monomiyuzanさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.0

成金余興

アベンジャーズとスパイダーマンとスターウォーズを全部ごちゃ混ぜにしたような予算だけたっぷり注ぎ込んだ中身の薄い作品であった。売れるたびに作品の質が落ちてきたジェームズワンの余興と言えるかも
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青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

4.0

岩井俊二オマージュ

台湾から鎌倉松本長岡福島と旅情をかき立てられるロードムービーであった。恐らく藤井道人が自身の憧れであったであろう岩井俊二を強烈に意識したオマージュ的な作品であったが。さすがにその
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ミッシング(2024年製作の映画)

4.0

吉田再生工場

吉田恵輔らしい丁寧な人物描写で人の心を深くえぐるような人間ドラマであった。石原さとみの潜在能力をここまで引き出したのは彼が初めてであろう。青木崇高もいい。今日本一充実してる監督さんだと
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世界が引き裂かれる時/クロンダイク(2022年製作の映画)

3.0

やはり虚しい

2014年のクリミア紛争時に発生したウクライナドンバス地方の内戦を背景した内容であるが同民族同士で殺し合うただただ虚しさの募る作品であった。それでも逞しく生きる女性の強さを描きたかった
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こんにちは、母さん(2023年製作の映画)

4.0

3割バッター

困った時の山田洋次。ホームランこそないものの確実にヒットを重ねてくる職人技の昭和ホームドラマであった。吉永小百合も晩年のヘップバーンの領域に近づいてきたし大泉洋のわざとらしさも山田洋次
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人生は、美しい(2022年製作の映画)

4.0

僕は死にましぇん

内容は全く違うが一昔前の武田鉄矢のドラマを想起させるような美女と野獣的ハートフルコメディであった。無理にミュージカル仕立てにしなくても良かったのではと思うが十分笑えて泣けたので結果
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あしたの少女(2022年製作の映画)

4.0

知ろうとしなかった親が一番悪い

パワハラを受けた子供が自死を選ぶまでの苦悩を淡々と綴った重たい作品であるが後半に行くほど感傷的になりすぎてちょっと焦点がややぼやけてしまったか。利益や数字優先の会社や
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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

4.0

センス光る

自主製作映画かと思わせるような演者さんも映像も質素な作品であるが丁寧な脚本と演出でぐっと引き込まれる家族映画であった。4兄妹それぞれのキャラもしっかり描き切っているのでそのいずれにも感情
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

美しい

ティムバートンを彷彿とさせるワクワクの舞台設定にもはやアイドル化したティモシーシャラメのキラキラ感に心躍る美しい物語であった。さすがパディントンの監督さんだけあって笑いとしんみりのバランスも
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.0

ドジでのろまな

どんくさいけど一生懸命な新人さんの奮闘記とスチュワーデス物語を彷彿とさせる・・・え?知らない?って言うかスチュワーデスってもう使っちゃダメなの的なほっこりしたアニメであった。人間の欲
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パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー(2023年製作の映画)

3.0

そろそろネタが尽きたか

前作はトランスフォーマーを彷彿とさせるメカメカしいアニメーションで子供はもちろん大人も童心に帰るようなワクワク感があったが今作は昨今のアメリカ映画同様超越パワーを前面に押し出
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アナログ(2023年製作の映画)

4.0

大人の純愛

きゃぴきゃぴ感一切なしの落ち着いた大人の純愛映画であった。年を取ってもこういう恋愛できればいいなと思うが現実的にはこの年でこれだけ純粋な大人が独身で残っているわけないやろと軽くツッコミ入
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復讐の記憶(2022年製作の映画)

3.0

ちょっと雑い

アルツハイマーの老人が昔のメモを頼りに過去の清算を。という手紙は憶えているによく似た設定のサスペンススリラーであったが細部の設定がやや粗いしラストの衝撃度もオリジナルに比べるとかなりシ
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.0

石井節

石井裕也独特の感性が全開に露出したアクの強い作品なので好き嫌い分かれそうだがこれまたアクの強い役者さん勢ぞろいでストーリー云々よりもそれぞれの演技が普通に楽しめた。コメディのセンスもさすが。
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PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ(2022年製作の映画)

3.0

気分良いはずはない

ミステリーサスペンスものかと思いきや後半はただのドタバタアクション映画に着地してしまった。いくら客観視したとしても日本人がバカバカと無残に殺されていくのは気分いいはずはない。パク
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春に散る(2023年製作の映画)

3.0

古い

瀬々さんの真骨頂である古臭い演出が悪い方に出てしまった。シーンごとの切り替えの歯切れも悪いし明らかに無駄なカットも盛りだくさん。滅多なことでは外さないボクシング物であるがこれだけ感情移入できな
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.0

Adoありき

まるでAdoの起用を決めてから脚本を書いたような取って付けたストーリーであった。歌声とキャラも合ってないしルフィの出番も少ないし数あるキャラクターをちょっとずつ登場させてるのでプロモ作
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芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.0

さすが中国四千年

あまりにもスケールがデカすぎて焦点がボケてしまったぞ。善行は結局報われないという残酷なストーリーも儒教の教えに反するような。戦場シーンは血が匂い立つほどの生々しさがあったので人間ド
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.0

