Moekaさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Moeka

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フロム・ビヨンド(1986年製作の映画)

3.6

マウスオブマッドネス?も含めラヴクラフト原作はちょいちょい観たくなる。松果腺を刺激して第三の目が開眼&性的に解放されるって爆笑なんだがデカルトの時代から論じられてるってゆうからマジなんだろか... 触>>続きを読む

アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)

3.9

前作と同じくらい2作目も好き!前よりも大人っぽくなったウェンズデーが超かわいい。明るくハッピーを強制させる地獄のサマーキャンプは今まで通ってきたいろんな学校行事を思い出させて鳥肌立つわ...もろ白人至>>続きを読む

THE DEAD CLASS/死の教室(1976年製作の映画)

3.7

前衛演出家カントルの舞台をワイダが映画に飛び込めた。黒装束で泥のようなものを塗った老人たちは自らの子供時代である人形を携えてソロモン王にユダヤの歴史、ドイツ国家に意味のない単語を次々とまくしたてる。そ>>続きを読む

ポゼッション(1981年製作の映画)

3.9

これ、ズラウスキーが奥さんに離婚されちゃった後に作ったらしくてクローネンバーグにしても崇高な変態に愛の黙示録系撮らせるととんでもない傑作ばっかり生まれるのね...w
美しいアジャーニ様の狂乱シーンはじ
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アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

4.2

これが遺作だなんて、、、という気持ち。アニエスはマスタークラスを開くというより共有会のようなものにしたかったそうだ。ひらめき、創造、共有。思い浮かんだのはゴダールのことで、彼は映画と言葉を愛し憎み合い>>続きを読む

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリーはあまり個人的によほど対象に興味がない限り好まないのだが彼女が撮ればこんなに甘美に、しかし諦観にも似た哀しみをもって物語になるのかと感嘆。香水屋の老夫婦から始まるが妻はどこか心あらずな>>続きを読む

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.5

ベルイマンのペルソナをアニエスはもう何年も前にやっていたとは!アントニオーニもこの会話劇に絶対影響を受けたであろう愛の不毛。事物が有機物以上に存在感を放ち崩壊の一途をたどりそうな風景はまるでブラザーズ>>続きを読む

不滅の女(1963年製作の映画)

3.6

去年マリエンバートでのような洗練はかけている気もするが本作はより不穏でハードボイルド、だが扱うテーマは同様。記憶の廻廊を抜けて生死も超えて女を探し続ける。その地で永遠の足止めを食らう状況は怖い怖い。タ>>続きを読む

囚われの美女(1983年製作の映画)

3.8

マグリットの絵画をモチーフにしたグリエワールド。彼の作品にしては破茶滅茶な割に理にかなってる印象だなと思ったら原作があるのか(失礼) 絵画の方には美女はいないけれど映画には物質とイメージ双方の世界を行>>続きを読む

The Strange Thing About the Johnsons(原題)(2011年製作の映画)

3.5

これがアリアスターの長編短編含めたほぼデビュー作なのかしら?オナニーしてる息子の手には父の写真。成長した後父は息子に性的虐待をうけており、結婚してからもそれは続く。親から子ではなく子から親に、と聞くと>>続きを読む

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

3.5

タイトルに忠実、、、かなと思ったんだけど原題を直訳すると快楽のナントカ急進化?なのかな?どちらにしても奇抜だけどw 抽象的な白い部屋、ベッドを小舟代わりか海辺や過去や拷問部屋やら移動して彼女の残酷な想>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.0

去年マリエンバートでやもちろんモレルの発明や惑星ソラリスと被りめちゃくちゃ胸を締め付けられる思いに
時間の穴をぬって”あなた”に何度も何度も会いにいくディストピア世界の男 台詞にもある通り男と会ってい
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ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

4.0

原爆の写真を挿入しながらえっちな事するものすごい描写があるって聞いて恐る恐る観たんですが素晴らしくて哀しすぎて泣いてしまいました
不幸そのものである男女2人が出会い互いの不幸に共鳴し、輪郭にかつて愛し
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.2

ドクターユアンが観れるということなので再鑑賞&レビュー再投稿
鏡を効果的に用いて異界か冥府の人間かわからない者共がこちら側に濫入してくる描写とシンメトリーもステディカムも流石レジェンドのキューブリック
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.6

どんなにCG技術を駆使しようとも生々しく洗っても落とせないような悪臭や土煙、生理的嫌悪感をびっしりと蔓延らせたこの作品には絶対勝らないだろうと思う、、、人皮仮面も骨の装飾も異様な芸術性が宿っているし、>>続きを読む

アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

4.1

世界で1番憧れの家族...ゴスな装飾も拷問遊具もハンドマンもやばい料理も花無しの薔薇も庭の墓地も全部好きなんだけどやっぱダディとママンのラヴラヴやりとりが好きだなあ〜 私も毎朝「この忌々しい太陽がッ!>>続きを読む

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.8

チェックしてなかったお洒落番長の初期作品!可愛い写真集みたいなのは相変わらずなのに自殺未遂、孤独、不感な結婚生活、挙句には近親相姦に近い間柄での複雑な愛まで描かれていてちょっと泣きそうになってしまった>>続きを読む

ミネハハ 秘密の森の少女たち(2005年製作の映画)

3.0

同じ原作だがエコールのが断然好き、というのは抽象的な余地の部分が露骨に描かれてしまい幻想性が皆無に...ただ思い切り凌辱される恐ろしい描写をいれたことで美しいものを創造し閉じ込めたい欲求と同時に破壊し>>続きを読む

ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

3.5

ベルエポック時代に行って芸術家総動員芸術大博覧会するってゆう夢みたいなアニメだったんだけどセリフで語りすぎてちょいむず痒くなっちゃったw 聖なる怪物のキャラ設定がいいね❤︎ 魔法みたいな映像でわあ素敵>>続きを読む

グラディーヴァ マラケシュの裸婦(2006年製作の映画)

3.7

夢と現実を行ったりきたり、どこか泉鏡花の陽炎座にも似ている。ドラクロワの線描に準拠する映像も猟奇を知る者のみが目指す悍ましい聖殿のイメージも、ロブ=グリエが思い描いていたものならばなんだか肯ける。問う>>続きを読む

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008年製作の映画)

3.3

内容も展開も台詞も全部読めるくらいキッチュなんだが後半で出てくる死の天使のヴィジュアルが細かいこと全部持ってってくれる最恐の美...それだけ見るのでも価値はあるんじゃないかと思うくらいに個人的に推しで>>続きを読む

ビートルジュース(1988年製作の映画)

3.6

ハロウィンが近くなると毎年見てしまう!90sティムバはカリガリ博士モチーフの装飾も墓場もキッチュな怪物も大好物の博覧会でたまらない...彼はやっぱり白黒映像に長けててカラーの使い方はそんなに上手な感じ>>続きを読む

マーズ・アタック!(1996年製作の映画)

3.5

ティムバのなかでも悪ふざけが過ぎた映画w ただ脳味噌剥き出しエイリアンも元カノリサマリーの宇宙人ルックスも豪華な出演陣も無駄な頭部実験もコッテコテに楽しんでる感じがありお腹いっぱい&すき❤︎ 倒し方も>>続きを読む

ウォリアーズ(1979年製作の映画)

3.7

すごい、ダサかっこいいの極致で笑いと興奮が止まりませんでした
ギリシアの軍人クセノフォンの話を下敷きにNYギャングたちの抗争を描くんだけど各グループがみんな9人ずつで野球ゲームかよwて感じだし衣装が絶
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ライトハウス(2019年製作の映画)

4.3

1:1.19のアスペクト比はサイレント時代の大きさだしこのザラついた白黒映像、暗がりに思いっきり醜悪に映し出されるデフォー爺さんとかろうじてハンサムなパティンソン様もまるで怪物のようで往年の恐怖映画の>>続きを読む

宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.8

サイモンペグとニックフロストと宇宙人が同じ画にいるそれだけで笑える。笑 出演キャラクターのキャラもツイストもとにかく馬鹿な脚本も見事だし某スピルバーグへのオマージュもたっぷりでこの2人は本当に賢いし超>>続きを読む

ビザンチウム(2012年製作の映画)

3.2

「私には明かしてはいけない秘密がッ...(ダッシュ)」「まてよ!行かないでくれ!」的な鬼寒い台詞がシアーシャちゃんの演技力を持ってもなかなか滑っていて脚本はやばいなと思った...死を望む者しか襲わない>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.5

シリアスなんだけど全体的にバカバカしくて、ホアキンが健康そうなので安心するw PTAは凄いんだけどどうも苦手です🥺なんでも器用に作れちゃうからか?

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

4.0

「この映画は可愛い桃のような映画なの❤︎でも中は虫が食い潰しているの」というアニエスおばあちゃまが作った末恐ろしい映画。印象的なのは何度も取り替えられる綺麗な花束の数々。枯れる前にはまた替え、整え、終>>続きを読む

ピクニック(1936年製作の映画)

4.0

光が踊っているというキャッチコピーの通り、モノクロながら自然の輝きを孕む映像の中男と女が出会い別れる、それだけの物語なのになぜこんなに美しいのか... 風と舞うスカートや穏やかな小川の流れ、少しずつに>>続きを読む

ペネロピ(2006年製作の映画)

3.5

プリンセスが王子様を見つける話かと思ったら、アイデンティティの確立の物語。ルッキズムは本作に切り離せない話だが... クリスティーナリッチはぶた鼻でも可愛い。だから最近公開された「ボーダー 二つの世界>>続きを読む

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.0

今のハリウッドは正直全然好きじゃないけど、アメリカンニューシネマの時代はヨーロッパ的な革命、反抗の精神だったり作り手の思想が諸に現れている「作家主義」のような作品がたくさん生まれたすごい時代だと思って>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.3

こういうなんでこうなっちゃったんだよみたいなバカ映画っていいよねwww スピンオフのバレリーナも期待〜!ただただ人を殺しまくるアクション映画でそれ以上はないんだけどw ふとした瞬間のショットに美学が溢>>続きを読む

素直な悪女(1956年製作の映画)

3.8

そして神は...女を作り給うた バレエで鍛えたバルドーのバイタリティ溢れる身体が奔放に踊り狂い海や砂浜と睦みあい画面いっぱいを支配する。愛を渇望するも愛することのできない女の動物的な官能が凄まじく、そ>>続きを読む

ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

3.7

ウディアレンの群像劇。タイトル通りハンナとその姉妹たち、その旦那たちの物語で、ハンナが非常に気の毒でなんでこんなことになってんや...と思うがこういった普通の人々の普通の日常(スーパーパワーをゲットし>>続きを読む

ドラキュラ(1992年製作の映画)

3.6

キアヌのヒロインっぷりがたまんねえ〜。演技がちょっと微妙で全然ハア?て感じのところもあるんだけど可愛いのw アンソニーホプキンス出てました?