monomiyuzanさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.0

えげつない

決して人にお薦めできるようなものではない下がりまくりの作品ではあるが得体の知れない熱量は確かに感じられる。ダメだダメだと言われれば尚更観たくなるそんな映画かもしれない。怖いもの見たさの人
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少女は自転車にのって(2012年製作の映画)

4.0

映画を観るために旅をする

2018年まで映画館のなかったサウジアラビア出身のマンスールが自国の保守的イスラム文化のタブーを皮肉った命がけの物語であった。直接的な批判を避けて淡々と男尊女卑な世界を丁寧
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ストレンヂア 無皇刃譚(2007年製作の映画)

4.0

るろ剣外伝

のような内容であったがシンプルに疾走感のある殺陣シーンがかっこいい。
ただし主役二人の人物背景が浅いのでそれほど物語に入りこむほどでもない。あくまでもスカッとチャンバラ映像を楽しむ作品。

HACHI 約束の犬(2009年製作の映画)

4.0

解釈違い

実際のハチ公は飼い主に忠実だったわけではなくてあくまでも飼い主の「愛」に忠実だっただけで。それを戦時中及び戦後教育の題材として都合のいいように解釈して主君(国家)に忠実であれと利用するのは
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彼とわたしの漂流日記(2009年製作の映画)

3.0

ちょっと設定的に無理が

ソウルのど真ん中で自殺を図った男が無人島に漂流し偶然目撃していた引きこもりの女と恋をする。というちょっと想像しがたい設定だけに没入感は浅い。ただし全編軽いジョークが散りばめて
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

むっしゅむらむら

とにかくエロい。芸術とかそういうのではなくただただ激しくエロい作品ではあるがサスペンス謎解き要素もあるので下半身だけでなく大脳も十分満足できるだろう。拷問シーンはちょっとエグいが。

夜のとばりの物語 醒めない夢(2012年製作の映画)

3.0

オチないんかい

前作と比べると物語が平坦過ぎて教訓どころかなんのどんでん返しもオチもないという。光と影を利用した独特の映像は健在なのであくまでもアート作品として割り切って鑑賞したいウィ~。

ガチ星(2018年製作の映画)

4.0

ガチでむかつくダメ親父

ダメ親父のダメダメっぷりに終始イラつくがそれはきっとそのダメっぷりに自分自身の生き方を重ねるからであろう。逃げるなもがけくそ親父と叱咤する自分とそんなに人生簡単に変われるもん
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夜のとばりの物語(2011年製作の映画)

4.0

影絵をアートにまで昇華させるフランス文化

日本で言うなら影絵の範疇に入るアニメーションであるがもはや平面美を超越している。本来見えないはずの表情や感情まで伝わるのだからよほど丁寧に創り上げたのであろ
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マクファーランド 栄光への疾走(2015年製作の映画)

4.0

小細工なしの感動

ヒスパニック系の農民階級の子供達がスポーツで白人を打ち倒すという解りやすいド直球の感動であった。あまりに話がうまく進みすぎるの胡散臭いが実話ベースだから仕方なしか。

ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

4.0

偉人がたくさん出てくるが

正直名前を聞いたことがある程度でそれほど感慨はない。ただし単純に可愛らしいアニメーションと写実的な風景画が何とも言えないコントラストとなって独特の世界観を作り上げていた。雰
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.0

祖父を訪ねて三千里

懐かしさを覚えるようなシンプルなアニメーションと単純明快なストーリーですっきりまとまった作品であった。最近のCGを駆使した緻密過ぎる映像に疲れてきた人にはある意味癒し的なアニメに
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ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

3.0

チャラい

映像はともかく脚本から演出から全てが子供向けの軽い仕上がり。にしてはキャラがそれほど萌えないので子供も食いつかないであろう。3もやる気満々の終わり方であったがやめておいた方がいいお金の無駄
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恋は光(2022年製作の映画)

4.0

胸キュン

ずっと恋してる幼馴染に好きと言えないもどかしさを描くという古典的な内容ではあるが小林啓一らしい丁寧な感情表現と台詞回しで胸がきゅんきゅん(死語)するほど愛おしい。特に西野七瀬がいい。ちょっ
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ミニオンズ フィーバー(2022年製作の映画)

3.0

支離滅裂が過ぎる

唐突にカンフー使いのおばちゃんが現れたりとまるで話に整合性がないので映画と言うよりアニメの断片集と言った感じ。空いた時間でサクッと観られる尺なので何かのながら観扱いで充分なのでは。

神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

奇麗な顔と汚い顔

人間の持つ両面性を吉田恵輔らしい刺々しさで描いたシュールな作品であった。善悪両面の切り替えを見事に演じきった主役二人はさすが。映画一筋の吉田が今の湧いてすぐ消えるような浮薄な動画全
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キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

4.0

韓国映画らしい骨太政治劇

やはりこういう政界のどろどろした内紛劇を描かせれば韓国映画の右に出るものはないと思う。やや緊迫感には欠けるが政治の駆け引きをシンプルに描いた重厚な作品であった。日本で作った
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モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

3.0

実話ベースとはいえやや虚構くさい

内紛の発生した外国からの脱出劇といえばベンアフレックのアルゴを彷彿とさせるが緊迫感でいえばアルゴの足元には到底及ばない。実話がベースらしいが南北の嘘くさい友情を誇張
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三姉妹(2020年製作の映画)

