pilotisさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

ようこそ、革命シネマへ/木々について語ること ~ トーキング・アバウト・ツリーズ(2019年製作の映画)

3.5

おじさん数人で映画撮影遊びをしてるシーンから。「アクション!」の声がやけに達者で、それは当然その人が映画を作っていたからなのである。
シネマチュプキタバタにて、「サマーフィルムにのって」の前時間に上映
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MONSOON/モンスーン(2020年製作の映画)

3.0

冒頭の真上から見たベトナムの道路に行き交うバイク量が面白い。
ベトナム戦争からイギリスに亡命して30年、両親共に亡くなってから再び立った故郷。土地も人も変わり戦争を忘れ、若者は夢を求め、伝統工芸は簡単
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ひだまりが聴こえる(2017年製作の映画)

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原作を前に読んで優しい作品だと思ったけど。耳が聞こえ難い男の子が起きるシーンでハッキリ聞こえる鳥の音、全て説明するモノローグにげんなり。失礼だけど演出不在で視聴者を舐めてると思う。最後まで観てない。

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

5.0

自分には合わないと予想してたけどめちゃめちゃ面白かった。どんな風にお話が転んでいくのか分からなくて、あちこちに置かれていくニュアンスにゾゾっとしたりグッときたり。
人の心と裏、対人、男と女、歴史と現代
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

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「ゼイリブ」劇場鑑賞前のカーペンター予習。クリーチャー自体は今から見るとちゃちいけど、それを取り巻く人の動きとモリコーネの音楽の緊張感と無駄のなさがとても良かった。ワンコの演技も。
室内で火炎放射器ぶ
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

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思ったよりグロい
神様と言われたりポン太と言われたり色々生まれ変わる展開好きでした
最後のアクションでストップモーションらしさと可愛さが爆発でした。セットすごいなぁ

麦秋(1951年製作の映画)

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2021年最後に、見ようと決めたのになかなか見れなかった松竹名作を。
私は「めし」で結婚生活で冷めた顔して猫ちゃん撫でてる原節子さんが好き過ぎて、今作の「私みたいな行き遅れ」って照れた顔する瞬間は「あ
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

4.2

見終わった後このポスターが直視出来なくなってしまう。

ELLEの記事と外国版予告が公開されてからずっと戦々恐々と楽しみがない混ぜになっていた作品。「ベニスに死す」で世界一美しい少年と言われたビョルン
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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構成と脚本がとても練られているのが素人にも分かる豊かな映像だった。あれやこれや考えながら観るのが楽しい。
「寝ても覚めても」が苦手な自分には、こちらも非現実的なところが苦手だった。演劇(台本)的な独特
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

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高校生にお酒飲ませる度にインド映画の注意書差込みたくなった
生徒一人居ないのを問題視しない合宿なんてポンコツだし先生屑過ぎて集中出来なかった
トヨエツの教祖っぷりや海パン、娘への視線(父親らしい気持ち
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.2

抽象的で繊細な重低音のサントラ、海と服のカラーリングがもう最高だった
死ぬことを予め知って見始めるというのは、どういった心持ちで見るのが良いのだろう
アレクシは鬱々としていても恋していても絵になって感
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囚人ディリ(2019年製作の映画)

3.3

アクション映画3本分じゃなくて、アクション2本ミュージカル1本が良かったな〜
でも歌いださなくてもインド独特のズームとか料理とか顔ぶれの濃さは楽しい。
マッドマックスもかなり意識してるし、顔がみんな濃
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

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伝説のミュージカルRENTの公演前夜に亡くなったジョナサン・ラーソン、30歳目前の自伝的作品。
RENTの楽曲が好き過ぎて、それよりは弱く感じたけど、あの空気感と連なるモチーフやテーマが息づいていて感
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クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落(2012年製作の映画)

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コロナから金銭面で苦しくなって、洗濯洗剤は液体からアタックにしたり、現金持たず(すぐ使い果たすから)ポイント利用したりしてて、底辺の生活水準落とすのも難しいと思っていたところこちらを鑑賞。

アメリア
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タイムマシン(2019年製作の映画)

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刑務所は犯した罪以外にも反省する人がいるのでしょうね
タイムマシンをつくるなら彼が被害を受ける前に戻って守ってあげて欲しい
もし彼が女性だったら主人公も同じ対応はしなかったと思う。被害の性比を無意識に
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

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ラフマーン検索で出てきたのでそれ目当てで見ると(ボスの音楽主役だから)肩透かしはあるものの、子を許す親はあっても親を許す子の話は余り無いのでちょっと感動した。最後は父親と車が別人になったみたいでちょっ>>続きを読む

恋する寄生虫(2021年製作の映画)

3.0

夕方二人乗り自転車で橋を渡るシーンなんて日本とは思えないくらい背景が美しいし、潔癖症と視線恐怖症の世界表現が素晴らしい。小松菜奈氏が鼻にティッシュ詰めて「どうだっていいじゃん」と言うとか、ピザ食べたり>>続きを読む

