停滞さんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

停滞

停滞

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誰のせいでもない(2015年製作の映画)

4.0

ロードムービー的性質を帯びている、非直線的なストーリーでなく映画が終わりそうなシーンがいくつかあったり、起承転結的に組まれていなかったり、そんな中で一つの事故を起点に人間の内面的感情を描き出していく。>>続きを読む

タイム・アバンチュール 絶頂5秒前(1986年製作の映画)

3.8

絶頂でタイムスリップというアイデアは斬新笑

前半あたりは、おタイムスリップした!って感じでまぁ普通なんだけど、浮気を疑われだしたあたりから、コメディが炸裂して、急展開を迎えテンポが良くなる。

いた
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革命前夜(1964年製作の映画)

3.7

嫌いでもそんな苦手でもないけど得意じゃない。物語の筋は難解じゃないけど、詩的であると同時に思想系の会話が多すぎて飲み込みきれない。

一方で、白黒の画面は芸術的で惚れ惚れとする。暗殺の森もそうだけど、
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地獄でなぜ悪い(2013年製作の映画)

3.9

全力歯ぎしりレッツゴー♪ギリギリ歯ぎしりレッツフライ♪
相変わらずぶっ飛んでるなぁ... とりあえず刺激にだけはなる。

ほとんど言葉を失う、こんなめちゃくちゃなストーリーというか感情の描写というか、
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ロープ(1948年製作の映画)

4.0

ワンシーン、ほとんど1カット、これはすごい。。。

リアリズムという観点で言ってもこんなの初めてだし、サスペンスという作りで言っても、全部が時間軸として繋がっているから、緊張感とか情動の動きが細やかに
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はみ出しスクール水着(1986年製作の映画)

4.0

こりゃ素晴らしい、普通のコメディより笑えて、普通のAVよりエロいっていう傑作もの。しかし、そんなエロスの場面を大胆に切り取ることによって映画的に見ても新しい視覚的刺激を得られた。

コメディ要素は、食
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深夜の告白(1944年製作の映画)

4.0

冒頭の方でネスがフィリスに「完璧」と言ったように、この映画は完璧なプロットが組まれた映画史に残るフィルムノワール!

ヒッチコックも認めるであろうサスペンスシーンがいくつもあり、それらが順々に埋められ
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田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

4.0

洗練と真実がキーワードになるのではないか。

見てわかるのは、まず構図として綺麗で背景にも余計な物が置かれておらず、シーンをカットに分け冗長に追わず大胆な省略(医者のとことか)を入れたりと、見事なまで
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メトロポリス(1927年製作の映画)

4.2

「脳と手の媒介者は、心でなくてはならない」

未来を予見するかのような名作サイレントSF。SF、愛、社会のあり方など多様なテーマ・要素を含んでいるからそれなりに尺も長い。でももちろん物語として完成され
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アンダルシアの犬(1928年製作の映画)

3.8

現代アートみたい。ダリとブニュエルが作ったシュルレアリスム映画。

剃刀で目を切る、手に群がる蟻、ちぎれた手首の先を突く青年、おっぱいからお尻へのクロスディゾルブ、ピアノの上の動物の死骸、倒れて手をか
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駅馬車(1939年製作の映画)

3.8

アパッチ襲撃シーンが最大の見所、ボコボコ落馬するシーンとか落馬して馬が通り過ぎるとことか馬がカメラのすぐを駆けていくのとかすっごい、背中丸めて前のめりになってた。
若干わかりづらさを感じたけど、馬車の
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山河ノスタルジア(2015年製作の映画)

3.8

ラストがいい、中国語もほぼ話さず、母のこともあまり覚えていないのに、やはりどこかでは覚えていてデジャブを起こし想いがあるダラー、同時に完全に疎遠になってしまったのに、頭の中には息子のことが残り続ける母>>続きを読む

母の残像(2015年製作の映画)

3.8

実に北欧らしい映画だと思う。BGMをほぼ使わないで、自然音や衣擦れの音だとか微かな音がメインで使われて、人と人とのやりとりをメインに映し出す感じ。そういうイメージを持っているだけかもしれぬが。

今作
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.6

光と闇が織りなす伝説の236分間と言えるのでは。。。

愛と暴力が大きなテーマでそこに恋愛・家族・反抗・犯罪そして狂気とかがぶら下がっていて、それらが光という希望と闇という絶望が侵食し合うように語られ
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.1

素晴らしい...
スクリューボールコメディ面白い!!

名作系はハズレがないとか思ってたら当たった。素晴らしき哉、人生でやられフランクキャプラは名匠だと悟った。クラークゲイブルもクローデットコルベール
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

3.9

野球推薦で入った野球部の話だけど、野球ほとんどしないで、新学期までの飲んで踊って馬鹿をしてっていう青春の描き方。

いびられたり失敗するわけでもなくメンバーの青春をバランス良く。そこに絶妙な青春を表す
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スラッカー(1991年製作の映画)

3.8

100人の怠け者が一つの流れのなかで目まぐるしく移り変わるように登場する。

誰かがぐうぜんであって次はそいつの話で、そいつがまた出会っての繰り返し。ダラダラ見れてスラッカーたちのどうしようもない変な
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七年目の浮気(1955年製作の映画)

3.8

彼が繰り広げる想像・妄想がとても楽しい!そしてマリリンのスカートが風でめくれ上がる名シーンがある!

