mmkさんの映画レビュー・感想・評価

mmk

mmk

映画(292)
ドラマ(1)
アニメ(0)

アメリカ、家族のいる風景(2005年製作の映画)

3.5

ヴェンダース監督の車シーンは永遠に観てられる

女性が全員強い

いいカットたくさんあったけど、ストーリーがな…

カムイのうた(2023年製作の映画)

3.5

大正時代、実際に闘い生きて早逝した知里幸恵さんというアイヌ女性を知れただけでも観た価値があった。劇中で読まれる言葉が美しすぎて『アイヌ神謡集』即買いました
アイヌの素晴らしい風習が認知されてきてなんな
>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

歴史の抗えない奔流の中でそうとしか生きられなかった一人の科学者が浮かび上がってきて、人類と科学との関係を考えさせられる…と比較的冷静に知的好奇心を持って観られる作品だが、日本人としてこの映画に向き合っ>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

こんなに重いと思わなかった…。
余白の多さに対して音楽の使い方が合ってない感じがあまり好みじゃなかったけど、ラストのカラムの表情でまくってきた。
全編通して「死」を連想させるシーンが多く、だけど明確に
>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

全編森の中なのでめちゃめちゃ癒される。
男だとか女だとか友情だとか愛情だとかを超えたところの、人々の確かにあった小さな営み。冒頭のシーンがあることで、「確かにあった」感が見事。
ラストは余白たっぷりな
>>続きを読む

突貫小僧(1929年製作の映画)

4.0

14分の音声版。
かわいい。初めて観た時子役どうなってんじゃと驚いた記憶。

和製喧嘩友達(1929年製作の映画)

4.0

かわいい作品。
サイレント時代の役者さんは求められる演技の仕方が違ったんだろうなぁ。

それにしても小津作品が配信で観られるようになるとはねぇ。昔神保町シアターに足繁く通ったものだ。何年越しに(13年
>>続きを読む

ランド/再生の地(2021年製作の映画)

4.0

この景色と暮らしなら何時間でも観ていられる人間なので映画としての評価というより映っているものへの評価になってしまう。
ストーリーはこれ系は実話でなければ相当なファンタジー。

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.8

常々思っていることだけど、銃撃戦じゃなくてドラマチックに人が死ぬんじゃなくて戦場そのものを写すんじゃなくて、これが1番ズシンとくるし戦争について考えさせられる、表現方法だと思う。
今作は『この世界の片
>>続きを読む

君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)

3.7

イギリス英語、古き良きイギリス紳士感、でイギリスを感じられたのは良かった。
邦題で陳腐なイメージつけるなよ!という感想を書くつもりで見始めたのだが、ストーリーはまぁ。。演出も少しあざとい。SNSもハー
>>続きを読む

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)

3.8

ラストのガンアクションシーンのために白黒にしたんだろうなというくらいそのシーンはかっこよかったが、やはりこの監督、何よりもまず(映像の)かっこよさを優先して撮るんだろうなと思った。デビュー作を観て感じ>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

3.8

最高にドラマチックな設定の中、劇的なことが何も起こらない、ここに人間(民族や男と女、とそれを超えたもの)の営みが凝縮されていてすごい。
撃つのにめちゃめちゃ時間がかかる銃のシーンと荷馬車を降ろすシーン
>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

5.0

まずロードムービーガチ勢として、最高のロードムービー。
きらきら恋愛もの苦手勢として、後半ずっとキュン→ラストキュン死に。

ゆる言語学ラジオで本当の人間讃歌について語ってたけど、これは紛れもなく人間
>>続きを読む

パンダコパンダ(1972年製作の映画)

4.5

高畑勲古いやつから観るぞ第二弾
パパンダが伊集院さんにしか見えず笑
背景画もほのぼのな絵柄でかわいい。
すてき。

太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

4.5

高畑勲展がとても良くて、古い方から観るぞ第一弾。
やっぱりアニメーション、凄いのひとこと。表現も演出も、革新的だったんだろうなぁ。単純な絵に見えるけど、昨今の量産'美麗'アニメなんか比較にならないレベ
>>続きを読む

彼は秘密の女ともだち(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

いろいろな解釈ができるように作ってあるけど、ジェンダー系ほっこり恋愛というオブラートに包みながらの、女の恐ろしさや浅ましさを1番に感じて後味悪く観終わった。ジェンダー映画が普通になって来た今、もっと先>>続きを読む

パターソン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

新しい角度からの、だけど思いっきり核心をついた純愛映画だった。
相手がどんなに理解しがたくても、クレイジーでも、言葉を飲み込んで微笑んでいられるのが愛(結婚)だと思うしそれが出来なかったから別れたなー
>>続きを読む

殯の森(2007年製作の映画)

3.2

河瀬監督、なんとなくの偏見で1つも作品を観たことがなかったのだが、あらすじがどれもこれも好みな感じなので、好きだといいなぁとかなり期待をこめて観てみた。

結果、あらすじが好み…の期待は超えず、好みな
>>続きを読む

宇宙探索編集部(2021年製作の映画)

