MKさんの映画レビュー・感想・評価

MK

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お母さんが一緒(2024年製作の映画)

3.8


『お母さんがいっしょ』と銘打たれたお母さん不在の、お母さんの誕生日を祝うための温泉旅館での長い長い夜の三人姉妹のお話し。

顔をしかめてしまうような思い遣りのない、配慮に欠けた、お互いの人生や人格を
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風が吹くとき(1986年製作の映画)

4.5

日常の影に潜む…潜むどころかクリーンエネルギー、抑止力などという大義名分、理屈と理由に支えられて堂々と世界中に君臨する絶大なる存在、理不尽に容赦なく人の命を奪い去っていく恐ろしくも憎むべき悪魔の力。>>続きを読む

あのコはだぁれ?(2024年製作の映画)

1.0

違国日記で大変好印象だった早瀬憩ちゃんの出演作ということで『お母さんがいっしょ』との天秤で選択…ミスチョイス…全くハマらなかった。

やっぱりホラーダメみたい…ある意味面白くて声出たけど。

というわ
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密輸 1970(2023年製作の映画)

3.5

予告とフライヤーに誘われて鑑賞。
アクション、コメディ、マインドファック感もありのてんこ盛りムービー。

女性たちの友情とか信頼とか、その辺りは素敵だったのとクォン軍曹のイケメンっぷりは最高だった!
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ある一生(2023年製作の映画)

4.8

とても素敵な作品でした
鑑賞後原作も読了、いずれも素晴らしかったけど、個人的には映画の方がより感動的だった。

山々に囲まれた大自然のなか
閉鎖的な集落で養子として育つ青年の
ひたむきで真実の愛に溢れ
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

1.5

鑑賞…原作を読んでいた時となんか違和感があるなと思っていたけどおそらくは原潜内での臨場感がないことかもしれない。

実際はそうなのかもしれないけど静かすぎる会議室で論戦が繰り広げられてる感じで、漫画を
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キングダム 大将軍の帰還(2024年製作の映画)

4.5

始めて公開初日に映画鑑賞!
一番好きなエピソードだったけど実写の王騎将軍にもたくさん感動させてもらった。

天下の大将軍とそれを志す名もなき貧しき青年の交流、大将軍としての器、人徳。
多くの死んでいっ
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ラッシュアワー3(2007年製作の映画)

4.5

最近ジャッキー・チェンづいていて久しぶりに鑑賞。レビューしてなかったので…
結果シリーズ最終作?
リーとカーターの迷コンビも見納めなんて残念。
まさかのエッフェル塔を舞台にした鉄骨アクション。カーター
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ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命(2023年製作の映画)

4.4

救えたこと
救えなかったこと

救わなかったこと
救われなかったこと

第二次大戦直前、ナチスの脅威に晒されたユダヤ系の難民の子供たちを、母国イギリスに送り届け、里親に受け入れさせるために奔走したニッ
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ビートルジュース(1988年製作の映画)

4.0

マークするつもりがオリジナルを発見。
シザー・ハンズの世界観を彷彿とさせるありきたりなベッドタウンで巻き起こるホラー・ファンタジーという感じ?

きちんと手入れされた庭と真っ白な家並み…そんな平凡な日
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チャーリー(2022年製作の映画)

4.2

犬が好き

犬と死別したことがある

インド映画のクドさがクセになる

…以上に該当する人にはお勧め。 

悪徳ブリーダーの手によってこの世に生をうけるという不遇な生い立ちをもち、アジトを抜け出し野犬
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からかい上手の高木さん(2024年製作の映画)

4.0

告白すること、からかい続けること。

たしかに25歳にもなってこんな子どもみたいな恋愛してたらどうかと思うけど、出会ってからこれまで克明に焼きついた関係性がいつまでも続くとしたら…後悔しかないことの多
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せかいのおきく(2023年製作の映画)

2.5

想像とは全く違った…
モノクロの美しい映像と物語を満喫できるのかと思いきや、主人公はう◯ちと言っても過言ではないほどのう◯ち祭り…

鑑賞後、「続けて観る」に子ども向けのう◯ち映画が出てくるって言う、
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違国日記(2023年製作の映画)

4.2

海街ダイアリーを彷彿させる家族の不在を補い合うための、優しさと思い遣りに溢れた世界観と物語…海街ダイアリーの方がより好みだったけどこちらも素敵。

観終わってから原作を読み始めてみると、世界観というか
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不死身ラヴァーズ(2024年製作の映画)

4.5

うまく説明できないけど滅茶苦茶ささった
タイムループ系の拗らせ恋愛映画かなぁ
ぐらいの気構えで観に行ったのだけれど
見上愛ちゃん演じる「りの」の
なんの躊躇いもない恋愛感情と
屈託のない笑顔と無償の愛
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かくしごと(2024年製作の映画)

4.5

ジンときた…
嘘、杏ちゃんに3回泣かされた

物語はありきたりな世の中にあって
特別な世界だったけど
色々な感情や心情を描き出していて
ある意味幻想的でもあった

とっても優しくてとっても寂しくて…
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ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

5.0

再鑑賞&再レビュー。
成龍…どんなキラキラネームかと思うけど名は体を表しすぎてるのよジャッキー。

コメディ、アクション、カンフー…どれも宝箱みたいにキラキラ詰め込まれていて終始うっとり。

年代やら
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.2

『あんのこと』を観にいって、河合優実ちゃんの作品が観たくなり鑑賞…『愛なのに』はヘンテコラブストーリーでとっても良かったけど、こちらはメチャクチャ爽やかだった…もう夏休みを擬似体験したくらいに。