唐人街探偵 NEW YORK MISSION(2018年製作の映画)

5.0

最高だったー!
おバカ映画だけど中国とNYのあれこれを盛り込みまくって走りまくってワチャワチャ、景気の良い元気が沸き出てくる1本。東京MISSIONもそうだったけど、ウルトラバジェットの画面の豊かさと
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少年の君(2019年製作の映画)

4.8

二人が離れて歩いてるだけで泣けてくる。
いじめられる高校生とチンピラの苦しい生活と戦う姿勢と、二人のピュアさが美しいよ〜〜盛り上げる音楽もずっと耳に残る。自分がまだラブストーリーに切なく苦しくなったり
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ONODA 一万夜を越えて(2021年製作の映画)

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映画を観ていて「自分だったらどうするか」と自然と考えるのはすごく久しぶりな体験だった。大体「はえ〜すっごい」で終わってしまう。3時間の長さを感じなかったな。
自分が信頼していた、信頼せざるを得なかった
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ひらいて(2021年製作の映画)

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何がなんでも思い通りにしようとする(ある程度何でも上手くやれる)愛は社会に出たら仕事出来る奴
爪とか髪、自転車とか色んなモチーフで語るところは好きだけど、二人の女子が苦手なタイプで…女子同士も苦手だか
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ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

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看守(所長)がかなりリアルでかっこいい。
密輸で捕まって償うのは当然だし、どうして密輸に手を染めたかは描かないから、共感はあまり。テーマはそこじゃないのでしょう。
4年の罪を30年にするのは酷いけど、
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国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

3.0

ボロくて閑古鳥が無くお店を、簡単に潰せばいいのにと思うのは歴史を知らないから。一つ一つの古い建物や家族に歴史があることを再認識させてくれた。

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.3

冒頭から音楽もキャスト名もゴツゴツ、映画見るぞ〜って感じがワクワク。ハードボイルドで笑けるシーンも無く、ハードボイルドでした。
頭が悪くて大人数出てくると訳分かんなくなったり、何してるのか分かんなくな
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青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

4.8

「サマーフィルムにのって」は好きな事もライバルも明確で突っ走ってたけど、こっちは模索中のワチャワチャ。松本監督ファンになりました。2作とも楽しそうで清々しいけど見てて熱くなれて、細かい色合いとか肌感が>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

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キメキメで厨二っぽさもありデートムービー的でもあり
倫理観が合いませんでした

馬三家からの手紙(2018年製作の映画)

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偶然手紙を受け取ってしまった運命に考えさせられる。日常を営むカナダの家庭で子供が見つけたのはおもちゃの中から出てきた英語と中国語で書かれた助けを求める手紙。引き寄せの法則とか言うが、私はそういうのの外>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

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人の話を聞いていない人、人のことを見ていない人
心理学も勉強されたのではと思うくらい、それぞれに共感できたし生き方を想像したり何処にでもいる人に作りつつ、身につまされ過ぎないようになってたと思います
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老ナルキソス(2017年製作の映画)

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21分記憶に焼き付く短編だった。
赤と青と照明やお尻パァーーーンの演出が素晴らしい。
被虐趣味のお爺ちゃん。彼のあっけらかんと自身を認めているところは潔くて明るいし、若さへの望郷は湿っぽく痛々しくもあ
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365日のシンプルライフ(2013年製作の映画)

1.5

私物を全て倉庫に預け、空っぽのアパートでスタート、持ってくるのは1日1個だけ、1年間何も購入しないで生活する。

え?食べ物はどうするの?
→持ち出しリストには入れてないけど、弟が持ってきてるっぽい。
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

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僻地に教師が派遣され感化されるお話では「北の果ての小さな村で」が最高で、そんな感じを期待して観たもののちょっと違うテーマのようでした。

教師を辞めようと思っていた青年が期間限定で到着に3日もかかるブ
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テーラー 人生の仕立て屋(2020年製作の映画)

3.5

ワチャワチャした職人の仕事場、異国の賑やかな市場、軽やかで作業の動きと合わせた音楽にとってもワクワクした!
雰囲気が凄く良かった。終わりが意外で評価下げたけど…

型を保存していた常連さん達は亡くなっ
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

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何年も前に観た作品だけど、これを衝撃的だったとか勇敢だったとか映画鑑賞として終わりにするんじゃなくて、声が出てこない場所に悲鳴があったり良い人に見える人に違う側面があることを認識することが大事だったん>>続きを読む

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

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平日の夜にご飯食べながらゆるりと映画を見たくて、何年も気になりつつ手に取らなかったこちらを。
毎日お弁当に日替わりのチーズを入れ、ネクタイも何曜にこれと決めている。
クレーム対応の電話はこんな几帳面な
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