たわらさんさんのドラマレビュー・感想・評価 - 2ページ目

たわらさん

たわらさん

エルピス—希望、あるいは災い—(2022年製作のドラマ)

3.6

冤罪事件をフックにしたTV局員の人間ドラマにフォーカスしたもので、事件の細部やサスペンスに期待すると肩透かしに遭う。肝心な人間ドラマも感情移入はできず、楽な方に流れてしまう人の性を描きたかったのかもし>>続きを読む

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ザ・プレイリスト(2022年製作のドラマ)

4.1

新興事業であるSpotify創業の裏側ということでダニエルの横暴っぷりがジョブズやザッカーバーグと重なるものがある。実際事業ってそういうものだが、アーティストや音楽に対する愛やリスペクトは彼等から見え>>続きを読む

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ザ・グローリー ~輝かしき復讐~ パート 2(2023年製作のドラマ)

4.2

Part1の過去と現在を行き来しつつ登場人物の配置を楽しんでいたが、本パートは登場人物を動かして丁寧に着地した感じ。ヨンジンチームは勝手に自滅した印象を否めませんが、その起爆剤を点火したのはドンウンか>>続きを読む

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前科者 -新米保護司・阿川佳代-(2021年製作のドラマ)

4.5

前科者にも人権はありつつも偏見を抱いてしまったり、被害者が存在するのもまた事実。フィクションだからと嘘で塗り替えることもできるが、現実をしっかりと描く。運命に翻弄されながら生の肯定を出来る様に直向きに>>続きを読む

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最愛(2021年製作のドラマ)

3.5

もし親族が罪を犯してしまったら愛と正義のどちらを優先するのか。前半部分は弟・優に対する姉や同郷の刑事の心境が面白かったが、後半部分にて会社の不正問題や事件の真相に関しては物語の没入性が低かった。また、>>続きを読む

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ブルックリン・ナイン-ナイン シーズン3(2015年製作のドラマ)

4.3

本シーズンから新キャラの出入りが顕著であり、後半に登場する潜入捜査官ピメントや旧友ボブは99部署ファミリーとのやり取りが面白く好印象だが、序盤の新キャラは嫌悪感を抱いてしまいホルト署長が帰ってくるまで>>続きを読む

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ナルコの神(2022年製作のドラマ)

4.2

史実に基づいているためお利口さんのフォーマットではあるが、麻薬カルテルものとして平均点を超えてくる。注目すべきなのが『チェイサー』や『お嬢さん』のハ・ジョンウと『新しき世界』や『工作』のファン・ジョン>>続きを読む

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YOU -君がすべて- シーズン4(2023年製作のドラマ)

3.3

Part1(-5話)までで断念。
マンネリ化を打破するためにミステリー要素を入れた新シーズン。ジョーが事件に巻き込まれる形であるため、前シーズンまで主体性が強いサイコパスの魅力は半減している。また情報
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舞妓さんちのまかないさん(2022年製作のドラマ)

4.1

所謂日常系に該当するジャンルなのが、日常系の中でもアニメ作品に多いフィクションに寄せたほのぼの系であり、毒が少なく理想の世界といった気もする。ゆるりとした時間が流れるのは良いが物語の推進力となるものが>>続きを読む

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ザ・グローリー ~輝かしき復讐~(2022年製作のドラマ)

4.4

韓ドラに似つかわしくないロマンスを排除したエグさ、異様なほどの罵り合いと性格の醜悪さが復讐を加速させており、倫理観なんてクソ喰らえ。自分の観たかった『梨泰院クラス』はこれだ!ってなっている。死による報>>続きを読む

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殺意の道程(2020年製作のドラマ)

4.3

バックボーンだけが描かれがちな復讐だが、犯行に至るまでの作業工程を日常感を持たせることでギャップによりシュールコメディへとなっている。架空OL日記の亜種ではあるものの、あちらの鬱屈や不満を吐き出す"あ>>続きを読む

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バリー シーズン3(2022年製作のドラマ)

3.6

キャラクターに人間性を持たせる前に変化を起こされても心は動かさられるわけもなく、単純に物語の作り方が下手な印象を受ける。サリーが笑えない屑で不快の域に到達しており、演劇要素を弱めたバリー絡みの展開のチ>>続きを読む

