室園元さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

室園元

室園元

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女は女である(1961年製作の映画)

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誘われて。

今迄に観たことが無い感じの映画だった。日頃の僕ならばまず観ようと思わない。だからこそ全てが新鮮で、旅行先の名産品を食べてる気持ちだった。

目玉焼きが天井に飛んでいくシーン・本の題で互い
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ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「アカデミー賞受賞作品を片っ端から観てみよう」キャンペーンの一環で。

『ロッキー』の様に最後は満面の笑みで終えることが出来る映画だと勝手に思っていたので、まるで違う展開に鼻の奥が痛い。クリントイース
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TENET テネット(2020年製作の映画)

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言われた通り「考えず」に「直感」で観た。クリストファー・ノーランは「物語の全部を理解出来ない」という不満を映像表現で吹っ飛ばしてくるな。

「ダンケルク」は今作のための練習だったのかな???

もしか
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浮草(1959年製作の映画)

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「小津安二郎ならば」と師匠の薦め。

旅一座が小さな町にやってきた。小さな町なので客入りも少ない。何故この町でわざわざ興行をするのだろうと訝しむ座員もいた。実はこの町には座長の昔の女と隠し子が住んでい
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

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「ダブルフェイスみたいだなあ…………ダブルフェイスだ!これ!」

マフィアのスパイと警察のスパイが互いの組織深くに潜り込み、飼い主に有利な情報を漏らしつつ相手のスパイの正体を暴き合う話。

元々中国(
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.9

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画伯・熊谷守一は自宅の庭から外にもう三十年出ていない。彼は庭の沢山の動植物を眺めて毎日を過ごしている。来客も多い。彼を慕う写真家、マンション開発のオーナー、知らないおじさん、近所の肉屋、お陰で何かと忙>>続きを読む

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

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爆弾処理のシーンはどれも固唾を飲んで観た。なんだったら布団まで被った。それほどに迫力があったしリアルを感じた。鑑賞者もこれほどビビっているのに(僕だけかもしれないがね……)防爆スーツを脱いで大胆な処理>>続きを読む

来る(2018年製作の映画)

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SNSで誰かが「日本版アベンジャーズ」と言うのを見た。なるほど言い得て妙だなと思う。

"来る"時よりも、日常場面の方が余程怖い。

最近観る作品の感想全てが"親の愛"に行き着いてしまい辛い。

市民ケーン(1941年製作の映画)

3.8

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心に響く物語だった。

大富豪ケーンが死んだ。今際の際に遺した言葉は「ばらのつぼみ」
記者がこの遺言の謎を解く為に生前のケーンと付き合いがあった人達に聞き込みをする話。

幼い頃に両親と離れ離れになっ
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.6

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亡き娘の形見を月に捨て行く話。

「一歩は小さいが人類にとっての偉大な一歩だ」の言葉で知られるニールアームストロングが月に降り立つ迄を描く。彼の宇宙飛行士的の側面よりも家庭的側面が濃く描かれている。精
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.6

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とある新聞社が教会に隠蔽された神父による性犯罪事件を暴く。国民に根差した宗教を隠れ蓑として子供たちを犯す神父がいる事実を記事にする。

手放しで信じていたものが性犯罪とその隠蔽を繰り返す組織だと知った
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茶の味(2003年製作の映画)

5.0

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Sの薦めで観賞。これはいい映画だねえ。

小説を読んでいる時のような心地良さがあった。

昨晩観ていたのだけれどもお父さんが家族にセラピーをするシーンで僕と眠くなってしまって一時停止して寝た。起きたら
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真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

5.0

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母に誘われて。最近観た映画ではピカイチだった。

ドキュメンタリー映画で、イタリアの町であるジャズフェスの一日を映したもの。ミュージシャンの演奏と観客の反応と町の様子だけで構成されている。
つまりずっ
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ダークナイト(2008年製作の映画)

3.6

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再観賞。昔観た時と違い今回は大した感動もなかった。何故だろう。年齢を重ねるのは楽しい。

極限状態の人々は狂気に走るだろうというジョーカーの目論見は外れた。しかし現実ならばジョーカーの目論見通りになる
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

3.1

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当時放送していたアニメ版を観て以来のSHIROBAKO鑑賞だ。予想通り劇場アニメを作る話だった。

登場人物の殆どを忘れていて思い出すのに時間がかかった。

物語の厚みが足りていないように思う。そもそ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.6

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ビートルズの素晴らしい音楽が、何も知らない商売屋達に汚されていく様は観ていて面白かった。仕方が無い光景だよなと思った。だって誰も知らねーんだから。

付き人のロッキーの間の悪さに腹が立った。けれども次
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.6

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どうでもいいけど観ている最中、真っ暗な部屋の中で随分と蚊に刺された。光る画面の前を挑発するかの様に横切る蚊に腹が立った。許すまじ。後で絶対に成敗してくれる。めっちゃ痒いなくそ。

超メタ映画。ふと頭を
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インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

洋画で一番好き。

映画館では初鑑賞、しかもIMAX。迫力がすごい。

圧倒的な映像表現に全部持っていかれる。音楽もまた素晴らしい。パイプオルガンは宇宙に捧げる音楽なので合わない訳がないのだが、いや素
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

5.0

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ストライク!ど真ん中の映画だった。

オトナ帝国、alwaysシリーズと同じ、1960年代前後の時代設定というだけで僕の心を底から擽ってくれる。

尚良いのはカルチェラタンの学生達の姿。どこまでも青春
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メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

3.1

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一番感情移入したのはマイケル。妻を亡くしての1年が辛くて仕方がないと言うのは、体験した人しかわからないのだろうが、想像する限りとんでもない気分だと思う。全く光らないダイヤモンド。
懐かしい思い出を捨て
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インクレディブル・ファミリー(2018年製作の映画)

4.1

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二回目!

