n0701さんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

n0701

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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

終わっている愛。

この愛は始まってさえいない。ロミオとジュリエットは互いの生活にまで踏み込まないから悲劇なのだ。

フラフラ定職に就かず引っ越し屋をする男と中絶を止めて傷心した医師を目指す女。

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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.4

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セックスをする福山雅治。
これが冒頭に来ることで、これまでの何となくスケベだったオヤジ像が崩れて、完全に一線を越えてしまった福山雅治が表れる。

皮肉皮肉で、真面目なシーンも笑ってしまいそうになる。
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百円の恋(2014年製作の映画)

3.3

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32歳、仕事も恋愛も学歴も職歴もないただの歯周病の太った女。どうしようもないクズだ。彼女のこれまでの人生はなかったも等しい。

そのつまらない人生を大きく変えたのがバナナマンこと30歳のプロボクサー。
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愛、アムール(2012年製作の映画)

3.2

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老婆は花びらに包まれ、鼻をつんざく悪臭を放ちながら、ひっそりと独りで死んでいる。

殺したのは長年連れ添った夫だ。

妻が血栓を取り除く手術に失敗し、それからというものの満足に食事も食べられなくなり、
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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

3.1

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リヴァプールの少年たちは音楽によって4つの首に1つの身体の化物になった。

彼らは子どものまま子どものように音楽と日常を楽しみ、同じような世代の若者を虜にした。それはまるで狂ったピエロだ。

やがてラ
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.5

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事実は、ハドソン川に着水した旅客機は一人も死者を出さず155人の命を救ったということだ。

冒頭から幾度も墜落、着水を繰り返す旅客機は一抹の不安を拭えないまま何度も何度も嫌な音を立てて、人々の不安を乗
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完全なるチェックメイト(2014年製作の映画)

3.2

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相手の一手を読むということは、つまり仮想敵と対話し、考えを読み、思考を巡らせることだ。極めれば頭もおかしくなるだろう。

彼はアメリカとソ連という対立する2つの国家の兵器なき戦争を理解し、その役目を全
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回転(1961年製作の映画)

3.0

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女は誰も信じてくれない自分だけが知っている事実(幽霊の存在)を暴き、二人の子どもをその呪縛から解き放とうとする。

だが、その事実を追えば追うほど、彼女はドツボにはまっていく。まるで尻尾を追い掛け回す
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特捜部Q キジ殺し(2014年製作の映画)

3.2

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事件は警官二人を前に犯人、被害者死亡という最悪の結果となる。

三人の男女は若気の至りでは取り返せないほど荒れ果てていた。学内で猟銃を手に楽しんでいたところを風紀員に見つかり、その男子生徒をボコボコに
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人生は小説よりも奇なり(2014年製作の映画)

2.0

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最近の同性愛への理解と賛美の風潮はなんなんだろう。脱偏見、脱差別の流れの中で決して不理解、不寛容を許さない人類愛志向。愛の形が様々で別に同性愛を否定するつもりはないが、同意を求めないでくれ…

ピアノ
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ヴィクトリア(2015年製作の映画)

4.2

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ヴィクトリアは目の眩むようなフラッシュとうるさい音楽が鳴り響くクラブの店内で、慣れない外国語を話し、強い酒を飲み、翌日もカフェで仕事だというのに踊っている。

彼女は夜を楽しみたいだけだ。

店を出よ
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.3

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炭鉱という地下世界で働く親父。
宇宙という未知の世界を目指す息子。

親父は片田舎の経済を支える唯一の手段、炭鉱を取り仕切る厳格で勇敢な漢。
この田舎を出るには、フットボールで活躍し大学に行くか、炭鉱
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

2.5

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AV女優が一緒に死んでくれる人を探し、心中しようとする話だ。

報酬は1000万円。

綾野剛はAV女優の依頼を受け、ある女を人生のどん底まで陥れる。

ターゲットは非常勤の教員兼コンビニの店員の女だ
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

3.4

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消えた二人の子ども。
行方を探す二つの家族。
家の近所には怪しいキャンピングカー。
キャンピングカーの持ち主は知能が10歳で止まってしまった青年。だが、尋問に全く応じず、釈放されてしまう。

警察は過
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レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.0

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荒れ狂う海に難破したボート、うねる波に飲まれ、なす術なく流される男。

絶望的な場面から物語は始まる。

辿り着いたのは無人島。草木の生い茂る辛うじて生活できるレベルのギリギリの空地。

男には歴史が
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不屈の男 アンブロークン(2014年製作の映画)

3.0

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「真実の物語」と書かれていたから、不審に思った。すると脚本はコーエン兄弟だ。つまり、そういう(シュールリアリズムを交えたコメディ)映画なのだ。

戦争中、仲間が海上に不時着したことから、捜索を行う若き
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

CIA(中央情報局)が国内活動する場合はFBI(連邦捜査局)の同行が必要だ。つまり、お守りがいるということた。

今回そのお守り役に抜擢されたのは比較的若い女性のFBI捜査官だ。バツイチ子なし。

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怒り(2016年製作の映画)

1.9

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犯人は沖縄にいた森山未來だ。

この映画は反米軍、沖縄解放のプロパガンダだ。その意味において映画として最低だと思う。

物語のプロットは、八王子で起きた殺人事件の犯人探しが主軸となっており、身元不明の
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