家と職場程度の限定的な場所、少ない登場人物といい、物語的プロットではないけど、彼の一人称視点で入り
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第3逃亡者(1937年製作の映画)

3.8

いい、まとまりが半端ない。イギリス時代の作品。

ラストの方の天井すれすれの俯瞰ショットから犯人の顔にノーカットで迫っっていくシーンが有名とのこと。このシーンの撮影だけに丸2日かかったらしい。そして、
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イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)

3.5

うーん、なんとも言えない。

原作を読んでいたので、どうやって映像化するんだろう、無理じゃね?と思っていて、大きく改変するのかと思ったら原作プラスアルファって感じでしたね。原作を読んだ人にはあまりオス
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戦艦ポチョムキン(1925年製作の映画)

3.7

オデッサの階段、モンタージュでの時間引き伸ばしわっしょい。
サイレントモノクロだけど一度はみておかないと〜

(1963年製作の映画)

4.0

鳥が怖くなっちゃうよ!!

読めてなかったヒッチコック映画術を読もうと本作を観て読んでみたんだけど、大満足です。
言わずもがなの、学校の前でダニエルズが待ってるシーンはまさにヒッチコックのサスペンス。
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

3.8

暴力ってのは人と人がぶつかった時に解決に導く一つの形なんじゃないでしょうか。よろしい形ではないけど。
でも、主人公の我妻は、暴力しかできない。そんな日常に潜む表出していない暴力を具象化したと言えるかな
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

4.0

斬新すぎる、金属が体を侵食いくという設定、工事現場のガガガガみたいな音が入った音楽、写真をパラパラさせたり(もしくはフレームを飛ばす)、めくるめくようにショットを切り替えたりしてのスピード感、モノクロ>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

3.9

純粋にいい。シーンとしても物語としても惹きつけられる。

最初の一子がもう絵に描いたようなダメ野郎(クソニートだし)で、他の登場人物もダメダメ野郎ばっかで、流れる空気感というものが嫌いになれずまた心地
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.3

これは、、、「素晴らしき哉、人生」を思わせるストーリーではあるが、月とすっぽんですな。

濱田岳と宮崎あおいはグッド!
ブエノスアイレスが好きでアルゼンチンに行ったのかな?あの滝で叫ぶ宮崎あおいは絵に
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幻の光(1995年製作の映画)

3.9

なんか知らないけどすごいんだよねぇ、なんか美を感じるというのか。もう一度見ると発見がありそう。

酔って再婚相手が帰って来て、帰ってこなかった前の夫のことを思い出し鍵を隠す、そこで生まれたうまく表現で
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萌の朱雀(1997年製作の映画)

4.1

詩的で素晴らしい映像美。
子どもたちがワーワー遊ぶシーンは写真に収められていそうなみずみずしさに溢れている。そして、娘と息子の淡い恋心や緑深く美しい里山の風景も含め、青春や新緑の若さを思わせる。また中
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わたしのSEX白書 絶頂度(1976年製作の映画)

3.7

部屋のカーテンの赤が妙に好き。あと、あの採血係という設定。
そしてあの角度での採血は添えてる部分が見えず不安定な感じで自分が採血されるかのような緊張感があった。採血ってのは新しいかも。裸の映像を二重に
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男と女(2011年製作の映画)

3.6

「出会い、別れる、そうでしょ」
時間軸をバラしての出会いから別れの愛、水を含み乾いていくような印象。
これはいいショートムービー。時間軸をバラすという手法が面白い。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.8

冷戦時代の軍拡競争を題材にブラックユーモアで仕上げた作品。

風刺されてはいるんだけど、空軍の人の会議中の会話とかずれ方が普通に面白いっていうね。こいつ大丈夫かって感じ。世界破壊爆弾が簡単に作れて解体
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森の中の狂気(2000年製作の映画)

3.0

狂気らしいのはわかるんだけど、なんかイマイチしっくりこないというか、微妙。

第三の男(1949年製作の映画)

3.7

テーマが有名。名作らしいねぇ。

構図とか心理描写とかいろいろいい部分はあるんだけど、ヒッチコック的に言えばサスペンスではないかなぁ。話の流れが「え、今までの何?」みたいな。ちょっと冗長すぎるというか
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セッション(2014年製作の映画)

4.0

ニーマンとフレッチャーの熱い死闘ですな。

世界的ジャズ・ドラマーを目指し名門音楽院に入るニーマンを伝説の鬼教師が待ち受ける。フレッチャーは罵詈雑言の限りを尽くしテンポの違いや音のズレを叱責しまくり鬱
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美姉妹 犯す(1981年製作の映画)

3.7

あれって感じの終わり方で爽快感があって良い。

清が姉を犯しまくる、本当いつでもどこでもだなぁって思った。例によって犯しているシーンでは、向こうの部屋で将棋をしている中の会話で「若さですかなぁ」「これ
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.1

2回目
fuckが多すぎる。オムニバス形式で結構撮りたいものを撮った印象だけどやっぱり、ミアが飲んでる5ドルのシェークはうまそう、ハンバーガーも。あのユマサーマンが本当好き。他のシーンもオムニバスの中
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