monomiyuzanさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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ロンゲスト・ヤード(2005年製作の映画)

4.0

いかにも古典芸能

的な古臭い笑いと脚本のオンパレードで何度も醒めてしまいそうになるのだがラストのタッチダウンはもれなく感動した。スポ根ものはどれだけ演出が拙くともコケることはまずないという典型的な作
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

4.0

みんなが主役

人種問題をこういうノリで描く方法もあったのかと新鮮な感覚。登場人物それぞれのキャラが際立ってとにかく楽しい映画であるのだがなぜかラストは涙が溢れた。歌と踊りがあれば意外と世の中丸く収ま
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麦の穂をゆらす風(2006年製作の映画)

4.0

負の連鎖

自由を勝ち取るためという名目で報復が報復を呼び最終的には同胞同士で殺し合いをしなければいけないという負の連鎖はイングランドアイルランドだけでなくロシアウクライナ日本韓国南北朝鮮と100年以
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アフター・ウェディング(2006年製作の映画)

4.0

マッツミケルセン主演と見せかけて

実際にはロルフラッスゴード中心のお話であった。後に酒に溺れたミケルセンが事業に失敗し妻や娘や血の繋がらない息子たちと波乱万丈の諍いを繰り広げていくであろう新しい家族
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ぼくの大切なともだち(2006年製作の映画)

4.0

デニーロのフランス語

さすがデニーロフランス語までパーフェクトに習得しとるなと思ったら全く別人であった。そんなデニーロにそっくりなフランスの俳優さんが友達のいない冴えない中年男を見事に演じたハートフ
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ホリデイ(2006年製作の映画)

4.0

旬に出逢った奇跡

キャメロンディアスにケイトウィンスレットにジュードロウ(一応ジャックブラックも)と今や大ベテランのハリウッドスターがそれぞれの旬の時期に同じ作品で出逢えた奇跡のような作品であった。
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.0

B級なりに

予算も演者さんも脚本もB級の域を出ていないがB級なりによく健闘したほうではないだろうか。惜しむらくは単にアクションに頼らずあと30分ほど引っ張れるネタでもあればスポンサーも予算も付いてく
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

きれいなお母さん

ケネスブラナーの故郷愛がぎっしり詰まった自伝的作品であった。お母さんが奇麗すぎるのはケネスブラナーの過去の記憶があまりにも昇華した結果であろう。合わせてサーシャローナンのブルックリ
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

4.0

希望しか勝たん

淪落イコール惨めとか落ちぶれたとかいう意味であるがどん底に落ちて希望を失った老人にももしかたらこんないいことあるかもよ。と夢見させてくれるような素敵な脚本であった。彼女はきっと戻って
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声もなく(2020年製作の映画)

3.0

どうした韓国映画

一切台詞のないユアインという奇策であったがリアリティの欠片もないし何を伝えたかったのかもわからない作品であった。特に後半はグダグダ。最近の韓国映画はかつての実話の再構築といった緻密
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ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010年製作の映画)

3.0

意味がありそうで意味がない

この題材で詩の世界観を絡めた意図がわからない。純粋に罪を犯した家族とどう向き合うかを深く掘り下げればもっとすっきりした内容になったであろう。詩の集いを中心に余計なシーンが
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.0

ブロードウェイでフジロック

的な豪華声優陣であった。ボノにホールジー、ファレルウイリアムスがマシューマコノヒー、リースウィザースプーン、スカーレットヨハンソンのミュージカルに友情出演など燃えないわけ
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.0

北欧流サスペンスコメディ

一応話の軸は殺された妻のための復讐劇なのだがハリウッドのように単にバイオレンスで終わらせることなく人間ドラマはもちろんがっつりブラックコメディを多用するあたりが北欧らしい。
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余命10年(2022年製作の映画)

4.0

小松菜奈の本質

その独特のオリエンタルな風貌から物事を斜から見下したようなクールビューティー的な気取った役どころを宛がわれることの多い小松菜奈であるが。
今作は彼女の潜在的な本質であるぶりぶりっ子ぶ
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.0

暗い長いセンスがない

重厚で意味ありげな雰囲気を醸し出してはいるがあの名作ダークナイトに比べると主人公の葛藤も敵の心理描写も殺人のトリックも何もかもが浅かった。とにかくこの内容で180分も引っ張られ
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

インド映画の技術と真髄を総集結

したかのような圧巻の映像美と壮大な歴史観であった。勧善懲悪がストーリーの根幹にあるので日本人でも没入しやすいであろう。国王が愚直であればあるほど革命に血が騒ぐのは全世
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僕たちは希望という名の列車に乗った(2018年製作の映画)

4.0

信念か家族か友情か

一人の人間としての価値が試される選択に心が揺さぶられるほどの葛藤が切に伝わってきた。成すがままに言いなりになって西側の文明を従順に受け入れた日本人にはとても到達できない領域。70
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.0

そこで終わるんかい

この1本で安易に漫画を実写化した日本のラブコメ映画が100本くらい作れそうなほどの製作費をぶち込んだであろう壮大な歴史スペクタクル。日本で言えば天孫降臨神話を国家予算の10分の1
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

