MakikoSatoさんの映画レビュー・感想・評価

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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

4.0

実話を基にしたコメディとあるが、なかなかビターなお話。
シングルマザーの中年女性が情熱のままに歴史的な発見を手繰り寄せるも、大学や研究者らに手柄を横取りされてしまう。
人生に行き詰まった時、自らの情熱
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

なぜ日本公開が遅れたんだろう。日本への原爆投下の影響を矮小化したり、軽んじたりする印象は全く受けなかった。原爆投下を必要で正しい手段だという主張も感じなかった。強いて言うなら、映画の主題と日本はあまり>>続きを読む

猫と、とうさん(2022年製作の映画)

5.0

劇場で見逃して、どうしても観たくて、WOWOW放送時に録画したものをようやく。

期待以上の面白さ。そもそもアメリカにおいて猫好きは女性のイメージが強く、猫好きや実際飼っている男性に対して、変わり者、
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

IMAXシアターの大画面で見られて、大満足。
一作目は壮大な序章として前提の説明に終始したが、二作目は物語が動き出した。大河ドラマに相応しい豪華キャストの重々しい演技と、スケールのでかい砂漠の世界観が
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アカデミー賞候補となりながら日本劇場公開なく残念。確かに、アメリカ社会、しかも黒人社会特有の違和感を題材にしているので、日本の観客にはわかりにくいところも多いのだろう。自分もどこまでジョークの意味を理>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

ミステリーだと思うと肩透かしを喰らうけど、夫婦の心理劇と思うと唸る、、
カタルシスは全くない。少年と犬の透明感が唯一の救い。

カラーパープル(2023年製作の映画)

4.0

オリジナル映画のエッセンスは残しつつ、ブロードウェイミュージカルらしくわかりやすくなっている。
オリジナル映画の方が虐待や差別の悲惨さが強く、余白をもたせた表現が多い。ミュージカル版も同じ出来事を描く
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カラーパープル(1985年製作の映画)

5.0

新作を観るための予習。名作傑作とは聞いていたものの、まさしく。
子供の頃「天使にラブソングを」でウーピー・ゴールドバーグを知って、心躍らせた自分としては、対照的な演技に驚きつつ、中盤以降に見せる多彩な
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

映像、美術、衣装、メイクアップ、音楽など、道具立てはアーティスティックだけれど、中身は大変古典的な女の一生譚。語られること、見せられた映像をそのまま受け取ってしまえば「女の人生」SEXと男に割く面積が>>続きを読む

エゴイスト(2023年製作の映画)

3.5

とてもいい映画だったので、もっと浸りたかったのだが、画面酔いが酷くて集中できなかったのが残念😢後から調べたら、映画館でも耐えきれずに途中退場した方が結構いらしたとか。確かに、これ映画館の大画面だともっ>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

5.0

評判通りの良作。
マーベルもディズニーも大人のオタク向けに複雑高度化し過ぎて、食傷気味にならざるを得ない昨今、(勿論どちらも素晴らしい作品ばかりだし、大人のオタクとして大変楽しませてもらっているのだけ
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

5.0

「ウィッシュ」は凄い色々な意味とメッセージが込められてて、オタクな大人が読み解き疲れちゃう印象もありましたが、こちらは古き良きディズニーの世界観を無邪気に称えることが出来てほっこり!たくさんの夢と魔法>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ディズニー創立100周年のプレッシャーはいかばかりか。色々配慮すべき事が多過ぎて、作る人たちは大変だったろうなぁ、などと。

散りばめられたオマージュを探すのはもちろん楽しいし、ヒロインも表情豊かでデ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

演技、映像、音楽、すべて素敵な映画だった。役所さん凄い。カセットテープから流れる音楽、明け方の東京、木漏れ日、全てが美しい。言葉を交わさずとも感じる人との繋がりとか、自分の大切なものを大切にできる小さ>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.0

ジョニー・デップより毒気の少ない、圧倒的に美しいシャラメ・ウォンカ。歌もいけるんですね!クリスマスにぴったりのカラフルで華やかな画面。子供向けのおとぎ話らしい、荒唐無稽なストーリーとキャラクターが楽し>>続きを読む

夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

4.0

自己責任論の理不尽さ。公から、自助と共助を命じられる息苦しさ。
実際の事件を下敷きにしつつ、こうだったら良いのに、というファンタジーを混ぜる。結末まで事実通りにしてしまうと、物語としてはあまりにも悲惨
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリー作品を中心に発表してきた森達也さん初のフィクションドラマという事で、好奇心と期待が高まる。裏切らない、いや、期待以上の面白さ。

クライマックスに起きることはわかっているので、そこまで
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カールじいさんのデート(2023年製作の映画)

5.0

犬を見習ってシンプルに、素直に、生きられたら、どんなに素敵かな。やってみよう。

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.5

韓国系移民二世の親離れ自立の物語と、種族(人種)を超えた恋の物語が絡み合う。

監督の個人的な体験を下敷きにしているらしく、火や水や水蒸気や土が生活する美しくもファンタジックな世界観の中にあっても、親
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バービー(2023年製作の映画)

4.5

ピンク尽くめでホップなバービーの世界観にウキウキするし、音楽も上がる、これでもかと散りばめられたギャグに笑いっぱなし。特にケン達が自分らの理想の世界でバービー達にしてやりたい事が本当にベタでウケる。こ>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

5.0

子供の頃から大ファンなので、とにかく、最終作を楽しみにしてきた。寂しいけれど、納得した。世界を股にかけて悪いやつとお宝を奪い合う、カーチェイス、馬を駆る、洞窟で虫が這う、謎解き、絶体絶命のピンチを乗り>>続きを読む

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.0

WOWOWで鑑賞。
三連休の初日にビール片手にリビングで見るのにぴったりのファミリーコメディ。ストーリーはマンマミーア2にそっくり。ジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーがいがみ合う元夫婦を演じ、そ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.5

DCといえば、陰鬱なバットマンとか優等生なワンダーウーマンが印象的で、重めのイメージだったが、本作はコミカルで軽めのタッチ。

リアルではスキャンダルの多かったエズラ・ミラーだけど、映画の中ではやっぱ
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

5.0

ズルいほど出来が良い。
アニメーションは超スタイリッシュ、キャラクターは魅力的、音楽もカッコいい上に、ストーリーはマルチバースの設定を使いこなして奥行きがありつつ、マーベルらしいユーモアも満載。完璧か
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リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

4.5

主演ハリー・ベイリーの圧倒的歌唱力をはじめ、作品を代表する楽曲の数々の完成度が物凄く高くて、その感動だけでお釣りがくる。深海の映像はあまりにも美しく煌びやか。Dolbyで観て良かった!

ストーリーは
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

5.0

間違いなく人生で最も印象に残る映画ベスト10に入る。何回でも観返して、その時、その時に感じることの変化を噛み締めたい。

女性に対する暴力がメインテーマの一つで、それを生み出す支配/被支配の関係性、権
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TAR/ター(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

たっぷりとケイト・ブランシェット様の演技を堪能する映画。ターのキャラクターが多面的で、複雑でなんとも言えない魅力。横柄で自信家で身勝手、才能とカリスマ、努力家で繊細な一面も。

男性が主人公であれば見
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.0

確かに演劇的。主人公の部屋の中だけでストーリーが展開されるので、舞台演出も想像に難くない。次は舞台版を観てみたい。

主題も演劇っぽく、哲学的で白黒つけたがらない感じ。正しいとか間違ってるとか、救うと
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