ゲスい大臣

ドイツが東西に分かれていたころの東の方の話。相互監視の窮屈な社会では権力を握った者が暴走するという共産主義の特性をよく表したストーリーであった。特に一番上の大臣のゲスっぷりが際立つちんこ
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ブラックブック(2006年製作の映画)

3.0

やっぱり脱がすバーホーベン

サスペンス要素を盛り込んだユダヤ系戦争映画であるが尺がちょっと長いので若干だらける。最後にはもう犯人探しとかどうでもよくなってるという。それにしてもやっぱりポールバーホー
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悪のクロニクル(2015年製作の映画)

4.0

韓国らしい明瞭心理サスペンス

間違いを犯した人間が嘘に嘘を重ねていくドキドキ感を丁寧に描写した韓国映画らしいサスペンススリラーであった。犯罪トリックの謎解きよりもちょっとずつ追い詰められていく心理的
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ノー・マンズ・ランド(2001年製作の映画)

4.0

戦争風刺の縮図

どっちが先に手を出したかで言い争うセルビア人とクロアチア人そして平和維持とは名ばかりに目の前の争いを傍観するしかない国連軍という大局では見えにくい戦争の焦点をピンポイントで風刺した粋
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思秋期(2010年製作の映画)

3.0

ただの横暴

一見するとよさげな話に思えるのだが思い通りにならない人生と自分の不器用さに苛立ちだけが募るじじいの横暴を美化しただけの自分勝手な作品であった。たぶん監督さんもそんな感じの人なのだろう。僻
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花椒の味(2019年製作の映画)

4.0

話したいときにはもういない

逢いたい人には逢いたいうちに話したいことは話したいうちに。と近すぎるからこそ本当のことが言えない家族のもどかしさを丁寧に描いた人間ドラマであった。人が死ぬのは人の心の中に
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

4.0

石坂浩二

ドラマは1秒も観てない。前知識なしだが独立したストーリーのようで十分楽しめる謎解き映画であった。雰囲気は往年の石坂浩二の金田一耕助シリーズによく似ている。鈴木保奈美や松嶋菜々子といった往年
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

キャラハマり

久々に有村架純の地にハマったキャスティングであった。ビリギャルかぞくいろに次いでようやく3作目である。本来の彼女のキャラはこういう突き放すような掴みどころのない冷たさにあるのだろう。作
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.0

こんなにかっこよかった?

もっと子供向けのキャラ優先アニメのイメージを持ってたのだがスパイダーマンスパイダースのようにアーティスティックな手書きアニメがすこぶるかっこいい。異なる文化を受け入れようと
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ハント(2022年製作の映画)

3.0

盛り過ぎ

イジョンジェ初監督作ということでかなり気合が入ったのだろうが後半はちょっと盛り過ぎで現実から乖離してしまった。友情出演でいろんな人がちょい役で登場するという楽しみはある。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.0

アジア寄り

へんてこな大阪にドニーイェン真田広之リナサワヤマと猛烈にアジア商圏を意識したシリーズ最終作品であった。盛りの過ぎたキアヌリーヴスでは欧米圏ではもはや売り物にならないと踏んだのであろう。ま
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

みんな怪物

結局は誰かから見たら怪物のような存在でも実際にはごく普通の弱い人間であってその怪物と呼ぶべき自分の弱さと向き合いながら飼い馴らして折り合いを付けて生きていくしかないのであろう。大人になれ
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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

4.0

カジュアル路線

最近のフランス映画情勢に即したカジュアルなコメディ主流のカムバックストーリーであった。ダンスシーン以外のドラマは切れの悪さが否めないがテレビドラマのような肩肘張らない展開で普通に楽し
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パラダイス・ナウ(2005年製作の映画)

4.0

誰も神など信じてるわけではない

善良で柔和な若者がいかにして自爆テロ犯に至るのかをパレスチナイスラエル双方の視点から描いた意義のある作品であった。結局は誰も神の存在を信じ切ってるわけではなく戦時中の
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告白、あるいは完璧な弁護(2020年製作の映画)

4.0

騙し合い

派手な演出やトリックはないが会話と状況証拠だけでストーリーを二転三転させる韓国映画らしい緻密なサスペンス作品であった。ラストの謎解きはやや驚きに欠けるがストーリーそのものよりもシナリオによ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

三流ドラマではあるが

特撮は一級だった。特にゴジラの描写にはかなり気合の入ったものを感じられる。もう少し人間ドラマの精度を上げれば作品の質も高まったのだろうが設定が昭和だからあえて昭和臭を残したとい
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.0

王道の大団円

スピルバーグのオリジナルはもうまるで覚えてないが虐げられた黒人女性が試練の末自由と自立した生き方を最後に取り戻すというミュージカル向きの超ハッピーエンドな脚本であった。正直スケール感は
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.0

地味に怖い

残酷な子供の悪ふざけがどんどんエスカレートしてついに最後には。とじわじわ追い詰められていくスリル感が地味に怖い。ラストはちょっとサイキックにに寄り過ぎたが北欧ならではの陰鬱な雰囲気も恐怖
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