前作を観ていたら150%楽しめる映画。

時代に沿った作品作りがされており、女性が社会で活躍する様子がよく描かれている。

世間を賑わせれている妻ヘレンの代わりに、ヒーローとしての自尊心を
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インセプション(2010年製作の映画)

3.9

現実を見る話。どうやって未練を乗り越えるかという話。

逃避をしても、それはまやかしで、それ以上のものはない。そのことは逃避している自分が一番よくわかっているだろう。だから逃げずに現実を受け入れよう。
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恋する惑星(1994年製作の映画)

5.0

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なんて素晴らしい映画だろう。雰囲気最高。

少しずつ模様替えをする娘が素敵で堪らない。しかしそのことに気づかず、部屋の変化は自分の変化だと結論づける警官の描写も堪らない。

多くの台詞が僕のフェチシズ
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

3.6

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先日、ロシア版を観た。比べてみると、アメリカ版の方がより理屈を重んじている気がする。ロシア版はより感情を重んじていた、バックボーンを考えていた気がする。少年が無罪になった後のことまで考えている。僕はロ>>続きを読む

バケモノの子(2015年製作の映画)

3.1

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生れ育ちの環境、どうやって人は出来るか、家族とはどうあるものか、バックボーン、アイデンティティ……細田守の映画の要素たち……

展開は理解出来たが、場面の厚みが足りない。商業映画なので2時間に収めない
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いまを生きる(1989年製作の映画)

5.0

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泣いた。

生徒たちのガヤガヤとした雰囲気が、僕の学生時代を思い出させてくれた。教室移動の時、皆近くの人と喋る、皆ひそひそ声のつもりだが、それが集まって随分と騒がしい音になる。

エリート進学校に来た
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12人の怒れる男(2007年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

12人の陪審員が、叔父殺しの容疑の少年の、罪の有無を議論する。

以前アメリカ版と、三谷幸喜の版と、高校の演劇版を観た事がある。
随分前の記憶なので良く良く覚えてはいないが、今回のロシア版よりすんなり
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.7

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全てに既視感。多分観たことあるんだよなこの映画。覚えていないだけで。はあ、記憶出来ないなんて、いやだね。

火星に1人残されることの絶望感。去年日本を大型の台風が襲った時とても恐怖した事を思い出した。
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ハンニバル(2001年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

グロテスクな描写が多くて、心臓がドキドキする。

グロテスクは嫌いだ。しかし、この映画、何故か美しいと思うところもある。
常時流れるオペラ、クラシックのせいか?

クラリスとレクターの、会話、心地良い
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

エルトンジョンは歌だけでなく戦闘も出来るのか、すげえや。飛び蹴り‼︎

うーん。なんだかキャラクターが簡単に死にすぎている。マーリンの死際が雑に感じた。無理矢理カントリーロード歌わされてる感じした。「
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.4

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おもしろいとは聞いていたが、いやあ、予想の2倍はおもしろかった。

自分を信じて跳ぶだけというストレートなメッセージが刺さる。

特にお気に入りなのは、白黒スパイダーマンと豚スパイダーマン。

特に
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サマーウォーズ(2009年製作の映画)

5.0

ラブマシーンに勝つ為の鍵は、最初から提示されていた。それはコミュニケーション。

ラブマシーンに一度敗北したのは、コミュニケーション不足にある。陣内家の皆それぞれが、思うままに行動していた。
ラブマシ
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

4.0

花の強さよ。母の強さよ。

大人になるということは、自分の世界を見つけること。

韮崎のおじいちゃんが、育て方を教えてくれる。
出来ることは自分でやらせる。言わねば分からないことだけはちゃんと言う。
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時をかける少女(2006年製作の映画)

4.1

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いやあ、おもしろい。

動作のひとつひとつに人の癖を感じる。
プリンを食べる時の「これ、これ」
泣く時の瞬きと、ムズムズさせる鼻。

少し遠くなる声。

後悔なしの選択をする事の難しさよ。

これ見よ
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未来のミライ(2018年製作の映画)

2.9

お金をかけた超教育アニメーション。

くんちゃんに対して、皆難しい言葉使い過ぎでない?インデックスとか、嫉妬とかわからんやろな。

それぞれを30分アニメとして観たいなと思った。NHKとかで放送される
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プロメア(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

熱量でゴリ押す映画。この映画を観ると色々と思い出す作品がある。グレンラガン、半沢直樹、等等。

「やるもんならやってみろ!」とか、おお今回はあんたが大和田常務か!いいぞ!もっとやれ!とか思った。

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