停滞さんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

停滞

停滞

映画(989)
ドラマ(1)
アニメ(0)

ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

3.8

ボーイがガールにミーツする、そんなありふれた出来事の中に夢と孤独と苦悩を盛り込んだといった感じでしょうか...

正直これは難解。特典映像でドニラヴァン自身もアレックスを理解しきれないといっている。内
>>続きを読む

惑星ソラリス(1972年製作の映画)

3.8

超自然というカオスと科学という秩序。
その関係をソラリスの海(ハリーを含め)という形而下に形而上的な知的活動をさせることや哲学的なやりとり、雨風火水波などの自然的なものを時にはクレショフ効果を狙うよう
>>続きを読む

オーバー・フェンス(2016年製作の映画)

3.9

王道の恋愛ものとかハッピーエンドとかじゃなく退廃的な空気が少しず浄化されてくる中で醸し出される雰囲気にえも言われぬよさを感じてしまう。

弁当と2本のビールを買って帰るとこだったり、飲み会で言っていた
>>続きを読む

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.9

満腹感がすごい。

人を愛すること、自分と異なる価値観の人と出会い対峙すること、人と関わって行くことの歯がゆさが感じられる。全然違うんだよ!!っていうセリフが結構象徴的に感じる。人は決して分かり合えな
>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

夢と現実と愛がぶつかり交錯し合う。

最初のカットから凄まじい。配色といい流れといいカメラワークといい...。
そして二人が夢を追うパートに当たる映像美を盛り込んでのミュージカルが最高っすね。見事なま
>>続きを読む

離れられない男(2006年製作の映画)

3.4

振られて忘れられない未練の塊男。まったく気付かれないというのが、彼女は完全に振り切っている感じで良い。ボロボロになりながら、同じ境遇の女と出会うラストシーンがいい。6minのショートフィルム。

新宿乱れ街 いくまで待って(1977年製作の映画)

3.9

70'sの新宿の空気は味がある〜

一昔前のアングラ、ヒッピー、10.21騒乱罪、反社会的な要素が渦巻いてできた、儚くて切なくも鈍く光る美しさを秘めた街、新宿。

女優志望で飲み屋をやる女と脚本家を目
>>続きを読む

夏の遊び(1951年製作の映画)

3.9

生と死、そして神。あたりがテーマでしょうか。全体的に物語として洗練されているなぁと思いました。

ベルイマン監督の初期傑作らしい。確かにものすごい安定感と白黒に明るい画でマリーの若かりし青春の日々を美
>>続きを読む

ひなぎく(1966年製作の映画)

4.0

密度の高すぎる75分。物語などない〜

マリエと名乗る二人の女が悪さする話。なんだけど、最初の歯車っぽいのが回るシーンと空襲・ミサイルだとかの戦争シーンが交互に流れるところだったり、R/G/Bなどの色
>>続きを読む

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.2

2回目
いやぁ、素晴らしい。二度目は寝ずに見ることができた。

1回目
クー!

すごい面白いんだけど面白いだけじゃいけなかったみたい。検閲を通ったという時代背景を把握して臨むべきだった。あと、重要な
>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

4.0

男の鑑ですわ。

ネオン・デーモン、オンリーゴッドに続いてのNWレフン監督3本目。ネオンデーモンが顕著だけど、ドライヴでも序盤の方とか特にベースみたいな低音を重ねてくるBGMで行間を埋め不安を煽ってく
>>続きを読む

戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.8

デヴィッドボウイ、ビートたけし、と豪華なキャストで大島渚監督が戦時下での捕虜との関係に切り込む。
上記の豪華なキャストに加え大きな役割を果たしたのが、役として音楽として両面で坂本龍一でしょうなあ。彼は
>>続きを読む

ピンクのカーテン(1982年製作の映画)

3.6

最初のシーンの美保純はなんだかいまいちだけど部屋に入って着替えて外を眺める美保純は綺麗。映り方によってものすごく変わる。

あっけらかんとして奔放で自由な雰囲気が好き。悟はいいとこなしで不器用で悩み振
>>続きを読む

ラブ・ハンター 恋の狩人(1972年製作の映画)

3.5

う〜ん。これは摘発がうんたらとかという意味合いがあるにしろ、形式的・内容的両面において、物足りないと言える。

タイムマシーン(2011年製作の映画)

3.2

ええやん。一瞬一瞬後悔のないように全力で生きる。

接着剤(2012年製作の映画)

3.1

接着剤でいろんなものをくっつけて取れなくして、何も手にすることがなくなり、唇を。。。。

ソープ・ストーリー(2010年製作の映画)

