sadieさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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メランコリック(2018年製作の映画)

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銭湯と殺しの両輪がストーリーを動かしていていく映画。

一見するとわりと普通のストーリー、映像、殺人の手法、演技ということでどこにでも落ちていそうな作品だが、よく見るといろいろな場面に違和感が漂ってい
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ショート・ターム(2013年製作の映画)

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様々な事情や問題を抱えてグループホームに集まってくるティーンエイジャーたち。

受け入れる側はただ彼らを守ったり更生させたりすれば良いというわけでなく、最終的にそこから離れさせなければならない。
彼ら
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ノマドランド(2020年製作の映画)

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おそらく様々な人種や思想を持つ人々が共存しているアメリカ合衆国においても、現代のノマドと呼ばれる人々はかなりの少数派であると思います。 

自動車で排泄行為をしたり、住所の欄を空白にしないといけないた
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ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

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制作会社がワインスタインということもあり、なんともいえない気持ちになりますね。

まさに曰く付きと表現してよいのではないでしょうか。

もちろん作中の様々な場面で人種差別や女性蔑視と捉えかねられない旧
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サマーフィーリング(2016年製作の映画)

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小津安二郎やホウ・シャオシェン、ホン・サンス、ソフィア・コッポラの流れにある作品だと思います。

何気ない日々を生きていく上で、公園の芝生でサンドイッチを食べ寝転がったり、街へ出て人々の話し声や車のク
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

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巷ではポスターの雰囲気と実際の作風に大きな違いがあると話題になったようですが、たしかにそのようなイメージを持ちました。

ポスターのようなポップな作品ではなく、もっとブルージーでダウナーな雰囲気から作
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リペイント(2018年製作の映画)

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あぁ普通の結果笑
大喜利でもやってればよかったのに

エリック・ザ・バイキング/バルハラへの航海(1989年製作の映画)

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テリー・ジョーンズ×ジョン・クリーズが送るファンタジーコメディ。
モンティ・パイソン好きは必見の映画。

野蛮で何事も暴力で解決するのが大好きなバイキングが、死ぬほど楽観主義でユートピア的な言わばヒッ
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風をつかまえた少年(2019年製作の映画)

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90年代に次々と民主化したアフリカの国家の例に漏れず、マラウイもその流れに乗った。あくまでも形式的な民主化ではあるが、一応国民が政治運動に参加できる仕組みとなっている。

政治といっても難しい話ではな
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別離(2011年製作の映画)

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2011年から2012年にかけ世界の様々な映画祭で最高賞を受賞したイランの映画。

イラン社会に存在する理不尽さをあぶり出し、社会問題を提起するシリアスな内容のドラマ作品です。

見ていてなかなか答え
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相撲取りブルーノ(2000年製作の映画)

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最初から言うのはなんだけど、もちろん相撲や日本文化、しきたりに対する大いなる誤解があります笑

たった20年前の映画ですけど、当時の感覚だとこんな感じなんですね。でも考えてみるとこの20年の間にグロー
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残酷で異常(2014年製作の映画)

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これまでいろいろな形で焼き増しされてきたディストピア・サスペンスと思いきや、けっこうプロットが凝っていて面白い。前方向に進む『メメント』のようです。

単純な不安症や双極性障害を持つ主人公が家庭内不和
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暁に祈れ(2017年製作の映画)

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よくもこんなにヤバそうな奴らをキャスティングしたな。タトゥーまみれの連中のはフェイクではなく本物見えるのですが、どうなんでしょうね。

万が一自分が冤罪等で逮捕され、こんな劣悪な刑務所に収監されてしま
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

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エロくて気持ち悪くなる独特なカメラワーク。

SNS時代に生きている自分から見て、ナンパや援交が何故こうも自然体にできているのか不思議でしたので少し考えてみた。

ナンパはする側される側に共通の認識が
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アップグレード(2018年製作の映画)

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これまで何度も何度も焼き増しされてきた人格化されたAIを主題とした映画。

あらゆるAIがアベンジャーズ的な倫理観で動き使えればよいのだが、そんな感じにはならないからフィクションとして作品化できるわけ
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オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

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大した理由なんてないけど日本を飛び出しL.Aに辿り着いた節子は、その道中でドタバタに会いながら、西海岸の生暖かい風に吹かれ物語は進んでいく。

その旅で彼女は結局、土産物のひとつも手に入れることができ
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後妻業の女(2016年製作の映画)

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金の匂いほど人間が敏感に嗅ぎ取ることができるものもない。 

僕は20代でちっとも資産なんて残せそうもないので、今のところこの手の事件は無縁の話だろう。

ましてや60代のおば様に金を巻き取られるなん
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人魚の眠る家(2018年製作の映画)

