このレビューはネタバレを含みます
別に今作に始まった事ではないんだけど、作り手(というか会社)の主張のために設定があってキャラクターのそれに沿って動かされている感が凄かったです。特に善悪の設定が後半になって急に単純化されたのにはすごく>>続きを読む
序盤はちょっと盛り上がりに欠けた印象があって「これがずっと続くのかぁ…。」って思うところがあったんですが、お父さんの件あたりから回想がもたらす感動と想像がもたらす躍動感がハマりだした感じがあって楽しく>>続きを読む
公開初週から観ようと思っていたんだけど今作だけ何故かタイミングが合わず、すでに評判になった後に無理矢理観に行ったんだけど、なるほどこれは面白かったですね。横溝正史のような昭和ミステリー感と妖怪の掛け合>>続きを読む
ある夫婦が最期の時を迎えるまでの様子を淡々と捉えたとても静かで退屈な観察映画、なのに、お酒もLSDもないのにひたすら悪夢の中を漂い続ける登場人物たちのどうにもならない様子を映画館という空間で逃げること>>続きを読む
一応『チャーリーとチョコレート工場』を復習しとこうと思って久しぶりに観たら結構ホラーしていてビビったんですが、今作はその要素が完全にファンタジーとして描かれていました。物語の内容的にもそこまでつながる>>続きを読む
あらゆる構造が完璧すぎるし、今に重ねてテーマを見る事も出来る最高のエンタメ作品でした。
作品の時代と作られた時代と今で(表現する方法が違うだけで)社会の在り方とそれに対する言及が全然変わってないのが本>>続きを読む
中盤くらいまでは今では誰もやらないようなベタなエンタメ展開を何となく楽しみながら観てたんだけど、クライマックス辺りまでいった時に「コトが起こった時の人々の反応って意外とこんな感じなのかも知れないな」っ>>続きを読む
狂った英雄譚を浴びるつもりで観に行ったら大人のロマンスにどっぷり浸かってしまったといった感じでした。しみったれた顔をしたオッサンに笑ったりイラついたり切なくなったりって、まさかナポレオンを見てこんな気>>続きを読む
前半の航空パニックアクションだけでも1本の映画になれるんじゃない?ってくらいの緊張感があって良かったですね。映画の始まりから終わりまで考えられる最悪の展開がずっと続いて面白かったし、それぞれの立場で最>>続きを読む
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アウトレイジっていうよりは(途中までは)韓国映画の『アシュラ』っぽい権力物語を戦国時代に移して男色盛り盛りにしたって感じの映画でしたね。時代劇としては黒澤監督はもちろん大島渚監督や深作監督、あと最近『>>続きを読む
「ユルい作品だから」って逃げを作らずに前のめりになって真剣に茶番を繰り広げる今シリーズの姿勢が個人的には結構好きです。いきなりの阿久津ネタに不意打ち喰らったし、粉もんを口に詰め込まれるGACKTという>>続きを読む
何もかもが違う、でも実はよく似ている2人のロードムービー。そして、恋愛映画とは言えないけどハッキリとラブストーリーでした。
そもそも恋人が一緒に行けなくなった時に、同室にいたのが粗野な男だと知った時に>>続きを読む
『マッシブ・タレント』観てから楽しみにしてたニコラス・ケイジの新作が悲しいことに劇場未公開。監督はクリス・マッケイだし主役はニコラス・ホルトだし急にオークワフィナは出てくるしで個人的な好みばっかりだっ>>続きを読む
それぞれの役がちょっと記号的でもあり芝居がかり過ぎている感じのする場面もあったけど、今作自体が観ている人たちへの問いかけなのかなって思えば納得もあって特に欠点ではないのかなって思いました。しかし、ガッ>>続きを読む
Higher Further Faster そしてTogetherと、 3人が出会って絆を深める事でそれぞれが「より先へ」と進むことができた物語でした。前半の宇宙をまたにかけた入れ替わり騒動のテンポや>>続きを読む
まあ暗いシーンが多いし急に飛び出してきたりもするからビックリすることはそれなりにあったけど、恐いって感じでは無かったかなぁ。母親の喪失を乗り越えていけるかって話だったと思うけど、その辺の展開が似たよう>>続きを読む
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VFXにジュブナイル、昭和に人情、戦闘機に戦艦といった山崎貴監督のこれまでのキャリアがまさか世界に誇る大怪獣で一旦の集大成を迎えるとは。
ゴジラに関しては全体的に良かったって言うか、歩くたびに道路が崩>>続きを読む
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デヴィッド・フィンチャー×アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー、ファスベンダー出ずっぱり&モノローグ、そしてかっこいいオープニングと個人的に嬉しいことだらけで始まった今作。哲学を語りながらプロフェッシ>>続きを読む
