natsumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

下妻物語(2004年製作の映画)

3.6

「自分」があれば、群れなくて平気。
「自分」があれば、友達もいらない。
「自分」があれば、世界が崩壊してても平気。

なぜなら自分の幸せは自分だけが担保できるって知ってるから。
外の世界なんて関係ない
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

2.8

感染症が広がっていく顛末をドキュメンタリーのように淡々と描く作品。
途中ウトウトしてしまったけど、ラストの締め方はドキッとしたのでラスト起きててよかった。

今のこの現状を客観視するには良い作品だとお
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

3.5

夜のパリを歩くうちに、1920年代のエコール・ド・パリに迷い込んでしまうという、おしゃれでファンタジックな作品。

フィッツジェラルドやピカソやダリといった芸術家がバンバン出てきて、本人じゃないのにな
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シャッター アイランド(2009年製作の映画)

4.3

怖かった。2回観てちょうどよく理解できました。

こういうのを見ると、自分はどっち側なのかなっていつも思う。
「正気」って一体何なのかなって考えさせられる。

映画としては、ディカプリオの演技がとても
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天使/L’ANGE デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

3.2

かなり忍耐を試される映画だったけど、観てよかった。
一切の物語や意味を無に帰すような構成と、心地よいとは言いがたい音楽。
どう観ればいいか分からないまま、「こういう、何度も見る悪夢ってあるよなぁ」と思
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ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

3.0

芸術のために何かを犠牲にしていいわけはない。
ヴィオレッタの写真は、本当に美しいけど、それは、犠牲の上に成り立っていてはいけない。

この映画は監督の実体験だ。だからこそ過度な感情描写や、紋切り型の結
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世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

3.2

良い雰囲気でサラッと観れました。
ティファニーにしろパットにしろ、人よりちょっと正直で純粋なだけなんだよね。
そんな人間らしい二人の率直な言動が面白かったです。

あとはデニーロがやっぱよかった。デニ
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シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018年製作の映画)

3.0

静かで短く、サラッと見やすい作品だった。
何より、アウトサイダーアートの「シュヴァルの理想宮」が映画になったことに驚きました。
アート好きなので飛びつきました。

物語は、シュヴァルという郵便局員がい
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

3.4

「ホロコーストの悲惨さ」を映画として訴えるには最も成功した作品だと思う。
ガス室や選別のシーンなどは、かなりリアルだった。

個人的には、そこで描かれる感情の深さは『戦場のピアニスト』『サウルの息子』
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.4

色彩と光が美しい映画だった。ただの瓦礫も絵画のようだった。
ただ美しいだけでなく、蜂起シーンなどはとてもリアルで見入った。

『異端の鳥』では少年が悪夢をさすらうが、この映画では一人のピアニストが旅を
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非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎(2004年製作の映画)

5.0

以前、ラフォーレミュージアムで原画と共に鑑賞した。

この人の存在の前には、どんな言葉も陳腐になってしまう。けれど、言葉がなければ彼がこうして世に出ることはなかったろう。

世間を知らず、そして恐らく
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happy しあわせを探すあなたへ(2012年製作の映画)

3.0

ありふれた内容だったけど、いまの自分の状況に照らし合わせて鑑賞した。
他人との調和は「幸福」にとって大切だ。自分のことばかり考えてるといつか幸福は頭打ちになり、だんだん不幸になる。

今も、自分の考え
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

2.0

映画としてはちょっと雑で、退屈だった。
玄関の犬が反応しないのがありえないし、「異常な聴覚」とあるけど、そこまで異常じゃないし。

だけどゲームにしたら面白そうだなって要素がたくさんあった。
息止めを
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.1

今のヤクザってこんな感じなのかーと興味深かった。
どこまでリアルに取材してあるのかは謎だけど、この物語の中では生きづらそうにしていた。そこもしたたかに生き抜くところを見たかったけれど…。

ヤクザとい
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.7

意外な結末。とてもユニークな作品だった。
ほんの少しの思いやりや良心のかけらがありさえすれば、怒りは癒されてくってことなのかなぁ?
あまりにも展開が怒涛だしユニークだしで驚いた。こんな映画見たことない
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ファーゴ(1996年製作の映画)

3.7

面白かった。『ビッグリボウスキ』でも描かれたコーエン兄弟の十八番、誘拐事件をモチーフに、独特の空気感で描く。
クライムサスペンスっていうか、この「空気」を楽しむ映画。

フランシス・マクドーマンドの雰
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ノマドランド(2020年製作の映画)

2.8

正直退屈だったー。自由を愛する「ノマド」と言う人たちがいるのは分かった。けどなぜノマドになったのか、とりわけ主人公の動機や性格みたいなものの描写が不十分なように思った。

作中の人物はご本人が多いので
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.2

カオス。アジアンゴシックな世界観で繰り広げられる、まさかの「青春群像劇」。
究極の雰囲気映画。

この世界観ならクライムサスペンスとかになりそうなのにそうならない。
めちゃくちゃ贅沢な映画って感じがし
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

