mukoryoさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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アマンダと僕(2018年製作の映画)

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アマンダと同じく「エルヴィスは建物を出た。」の“表現”を初めて知りました。

エルヴィス・プレスリーが意外なところでモチーフのひとつになっている映画、ジャンル問わずに近年多い気がします。『ゾンビランド
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.5

このシリーズは初見。なんといってもこの邦題の勝利。
お約束の一人ずつ死んでいくパターン、と思いきや、襲われたのに一回は立ち直ったり、そして悪霊になっても本当にしぶとくしつこくなっかなかやられないのは今
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シークレット ウインドウ(2004年製作の映画)

3.5

何度も観ているのに、なぜかオチを忘れてまた観ちゃう作品。
ジョニー・デップが終始オロオロおどおどしているところは、今観るととても新鮮で、そこが最大の魅力。
公開時は地味な一作だと思ったけれど、アナログ
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人面魚 THE DEVIL FISH(2018年製作の映画)

3.1

ビビアン・スーのホラーの演技が良い。もっとホラー作品に出て欲しい。10年前の『ホットサマーデイズ』でも一体何歳?と思ったけど永遠の若さとかわいさ。上映中の『コンフィデンスマンJP プリンセス編』での高>>続きを読む

スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.2

砂漠地帯に建つブルジュ・ハリファは空気が乾燥しているので、展望台からでも地上がはっきり見えます。香港は多湿で、曇りが多くて、現状でも摩天楼の高層階には雲がかかって見えないということが度々あります。この>>続きを読む

グローリーデイ(2016年製作の映画)

3.0

爽やかな青春ものかと思って観たら、シリアスなクライムサスペンス。タイトルのように輝けるシーンはほんのわずかで他は辛い場面ばかり。若い刑事がキーマンになりそうだったけど…。演技は良かったので行末を観たか>>続きを読む

8番目の男(2018年製作の映画)

3.8

『12人の優しい日本人』を思い起こさせる少しコミカルさもある陪審員もの。ストレスなく観れた。
ふわっとした魅力のパク・ヒョンシクが、優柔不断な若者を演じ、その部分が最大の強みになっていく過程が痛快。
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轢き逃げ -最高の最悪な日-(2019年製作の映画)

3.6

「罪から逃げ続けること」の恐怖、愚かさと戒めを描いた作品と思いきや、後半から視点がどんどん変わる。
事故の恐怖よりもっと怖い人間の心のこわさ。
最大限、良い終わり方のように表面上は見えて実際は最悪なよ
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タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.8

「仮設の映画館」でオンライン鑑賞。
多民族文化はこういうことなんだなと知ることができる貴重な作品。
家族内でさえひとつの言語ではない。
二胡を演奏していた中国系のカーホウと先生が話すときだけ広東語でし
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えちてつ物語〜わたし、故郷に帰ってきました。〜(2018年製作の映画)

3.0

鉄道ファンでなくても、長閑に広がる風景+電車の撮り方が素敵なのがわかって目に沁みる。

緒形直人さんと松原智恵子さんは、さすがの存在感で、福井弁まで自分の言葉にして演技されていたので胸があつくなりまし
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サラバ静寂(2017年製作の映画)

3.4

現代の日本で撮影しているだけなのにどことなく近未来感が感じられ、ディストピア感が絶妙。
吉村界人さんのみずみずしい存在感は期待通り。
この世界で禁止されている「音楽」=ノイズミュージックという設定は、
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ニワトリ★スター(2018年製作の映画)

3.6

最初の数十分、猥雑で毒気のあるハードな描写が続くので耐えられず、観るのをやめて1年間放置していましたが、井浦さんと成田さんのイベント告知を知り、予習のため急遽鑑賞。結果、観てよかったです。この作品を観>>続きを読む

アイスと雨音(2017年製作の映画)

3.6

同じ場所でどんどん日時が移り変わるシステム、舞台のほうがやりやすいだろうけど、映画で実行したことが新鮮。
現実の少年少女たち、脚本の中の少年少女たち、MOROHAのポエトリーリーディングの3つも同時進
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火口のふたり(2019年製作の映画)

2.5

「明日になったらこの世界は…だから、今のうちだけ。」
本能に従い続けるうちにどんどんプリミティブな存在に墜ちていくように見えたふたりが、最後は意外にも勝ち組に見えてくる。
少々不謹慎なブラックコメディ
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クワイエット・フレンド 見えない、ともだち/ゼット 見えない友達(2019年製作の映画)

2.5

子供の世界を描いた作品かと思いきや…

細かく丁寧な表現はいいけどなかなか進まない。
お父さんの扱いが…雑

脂肪2%の牛乳でないとダメって細かい!
そんなに種類があるのかと驚きでした。

見えない目撃者(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

見えない目撃者(日本版)→ブラインド(韓国オリジナル)→見えない目撃者(中国版)の順に鑑賞。
三カ国それぞれの文化、ターゲット(観客)を考慮しての違いが出ていて興味深い。

中国版はストーリーがわかっ
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

見えない目撃者(日本版)→ブラインド(韓国オリジナル)→見えない目撃者(中国版)の順に鑑賞。
三カ国それぞれの文化、ターゲット(観客)を考慮しての違いが出ていて興味深い。