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あんのこと(2023年製作の映画)

4.4

「水に落とされ溺れかけたラットは必死にもがき続けるが、何度も助けられ、何度も同じ目に合わされるうちに、もう助からないとわかるともがくのをやめ死を受け入れる…それが絶望です。」

こんなエピソードを何で
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バティモン5 望まれざる者(2023年製作の映画)

3.5

フランスの郊外に佇む、修復の手も施されない高層集合住宅とそこに暮らす移民と彼らにまつわる人々、移民と政治と都市の老朽化のお話し…かな。

「輝く都市」、かのコルビュジエのユニテ・ダビタシオン発祥の国で
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関心領域(2023年製作の映画)

4.5

「収容所の生産性などをな…」

『ヒトラーのための虐殺会議』から間をあけてのホロコート関連作品を鑑賞。

収容所の生産性…こんな大いなる矛盾と非道特性に富んだ言葉が自然と口をついて出る環境とはいかなる
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太陽の家(2019年製作の映画)

2.0

長渕剛さんしか主演できない、長渕剛さん主演のための映画?

ファンというほどでもないけど、なんでこんな風に物事や人の感情を表現することができるんだろう?って涙しながら聴かせてもらった曲がいくつもある。
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愚鈍の微笑み(2023年製作の映画)

1.0

自分的には合わなかったかな。
ありふれた日常と、それとは無関係に、前触れもなくそして乱暴に忍び寄ってくる戦争を対比させながら描いているのだろうなぁとは思ったのだけど…
『トンマッコルへようこそ』っぽい
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人間の境界(2023年製作の映画)

4.2

社会的、政治的、宗教的背景などにより国を追われ、逃れヨーロッパを目指しベラルーシとポーランドの国境で翻弄され憔悴していく難民とそれを互いの国に押し戻そうとする国境警備隊の話、端的にいえば。

この前観
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ドクちゃん ーフジとサクラにつなぐ愛ー(2024年製作の映画)

4.2

鑑賞。
作品のクオリティがどうとか、構成がどうとかは気にならなくて、ドクちゃん…ドクさんの人間性、人間力、倫理観にいち個人として敬服してしまった。

作中のドクさんは自分たちを見捨てた家族に対して、見
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.6

すごい爽やかな映画!
青春18×?な私でも胸がドキドキしたし、デトックスか?って言うくらい心を浄化してくれる涙が出た。

バックパッカーとして旅を続けるアミと若きジミーと、18×2歳になり自分を見つめ
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私はいったい、何と闘っているのか(2021年製作の映画)

4.0

安田顕さーん 涙
名バイプレイヤー主演の地味だけどとても心温まる作品。

アイロン掛けの最中に観るという大変失礼な鑑賞スタイルだったけど、光石研さん主演の『あぜ道のダンディ』を彷彿させるとてもほっこり
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レンタル×ファミリー(2023年製作の映画)

3.5

家族を演じてくれる人材をお金でレンタルする人々と、レンタルされる側の人々にまつわるお話…タイトルどおりだけど。

園子温監督の『紀子の食卓』が想起される…あちらは一つの家族とレンタル家族にまつわる物語
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

2.5

evil dose not exist、悪は存在しない 

自分の知識でレビューとか俯瞰できるような作品ではなかったので、観たままの感想を記録。
  

とある抽象画に『悪は存在しない』というタイトル
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夜明けへの道(2023年製作の映画)

1.5

うーん、アートかぁ…難しい。
時代革命のような作品を期待していたせいかな。

もはや報道されることもなくなり、ネットインフラすら規制されているかのように聞いていてるミャンマーの現状を知りたくて観に来た
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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい(2019年製作の映画)

4.4

システム・クラッシャー。
社会とベニー、壊し壊されたのはどっちだよ…とずっと何とも言えない憤りが付き纏った。

母親の不在と過去のトラウマに縛り付けられ感情をコントロールすることなく、辺りかまわず何な
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

5.0

タイトルのとおり、マリウポリのロシア侵攻からの20日間の映像ドキュメンタリー。
ロシア側のコメントを借用するなら映画か何かのフィクションのように生命を奪われていく人々…「今の気分は?」とマイクを向けら
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

バッドマーン♫な陽気?なダークヒーローを真面目に取り沙汰したすごい作品。
日本でいうなら浦沢直樹さんが手塚治虫の鉄腕アトムをplutoで見事にリメイクしてみせたかのような鮮やかな新解釈だったのかなと思
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

とても良かった…
青春の素晴らしさ、そんなものを犯そうとする家父長制とか権威主義とか。
青春を自由のままに解き放つことがないことは洋の東西は関係なく大人たちの都合でしかないことと、青春のエネルギーは制
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フォロウィング(1998年製作の映画)

4.0

低予算、出演者四人。
時間軸の操作と物語の入れ子構造といったその後の作品の重要な構造の片鱗が垣間見える作品だった。

そしてどの作品もそうだけど、とにかく音楽のセンスが卓越してる!

持て余した時間を
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.0

尼崎にある水害から街を守る日本一大きな閘門、通称「あまろっく」をモチーフに紡がれた物語。

高学歴ニートのアラフォー女子とその父親と20歳の超絶美人の再婚相手が織りなすほっこりコメディー。

もうコッ
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