natsumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.6

ハリソン・フォード登場まで良かったんだけどな。世界観、ランドスケープデザイン、カットの切り替わり方などどれも素晴らしかった…んだけどデッカード出てから急に懐古趣味&説明的になった気がした。デッカードは>>続きを読む

ノイズ(1999年製作の映画)

2.0

午後ロー。観る気なかったんだけど画面がとても美しくて結局最後まで観てしまった。キューブリックかタルコフスキーインスパイアなの?と思うほど綺麗な画面。なんとETやカラーパープルなどのスピルバーグ作品、ま>>続きを読む

ジキル&ハイド(1996年製作の映画)

3.5

ジキル状態の時にすなおに好きって言えてれば、こんなことにはならなかったのでは…と複雑すぎる男心に首をひねってしまう女であるところのわたくし。死んだネズミをこれ見よがしに現場においといたり、フェデラーの>>続きを読む

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.1

「黒澤明のDNAを受け継ぐ大作」とかいうコピーにうさんくささを感じて敬遠していたものの、案外と外れてなかった。むしろ『荒野の七人』より土臭く黒澤っぽいなと感じた。そしてなんといってもデンゼル・ワシント>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

5.0

伝説であるがゆえの苦悩。わたしにとって、ルークのパーソナルな面を垣間見ることができたことが、この作品におけるギフトだった。
新しい時代、スターウォーズは前に進んでかなきゃならない。単なる懐古主義や同窓
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

3.5

ちょっと予想はしてたけど、案外マイルドなバイオレンス描写でした。むしろ組織内での人間関係、仁義みたいなものを描いていた感じ。「全員暴走」とはあんまし思わなかったかな。ビヨンドの死に様がみんな壮絶な犬死>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

3.2

随所に原作への高い敬意が感じられる良作だった。
まずスカヨハの少佐は存外に良かった。インタビューでもあったけど硬質な中にあどけなさが加わってとても魅力的で、特に目に惹きこまれた。バトーはドンピシャだし
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.4

ケヴィン・コスナー最っ高にかっこいい時期ですなぁ。いい男過ぎます。2丁拳銃のアンディ・ガルシアもキメキメ。乳母車のシーンはいつ見てもハラハラして、どーやって撮ったんだろう? って思っちゃいます。
アル
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怪盗グルーのミニオン危機一発(2013年製作の映画)

4.0

地上波で。ほんとうにきめ細やかでクオリティが高いですね。とにかく笑いの出し方が細かく、だらっと見せるパートがほとんどない。小ネタをずっと出してくるんで、飽きずに観られます。

前作同様メカニックの多彩
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アサシン クリード(2016年製作の映画)

4.0

完璧ではない、けど好きな映画。原作ゲーム未プレイだけど画面観てすごいなって思ってて、ファスベンダーで映画化ってことで楽しみにしていた。

マトリックスのようなスタイリッシュなアクションを勝手に想像して
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スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

2.0

ちょっと中途半端だった。もっとジョブスの生涯を描いたものかと思っていたのだが、ガレージ時代もただのカットインだったり、そもそもMacが出来てから物語は始まるし、かといって万人向けに編集したというわけで>>続きを読む

ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

2.9

良かった〜。カラフルなチャイナタウンを爆走するピンクの霊柩車に、テクノロジー武装のバスターズ。超パンクですね。女性がヒーローってのも最高ですね! 初代メンバーがカメオ出演してるのも良かった。

アメリ
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.5

第二次世界大戦後、敗戦したドイツ軍によるデンマーク海岸の地雷除去を描いた作品。任務にあたるのは戦いを知らない素人の少年兵。過酷な任務にも関わらず、「ドイツ軍だから」、食糧も後回しになる。監督にあたるデ>>続きを読む

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

3.3

『6才のボクが大人になるまで。』と同じ余韻を感じた。リンクレイター監督の表現したいものって一貫してこういう、くだらない日常の中に禅問答をおいて、だけど最後にはしっかりズンとさせるという感じ。
 物語と
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フェンス(2016年製作の映画)

3.2

日本の昭和の小品を観てるような気分だった。中流階級の黒人の家族の日常を描いた作品。1950年代くらいだろうか、まさに日本は昭和なのだが、まったく同じような貧しさ、素朴さが描かれる。父と息子の衝突なんて>>続きを読む

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

2.9

地上波で。絞り切った体のデニーロめっちゃかっこよかった。
が、話はけっこうえげつない。14年もの刑期になってしまった逆恨みで出所後に弁護士一家を付け狙うデニーロ。けっこう大胆に妻や娘に近づくデニーロ。
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16ブロック(2006年製作の映画)

2.5

BS朝日で観ました(吹替版)。あらゆる面で彩度の低いダイハードって感じ。ブルース・ウィリスは今作では顔色が妙に悪く、始終厭世的なアル中です。
ニューヨークのダウンタウン、チャイナタウンを舞台にしてて街
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怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

3.8

けっこう面白かった。CGアニメ映画はディズニーやピクサーしか馴染みがなかったのですが、アニメ綺麗だしテンポもいいし、変なお涙ちょうだいとかミュージカルパートとかもなく、良かったです。

メカや武器のデ
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ゆりかごを揺らす手(1991年製作の映画)