3.0

モロッコの日常

聞いた話によるとイスラム文化の色濃いモロッコでは男と女が付き合うといった概念が薄いようで男と女が一緒に過ごすイコール即結婚ということになるらしい。そういう文化ではもちろん父親のいない
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いつくしみふかき(2019年製作の映画)

4.0

ダメダメ親子

人をダマして楽に稼ぐしか能がない父親と何もやる気がしない無気力な息子という特殊な設定であったが恐ろしいほど感情を抑制した渡辺いっけいの飄々とした演技が圧巻であったし素人かと思うほど不器
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ミルク(2008年製作の映画)

4.0

ショーンペン渾身

正直なところ結局は自分らの欲望のまま好き放題に生きる彼らの運動にそれほど共感することはないのだが完全にミルク氏に憑依したショーンペンのパフォーマンスは目を瞠るものがあった。ダンが暗
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.0

手のひら返し

障害があるとわかった途端あんなに意地悪だった鬼教官まで声色を変えて眉毛が下がるという弱者に優しくあれの道徳心を徹底的に教育された欧米文化らしい作品であった。中途半端にコメディ色が強いの
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劇場版 シドニアの騎士(2015年製作の映画)

4.0

日本のアニメらしい緻密さ

アニメシリーズは一切知らない。あいつむぐほしが良かったので遡ってみた。細部まできっちり丁寧に描写された設定はガンダムやマクロスにも引けを取らないであろう面白かった。ガウナか
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映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園(2021年製作の映画)

4.0

青春に無駄な物などない

無駄や失敗や回り道にこそ大切な意味があるのだという素敵なメッセージであった。ラストのマカロニえんぴつの歌詞も鋭いところを突いている。果たして子供に伝わるかどうかは別問題だが。

劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア(2021年製作の映画)

4.0

雰囲気だけでも楽しめる

アニメは一切観ていない。オーディナルスケールだけは鑑賞済みであったがストーリーはともかく雰囲気だけでも十分楽しめた。恐らく次も観るであろうクリアするにはそれしか方法がない。

草の響き(2021年製作の映画)

3.0

オーバードーズ

薬がまた別の薬を生んで最終的にはオーバードーズ離脱症状という典型的な薬地獄。走るくらいでは根本的な原因は取り除けないであろう。眠れないのなら寝る必要なしい食べたくないなら無理に食べな
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ひらいて(2021年製作の映画)

4.0

不貞腐れ顔

主演の女の子の終始何かに不満があるようなふてくされ顔になんやこのクソビッチとイライラが募るのだが綿矢りさの世界観にはマッチしてるので作品としては非常に馴染んでいた。それにしてもLGBTも
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.0

お酒はほどほどに

酒は薬にも毒にもなるということを言いたかったのだろうが。ええいもういいわ嫌なことは全部呑んで忘れてやれみたいな投げやりな終わり方が残念であった。所詮酒や薬の力を使って一時的に難を逃
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

4.0

バックトゥザ香港

上官に裏切られて獄中に入れられた元警察官が出所後大悪党になって同僚や民間人を殺しまくるというリアリティもくそもない脚本であったが。80~90年代の香港映画はそんな野蛮なストーリーも
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.0

一歩間違えれば

ただウザイだけのくそ親父やけどな。娘が成功したからこそ結果オーライ的な面は否めないがそんな自己中なくそ親父をウィルスミスが見事に演じきっていた。これだけ役に没入すればそりゃ家族が侮辱
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.0

まだ続ける気か

かなりの大金を投入したであろうアメリカのゲームソフトの実写化だがその意気込みとは裏腹にストーリーや仕掛けがあまりにも安っぽくてゲームの域を超えていない。終わり方を見るにまだまだ続編創
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.0

グッチにグッチ家の人間はもういない

ティファニーがアメリカではなくフランスでゴディバがベルギーではなくトルコでコメダが日本ではなく韓国のようにお家騒動に付け込んだ企業間のドロドロ買収劇を描いた生々し
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ピエロの赤い鼻(2003年製作の映画)

3.0

想定内の感動

内容的には重い脚本である演出が軽いタッチなので意外と爽やかに鑑賞できる。演者さんのコミカルな演技も心地よいが前半でストーリーがほぼほぼ予想できてしまうのが残念であった。

ベスト・キッド(2010年製作の映画)

4.0

オリジナルを超えたリメイク

アクションとコメディ一辺倒であったジャッキーチェンの新境地である。単純なストーリーながら最後まで飽きずに鑑賞できた。後出し有利とはいえラルフマッチョとパットモリタの完敗で
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.0

ただひたすらに切ない

今となっては市民権を得た感のあるLGBTものの走りであるが当時としては禁じられた愛の一表現であったのであろう。幸せとは程遠いストーリー設定であったが後味が重く感じないのは両主演
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トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

4.0

4、3、2と遡って逆再生で観賞してみた

今となってはさほど驚きはないが当時としては画期的な映像であったのだろう。ただし1はやはりトムハンクスのイメージが強すぎるような気がする。
もちろん2,3でそれ
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