4.5

ロマンチックな映画だった。

最初ノリとカットの仕方で、やばいこれ日本のドラマにありがちな浅ーいコメディかもと思って絶望しかけたけど、とても味わい深い映画だった。そして2回目観たらさらに味わい深くなる
>>続きを読む

Bi Gan | A SHORT STORY/ビー・ガン | ショートストーリー/壊れた太陽の心(2022年製作の映画)

4.0

ビーガンの映画はいつも魔術にかけられてほろ酔いみたいになる。
映画館で初めて観れたなーと感慨に耽りつつ映像美に(文字通り)夢中になっていたらすぐ終わっちゃった、体感3分。笑

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.9

言葉にできない物事はこの世界に溢れていて、それは音でも、匂いでも、肌触りでも、ありとあらゆる感覚、それに記憶も。
ましてや生や死なんて、言葉では到底表せないよなと。
今読んでる「三体」とも通づるものが
>>続きを読む

息子の部屋(2001年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

劇的になりがちな「死」を題材にしてこれだけ日常というか現実をブチっと切らないで地続きに描いている映画って初めてかもだし、死を劇的に扱う物語に拒否反応が出る理由が分かった気がする。
何か特別なものに救わ
>>続きを読む

三姉妹 〜雲南の子(2012年製作の映画)

4.3

ちょうど私が雲南省に行った頃の映像だった。バスが走る道路以外が切り立って山がどこまでも深くて、たまに少数民族の人たちが頭にカゴを引っ掛けて歩いたりしていたけど、どうやって生活してるんだろう?!と驚くよ>>続きを読む

山の焚火(1985年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

大自然と主役姉弟の顔面が綺麗で基本的にはそれだけで満たされるが、一見テーマは重い。ただ、現代そして私の価値観からすると、タブーとか狂気とかではなくただただ人間を含めた自然を描いただけなんじゃないかとも>>続きを読む

按摩と女(1938年製作の映画)

4.5

切ないーーーーーーー目と目で見つめ合わない切なさ。
この時代の映画久々に観たけど、この空気感、録音感、やはりたまらない。なにか現代の映画では絶対に出せない余韻(余白)があると思う。
役者さんがみんな色
>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

4.3

一生追いかけるであろう、中国の同い年天才監督ビー・ガン。
映像が美し過ぎて話どうこう二の次にずっと画面観ていられる。全ショットガンギマリ。
ただ、キマリすぎなのと、主人公がかっこつけすぎな感があって、
>>続きを読む

愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.8

シュールコメディであり、
静の童貞モノとでも言おうか、え、なんだそれ笑
でも静でも動でも時代も国も超えて通ずるものがあるらしいな。ずっとにやにやして観ていた。ただ、この手の話は女性には分からない領域が
>>続きを読む

真夜中の虹(1988年製作の映画)

4.0

このテーマとこの流れでコメディにしてしまうところがすごい。悲しみと可笑しみは本当に紙一重。幌のシーンは優勝。
カウリスマキは昔何か見たことがあって死ぬほどハマらなかったのでどうかなと思ったけど面白かっ
>>続きを読む

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.2

「青い時間」が最高に良かった。自然が息を止める瞬間とは、なんて素敵な表現。あの恐ろしさと美しさはめちゃくちゃ分かるし、あの1分間は確かに映画史に残るシーンだ。この話だけなら迷いなく☆5
ロメール他のも
>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.5

女性が強くしなやかに闘う映画が好き。
それは「プロミシング・ヤングウーマン」を観た時に確信した気がするんだけど、この映画でキャリー・マリガンのファン確定した。
事実ベースの社会派映画は、映画としての云
>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.4

かっこつけてるなーのシーン(というか全編)が合わなくて、あーかっこつけてるなー、になってしまって私の中ではするするとスベってしまったので残念。
配役の妙、がこの映画の全て。
あとこれロードムービーでは
>>続きを読む

⻘いカフタンの仕立て屋(2022年製作の映画)

4.0

愛が深すぎる。
人を愛するって、広義で考えたいし広義の愛で愛したい。と改めて。

前作の方が好きだけど、前作同様、心に染み入る映画体験ができて良かった。主演が同じ女優さんってすごいな。
「美しい画を撮
>>続きを読む

エッセンシャル・キリング(2010年製作の映画)

3.3

近くでEOやってくれないのでとりあえずこっち観た。
アート的に見せたい画があるんだろうなというのはよく分かったが、それだけだった。バチバチにキマッた映像ありきの作品でも好きなのあるけど、これははまらず
>>続きを読む

アカシアの通る道(2011年製作の映画)

4.7

おじさん×少女とかおじさん×赤ちゃんとかのアンバランスバディものロードムービー(ベタにして古典)大好き勢としては大満足、余白も心地よい
乗ってる車もかっこいいのもポイント高し
ロードムービーはこれくら
>>続きを読む

帰れない山(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

あらすじでまさに私のための映画かと思って絶対観ると決めてた。
観てみたらかなり暗い印象で思っていたのとは違った。
中盤あたりまで明るい話な筈なんだけど、音とか画面のところどころ不穏な雰囲気が記憶に残る
>>続きを読む

>|