隙が無い映画。
確固たる世界観と設定に
鑑賞者に妄想する隙を与えない。
映像の色彩やアングルに
天井桟敷に通づる
艶やかさや幻想美を感じる。
言葉や思い遣りは
人間だろうがOSだろうが
通づる隙間がある。
その隙間が一致した映画。
不自然に現れたライラックの花束に
自己解釈の収集がついた。
鑑賞者に投げかけてくるものが多くて
キャッチするのが大変で面白い。
良い思い出や記憶は時間の経過と共に超える出来事に出会い、更新されより>>続きを読む
始まりと終わりのシーンは共通して
電車のホーム。
今まで怠っていた
人とのコミュニケーションを取り戻し
再生していく。
きっかけを受け入れ噛み砕けば、
人生の景色は一変する。
秘密を共有する事により苦しみからの救済につながる…という論文の結論を唱えた主人公。
人の心は100%信頼し合えない。
秘密というスパイスが加わると
関係性にの付加価値が加わる。
秘密はいつか暴かれる>>続きを読む
劇中、家族愛について語られるが
結局のところ本当の愛を
繋ぎ止めていたのは
外野から加わった『さくら』だった。
家族という呪いからの解放。
思い出って時間が増すごとに
思い出補正かかるけど、
こ>>続きを読む
有名と孤独は裏返し。
弱いものほど過剰梱包が必要。
取り繕ってきた梱包材が
だんだん解けていく。
ラストのメイキャップのシーンに
彼女の真実の感情を垣間見れた様に感じた。
口癖の『私は悪>>続きを読む
超☆理☆想
脚本が個人的に好みすぎて
言葉に無駄が無く、
映像も細かい笑いや絡繰が
仕掛けられていて常に快適。
幸福は大胆さを好む
幸福に取り憑かれると
感情の視野が狭くなる。
破壊から再生までの過程には
いくつもの段階を踏む。
本当に辛い時は泣けないと聞く。
泣く暇が無いほど
状況が目紛しく忙しいからだとか。
ラストシーン、
色んなものが整理できた証拠なのかな。
一>>続きを読む
大好きな親友との共同生活
いつか現れる白馬の王子様
将来はスポットライトを浴びる存在
人生がルーチン化する日々。
その、後遺症は変化する事への恐怖。
積み上げてきた理想とプライドが
だんだん錆び剥>>続きを読む
カリスマ的存在人物とその仲間のコミュニティに出会い、自分もそのコミュニティに染まる。
居心地の良いコミュニティに長期間滞在すると『自分は何者か?』という不安が生まれ、悶々とする。
どっちか1個…>>続きを読む
脳みそをスポンジにして見ると、
面白いブラックユーモア映画。
斜め上の展開に
ゆる〜いホドロフスキー感の様なものを
感じた。
純粋ってラジオの周波数の様に
周波数が一致して初めて
受信することが出来る感覚がある。
発信しても受信してくれる
誰かが居なかった。
ある日を境に受信者が続々と現れて
世界が変わる。
誰かが周>>続きを読む
絶対的自尊心という名の城が崩壊していく。
城の主人は
絶対支配の領域と世界を作り出す。
この領域をはみ出す事は許されない。
このお城は見た目は立派だけど、
内装は解体済み。
蜜柑の木はこの城を>>続きを読む
『死』は儚さを増す。
会えない謝れない許されない。
憶測での解釈しか出来ない。
途端に一方通行になる。
不条理な弱肉強食のピラミッドを経験し、人生の頂点を達する。
この日を境に、
彼の記憶の更新が止まってしまった。
記憶とは、上書きされ常に更新される。
上書きとは、勝る出来事が訪れた時に行う作業。>>続きを読む
人生の初期装備って
名前と性別と親。
成長と共にアイテム装備・カスタムして
構築して人生を謳歌する。
周りに何を言われても、母を愛している。
だって、
初期設定のママだから。
終始優しい映画。
誰だって結末はハッピーエンドがいい。
恋愛=男女の関係が世の中の大前提っていうのがデフォの人多いよね〜。
性別でマウントを取る模範意識は
きっとOSのバグ。
再インストー>>続きを読む
不信感が生まれると
不穏な憶測が無数に広がる。
憶測が生まれると
疑惑と誤解が輪郭を象る。
そして、真実を欲する。
真実が姿を表すと
その輪郭は一瞬で姿を消す。
日本の陰湿な気味の悪さを垣間見れた。
日本の二面性。
正義を振り翳す前衛者たち。
だが、真実を天秤にかけるには荷が重い。
ユートピア思考を掲げるわりに、
周りは一面のディストピア。
この国で>>続きを読む
ティーンネイジャー映画
若い時の感覚って大切に大事に守らなきゃって思うけど、
現実は思っているだけで我々の感覚は時の流れと共に鈍る。
現実に自信をなくした時に。
若い人のパワーは保証も根拠もない>>続きを読む
疎外感が加速すると、特別感が生まれる。
もしかして…私って周りの人間とは違う特別な人類なのかもしれない。
自分自身に希望を与え、
事実と現状に向き合い
生きてゆく人物達の
葛藤と虚しさが胸に詰ま>>続きを読む