3.2

面白かったー。医師の夫を性的いたずらで起訴された妻ペイトン。当の夫は自殺し、自分は流産、子宮をも失ってしまったペイトンは、起訴した女性クレアの家へ乳母を装って入り込み、復讐を画策する。

以前『冷たい
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ムーンライト(2016年製作の映画)

5.0

やっと観た。観てよかった。
この映画はいかなる民族性も偏見も負うていない。この上なくピュアで普遍的な物語だった。
三人のシャロンは姿が違うのに眼が本当に似ていた。憂いのある眼。極めてナイーブな壊れそう
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ティエリー・トグルドーの憂鬱(2015年製作の映画)

3.1

フランス映画らしい、すっごく地味で冗長な映画だった。リストラに遭った主人公ティエリーの日常を切り取る。障害を持つ息子やら、住宅ローンやら、とにかくリアルな問題ばかりが提示される。
スーパーマーケットの
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DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

3.3

良かったー。geek(オタク)の三人組がなぜかブツを30キロも所持する羽目になり、オタクの知識を総動員してそれらを売りさばくことに。
軽いノリでどんどんヘヴィな事件に巻き込まれてっちゃう感じがビッグ・
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ベン・ハー(2016年製作の映画)

1.5

TSUTAYAマガジンで「(チャールトン・ヘストン主演版の)ベン・ハーの続編」的な書かれ方をしてたんで、あ〜じゃあ別モノとして観りゃいっかと思って観たけどフツーにリメイクだった…。ちゃんと観てから書け>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.5

面白かった。〈教会の神父らによる児童性的虐待〉というタブーを暴いた新聞記者たちの実話。えげつないシーンは一切なく、あくまで記者目線で淡々と進む。
欧米において教会という存在は政府よりも大きなものである
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ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります(2014年製作の映画)

3.0

さらっと観るのにちょうどいい長さと温度。老夫婦が長年暮らした5階の部屋を、階段がそろそろきついからと売りに出すところからすったもんだが始まる。
部屋に詰まった夫婦の思い出を回顧しながら、ブルックリンの
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マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

1.9

経済の知識が無さ過ぎて1時間経過してもサッパリ意味が分からなかった…。住宅バブル? 債権の空売り? よく分かんないけど、そういう時代の中でバブル崩壊を先読みした人々の話…なんだろーけど、始終意味が分か>>続きを読む

8 Mile(2002年製作の映画)

2.5

エミネムかっこよかった〜。黒人社会の中で差別されるのは白人。いかに陰惨な境遇にあるかというのがここではブランドなんだなぁ。だけどエミネムは陰惨な環境で育った。だからRapで有名になれた。
アーティスト
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キング・オブ・エジプト(2016年製作の映画)

2.8

意外と面白かった。軽いんだけど、ポンポン展開してくから飽きることがなかった。セトやトート、ハトホルといったエジプトの神様がバンバン出てくるのが面白い。ラーはジェフリー・ラッシュでたまげたけどハマってま>>続きを読む

小さな家(1952年製作の映画)

4.3

うおージャケ画像ないのか。ディズニーのミニミニ作品、シリーシンフォニーシリーズのひとつ。ちいさな可愛いおうちが、時代とともに売られ、都市が近代化していく中で肩身の狭い思いをし、またのどかな田舎に行き着>>続きを読む

ドナルドのさんすうマジック/ドナルドの数学教室(1959年製作の映画)

4.0

これほど楽しく不思議に〈さんすう〉を学べるものも他にないとおもう。勉強がてんでだめなドナルドに連れられて、不思議な世界に踏み込むと、簡単な足し算かと思いきや、建築や自然界に宿る黄金比、オクターヴの成り>>続きを読む

ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.9

この時代のディズニー本気だったなぁ。子供相手にこんなにも絶望を掘り下げられるのかと感心したものだ。当時観た時は道化師のカーニバルのシーンでほんとに吐きそうになった。
ヴィランズであるフロローは、矛盾極
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

4.0

衝撃的だったし絵もすごく綺麗だったしラストもすごーくかっこよかったし音楽の入れ方とかも最高だったが、父と一緒に見に行った小学生(女子)の身にもなって欲しかった。

メトロポリス(2001年製作の映画)

4.6

街の造形がとっても綺麗だったし手塚治虫らしくキャラクターも愛くるしい。それなのにやっぱり手塚治虫なので毒がヤバかった。可愛いキャラなのに容赦がないんで傷が深くなるわ。ポスターもずっと部屋に貼ってあった>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

4.8

今みてもかっけーなぁ。漫画はもっとヤバいみたいだけど、わたしにとってAKIRAはアニメのこれ。鉄男トラウマが大変だった。何度も見られないけどとにかくSFの一つの金字塔。

ブレードランナー(1982年製作の映画)

5.0

はい。もう、最高級のクール。アジアンゴシック、サイバーパンク、果てはヴェイパーウェイヴまで、この作品ですべて解決。原作もすごいけど、映像化の功績はデカい。街の造形最高、スケルトンのトレンチコート最高、>>続きを読む

マトリックス(1999年製作の映画)

4.9

うーん、スコア難しいけどとりあえず5.0レベル。というのは、この作品以前と以降ではSFの在り方がガラッと変わってしまったと思うからだ。

マトリックス以前では、そういうエポックメイキングな作品はやっぱ
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