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この映画の舞台となる家庭は、経済的に余裕があり、家族の支援もあり、医療・工学に精通しており、様々な観点から支援できる環境が整っている。

しかし、現実にはシングルマザー等の家庭もあり、親や親戚とも疎遠
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スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

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人類が産んだ最強の極悪人スターリンの前では、ヒトラーですら乳房をしゃぶる赤子のように見える。

そんなスターリンが死んで、後継者争いが勃発。積極果敢にその議長席に座ろうと動く者、何もしていないように見
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アイアン・スカイ(2012年製作の映画)

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「病んだ世界を治す医者
無気力な世界にはビタミンが必要
弱った世界にパワーをもたらす者
いま一度世界を健康に」
陳腐な謳い文句を引っ提げ、世界から地球を戦略しに来たナチスが、これまた大統領選を迎えるに
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アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)

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最高にブリティッシュ。

極限状態にあっても自己紹介とスモールトークは欠かさないヤツら(笑)

ワーキングクラスのチンピラと中産階級のお嬢様がまさかの出会いをしてしまうってのがいいですね。

そいで、
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

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まぁ大道のゾンビもの。

サントラやメイク・衣装、シナリオ等々、良くも悪くも安心して見れる。戦いの舞台が地下駐車場ってのもよくあるパターンですな。

映像はキレイで、カメラワークも凝ってる。けっこうな
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黄線地帯(イエローライン)(1960年製作の映画)

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神戸の夜。けっこうエキゾチックで独特な

変な隠語が飛び交うネオン街での出来事。

普通の人々はそんなことが起きてるなんて知る由もない。

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

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ノスタルジックは一種の精神障害なんだけど、今ある現実に行き詰まりを感じてる時なんかに、昔のことを考えるってのは、けっこうな治癒になるわけで。

映画自体はタランティーノ映画で挿入される、車内でのどうで
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

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なかなか良い出来の法廷闘争ドラマ。

誰がどう考えても被害者側に同情し、裁判に勝利してほしいと思うでしょう。

それでもそういうことは一旦外に置いておいて、裁判がどのような形で流れて、検察や弁護士はど
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

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けっこう辛辣な言い方をするとCMの繋ぎ合わせのような映画。

独立愚連隊西へ(1960年製作の映画)

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完成度は高い。

予算も一作目と比べ遥かに多くなり、爆薬の使用量は非常に増え、戦争アクション的な側面が色濃く出ている。
カメラワークもレベルアップ。序盤の日本兵や中国兵が走り、追いかけっこ状態になるシ
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百円の恋(2014年製作の映画)

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コンビニの見せかけの明るさより

ボロくて汚いアパートや

誰も助けくれない漆黒の中にあるリングの上で

生きることの素晴らしいに気付いた

一人の物語。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

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不謹慎な表現ではあるが、大震災meetsコロナみたいな作品。

無駄なロマンスなんかを排除してるところに、とても良い印象をもった作品。

どちらの監督の意向か分かりかねるが、後半は様々な兵器や部隊の登
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独立愚連隊(1959年製作の映画)

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これめちゃくちゃ面白い。

舞台は第二次世界大戦中の中国。 

しかし一見すると西部劇。決闘や荒野をガンマンが馬に乗って駆け巡ったり、渓谷や砂漠の谷をダイナミックに映すカメラワークは明らかに西部劇のオ
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安宅家(あたかけ)の人々(1952年製作の映画)

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最初に述べるのはなんですが、終盤のシーンには久しぶりに映画を見て怒りが込み上げました。

とはいえこの作品、映画としては十分に見応えがあります。
この時代では珍しく、船越英二演じる知的障害を持つ男性が
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にっぽん昆虫記(1963年製作の映画)

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序盤はとんでもなく独特な世界観で始まります。目が点になるシーンが多々あります。
何度も「これ見ていていの?」「マジで大丈夫か?」と自問しながら見ていました。
映画は現実を映すものとはいったものだが、こ
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豚と軍艦(1961年製作の映画)

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血みどろの任侠ものと思ったら、コメディ・ヒューマンドラマっぽさもあり、少し拍子抜けしました。しかし横須賀の街や波止場、豚舎の雑然さと暗鬱さが入り混じった独特な世界観を楽しめる作品です。

任侠の世界で
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

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久しぶりに打ちのめされるような力のある作品を見ることができました。

不良と病弱のティーンガールと、彼女の家族の少し捻れた愛情の物語です。
一見すると明らかに不良のモージズは常軌を逸した存在であるよう
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