ちろるさんの映画レビュー・感想・評価 - 34ページ目

ちろる

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つむぐもの(2016年製作の映画)

3.7

終わりを迎えかける時でも手放せない大切なもの。
頑固な和紙職人の老人を演じた石倉三郎さんがハマっている。
キム・コッピも邦画で観たのは2回目ですが、彼女の素朴さが風情ある日本の田舎町に溶け込んでいて、
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絵画の主題(1989年製作の映画)

3.8

こういうのがたまらなく好きっていうのをいつもジョルジュ・シュヴィツゲベル監督は作ってしまう。
フェルメール、マティス、マネ、キリコ、などなど名画の中を次々と旅してるような、そんなアニメーション。
どの
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影のない男(2004年製作の映画)

4.3

赤い男は全てを叶えてくれた。
色のない世界から鮮やかで華やかな世界に誘われ、何もかもが思い通りになるような、そんな気がした。

赤い男は最後に僕の影を欲しがった。
嫌だと言ったが強く欲しがった。

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フーガ(1999年製作の映画)

3.9

絵画の中の迷宮。
映画は覚醒してる時に観たほうがいいのがほとんどだけど、ジョルジュの作るアニメーションに関しては、虚虚ろした時に観る方が合っている。

静けさと、カオスと・・・
訳わかっていないままに
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ミストレス・アメリカ(2015年製作の映画)

3.8

ノア・バームバック監督のパートナーでもあるグレタ・ガーウィグルが出演しているせいか、安心感抜群でこの絶妙な空気感が見事に成り立っている本作。
いやーゾワゾワするのになんかめちゃくちゃ楽しい。
スカッと
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彼女と僕のいた場所(1995年製作の映画)

3.5

ノア・バームバック監督の初期作品で、長編はこれが最初らしい。
ストーリーはすごく印象的なものではなかったのだけど、製作されたのが1995年という事で、この90年代独特の空気感?みたいなものがプンプン漂
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ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.5

まだまだ若い感覚を持っていると思ってる40代の夫婦と、夢に向かって邁進する20代の夫婦の交流を、ニューヨークの町を通して見せるノア・バームバック監督による人間ドラマ。
こういう痛々しい?感じのおじさん
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

3.6

ライアン・レイノルズ&サミュエル・L・ジャクソン競演のNetflixオリジナル映画。

おかしな縁で意図せず手を組むこととなった殺し屋とボディーガードの男たちのアクションコメディ。
とにかくライアン・
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.1

あの、デヴィッド・フィンチャー監督の手によって、あの『市民ケーン』の裏側を描いた衝撃作。
しかも彼の父親であるジャック・フィンチャーの遺稿を基に作られたとだけあって、色々な情念がこもっているような作品
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ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-(2019年製作の映画)

3.6

パナマ文書流出について、シリアス路線ではなくメリル・ストリープ演じる未亡人を通じてかなりシニカル&コミカルに見せてくれるNetflixオリジナル作品。

語り部の狂言回しの会計士モサックのゲイリー・オ
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恋人(1951年製作の映画)

3.7

コミカルに、そしてちょっと切なく。
脚本は市川崑監督が世界一の信頼を置く奥様、和田夏十さん。
さすが、とてもテンポ良くそして全体的にとてもモダンなおしゃれラブコメだと思います。
小さい頃からずっと仲良
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おはん(1984年製作の映画)

3.7

嘘でしょ?って今なら映画として描くことも憚られるようなお見事なゲス男を石坂浩二さんが演じてます。(だがなぜか憎めない)

奥方おはん→貞淑な妻だが、夫の浮気で実家に呼び戻され離縁。
幸吉→おはんの夫だ
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映画女優(1987年製作の映画)

3.8

「田中絹代」の女優人生を見せながら辿る、市川崑監督による日本の映画史。
結婚離婚を経て、女としてひとまわり大きくなった頃、浪花女で溝口健二に起用され、映画人生打ちのめされるほどに鍛え直される田中絹代が
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I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE(2015年製作の映画)

3.7

可愛い可愛いスヌーピーの優しい物語が観たくて、前から気になってたこちら。
ほぼ、チャーリー・ブラウンのほっこりなエピソードにキュンキュンさせられる。
チャーリー・ブラウンって自信なくて、ネガティブなん
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ピーター・パン2/ネバーランドの秘密(2002年製作の映画)

3.6

2002年に新たに紡がれた、ピーターパンの続編。
あの、ウェンディはすっかりお母さんになっていて、2人のジェーンとダニーという2人の子供がいますが、まだあのネバーランドでの思い出を大切に、子どもだけの
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ティンカー・ベルと流れ星の伝説(2014年製作の映画)

3.8

今回は、ティンクというよりも、動物使いのフォーンにスポットが当たった、スピンオフのような仕上がり。
でも、このお話実はシリーズ一好きかもしれない。
というのもいままで全く目立たなかったフォーンの優しさ
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文化生活一週間/キートンのマイホーム(1920年製作の映画)

4.0

これ、なんかめちゃくちゃ好きー!
なんでこんな発想とこんな映像撮れるんだろう?というキートンのイリュージョンを見せつけられる本作。

結婚祝いに叔父さんからもらったのはなんと一軒家!
なんだけど、思っ
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キートンの囚人13号/ゴルフ狂の夢(1917年製作の映画)

3.7

ゴルフをしていただけなのに・・・
あれ?いつのまに笑

キートンくん囚人となっていました。
あっという間に絞首刑台までとかあり得ないけど、この絞首刑シーンも見ものです。
砲丸投げのシーンとか、くるくる
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キートンの案山子/キートンのスケアクロウ(1920年製作の映画)

3.7

小さくても機能的なおうちに住む男2人。
2人は同じ女の子に恋してる。

え?どんな風に撮影してるの??って思わず身を乗り出すようなシーンが沢山あって、ほんとキートン映像の魔術半端ないと改めて思わせてく
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チャンス商会 初恋を探して(2015年製作の映画)

3.9

もう人生も終わりに近づいてきたことを感じてるソンチルはずっと独り身。
兵役に就く前に一目惚れした憧れの女性をずっと胸に秘めてしまってる純朴なおじいさんでとあるがとにかく偏屈!