3.2

陰毛で表現された物語。どうしようもなくくだらないと言えばくだらないんだけど、結構テンポがいい。

茶の味(2003年製作の映画)

4.0

すごい笑いのセンス。2回は観てる。以前観た作品です。

アホらしくもこれほどまでにど田舎から味が出るのかというくらい絞り出された素晴らしいものがある。これを観て田舎・地方での暮らしに一時期憧れたくらい
>>続きを読む

恋の罪(2011年製作の映画)

4.0

とにかく狂ってて常識を軽率に扱ってる感じが個人的には大好き。144minが長ったらしくなかった。

この前見たアンチポルノと同じく売女に「自由」という意味が置かれていたように感じる。家庭に入って閉鎖的
>>続きを読む

Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち(2011年製作の映画)

4.0

まるで芸術鑑賞をしているよう。

天才ピナ・バウシュの振り付けで演者が踊る映像に喋りが入るドキュメンタリー。昨日観た「トークトゥーハー」でピナ・バウシュが出てたから観てみようと思いまして。
それと監督
>>続きを読む

スイートプールサイド(2014年製作の映画)

3.5

前に見たなぁ〜
エロ期待されがちだが普通に青春らしさ溢れていた気がする。

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

3.9

斬新な終わりというのだろうか、ジュリエッタに続けて鑑賞したんだけど、アルモドバル監督は普遍のテーマを扱い、自分なりの答えをうっすら提示しながらも、観る人に対して問題提起し考えさせるように終える節がある>>続きを読む

ジュリエッタ(2016年製作の映画)

3.8

娘のことを思い出してしまった瞬間の表情の変わりよう、抱き合って軽く静かににやっとする表情とか、微妙にテンプレとは言えない演技で心情を描写しているシーンがあったなぁ。

ジュリエッタの過去から現在までが
>>続きを読む

牝猫たちの夜(1972年製作の映画)

3.7

最初の方のシーンからアップの顔だとかお肉だとか要所要所で差し込まれる赤色、なかなかいいと思います。
そのあとは上裸牛乳、謎のキャベツ吊るし、それをミキサーにかけたジュースなどなんだか不思議っすわ。
>>続きを読む

桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール(1978年製作の映画)

4.1

会話といいその間といい不安定に揺れる青春の情感に満ち溢れている。最高。

自由奔放であり物事をはっきりいうが妊娠してないかという不安に苛まれているレナ。sexに夢を見て不純でないかと気にしてることにガ
>>続きを読む

一条さゆり 濡れた欲情(1972年製作の映画)

3.6

うーん、コメントが難しいってのが本音。緋牡丹博徒のやつとかロマンポルノでは初めて見るストリップとか地味に好きなところはある。

天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

3.9

ポルノックという出版社の男がブルーフィルムの女に恋をする。

メタ的な入り。しっかりとしたプロット。赤を基調とした色使い。名作といえば名作ですね。人間の信じる心と不信との間で揺れ動きすれ違う二人の姿、
>>続きを読む

赫い髪の女(1979年製作の映画)

4.0

濡れ場満載!
流れ者女がドカタ男ととにかくやるお話だけど、卵の話とかコタツの生活感とかどうでもいいガスの話とか絶妙に愛おしいし、どこかおかしさを感じちゃって好き。

画面のいろいろなところに赤がちりば
>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.1

学校のはみ出しものが恋してバンド組んで社会のレールを外れる青春物語。

家庭環境の悪化、校則違反への反発、スクールカーストへの抵抗、そして恋、、、。
こうしたテーマを音楽にのせ見事にまとめあげているの
>>続きを読む

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

3.7

モノクロで味があっていい作品だとは思うんですが、傑作で高評価であるのはいまいちピンとこなかった。まぁ登場人物とストーリーが若干ぐにゃっとしてる感じがしてて全体として、とねがあっけらかんとした娼婦として>>続きを読む

ロゼッタ(1999年製作の映画)

3.9

自らの足で生きんとするロゼッタのリアル。

アル中の母親とトレーラーハウスで暮らすが突然工場を解雇される。そこにワッフル売りのリケが現れる。

映像の特徴として、かなりの長回しが多い、会話が少なめ、何
>>続きを読む

女教師 童貞狩り(1976年製作の映画)

3.3

女教師が高校生とやっちゃうっていういかにもAVにありそうなやつ。まぁそう単純でもないのですが。

そこに至るまでの話が無駄に長く、面白かったのは最初の方の鏡とスキー場と、裸になるイメージショットが地味
>>続きを読む