算数学さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ザ・コール(2020年製作の映画)

3.5

過去が現在に追いつき、追い越す。

負のタイムパラドックスが続く。

ミュージアム(2016年製作の映画)

2.0

エンタメ映画。


…と、収めたかったが
終わり方の薄気味悪さに救われた。

スワロウテイル(1996年製作の映画)

2.0

隙が無い映画。
確固たる世界観と設定に
鑑賞者に妄想する隙を与えない。

映像の色彩やアングルに
天井桟敷に通づる
艶やかさや幻想美を感じる。

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.0

言葉や思い遣りは
人間だろうがOSだろうが
通づる隙間がある。
 
その隙間が一致した映画。

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.5

不自然に現れたライラックの花束に
自己解釈の収集がついた。

鑑賞者に投げかけてくるものが多くて
キャッチするのが大変で面白い。

良い思い出や記憶は時間の経過と共に超える出来事に出会い、更新されより
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オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

2.5

始まりと終わりのシーンは共通して
電車のホーム。

今まで怠っていた
人とのコミュニケーションを取り戻し
再生していく。

きっかけを受け入れ噛み砕けば、
人生の景色は一変する。

二重生活(2016年製作の映画)

3.5

秘密を共有する事により苦しみからの救済につながる…という論文の結論を唱えた主人公。

人の心は100%信頼し合えない。
秘密というスパイスが加わると
関係性にの付加価値が加わる。
秘密はいつか暴かれる
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さくら(2020年製作の映画)

2.0


劇中、家族愛について語られるが
結局のところ本当の愛を
繋ぎ止めていたのは
外野から加わった『さくら』だった。

家族という呪いからの解放。

思い出って時間が増すごとに
思い出補正かかるけど、
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

有名と孤独は裏返し。


弱いものほど過剰梱包が必要。  
取り繕ってきた梱包材が
だんだん解けていく。

ラストのメイキャップのシーンに
彼女の真実の感情を垣間見れた様に感じた。
 
口癖の『私は悪
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

5.0

超☆理☆想

脚本が個人的に好みすぎて
言葉に無駄が無く、
映像も細かい笑いや絡繰が
仕掛けられていて常に快適。

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

2.0

一瞬という瞬間が幻の様になり、
共鳴した瞬間に偉大なる価値と感じる。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.0

幸福は大胆さを好む

幸福に取り憑かれると
感情の視野が狭くなる。

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.0

破壊から再生までの過程には
いくつもの段階を踏む。

本当に辛い時は泣けないと聞く。
泣く暇が無いほど
状況が目紛しく忙しいからだとか。

ラストシーン、
色んなものが整理できた証拠なのかな。


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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.0

大好きな親友との共同生活
いつか現れる白馬の王子様
将来はスポットライトを浴びる存在

人生がルーチン化する日々。
その、後遺症は変化する事への恐怖。

積み上げてきた理想とプライドが
だんだん錆び剥
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止められるか、俺たちを(2018年製作の映画)

3.5


カリスマ的存在人物とその仲間のコミュニティに出会い、自分もそのコミュニティに染まる。

居心地の良いコミュニティに長期間滞在すると『自分は何者か?』という不安が生まれ、悶々とする。

どっちか1個…
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ユダヤ人だらけ(2016年製作の映画)

4.0

脳みそをスポンジにして見ると、
面白いブラックユーモア映画。

斜め上の展開に
ゆる〜いホドロフスキー感の様なものを
感じた。

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.0

純粋ってラジオの周波数の様に
周波数が一致して初めて
受信することが出来る感覚がある。

発信しても受信してくれる
誰かが居なかった。

ある日を境に受信者が続々と現れて
世界が変わる。
 
誰かが周
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葛城事件(2016年製作の映画)

3.0

絶対的自尊心という名の城が崩壊していく。


城の主人は
絶対支配の領域と世界を作り出す。
この領域をはみ出す事は許されない。

このお城は見た目は立派だけど、
内装は解体済み。

蜜柑の木はこの城を
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友罪(2017年製作の映画)

3.0

『死』は儚さを増す。

会えない謝れない許されない。
憶測での解釈しか出来ない。
途端に一方通行になる。

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

2.5

不条理な弱肉強食のピラミッドを経験し、人生の頂点を達する。

この日を境に、
彼の記憶の更新が止まってしまった。


記憶とは、上書きされ常に更新される。
上書きとは、勝る出来事が訪れた時に行う作業。
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

4.0

人生の初期装備って
名前と性別と親。

成長と共にアイテム装備・カスタムして
構築して人生を謳歌する。

周りに何を言われても、母を愛している。

だって、
初期設定のママだから。

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

5.0

終始優しい映画。

誰だって結末はハッピーエンドがいい。

恋愛=男女の関係が世の中の大前提っていうのがデフォの人多いよね〜。

性別でマウントを取る模範意識は   
きっとOSのバグ。
再インストー
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怒り(2016年製作の映画)

3.5

不信感が生まれると
不穏な憶測が無数に広がる。

憶測が生まれると
疑惑と誤解が輪郭を象る。

そして、真実を欲する。

真実が姿を表すと
その輪郭は一瞬で姿を消す。

新聞記者(2019年製作の映画)

5.0

日本の陰湿な気味の悪さを垣間見れた。
日本の二面性。

正義を振り翳す前衛者たち。
だが、真実を天秤にかけるには荷が重い。 
 
ユートピア思考を掲げるわりに、
周りは一面のディストピア。

この国で
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.0

ティーンネイジャー映画

若い時の感覚って大切に大事に守らなきゃって思うけど、
現実は思っているだけで我々の感覚は時の流れと共に鈍る。

現実に自信をなくした時に。

若い人のパワーは保証も根拠もない
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美しい星(2017年製作の映画)

3.0

疎外感が加速すると、特別感が生まれる。


もしかして…私って周りの人間とは違う特別な人類なのかもしれない。

自分自身に希望を与え、
事実と現状に向き合い
生きてゆく人物達の
葛藤と虚しさが胸に詰ま
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