4.0

ぐちゃぐちゃにこんがらがった糸でも

きちんと一つずつ丁寧にほどいてやればちゃんと1本の糸で繋がってるのだ。と思える姉妹の絆を描いた人間ドラマであった。シークレットサンシャインと同じく宗教国家でありな
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20歳のソウル(2022年製作の映画)

4.0

相当幼稚で安っぽい演出であったが

題材が良かったのでどうにか救われた。と言うかたとえエンタメとはいえ彼の人生にケチをつけるのはかなり気が引ける。惜しむらくはもうちょっとまともな演出であったら後世に残
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

4.0

ユヘジンか香川照之か

オリジナルの日本版にも遜色ないほどの軽快な出来に仕上がっていた。まあユヘジンのあの顔面を持ってすれば香川照之の演技力など吹っ飛んでしまうであろうそれくらいのインパクト。コメディ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.0

相変わらずひどい脚本であったが

さすがに惜しみなく資金を注ぎ込んであるので映像がハンパない。後は新海さんは思い切って脚本を誰かに委ねられるチン・・・懐のデカさを手に入れられれば世界も穫れるポジション
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

自然を汚すもの(男)は淘汰される

話の流れ的にはサスペンスの要素は含んだ謎解き裁判劇であるが。それほどハラハラドキドキさせる要素は少ないのであまり期待しすぎると肩透かしかも。自然は生き残るためにとき
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劇場版ラジエーションハウス(2022年製作の映画)

3.0

嘘くさい

ドラマは一切知らない。人間ドラマやアクシデントを盛り込みやすい病院物であるがあまりにも脚本が嘘くさすぎて後半白けてしまった。脳死した奥さんの子供をどう扱うのかという一点に絞って追求した方が
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北風アウトサイダー(2022年製作の映画)

4.0

血の絆は何よりも尊し

在日朝鮮人の苦悩が主題ではあるが日本における生きづらさをいたずらに主張するのではなく。今置かれた環境で家族と仲間と日々を笑って泣いて怒ってという普通の日常を淡々と描いた良作であ
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世の中にたえて桜のなかりせば(2022年製作の映画)

4.0

アンドロイド

まるでロボットかのような無表情無抑揚なアイドルの主演作品であったが宝田明の遺作と割り切ればそれなりに感慨深いものがある。今生きていること自体が奇跡なのかもしれないという氏の言葉が胸に響
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流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

ものすごい重力

後半少しダレたが李相日らしい重厚で腹の底に響くような分厚い作品であった。身体を張った広瀬すずはもちろん気持ち悪さ全開の松坂桃李も良かったが惨めな汚れ役を潔く引き受けた流星君もすばらし
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99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.0

いろんな人がいっぱい

ドラマは一切知らない。俳優さんから芸人さんからミュージシャンから格闘技家からと色んな人がいっぱい出ているが芸風からいくと昔のクドカン作品のノリでどうにも昭和臭が抜けない。ドラマ
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手紙と線路と小さな奇跡(2021年製作の映画)

4.0

年齢不詳のアジア人

アラサーアラフォーの主役三人が高校生を演じるという離れ業であったがそもそも題材がファンタジーなのでそれほど違和感なく没入できるであろう。日本で創れば興醒めしそうな展開ではあるがや
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パーフェクト・ノーマル・ファミリー(2020年製作の映画)

4.0

もしもお父さんが突然女になったら

という変化球なLGBTものであるがジェンダーフリーの権利をいたずらに主張するのではなく事態に直面した娘の心情にスポットを当てた優しいホームドラマであった。それにして
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親愛なる同志たちへ(2020年製作の映画)

4.0

一度ぶっこわしてやり直せばいい

もはや90歳近い巨匠コンチャロフスキー演出とだけあって古臭さ満載の昭和キネマであったがチャラい手法が一切ない分王道的で硬派な作品に仕上がっている。主導者次第で良い方に
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ローラーガールズ・ダイアリー(2009年製作の映画)

4.0

ドリューバリモアのセンス

ドリューバリモア初監督作だけあってあのキャラと同じくポップなコメディ作品に仕上がっている。ラストはもう少し感動があってもいいのかもしれないが大衆路線に走らないのもまた彼女の
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映画 ギヴン(2020年製作の映画)

4.0

そんなに奇麗なものではないとは思うが

アニメは全く知らない。サクッと空いた時間で観られる尺だったので掻い摘んでみたがサクッとハマった。現実はそんなに奇麗なもんではないとはわかってはいても2次元ではな
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劇場版めんたいぴりり(2018年製作の映画)

4.0

昭和大衆ご当地人情劇

博多っ子にとっては永遠のバイブルになりそうな解りやすい大衆劇であった。普通あれだけくどければ拒否反応が出るものだがなぜか博多弁だとみょうにしっくりくるのだから面白いものばい。富
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.0

え・・・2とかあんの・・・

これ1本で完結かと思ってたのに。主演の子の善悪の切り替えが凄まじい映画であった。韓国映画特有の凶暴性を前面に押し出した作品ではあるがきっちり家族愛も絡めてあるのでただただ
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大河への道(2022年製作の映画)

3.0

二流コント

良い題材ではあったが映画として成立させるには原作や脚本が軽ぎたか。喜劇の要素を減らして史実を丁寧に再現できればもう少しまともな作品に仕上がったのかもしれない。ただしそれが売れるかどうかは
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