mskirさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

4.0

いろんなことが便利でスマートになっていく現代は、間違いなく人の暮らしを豊かにしていて、人の繋がりもスマートになったなぁ、なんてふと思う。コロナの影響はそれをさらに加速させたものであったとも感じる。
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ギャングスターズ 明日へのタッチダウン(2006年製作の映画)

3.8

不良更生スポ根系。
日本でも多くあるそれ系と同様にストーリーも展開も王道ど真ん中。でも、飽きない。生まれの境遇などにより、小さな社会しか知らず、生き方も当たり前にそれしかない、結果、道を踏み外す。そん
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おとうと(2009年製作の映画)

4.1

とても想い深まる作品。
導入の過去回想から結婚式前夜が、終盤にしっかり繋がって心地よいエンディング。
日本的日常と人情、山田洋次監督ならではの切り取り方はやはりジャパニーズカルチャーとして自分にも刷り
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

まず、本作は映画としての評価を行わないと、したい。ただ、万国の皆様方に知って欲しい、観てほしく、最高評価とする。
未曾有の大惨事に、直接的な地震や津波における被災はもちろんのこと、原発に関わる方々の一
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星めぐりの町(2017年製作の映画)

3.0

小林稔侍が一人いれば映画になるんだ、と思わせる、素晴らしい役者だと改めて認識。細かい演出は微妙な感じあれど、豊田の土地と混ぜ合い、風情を感じる。
湯豆腐と雪虎、食べながら一杯やりたくなる。素晴らしい豆
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インターンシップ(2013年製作の映画)

3.8

大人気ない大人とミレニアル世代との関係が、当たり前価値観のギャップを乗り越えて認め合う仲間となる。Googleを舞台にアナログとデジタルが世代間の溝を表現していて分かりやすい設定。
ストーリーもテンポ
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

4.0

多くのレビューで語られている通り、様々な成り立ちと由来を確認できる。え、そうなの?ってレベルから、こんな繋げ方するんだ!ってのまで様々。
言わずもがなだが、これがハリソンフォードなら言うことなし。ただ
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.3

SFなのだが現実味のある科学的表現と設定がたまらなく好感。一方で、哲学的な訴えを感受することで、SFと括ってしまうことへの違和感を持ち合わす、不可思議な一本。
面白い。が、感想は上手く表現出来ない。
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.1

長かった物語もついに終結。もはやそれを思うだけで感動が止まらない。鑑賞中に今までのエピソードやスピンオフを思い返して、終わらないで欲しいと思わずにはいられなかった。
本作はオールスター感謝祭さながらに
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.9

静寂に進むストーリーの中で、冬の冷たさと田舎や雪による静音と、主人公らの感情の揺れ動きで感じる熱量が混ざり合う。
神様を信じたおかげと、信じても意味がないが、子供心を通じて突き刺さる。障子の先に何が見
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.3

良心的兵役拒否者が戦地で武器を持たずに衛生兵として信念を貫く実話。母国を想い戦地での奉仕を希望するが、人は決して殺さない。人としての尊厳を根本から考えさせる切り口に興味を惹かれる。あと一人、あと一人助>>続きを読む

恋のしずく(2018年製作の映画)

3.6

大杉漣の遺作としてしっかりと味わった。
導入はポップな感じだったが、徐々にヒューマンドラマ化していき、ラストは余韻のある瑞々しい爽やかな後味。
酒蔵に限らないが、古くから伝わる日本文化にフォーカスした
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広告会社、男子寮のおかずくん(2019年製作の映画)

2.8

ローカルTV局が集結して製作。結構最近の作品だが、なんとなくOLD Styleな仕上がりに少し趣を感じる。
シンプルなストーリーで雑味はないものの、味わいも薄く、飯テロにも成り得ぬ消化不良な感じは否め
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ヲタクに恋は難しい(2020年製作の映画)

2.0

最後の10分を観れなくとも悔やむことないくらいストーリーは薄味。福田ワールドのスパイスは咀嚼できないまま。
ミュージカルシーンは心理描写の表現ツールなので、ヲタクの生態や性質をこのような形でGener
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ねことじいちゃん(2019年製作の映画)

3.6

ほのぼのした日常が喧騒を忘れさせてくれるヒーリング効果の高い一本。なんだか他の動物映画とは一線を画す猫の映し方、切り取り方が印象的。猫が際立つさすがの岩合監督。
ストーリーに派手さはないが一つ一つの要
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.2

もっとサクセスストーリーが前面にある内容かと思いきや、想像と違っていた。特に前半のドラマ性は少し薄く感じる。個人的にはあまり刺さらない。
メインの見所は歌唱シーンなので、これは流石の一言。ガガパワーを
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カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

3.0

これはカイジであってカイジじゃないような、そんな感じ。カイジの根底にあるクズっぽさは封印され、なんだかスーパーヒーロー的な感じ。結果、あんまりざわざわしなかった。
テレビ版なので仕方ないが、ちょっとし
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フリーソロ(2018年製作の映画)

4.3

超越的なドキュメンタリー。観ているこちら側も自然と心拍上昇、指先とつま先がジリジリ、手汗握るラストからの開放感。
カメラワークや構図がとてもリアルでやばい。単身フリーソロに影響がないように努める撮影ク
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しあわせのパン(2011年製作の映画)

