柚子さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

柚子

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ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

3.7

三作目。
壮大な自分探し最終章。

今作も同様に淡々と相手を殺傷、激しくも冷静なカーチェイスが繰り広げられる。
圧倒的な力を持つジェイソンだが、人並みに怪我もするし失敗することもあって、だからこそ余計
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ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

3.5

二作目。

前作でインドに移住したジェイソンと恋人のマリーは見知らぬ男に狙われ、マリーは命を落としてしまう。
犯人はCIAだと断定し逃走するジェイソン。
前作では覚醒するまでに時間がかかったが、今回は
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.5

目が覚めると船の上におり、一切の記憶を失っていた。
そして、常に命を狙われている。

記憶喪失の主人公と共に視聴者も事前情報が全くなく何が何だか分からない状態なので、映画に一体感が生まれて面白い。
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.0

フランスの小さな町シェルブールに住むガソリンスタンド店員のギイと雨傘屋の娘ジュネヴィエーヴの恋物語。

全編セリフが音楽に乗って歌のように会話が進んでいく。
美しい音楽の旋律と歌声、ロマンチックなセリ
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.6

アメリカ政府による個人情報監視の実態がNSA職員のスノーデンによって暴露された事実に基づく話。
いかにして情報が監視されているのか、またスノーデンが告発に至るまでの過程を緊迫感溢れる展開で描く。

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待ちきれなくて…(1998年製作の映画)

3.7

高校生活最後の日、卒業パーティーに全てを賭ける者がいた。
憧れのマドンナに告白する者、初体験を済ませたい者、散々いじめてきた学園のボスに報復を企てる者…

ありがちな卒業パーティー、典型的なスクールカ
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走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

3.7

青春時代を共に過ごした親友の自死を受け入れられない青年が、彼のルーツや初恋相手を辿りながら徐々に現実と向き合い始める青春ロードムービー。

誰かにとって些細なことが自分にとってかけがえのない大切なこと
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日の名残り(1993年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦後のイギリスで、ダーリントン邸に執事として捧げてきたスティーブンは半生を振り返りながら1人の女性のことを思い出す。

言葉や表情で表現することはほとんど無いのに伝わる2人の関係性。
男女
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マイ・ブルーベリー・ナイツ(2007年製作の映画)

3.5

閉店間際のカフェでホールのまま売れ残ったブルーベリーパイ。
失恋し傷心のエリザベスは「まるで自分のよう」と呟くが、オーナーのジェレミーは「理由なんてない。選ばれなかっただけ」と答える。

失恋すると「
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サウルの息子(2015年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦下のアウシュビッツ収容所で、同胞であるユダヤ人の死体処理に従事するゾンダーコマンドのサウルは、偶然息子の死体を見つけ、何とかしてユダヤ教の教義に則って埋葬しようと奔走する。

人が人とし
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今度は愛妻家(2009年製作の映画)

3.3

人というのは大事なものを見失っていて、大切な人を傷つけてばかり。
かけがえのない大切なことに気付くのはいつも失ってから。
それがこの世の道理というものなんだろうが、トヨエツの演じるモラハラ夫がどうして
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.7

北海道の小さな街で閉塞感を抱えながら生きる人々の一夏の物語。
ある事件から心を閉ざした男、仮釈放中の若者、愛を諦めた女。
抱えている傷に苦しみもがきながら新たな人生を歩もうとしていた。

逃れられない
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そして父になる(2013年製作の映画)

3.8

出生時に子供を取り違えられた二組の家族。
一方は一流企業に勤め都内の高級住宅に住む、絵に描いたような裕福なエリート一家。
また一方は群馬の商店街で小さな電気屋を営む子沢山一家。
この対比が絶妙で、物語
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.1

インドで生まれた少年、サルーは5歳にして迷子になり、家族と生き別れたままオーストラリアに養子として出された過去を持つ。
成長するにつれ、インドの家族への想いが募るサルーはGoogle Earthを駆使
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過去を逃れて(1947年製作の映画)

3.8

私立探偵のジェフはギャングのボスから情婦キャシーの捜索を依頼されるが、彼女に恋心を抱いてしまった彼は依頼を放棄し2人で逃亡する。
結局キャシーには裏切られてしまい、過去と自分の弱みを断ち切るために生活
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羅生門(1950年製作の映画)

3.9

舞台は平安時代の乱世、殺人事件の目撃者、関係者の証言から人間関係やエゴイズムについて描いた名作。

大雨が降りしきる中、羅生門の下で3人の男の会話が味わい深く、人の本質について考えさせられる。
難しい
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三十九夜(1935年製作の映画)

3.7

外交官のハネイはショーを鑑賞した後見ず知らずの女に救いを求められる。
しかし、女は謎の死を遂げハネイは逃亡を余儀なくされる。
無実の罪を着せられたハネイは身の潔白を証明しようと奔走する。

現代のサス
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麗しのサブリナ(1954年製作の映画)

3.9

サブリナは大富豪ララビー家の運転手の娘で、次男のデイヴィッドに身分違いの叶わぬ恋をしていた。
父は娘の恋を諦めさせようと、パリの料理学校に留学させる。
留学から帰国したサブリナは、見違えるほど綺麗にな
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