向かいに突然引っ越しし
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8番目の男(2018年製作の映画)

3.9

「12人の優しい日本人」や、「十二人の怒れる男」みたいなのがお好きな方にはぜひぜひおすすめ!
こちらは韓国で2008年に実際に導入された
国民参与裁判制度の第一弾の裁判を基に作られたシリアス法廷コメデ
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完璧な他人(2018年製作の映画)

3.7

日本でも最近リメイクされ上映したイタリアのコメディ映画「おとなの事情」の韓国版。
イタリア版は劇場で鑑賞済みで、日本版はまだ。
月蝕の夜に元同級生が集まりスマホを見せ合う設定や、それぞれの関係性なんか
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スイート・ライフ/ザ・ムービー(2011年製作の映画)

3.5

ドラマシリーズがあったとは知らず、突然この映画から観たのですが、思い入れが全くないので、多分ドラマシリーズ好きな人ならもっと楽しめるのでしょうが、勿論ディズニーなので、この英語版だけでもまぁあらすじな>>続きを読む

ファミリー・ゲーム/双子の天使(1998年製作の映画)

3.8

児童小説「ふたりのロッテ」を基に、「ホリデイ」でお馴染みのナンシー・マイヤーズ監督がリメイクしたファミリームービー。

リンジーの最高にかわいい子役時代をじっくりと堪能できます。

両親の離婚で離れ離
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ベッドタイム・ストーリー(2008年製作の映画)

3.7

寝る前に、子供に伝える作り話が、とんでもないパワーで運命を変えてしまう!?

『ヘアスプレー』のアダム・シャンクマンがメガホンを取り、大人子どもを演じたらピカイチのアダムサンドラーがはちゃめちゃやって
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96時間 レクイエム(2015年製作の映画)

3.5

爽快感のあるスリル満点のアクションでスカッとさせられた一作目からはとても想像つかない、え?なに?っていう残酷な始まり。
三部作のラストとしてはあまりに重すぎる。

二部目で、もう自分や周りを攻撃する悪
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96時間 リベンジ(2012年製作の映画)

3.7

『96時間』続編。
前回の娘の誘拐奪還で、壊滅寸前にした犯罪組織にとらわれたブライアンが、今度は命を狙われる元妻と愛娘を守ろうとする。
くそー!せっかく娘のキムと、元妻と素敵な時間をインタンブールで過
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96時間(2008年製作の映画)

3.9

リュック・ベッソンが製作を務めた、リーアム・ニーソンが暴れまくる本格アクション・スリラー。

娘が異国の地で誘拐されちゃって、そこから元工作員だったブライアン(リーアム・ニーソン)が、警察の手を借りず
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友達の家(2013年製作の映画)

3.2

「友達の家」は子供の頃ワクワクするようで、なんかドキドキしてたな。

その子供の頃に味わった不穏な雰囲気?みたいなのがうまく出来ている。

泊まりっことかもよくしたけど、楽しいのは最初だけで無性におう
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やり切れない(2021年製作の映画)

3.4

狭い女の一人暮らしの家にやってきたのは人妻。

どうやら、夫の愛人と妻の直接対決のようです。

捻りがないほど直接的な密室ホラー。
でも、私的に一番ホラーなのが女たちが取り合ってるおっさんがあまりに・
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こぼれる(2011年製作の映画)

3.3

こっ、こえーよ。
どっちの女も。
所謂、人間ホラーですね。

短編だけど、早苗と麻紀のあの絶妙な関係性が実に上手い。

4年目の結婚記念日に、偶然再開した夫婦の共通の女友達を招待する夫婦。
普通、招待
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くまのプーさん/完全保存版 II ピグレット・ムービー(2003年製作の映画)

3.7

はちみつの収穫をしようと準備中のプーたちと出くわしたピグレットはみんなの力になろうと申し出るものの、プーたちから君にはまだ難しいと断られてしまう。これを残念に思ってどこかへと向かうピグレットをみんなで>>続きを読む

くまのプーさん(2011年製作の映画)

3.7

一番有名なプーさん映画って実はこれなのかな?
しっぽをなくしたイーヨーのため、「イーヨーのしっぽを捜すコンテスト」をするプーさんたち。
ところが、いつのまにかクリストファー・ロビンが謎の怪物が誘拐され
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くまのプーさん 完全保存版(1977年製作の映画)

3.6

本は結構持っていたけど実は映像でじっくり観るのは初めてのプーさん1977年の完全保存版。
ディズニーでハニーハント読んだお話もちゃんとあります^_^

100エーカーの森で起こったいくつかの物語を集約
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真っ赤な星(2017年製作の映画)

3.6

居場所を無くした少女と、社会に見捨てられた女が出会ってしまった。
ただそれだけ。

痛みがいつのまにか繋がっていって、どうしようもなく2人は惹かれ合う。
あまりに不器用な2人の生き方はいつ消えてもおか
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.1

相変わらずというか、期待通りに藤井監督は容赦なく抉ってくる。
奇しくも同じ日に連続して観たのがこれと、「すばらしき世界」驚くほどの同じテーマを、全く違う角度から描いた作品である。
リアリティという部分
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