざわざわざわ. . .ざわ
>>続きを読む

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

4.4

いい年をしたオジサンたちが脇目も振らず、上映中に大号泣していると聞いたので、
好奇心で行ってきました。
無礼なやつですみません…。

さて、本当に平日の午後だと言うのに一人で鑑賞にきている60歳前後の
>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.5

豚肉が食べられなくなる映画www
とにかくオクジャが可愛くて可愛くて。

ボンジュノ監督の他の作品が観たくて検索、すぐに観られた作品。

この頃には予算がなかったのか、カメラマンが違うのか、パラサイト
>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

この作品が伝えたかったことは確かに韓国の格差社会なんだけど、こうもトリッキーでファニーに描かれると、コメディ映画を観ている気分になる。
人を疑うことをせず、信じやすい根っからの富裕層の家に入り込んだ、
>>続きを読む

世界は今日から君のもの(2017年製作の映画)

-

門脇麦はファンだし、尾崎先生の脚本も好きなんだけど、これはダメだった…。

なんだろう?なにが言いたかったんだろう?

よくわからないまま終わってしまった。
予告はすごく面白そうでワクワクしたんだけど
>>続きを読む

愛唄 ―約束のナクヒト―(2019年製作の映画)

4.0

やっぱり(俺の)清原果耶は素晴らしい。
もう、その一言に尽きる。
ただ、血液の病気のひとにしては健康すぎる。
活発すぎるというのはもう、温かい目で見守ることにするw

言葉が誰かの絶望を喰い止めたり、
>>続きを読む

岬の兄妹(2018年製作の映画)

2.5

ぬるま湯コンプライアンスの中で目が腐っていたのだろうか?
かつて活劇はこんなに自由だっただろうか?
足の悪い兄と、自閉症で知的障害者の妹を売春させて生きていく生活。
そこに福祉という日本の生きる温情が
>>続きを読む

ファイ 悪魔に育てられた少年(2013年製作の映画)

4.3

もう、設定からして面白い!
韓国映画、ホントに侮れなくなってきた!!
ある意味、英才教育の話なのかと思ったら、マジか!!マジか!!の連続。
脚本、凝ってるわー!!!

ただ、伏線の回収がいまいちなのよ
>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.9

これまでの、どのドキュメンタリーよりも、エンタメ感があった。
当たり前だけど。
事実を黙々と伝えるのではなく、新しいテッドバンディ の切り口というか、
そこそこ彼のことを知っている人には、今作は意外に
>>続きを読む

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

3.6

今村昌弘の衝撃のデビュー作を、コメディ色強めに仕上げましたなんて予告だったので、物凄く悪い予感しかしなかったのですが、怖いもの見たさで観たらあら不思議、思ったより崩してなくてホッとしました。

でも小
>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

観客は誰もがこの諍いの結論が解っているのに、キャストが解っていないという王道のストーリー。
なのにスカーレットもアダムも本当に魅力的で、
予算のかかっていない会話劇に引き込まれる。
お互いに尊敬してい
>>続きを読む

洗骨(2018年製作の映画)

3.7

ゴリさんは初監督作品なのかしらと思ったら、過去にも何作か撮ってるのね。その割に時間経過の描写がいまいちだなあが最初の感想になってしまった…。

他の監督さんにはない素材だけれど、演出はたくさん見て勉強
>>続きを読む

カツベン!(2019年製作の映画)

4.3

※コメント欄に周防監督がうちの学校で行ったトークショーのネタバレ内容を書きました。

日本版ニューシネマパラダイスといった意識だったんだろうか?
映画に対する暑苦しい想い、それらにまつわる光と影、そし
>>続きを読む

黒い家(1999年製作の映画)

4.0

天才二人の昔の作品。
この頃の内野聖陽はまだまだ陰の人だったけれど、
存在感という面以外は天才ぶりを既に発揮している。

この時代のサイコサスペンスとはどんなものかと興味で観てみたけれど、
様子のおか
>>続きを読む

映画 賭ケグルイ(2019年製作の映画)

3.7

原作既読。
これはアニメの方が解りやすいし、実写になったらもっと解りやすくなった典型。
蛇喰夢子もべーやん以外に考えられないし、
エライザが生徒会長も適役と思う。なので、これだけでこの作品は完結してし
>>続きを読む

デイアンドナイト(2019年製作の映画)

4.5

劇場を見逃して、ずっと配信を待っていた作品。
配信ないならBD買う気まんまんだった。
そのくらいこの作品のレビューは、期待させるものばかりだった。
そして、観た。
(俺の)清原果耶の天才ぶりは健在で、
>>続きを読む

ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

4.0

私が小さい時から放映していたルパンも、一緒に成長してきた感があって感無量。
ルパンはこれで十分です。
音楽も大野雄二で胸熱だし!!!
カリオストロの城とか、壮大なコンセプトも素晴らしいけど、
3DCG
>>続きを読む

HUMAN LOST 人間失格(2019年製作の映画)

3.5

これがディストピアですか。
うーん、頭の良い人が太宰をリスペクトしているとこうなるんだなーと。

言いたい放題はここから。

コンセプトアーティスト、酷すぎませんか?
なんじゃありゃ?
アニゴジ、そう
>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.4

「人は歳を取らないと、時間の早さに気が付かないものさ」


最新のCG技術で往年の大名優たちを若返らせ、とんでもないギャング映画を作ってしまったんだなぁ。
3時間20分の映画は、せっかくのNetfli
>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

あのホテルは私たちにとってもトラウマでしかない!
かつて、天才・キューブリックがCGなしで表現した世界を、
今度は現代の技術を駆使して表現するわけで、
だからといってバリバリにCGやVFXを使ったので
>>続きを読む