n0701さんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

n0701

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ミッドナイトムービー(2005年製作の映画)

2.9

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出だしは良かったのに…

アウトローというかアンダーグラウンドというかキワモノというかB級というかサブカルチャーというか…

いわば現在に残る名作の原型とでも言おうか。ツマラナイ深夜に奇天烈な空気に包
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コーマン帝国(2011年製作の映画)

3.4

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紳士。

第一印象だ。
コーマンズワールドは安っぽい狂気と人を楽しませようとする姿が全面に表れており、「エンターテイメント」そのものだ。まるで学芸会の延長だが、真剣だし誰もふざけちゃいない。

低予算
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

3.8

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200$を巡る小旅行は嘘、偽り、詐欺だらけだ。少女は父親を知らない孤児。男は身内に不幸があった家を狙うクズ。だが、少女もタバコも吸えば人を騙し、嘘をつき、日銭を稼ぐ。

少女は大人顔負けだ。頭がキレる
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

2.0

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つまらん。

詐欺師とFBIのタッグだが、別の要素に足を引っ張られすぎて要の最後の大仕事の様子が希薄だ。あまりにも途中が退屈だからそこまで入り込めない。

複雑な詐欺で実際にあった事件を元にしているだ
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バニー・レークは行方不明(1965年製作の映画)

3.4

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気違い探しだ。バニーレークがどうこうではない。

浅いのは母親が犯人で精神異常者。うーん。つまらない。よくありがちなサイコスリラーだ。 
面倒くさいのは実在していて誘拐犯がいるフライトプランみたいな状
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.5

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潜入捜査の大失敗という小話だ。
練に練られた小話で潜入した組織に手前味噌な嘘で正体がバレた憐れな男を取り巻く、たった数十分のやり取り。

時系列をパズルのようにはめ込み、一番視聴者にとって面白いように
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.5

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「たっぷり」と言われるとシチューを思い起こす。野菜や肉を否が応でもたっぷり使い、その結果どうしてもかなりの量を作らざるを得ないからだ。

まるで鍋に残ったシチューのように、たっぷり時間を使い人物紹介と
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.5

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タランティーノはお伽話が作りたいに違いない。ある種の典型的な方向性を持って淡々と終演に向かう。誇張された表現の血飛沫と爆発、痛みに死に様をいつも描きたがる。漫画のようだ。

あくまで主演はジャンゴだ。
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駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

3.0

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長い。

色んな事情により追われた女たちが逃げ込む寺と、偶然流れてきた医者見習いの男の話。

うーーーん。
邦画は声が小さく、モゴモゴ言いたいことだけ早口だから、何を言っているか分からない。字幕をつけ
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チャップリンからの贈りもの(2014年製作の映画)

3.3

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罪には罰を。しかし、貧しいことは罪ではない。妻の治療費のために苦し紛れに行われた何の計画性もない犯罪は、結果として最後まで弱者の味方だったチャップリンの精神により助けられた。

どうしようもないバカだ
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.1

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年齢の積み重ねは知恵と経験とセンスが試される。ただ漫然と年を取るのではなく、洗練された紳士淑女になることは人生に豊かさを与える。

彼女のインターンは言わば、携帯の機能のようだ。忠実で、自分の背中を押
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食人族(1981年製作の映画)

3.5

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真に野蛮なのは、視聴者だ。だが、救済措置として観客ではなくテレビ局の人間を置くことで、責任を視聴者に押し付けない。

撮りたい映像を撮ることは、必ずしも現実や真実を表しているわけではない。ザ・コーヴで
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.2

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こじんまりとした戦いだ。

内輪揉めでしかない。登場人物や人間関係がやや複雑だが、なんてことはない。同じ町内で起こっている。

最近の暗殺者は無駄撃ちはしない。
ワンショットワンキルだ。決して弾を無駄
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わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

2.0

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どうしようもないお花畑女の頭の悪い旅と回想。

つまらないバカな人生で、自分が撒いた種、自業自得の嵐だ。

だがどうせ強くなるだとか本当の自分は別にあるだとか言って逃げている。

探しているんじゃない
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人生スイッチ(2014年製作の映画)

3.3

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完全に世に奇妙な物語THEハリウッドだ。

共通してるのは「出会ってしまう」ことだ。そこには少なからず恨まれてしまう可能性がある。

その積み重ねが物語の主軸にある。ある男はそのすべてに恨みを持ち、あ
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.2

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火星は寒い。
ほとんどゼロ度だ。だから爆風で吹っ飛ばされて穴が開いても血が凍って助かった。

それがあんまり伝わらない。その後の痛そうな治療法のほうが際立った。
そしてそれから火星が寒いということが全
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.0

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情報はナマモノだ。すぐに腐る。

ナマモノを扱う仕事は当然時間との戦いだ。だが世の中には山ほどネタは転がっている。交通事故や殺人や強盗やレイプあらゆるものが彼の飯の種だ。

仕事を楽しだすと途端にダメ
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ピクセル(2015年製作の映画)

3.0

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主要人物が10歳から変わらない。

大統領を子どもにすることで、子どもが物語に入っていける。子どものための映画なんだから、内容はシンプルに。そして一緒に見ている親たちにも懐かしめる内容。

いかにもタ
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オアシス(2002年製作の映画)