正直、古き良き時代のアメリカを舞台にした、マイルドな『ミザリー』みたい、とか思って観てたけど、ラストがモヤモヤして考察読んでた。
そしたら、ラスト=パプキンの妄想説、があってめっちゃ怖くなった涙。
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闇金ウシジマくん ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

4.0

うわーっ、良かった。
北野武作品みたいな手触りさえ感じた。
柄崎の存在感。みんなの過去。

過去のウシジマ、柄崎の演技がほんとに良かった。
純粋な友情に涙してしまった。筋を通す男同士の固い友情。

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闇金ウシジマくん Part3(2016年製作の映画)

3.3

テーマが絞られててよかった。しかも今っぽい情報商材が題材で、普通にカラクリがわかって勉強になった。
世界各地のカジノがどんな役割を果たしてるのかとかもふつうに興味深かった。

ウシジマの威厳も復活。カ
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闇金ウシジマくん Part2(2014年製作の映画)

2.5

債務者の群像劇になっちゃっててとっ散らかってた印象。
柳楽優弥はほんとに気持ち悪くて驚いた。「ヒミズ」かと思った。

社長は今回はしゃべるシーンが多く、無表情で動じないシーンも多用してるので、一作目の
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映画 闇金ウシジマくん(2012年製作の映画)

3.3

面白かったー!
山田孝之のウシジマ、再現度200%じゃん。あんま動かないのにオーラが怖い。
喧嘩シーンがダルかったのが残念だった。

チャラいイベントとかはあまり行かなかったけど、なんとなく「オーガナ
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ヘルタースケルター(2012年製作の映画)

2.5

原作を忠実に描いてて良いんだけど、性的なシーンが全くセクシーじゃなく、冗長なのが気になった。監督のセンスかなぁ?
りりこが胸を出してても、なんだか病院の検診みたいで、全く色気がないのが不思議だった。
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ウィッチャー: 制作の舞台裏(2020年製作の映画)

4.0

こんな夢のようなクリエイションにいつか関わってみたい! と思わされるドキュメンタリーだった。
どの製作者も役者も、ワクワクと臨んでいる感じが伝わってきた。
いつかポーランドに行ってみたい。

2046(2004年製作の映画)

2.6

雰囲気いい! 内容は薄いしよく分からん。
何より、雰囲気映画なのに音楽の種類が少ないのがダサい。
詩的映像のモンタージュとして見るのが吉。

この雰囲気で、キムタクメインでガッツリSFだったら、ブラッ
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.6

ぶっちゃけ完璧な作品ではない。
変なセリフや不可解な描写もある。
ん? と引っかかった箇所もいくつかある。

だけど、ものすごく心を揺さぶられる。
それは、ナギサが美しいからだと思う。

男装の時でさ
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ローマンという名の男 信念の行方(2017年製作の映画)

2.0

やっぱり何回考えてみてもデンゼルがサヴァンの弁護士はありえない。ダサいってかふつうにカッコいいし、弁護っていうか殴り殺せそう。ジャケからしてオーラ消せてない。

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

3.3

流し見。ヘンリー・カヴィルがシンプルにかっこよかった! ケビン・コスナーが出てるのもよかった。
過不足なく楽しめるアクション。
彩度低めな世界観がカッコいい!

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.2

スパイ映画苦手なのだが、ヘンリー・カヴィルなので観た。正直話はぜんぜん分からなかったがとにかくヘンリー・カヴィルかっこいい。

衣装もインテリアもロケ地もいい。とにかくヘンリー・カヴィルの着こなしやら
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

3.3

過不足なく楽しめる優等生アクション。翳りを見せる前のニコラス・ケイジ。『コンエアー』『フェイスオフ』同様よくできた娯楽映画。ショーンコネリー出てるのもポイント過ぎる。緑の玉めっちゃ印象に残ってる。

愛を乞うひと(1998年製作の映画)

4.1

さいきん観た『マザー』に似たテーマ。もっかい観たいが勇気出ない。それくらいハードな映画。

原田美枝子が二役を演じる。ほとばしる感情がものすごい。子どもはなんとしても親を愛そうとする。それが痛くて痛く
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御法度(1999年製作の映画)

2.5

これも、大島渚の耽美な世界を堪能するだけの映画。あと松田龍平の恐ろしい妖艶さ。
この映画は、腐女子と呼ばれる人たちの守備範囲なのかが若干気になる。

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

2.9

修復版観ようかなと思ったけれどまぁいいや。
というのもこれは大島渚の耽美な世界を堪能するだけの映画だから。特に得られる道徳とかはない。
デヴィッドボウイと坂本龍一の美しさ、音楽の美しさ、ただそれだけ。
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龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

3.3

これで藤竜也を知った。
なんてかっこいいジジイなんだ!!!
かっこいい人はいくつになってもかっこいい。
とにかく魂がかっこいいんだと思う。
それが見た目やオーラに反映されるんだろなぁ。

わたしも、魂
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ダイ・ハード3(1995年製作の映画)

3.4

ダイ・ハードはどれも面白いんだけど3が一番好きかな。サミュエル・L・ジャクソンいるだけですごく面白くなる。ハーレムをうろつくマクレーンの最初のシーンですでに笑える。差別問題も含め、ブラックカルチャーが>>続きを読む