日本版だけR15指定でホラ
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

-

『三人の夫』のようなぶっとんだ新しい映画が日本でも作られたかと思ったが、全く方向性が違ってた。
おとぎ話的な見方はできない。物語が進むにつれてどんどん闇に落ちていくばかり。人格も人間性も失っていく。
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グランド・マスター(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ウォン・カーウァイが葉問ブームに乗ってカンフー映画?
トニー・レオンに誰もカンフーアクション求めてないのに?
劇場で観た後も謎のままでした。

7年経ってBSで観なおして、納得しました。
これは「動く
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PROSPECT プロスペクト(2018年製作の映画)

4.0

拾いモノのSF作品を見つけた!冒頭の『涙の太陽』から心奪われる。宇宙船と遠い惑星が舞台のSFだが、先進的なデジタル表現がいっさい無く、ローテクでアナログ、使い慣れた生活感たっぷりの世界観がすごく良い。>>続きを読む

隣の影(2017年製作の映画)

3.8

北欧らしい閑静で機能的にデザインされた住宅と、どす黒い人間の内面のコントラストが鳥肌!建物も庭もつながってて、植え込みで仕切ってあるだけとは、今の時代は危険。
終始、忖度しない言動する人ばかり。
自分
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

映像の質感が好き。
半透明ではない質量感のある幽霊。
表情ないのにすごく表情ある。

開拓時代にまでワープできる力があるのに
小さな紙片にこだわり続けるのがせつない。

“成仏”する瞬間が良いよね。
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GEEK BEEF BEAT(2019年製作の映画)

3.7

面白かった。以前から狐火さんのやさしくてほっとけない人柄と突き刺さるラッパーとしてのギャップは何だろうと思っていたけど、この映画を観てようやく腑に落ちた感じ。
情けないかっこわるい日常ばかりなんだけど
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メタモルフォーゼ/変身(2019年製作の映画)

3.5

かなりカロリーを消費する最凶韓国ホラー。
いいお父さん代表のソン・ドンイルさんと、神経質で不吉さがある女性役がうますぎるチャン・ヨンナムさんがお母さんというだけで期待が高まる。
まあ、最初から最後まで
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.7

前半は1970年代の日本映画のよう。ヘミを見て『きみの鳥はうたえる』の石橋静河さんを思い出した。ちゃんとこのサイトの<似ている作品>のトップに出てる!
文学作品の映画化だが、台詞の少ないシーンが多く、
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ガール・イン・ザ・ミラー(2018年製作の映画)

2.9

インディア・アイズリーがリアル少女漫画のような現実離れしたルックスで、化粧品のCMにしか見えずなかなかお話に入っていけない。この映画では彼女がひとり熱演しているのが活かされてない感じで、映画としての緩>>続きを読む

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.0

劇場公開時以来26年ぶりに鑑賞。
当時はなんといってもユマ・サーマンの「新星現る!」感が凄かった。
そしてトラヴォルタの華々しい再ブレイクのはじまりもこれだった。
今みても全く古くない。男二人が仁王立
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

-

ジェニファー・ジェイソン・リー、『グレートウォーリアーズ/欲望の剣』『ヒッチャー』『ルームメイト』等々、昔からタフな女性役で注目してきたが、この映画の女囚人役は他の役者では考えられないというくらい何十>>続きを読む

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.5

映像はお洒落だがリアルな心の内は情けない。
トムの「期待」と「現実」が2分割画面になるところが良い。
そもそもわかっていたことである。
男女の溝をまざまざとみせつけられる。
『ブレードランナー』で有名
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長いお別れ(2019年製作の映画)

3.7

昨年7月頭、香港に出かけたときにちょうど『漫長的告別』というタイトルで劇場公開中でした。日本公開が5月末だったから早い。中野監督前作の『湯を沸かすほどの熱い愛』(『幸福澡堂』)も、たまたま香港滞在中に>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.8

ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラがトコトン景気よく暴れ回る!
劇場の大スクリーンで観たかった。
ハリウッド版ゴジラの中では最も日本のゴジラへのリスペクトに溢れているようだ。
ワクワクするのは、何の
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日日是好日(2018年製作の映画)

3.6

前々から樹木希林さんは、仙人みたいな、人間離れした、ヨーダみたいな方だと思っていて、この映画での茶道のお師匠さん役はまさにその「ヨーダ感」本領発揮が見れてうれしい。

「頭で考えないで、自分の手を信じ
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まく子(2019年製作の映画)

3.5

誰でも一度くらいは「大人になりたくない」と思う時期があると思う。
その心情は痛いくらい伝わって来た。

「ずっとずっと飛んでたら、こんなにキレイじゃない。」

かぐや姫のようなクライマックス?…違った
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TOKYO TELEWORK FILM(2020年製作の映画)

3.0

映画の1本に数えていいかどうか悩んだけど、こちらにアップされてたので1本としてカウントします。笑
テレワークだけどワークというよりお楽しみ会なので参加したくなりました。

悪魔は見ていた(2019年製作の映画)

3.5

徹底して孤立無援の恐怖。
「逃げて!」と手に汗握る1時間半、観る体力が必要。
韓国映画(ドラマも)、<地獄>を描くことにかけては抜きんでている。
異常さがじわじわエスカレートして行く従来パターンではな
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.8

一人のキャラクターに「本人役」と「演者役」の俳優を二人ずつ設けるなんて凝った映画だと思ってしまったが、本人役は事件の当事者(素人)だった。語り部になる「本人役」の素人達が上手すぎる。被害者の本人まで。>>続きを読む