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17才の帝国(2022年製作のドラマ)

3.8

若者に政治への興味を持たせるような社会派SFかと思っていたら青臭い青春物語でした。日本では珍しいSF設定は興味深かったものの、"17才"の無垢なるエネルギーに感化されていく様子がイマイチ共感し得ない作>>続きを読む

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鎌倉殿の13人(2022年製作のドラマ)

4.5

史実の前後をどういった解釈がなされるのか、という大河ドラマの楽しみ方を存分に発揮させた作品。ゴッドファーザーやGOTを彷彿とさせる権力争いではあるが、登場人物の去り際に溢れ出る美学が一番魅力的であるた>>続きを読む

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ここは今から倫理です。(2021年製作のドラマ)

4.4

アイデンティティを確立するまでの変革期の奮闘は何故ここまでに美しいのか。思考の重要性や不完全な大人といったテーマ性は『鈴木先生』と限りなく近い作風であり、寡黙で落ち着いた現代っ子の静かなテイストが時代>>続きを読む

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ユーフォリア/EUPHORIA シーズン2(2022年製作のドラマ)

3.8

前シーズンはセンシティブなテーマを共感性の高い群像劇と仕上げたが、本シーズンは派手でリアリティラインを逸脱してきた大味な印象を覚える。ルー以外の物語がチープになっており、ゼンデイアと愉快な仲間たちと化>>続きを読む

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メディア王〜華麗なる⼀族〜 シーズン2(2019年製作のドラマ)

4.1

後継者争いが水面化で動きながらもチームロイ家での活動が主にあり、少根の腐った奴らでも少なからず愛着が湧いてくる。シーズン1がケンダルを狂言回しとするなら、本シーズンではシヴがメインで物語は進む。膨らま>>続きを読む

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バンド・オブ・ブラザース(2001年製作のドラマ)

3.8

戦争に巻き込まれた善意の少年兵にフォーカスした作品。戦争の罪は心が貧しくなり人道に外れた言動にあると思うのですが、その点は薄くて米兵に優しい作りだと思いました。ドラマシリーズで映画5本分ほどの尺がある>>続きを読む

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バリー シーズン2(2019年製作のドラマ)

4.3

感情がセーブ出来ず突発的な衝動に流されてしまう奇人のバリーに対して、怒りなどの衝動を抑え込んでしまうサリーが絶妙に相互作用されることで変化が生まれていく。良くも悪くもサリーが人間的で偽善な感じがリアリ>>続きを読む

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ブルックリン・ナイン-ナイン シーズン2(2014年製作のドラマ)

4.5

うーん、面白い。
ハロウィンや禁煙回を筆頭にくだらなく笑えるのが殆どですが、感傷的な要素も出てきて「18.父親像」なんかは好みでした。キャラの強弱のバランスが素晴らしく、ジーナの「キモい〜」という暴言
>>続きを読む

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ユーフォリア/EUPHORIA シーブロブじゃない人なんて**くらえ(2020年製作のドラマ)

4.0

お互いどんなに想い合っていてもたった一つの要因ですれ違い始める。ただ近づきると危険性も孕む人間関係の複雑さ。ミステリアスに思えたジュールズもシンプルな感情が働いたことが判明するのは肩透かしな印象が少し>>続きを読む

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ユーフォリア/EUPHORIA トラブルはずっと続かない(2020年製作のドラマ)

4.1

罪と卑下を繰り返す内に存在価値を徐々に見失い、負の連鎖は止まらない。世界は簡単に変わらないのだがら、見方を改めて自分を変えるしかない。ルーは思考の分岐点に立たされる。コロナ禍によりシーズン2までの穴埋>>続きを読む

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ペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え: パート2(2022年製作のドラマ)

4.2

パート1同様にキャラクターの生い立ちと大義名分を持たせているためオリジナルのスペイン版より共感性がある。予定調和的であるものの派手な銃撃戦やアクションシーンはドラマにして見張るものがある。オリジナルも>>続きを読む

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Fleabag フリーバッグ シーズン 2(2019年製作のドラマ)

4.3

破天荒なフリーバッグの痛快劇を楽しみながらも世の中の閉塞感に共感性を持たせる本作。各々が"何か"に取り掛れつつも、不器用ながら一歩ずつ解放されていく美しい幕引き。