3.5

予想外のオムニバス。ストーリーはそれぞれ独立していて交わりは無い。一つ一つにドラマ性あり、全てが人と人との関わりを表現している。
面白い、と言うよりポカポカしっとりな感じ。原田知世の空気感がよく似合っ
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ニセコイ(2018年製作の映画)

3.1

漫画原作なので、ツッコミ所は許容内。むしろコメディ要素含めて、日常的感覚には寄せないぜって感じが好感。
原作知らないが、展開素早い割に要所は押さえている印象で、ほろ酔いでもしっかり完食。
予想外に飽き
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.5

イタリア気質満載のアモーレ全開な前半では、ウィットに富んだ演出が散りばめられていて、若干喋り過ぎな主人公が鬱陶しく感じる出だしから段々と心地よい展開へと移り行く。
テンポも良くこのままハートフルコメデ
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28週後...(2007年製作の映画)

3.5

カメラワークで魅せる恐怖、恐慌が印象的。訳が分からないほどのパニックと現場のスピード感が伝わる。暗視鏡を通した演出も臨場感があり、もはや誰が主人公なのか分からないのも面白い。
ごりごりのホラーになりき
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アイガー北壁(2008年製作の映画)

3.4

なんとも寒々しく痛々しく、ラストは最後の力を振り絞った先にもっかい頑張れと言われる人間の結末を見た感じ。
陽の当たらない歴史の一部だが、実話だと思うと、あと少し手を伸ばせればという寸での心苦しさが印象
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天気の子(2019年製作の映画)

4.1

アニメだからこその世界観に満足。
描写が美しく、細部までリアルな東京、共感しやすい日常の切り抜きなどなど、そこかしこに現実感がある中でもアニメならではの非現実的な表現にギャップがあり、それを楽しんだ感
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マエストロ!(2015年製作の映画)

3.0

意外とシンプルでないストーリーが、あまりまとまった感じせず、なんだか分かり難い。
演者は良いのだが、たぶんシナリオが好みでない。オケの演奏は迫力あったものの、エキサイト感は薄味。

ザ・エージェント(1996年製作の映画)

3.0

テレビ版の内容でカットされているシーンがやたら重要そうなレビューを拝見し、もう一度観るべきかと悩む。
確かにあまり刺さらずな印象であり、エージェントのビジネス奮闘よりも惚れた腫れたの恋愛劇がフォーカス
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

設定も題材も秀逸で、シナリオや演出も良く、のめり込む。
韓国文化をベースにした格差社会を切り口に、悲哀感を醸しつつも軽快かつリズミカルな展開が集中力を高める。
貧困臭の描写が特徴的でインパクト大。富裕
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かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(2019年製作の映画)

3.0

橋本環奈を愛でるための作品。
心理描写に合わせた演技が見所で、全体的にまとまりはあり、映画としての成り立ちに違和感はない。が、山場は薄目。面白味も薄味。

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)

3.5

ジブリと聞いて想像するものとはだいぶ違っていて軽く衝撃。なんだろ、チャレンジなのか、3DCGにロック、類を見ないヒロイン像など、これはこれで悪く無いが、これまでのジブリとはギャップがあり、もう少し長く>>続きを読む

自虐の詩(2007年製作の映画)

3.0

卓越したちゃぶ台返しがインパクト大。
卓上の食事が飛び交う様をまじまじと観てしまう。ある意味、日本的表現で、もはや文化。
ストーリーはあまりハマらずだが、お守りのくだりは良かった。中谷美紀の素晴らしさ
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.1

いや、面白い。
本家を観たことないけど、妙にリアルな架空の設定が映画ならでわで秀逸。各キャラも際立っていて、日本人ならではの感性が題材の割にシリアスになりきらずユーモアとして光る。
まるで舞台のような
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山桜(2008年製作の映画)

3.1

静かに淡々と進む物語の裏側にある時代劇ならではの闇と恋情。全体的にセリフは少なく、東山紀之はその最たる。
ラストがこんな感じだとは思わなかったが、変に無理せず、作品の雰囲気を守りきった印象。
やっぱり
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.8

高スコアなので先入観なく浸るために、あらすじもレビューも見なかったけど、まさかのタイムトラベル。
タイトルもジャケットもゴリゴリのラブロマンスを醸してるので、序盤からプチパニック。
内容は伝えたいこと
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252 生存者あり(2008年製作の映画)

3.0

地上波なので128分が90分ちょっとまでカットされてるので、何とも言いづらい。
パニックまではとてもスピーディで、ストーリーはレスキュー王道ど真ん中。展開や設定は海猿テイスト強めで酷似。CGはイマイチ
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犬飼さんちの犬(2011年製作の映画)

3.3

ドラマを見ていないので先入観なく、意外と良かったような。個人的には好きな役者が多数出演されていて、ストーリーも駆け足気味だけど無理やり感なくまとまっていたのが好印象。
小日向文世はキャラクターがナチュ
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ねこあつめの家(2016年製作の映画)

2.3

久しぶりに忽那汐里を観れたことが良かった。
それ以外は何とも、特に響くところなく終着。全体的に地味で揺さぶりなく、田口トモロヲもマトモなキャラ過ぎて、面白味は薄味。