4.0

ティファニーで朝食を食べる身分に憧れるホリーは、玉の輿を狙って複数の男性から援助を受けて暮らしていた。
同じアパートに越してきた作家のポールと惹かれ合うが、自由と富を愛するホリーは他の男性に目移りして
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.2

イタリア・ローマ、映画監督のサルヴァドーレのもとに母親から訃報が届く。
それを機に、少年時代に思いを馳せ30年ぶりに故郷シチリアに帰省する。

アルフレードとは歳がうんと離れていたが、父を戦争で亡くし
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悲しみよりもっと悲しい物語(2009年製作の映画)

2.5

孤児、余命僅かの末期ガン、すれ違いの幼なじみというお涙ちょうだい要素のフルコースでかえってしらけてしまったな…
高評価のレビューばかりなのできっと私の心が歪んでいるのだと思う。

自分たちのエゴのため
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.1

狩りの最中に偶然見つけた麻薬の取引現場で大金を手にしたモス、それを追う悪の組織、捜査を行う保安官の三者の視点から描かれたスリラー。

殺人鬼シガーのヤベー奴感が尋常ではなかった。
言葉は通じるのに会話
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ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

3.9

アメリカ人で初めてチェスの世界チャンピオンになったボビー・フィッシャーは、突如失踪した。
そして、ストリートチェスに取り組む1人の少年の姿は、在りし日のボビー・フィッシャーを彷彿とさせる才能を持ってい
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ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

3.8

"目には種類があるの。
光が見える目と、闇が見える目。"

多くの盲人が働く南京のマッサージ院で巻き起こる人間模様を描いた作品。
視覚障害者の視点を体感できるような映像が印象的。

マッサージ院で働く
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おとなの事情(2016年製作の映画)

3.7

7人の男女が集う夕食の場で、ふとした冗談から携帯電話を卓上に置いてかかってきた電話と受信したメールの内容を全て公開するゲームが始まった。

新婚ほやほやの夫婦、倦怠期を迎えた夫婦、反抗期の娘を持つ夫婦
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コンカッション(2015年製作の映画)

3.7

アメリカンフットボールのNFLを引退したスター選手の相次ぐ変死事件を受け、医師であり検死官のベネット・オマル氏が激しいタックルと脳の病気の因果関係を発見・公表したことで大論争を引き起こした、実話を基に>>続きを読む

阪急電車 片道15分の奇跡(2011年製作の映画)

2.9

先日Twitterで、東西の電車内の様子の違いという投稿が話題になっていて、関西の電車内は乗客の会話で賑やかなんだ!という事実を初めて知ったので、この映画についても異文化に触れるような気持ちで楽しめた>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦下、フランスの海辺の町ダンケルクでドイツ兵に包囲されたイギリス・フランス軍の救出作戦を陸・海・空の三つの視点で描いた作品。

この作品における登場人物の素性は明らかにされず、状況に関する
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.9

愛犬家にはたまらなく愛おしく感じる映画。

生まれ変わり、違う犬として生きていく4匹の犬の犬生。
犬という生き物は無償の愛をくれる人類にとって最高のパートナーであると犬好きの私は思うのだけれど、人間に
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DOPE/ドープ!!(2015年製作の映画)

3.7

「Dope」
名詞:違法な薬物、マヌケなやつ
スラング:最高な事

バンドと1990年代のカルチャーが大好きなスラム街出身のオタク高校生マルコムはひょんなことから騒動に巻き込まれ、事態は次第に深刻化し
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

3.9

名トランペット奏者のチェット・ベイカーの、転落と再生を描いた伝記映画。

ドラッグに溺れ、喧嘩で顎と歯を負傷しトランペットを吹けなくなった彼にはもうかつての人気者の面影は無かった。
どん底の彼を変えた
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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.0

両親の離婚で転入した中学校で、アリスは1年前に殺人事件があったという噂を耳にする。
殺されたのはユダで、殺したのもユダ。
事件の目撃者である花と共に事件の真相を探る。

不穏なタイトルに反し、淡々と進
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.7

歌とダンスが大好きなぽっちゃり女子高生のサクセスストーリー。

人種差別や容姿の偏見に明るく正義強く立ち向かう姿は元気がもらえる。

ミュージカル映画は総じて苦手なのだけれど、これは楽しめた。

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

アメリカの片田舎に住む女子高生・レディ・バードの揺れ動く心情を描いた等身大の青春映画。

自分もかつて地元や家族を疎ましく思って上京した身であるので、母親のような目線で見てしまった。
でも、実家や両親
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.7

ダイヤモンドとボクシングを巡る悪党たちの群像劇。

オープニングからおしゃれで、終始血生臭く男らしく、面白くかっこ良い。

天然コケッコー(2007年製作の映画)

3.5

これを昔観た時に岡田将生転校してこないかなー、と思った記憶がある(笑)

病院やコンビニもないような田舎で暮らす少女と、東京から越してきた少年の甘酸っぱい恋物語。

観ているだけで胸が苦しくなるくらい
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