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ウェンズデー シーズン1(2022年製作のドラマ)

4.2

ファンタジー特有のルールが多い世界もドラマシリーズでたっぷりの尺をかけることで味わい深くなり、人間ドラマも魅力的なものに映る。ファンタジーをベースにしつつも青春、ホラー、ミステリー、恋愛、家族の要素が>>続きを読む

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アトランタ(2016年製作のドラマ)

4.0

ダメ男・アーンがアルフレッドと組んで、一世一代の一攫千金を狙う!といった劇的な展開が起きるわけでもなく、こちらの世界となんら変わらない日常が展開される。非当事者が無意識的な分断が黒人に何気ない閉塞感を>>続きを読む

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First Love 初恋(2022年製作のドラマ)

3.9

過去と未来を行き来して情報が判明していく構成は上手く、サブを固めるキャラも魅力的であり、不器用ながら勇気を出して恋愛に励む様が良い。この謎とサブの要素が強い5話くらいまでは没入感があるのだが、6話以降>>続きを読む

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ブルックリン・ナイン-ナイン シーズン1(2013年製作のドラマ)

4.5

テンポ良し、キャラ良し、笑いどころの多さ。99分署のキャラが署長含めて抜けがあるので全員愛おしく好きになるんですよね。『グッドプレイス』もそうですが、FREMULON製作のコメディが個人的に相性が良い>>続きを読む

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Fleabag フリーバッグ シーズン1(2016年製作のドラマ)

4.3

セックス依存症かつ窃盗癖がある斬新な本作の主人公を務めるのがフリーバッグ。姉と対照的で自由に忠実なフリーバッグだが、その根源にあるのは心を満たされたいという普遍的なもの。様々な価値観が複合的に絡み合う>>続きを読む

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バリー(2018年製作のドラマ)

4.1

バリーの顔を見てると『デクスター』や『YOU』の主人公を想起させるんですが、人を殺す人はああいうルックスを当てるのはあるのでしょうか…。足を洗いたいのに殺し屋をやっていたことが演劇に生きてきて、人間関>>続きを読む

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ハウス・オブ・ザ・ドラゴン(2022年製作のドラマ)

4.7

GOT:氷と炎の歌から冒険ファンタジー要素を取っ払い、家父長制を強烈に描いたまさしく炎と"血"の物語である。GOTにて描いた家父長制による悲劇を、さらにフォーカスして描いたのがHOTDである。ロブ&タ>>続きを読む

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ジ・オファー/ゴッドファーザーに賭けた男(2022年製作のドラマ)

3.6

ゴッドファーザーを制作しようとしてゴッドファーザーをやっていた嘘のような本当の制作秘話。コメディ寄りの軽いノリにしては堅実なお仕事話やマフィアが絡んできて、多少ちぐはぐしていた印象。

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メア・オブ・イーストタウン/ある殺人事件の真実(2021年製作のドラマ)

4.5

時には真実を暴くことで今の関係性を崩すことになれど、罪から目を逸らすことに救いはあるのか。ミステリー部分は物語に促進させる要素に過ぎず、本題はフィラデルフィアのとある街の住民によるヒューマンドラマであ>>続きを読む

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仮面ライダーBLACK SUN(2022年製作のドラマ)

3.6

人種差別をテーマにした社会派仮面ライダーだが、センシティブなテーマを扱う割には足腰周りが脆すぎる。怪人が反怪人団体や世間から虐げられているの分かるが、理由を持たせることなく差別描写の一辺倒であるため奥>>続きを読む

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ユーフォリア/EUPHORIA シーズン1(2019年製作のドラマ)

4.3

本作はHBOとA24の合作なだけあり作品の質は高く、セクシャリティに悩むティーンを引き込まれる演出で過剰ながらも絶妙な心の機微を切り取っている。それぞれ登場人物の抱える悩みがどれもセンシティブかつ時代>>続きを読む

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メディア王~華麗なる一族~(2018年製作のドラマ)

4.0

同じHBOの『ゲーム・オブ・スローンズ』に例えるなら、ポンコツばかりの七王国でポンコツの玉座を狙う権力争いをしているのが本作である。玉座に座るのがタイウィン・ラニスターならぬローガン・ロイであるのだが>>続きを読む

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