ファミリー向け映画としてちょうどいい感じかなって思ったし映像も全体的によく出来ているとは思うけど、1つ1つの内容がちょっと薄かったかなって言うか、何か起こっているようで大して何も起こっていないような、>>続きを読む
最初から最後まで全ての画がカッコ良くて最高でした!不死身(?)の肉体でナチスを次々と殺しまくる様は『ジョン・ウイック』×『Fury Road』って感じかな(つまり『ランボー』じゃねえか!)?宣伝にある>>続きを読む
身に覚えのあり過ぎる身としては、前半の結婚ぶち壊し行動の数々や、その後の沈み込み、そしてラストに向かう爽快感と安らぎに「分かるわぁ」って思いながら観てました、ひょっとしたら引きつった笑みとか浮かべてい>>続きを読む
バイノーラルマイクを使っていたのはバビーが感じる初めての刺激を音を通じて観客に体験してもらいたかったってことなのかな。確かに当たり前に感じる街の喧騒もタイムスリップレベルで初めて触れる人にはあんな感じ>>続きを読む
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開始から色々ありすぎながらも違和感だらけだったので、「これは何が嘘って言うより全部嘘なんだろうなぁ」って何となく思いながら観てたらホントにそういう展開になってて逆にビックリしたんだけど、その種明かしが>>続きを読む
人が誰しも演技をしているのなら、誰だってその背景にはドラマがあるし、1,500万円にだって色々な意味がある訳で。そういう事を読み取ろうと思える共感性と何かしらを思える想像力は持っておきたいなぁ。辛辣な>>続きを読む
トランシルヴァニアってドラキュラくらいしか知らなかったんだけど奪い合いの歴史があった複雑な土地らしくて、まずそれが勉強になりました。
マティアスの家族や男らしさの問題、村にやって来たスリランカ人労働>>続きを読む
今現在の価値観でAIモノをやるならそれぞれがネットワークで繋がっていたりするのは基本なんじゃって思うんだけど、一応の理由を作っているとはいえまさかAI戦争(物理)をここまで真正面からやってくるとは。A>>続きを読む
まあ長い映画って言う事をずいぶん前から聞いていたので、一応原作を数回読んでおいた上にフーヴァーが出てくるって事で『Jエドガー』も観ておいた上でいざ今作の鑑賞へ。原作が(大体)モリー、トム・ホワイト、原>>続きを読む
ホラーという触れ込みでしたが、どっちかというとナルシシズムについてのダークコメディって感じでした。構えて観るほどグロくもなく、冷静で不気味な北欧映画で面白かったです。アメリカで作られていたらSNSを存>>続きを読む
ハンドルの正体もその買い取りてもここ数年の(特に配信での)スパイ映画でよくあるものだったので「まあべつに、はい…」って感じでした。ミッションこなして「ハイ、次の場所!」っていう展開のさせ方もお金をかけ>>続きを読む
小さい頃にテレビ放送されているのを何となく見ていただけで「デ・ニーロが車にぶら下がってる映画」くらいの印象しかなかったので改めて見返してみたら、主人公が結構アレな奴なもんで全然感情移入できず、かといっ>>続きを読む
他人のことなんて分かるはずもないし、自分の事だって実は分からないことだらけ。そんなのは当たり前だと思う。今作のミステリーが光を当てたのはキャラクターたちの真実では無くて人間の真実なんだろうなって勝手に>>続きを読む
震災の時はテレビで「識者」と呼ばれる人たちが「中国人が、韓国人が」と堂々と言っていたのを久しぶりに思いだしたしコロナの時は○○警察の方々が目を光らせていたのが記憶に新しい、一役買ったのがSNSだった。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
物語のテンポは1作目に似ていて結構スローなんですが(頭を剃っていたのも個人的には嬉しかった)、それでももう3作目なので冒頭にちゃんと見せ場を作っていたり中盤までの生活優先の流れをマッコールさんの回復と>>続きを読む
男社会で注目を浴びた異端の存在でちょっと問題があってケイト・ブランシェットがセリフを自分の言葉のようにペラペラと喋ってって、「これ『TAR/ター』やないか」ってなったんですけどコチラは落ち着きがあって>>続きを読む
ベニチオ・デル・トロの抑制の効いた演技が素晴らしかったしアリシア・シルヴァーストーンがすごく渋くなっててそれも個人的にすごく良かったです。雰囲気も出てたし物語もそれ自体は悪くは無かったかな。でもまあ、>>続きを読む
冒頭の熊情報から前半は笑い多めで中盤の演出はマジでホラー、そして終盤は謎の感動巨編と何かよく分からないけど見どころがたくさんあった作品でした。襲ってるシーンがモロにCGの動きだったのもなんか笑えて個人>>続きを読む