2.0

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気違いの気違いによる気違いのための映画だ。とにかく酷い。まぁ酷い。

兄を庇い捕まる気違い男。
やることなすことすべてが常識はずれだが、常識云々じゃない。ただのろくでなしのクズ野郎だ。

前科三犯で仕
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靴職人と魔法のミシン(2014年製作の映画)

3.3

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なかなか秀逸な設定だ。

靴職人は重職だ。靴は人間性をよく表す。部屋の片付けができない人、性根が適当な人は靴を綺麗に出来ない。

靴をはくと他人に成り代わる。なかなか良い設定だ。それにバカっぽい性格と
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.5

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障害者への暴力、自殺、排他、差別。タブー中のタブーだ。まるで切り傷に塩を塗り込むような描写の嵐。これがリアリティなのか!?

踊らされるのは「過去の遺物」そのものだ。暗闇の克服、苦痛からの脱却、死との
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

3.4

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喜劇。

嘘はつき通せないという話だ。

完璧だったはずの計画に生じる歪み。ほんのちょっとのボタンの掛け違い。始まりは警備員と電話交換手に残業させたことだ。そのほんの些細な詰めの甘さが一本の電話に繋が
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アントマン(2015年製作の映画)

3.0

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寒い。

何て言うか寒いんだよねアベンジャーズとかマーブルの映画。最初、たぶんスパイダーマンとかはそれでも耐えられた。それはきっと慣れのせいだろう。

全部同じじゃないか。
ぜーーんぶ似たような作り。
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐(2005年製作の映画)

3.4

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一番の名作だと思う。

「地の利を得たぞ!」は名台詞だ。
フォースにバランスをもたらす男は悪い意味でダークサイドを向上させた。

ただ、前作で絶望的な強さだった宿敵がたいしたことなかったり、マスターウ
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.0

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息もつけないほどの着信の嵐。

電話はいつどこで誰がかけてくるか分からない。その知らせが良いものなのか、悪いものなのかも。

この映画では登場人物すべての人生を滅茶苦茶に変えてしまう装置となっている。
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.2

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ビックフットが車の中でチョコレートアイスバーをしゃぶってるところは印象的だ。

フワフワした酩酊状態のような物語だが、どちらかというと「本人は気づいていない異常な行動」を相対化した内容だ。

理解に努
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魔女の宅急便(1989年製作の映画)

3.2

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魔法が弱くなったから、魔法でしゃべれるようになっていた猫がしゃべれなくなった。

でもなんでかラストになっても猫は猫のままだった。

この長年の謎の答えは、これまでジジは自分を映し出す鏡でしかなかった
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スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.0

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今作は駄作だ。

ヨーダの衝撃的な戦闘シーン、俊敏でこれまでの剣だけのチャンバラじゃない。フォースの戦いがどんなものかの片鱗が見える。つまり、オビワン、アナキンが強いなんてのは、ただの思い込みだったと
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ヴォイス・オブ・ヘドウィグ(2006年製作の映画)

3.7

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「midnight radio」、「origin of love」は歴史に残る名曲だ。

「wicked little town 」もとんでもない名曲で、ヘドウィグアンドザアングリーインチで別バージョ
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オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

4.0

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ある連続殺人事件とオーロラの異常現象が物語の主軸だ。

一人の男を基点に、30年の時を経て過去を変える。今となっては使い古した方法だけど、オーロラの摩訶不思議なパワーと30年前に死んだ親父が死から切り
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エイプリルフールズ(2015年製作の映画)

2.0

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誰がどんな目的で何を見る映画なのか…よくわからない。

面白くない。
フジテレビだなぁという感じ。
バブリーで無駄にポップで、くだらない人間ドラマと感動のごり押し…ただの女が偶然すり替えられたカバンか
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最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション(2012年製作の映画)

3.2

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そういえば、自分の性器を型どって芸術にしている人がいたなぁ…


一旦身体から離れれば、ありとあらゆるものは、芸術に変わる。
世の中には変わった人間がいる。
この映画は言うまでもなく変わり者の映画だ。
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リピーテッド(2014年製作の映画)

2.7

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寝て起きたらすべてを忘れる。

かつて暴行を受けたことで、記憶喪失となる女。女の夫と名乗る男。毎朝電話をかけてくる医者。

男は暴行した張本人で、女のかつての不倫相手だった。

恐怖だ。

囚われた鳥
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グローリー/明日への行進(2014年製作の映画)

2.5

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単純に面白くない。

自由への賛歌。非暴力と差別解消、正当な権利と平等。

貧困と犯罪が多いのは人種じゃない「個人」。先進的な考え方では聖人になることが必要だ。殺されても、いたぶられても、抵抗してはい
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ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.8

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父親の仕事とは何か。
また、仕事とは何か、交渉とはどういうことか。

米国礼賛が至るところに表れながら、過去のアメリカと戦争を否定している。それでいて米兵への尊敬を忘れない。

その手腕がスピルバーグ
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.0

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最近の映画は過去の前例を踏襲し、それを越えないといけない難しさを秘めている。

当然、ファイトクラブ、サイコ、ユージュラルサスペクツ、アイデンティティ、ハイドアンドシークを見ていることが映画の前提だ。
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