2.3

このレビューはネタバレを含みます

先に言うけど、あまり美しくない。

夫婦の形はそれぞれだし、人の好みは更にそれぞれだ。ある絵描きの夫婦は遊び半分に「リリー」という女性を創り出した。夫を女装させ、絵のモデルにし、舞踏会に行った。

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マーガレット(2011年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

パレスチナ問題では、有力なユダヤ人を多く抱えるアメリカはイスラエルを支援し、アメリカ合衆国ブッシュ元大統領は、9/11世界を変えた同時多発テロによって、多くの犠牲を払い、報復としてイラク戦争を起こし、>>続きを読む

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

正常性バイアスは思い込みから始まる。

劇作家の男は、なぜ自分だけ監視されていないと思ったのだろうか。

ベルリンの壁崩壊までの醜く、汚い東ドイツを描く。彼らは社会主義、西側を敵対視し、西側の文化、歴
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ヴェラの祈り(2007年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

「子どもができた。あなたの子じゃない。」という告白。夫はそれを聞き、家を飛び出る。そして、戻ってきて言い訳を聞くと思い切りビンタする。

…と、ここまでで45分。
それまでの無駄な描写が長すぎてうんざ
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

奴隷は歌う。歌うしか生きていく価値を見いだせないかのように。

ある自由黒人家族は、悪い白人二人に薬を盛られ、奴隷商人に売り渡される。アメリカ南部に蔓延る最低の非人道的行為。しかも、借金でも罰でもなく
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

惑星「鬱病(メランコリア)」
「君の名は」を観たあとだから、一概に笑い話にできないのが狂気だ。

第一部はキチガイ女の話。
結婚式という晴れの舞台。
ロマンチストで自己中心的な花嫁。披露宴の最中に重度
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

プロフェッシングは自分の過去を口にすることで、コーズによって時間をめぐる旅を行い前世に繋がり、戦争やガンをなくす。

意味不明、かつ、とんでもないペテンだ。

自分の心に秘めた弱さ、醜さ、負い目、コン
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君の名は。(2016年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ある町に彗星が落ちてくる。しかも、1000年以上前に落ちたときと同じ場所に。

これだけで信じられない確率だ。

時は今。
高校生の少年少女は心が入れ替わる。
使い古した手だけど今やると逆に新しい。
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ザ・セル(2000年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

監禁槽(セル)。

これだけ覚えていれば、もう忘れることはないだろう。

何度か観てるのに、全然結末を思い出せない。でも、冒頭の少年の悪魔的顔、漂白された身体、犯人の性癖、インセプションのような頭の中
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グリーン・デスティニー(2000年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

グリーンデスティニーという剣を巡る戦士たちの戦いは、まさにその名の通り、数奇な運命を辿ることになる。

女は賊に扮した剣の手練。賊はグリーンデスティニーを奪い去る。だが、追っては来るわ周囲のものは喧嘩
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トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

事故で昏睡状態となった若いバレリーナの女性。そして、彼女を介助する看護師の男。
物語は、彼が彼女に介抱しながら、恋をすることが中心となる。

そして、もう一つの物語である若い闘牛士の女とライターの男。
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ニュー・ワールド(2005年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

植民地開拓を目論むイギリス人とポカホンタス含む原住民たちの邂逅。
まずは出会いと二人の恋愛をストーリーテラーとして描く。その後はお決まりのチャンバラごっこ。それから紆余曲折を経てイギリスでの優雅な暮ら
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隠された記憶(2005年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

観察される者、それを伝える者。
奇しくもそれは映画を見る視聴者と映画の制作者の構造に近い。
冒頭、ラスト、長回しで描かれる家と学校。それは謎のビデオカメラに収められた観察の記録である。テレビの司会者で
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脳内ニューヨーク(2008年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

現実と妄想の境がなく、作品とその制作過程の区別もない。演出と実人生の差も曖昧だから、病も娘も女性関係も仕事も男を取り巻くあらゆることが、ただパズルのように羅列されている。

だから、幼い娘だった女の子
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白いリボン(2009年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

村で次々起こる怪事件。
語り手は教師の男。彼がこの村で次々に巻き起こった事件とその顛末について述懐する所から始まる。

ここで、非常に重要な点が開示される。
これはこの村特有の問題だということ。つまり
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

下天の内をくらぶれば夢幻の如くなり。

または、胡蝶の夢。

誰もが自分という人間や人生を否が応でも演じている。様々な関係や偶然から人と出会い、別れ、仕事をしている。

これは言わば世にも奇妙な物語の
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マイ・レフトフット(1989年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

愛は心と体も愛さなければ意味がない。

心の愛だけなどというのは自己満足この上ない。

障害者に親身に優しく接し、その結果身体的にも機能的にも向上し、さらに絵の個展まで開いてくれるとなれば、勘違いする
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アクト・オブ・キリング(2012年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

インドネシアで行われた大量殺人。歴史的にも最悪の軍部の暴走。100万人近く殺戮し、それを肯定する狂気。逆らえば共産主義と見なされ殺される恐怖による支配。そこでは歌って踊ってハイになることでしか自我を保>>続きを読む