にゃーめんさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

にゃーめん

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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

「新解釈・ナポレオン」

ナポレオンというと、世界史を専攻していなくても、"勇敢"、"英雄"などの言葉がイメージとして思い浮かぶが、リドリー・スコット監督の描いたナポレオンは、どうもそういったメジャー
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(2023年製作の映画)

3.7

北野武の新作、戦国コント「首」

日本を代表する映画監督としての北野武のというより、芸人のビートたけしとしてのなじみの方がある世代のため、今作は、大層金のかかった贅沢なコント作品を観ているのだと、鑑賞
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.7

日本では殺人グマが大暴れする中、イギリス・ロンドンでは、礼儀正しく誰にでも心優しいクマのパディントンが市井の人々を笑顔にしていた。

ポール・キング監督の新作「ウォンカとチョコレート工場の始まり」公開
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.8

「勤労感謝の日」に、「労働はクソ」と吐き捨て、大人と子供の狭間で葛藤するプータロー女子が主人公の映画を観るなど。

観ている間、公開当時(2001年)主人公達と同年代で、映画好きの友達が、スティーブ・
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.4

「AIロボットと人間は共存できるのか」

SF映画で散々擦られたテーマが、いよいよ現実になってきた昨今、より切実な気持ちになって鑑賞している自分に気付いた。

ベトナム戦争を彷彿とさせる舞台設定なので
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

「食欲、性欲、睡眠欲」は、人間の3大欲求で、生きていく上で重要な3つの欲求の総称。

これらは人間なら当たり前に感じる欲求で、誰もこれらの欲求を求める事を否定しないし、あって当然の欲求=正欲である。
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラマとドラマの間の穴埋め、新たなMCUフェーズへの橋渡し的作品。

「ワンダヴィジョン」「ミズ・マーベル」のドラマを観ていない人は置いていくという潔さから、Disney+未視聴層には、なんとかドラマ
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「生きて、抗え」

太平洋戦争で政府に"抗えなかった"側の民間人が、政府に頼らず(GHQ支配下のため頼れず)自分達の力で新たな脅威に立ち向かうという筋書きが、まさしく「今」のこの時代に沿っており、観客
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シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

3.2

自分に注目してほしい、自分だけを心配して欲しい、自分の話を聞いて欲しい、という病的な自己愛を拗らせた女性が主人公。

芸術家の彼氏は周りにチヤホヤされるのに、何の能力もなく彼氏のお飾りなだけの自分に劣
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

「孤独のグルメ」の五郎さんがもし殺し屋だったらこんな感じだろうか…と妄想するくらい、長い長い独り言から始まる導入の、5章立て構成。

闇に紛れてひたすら獲物を待つ主人公のカットは、まるでレンブラントの
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前作「アイリッシュマン」は、爺さんのションベンのように上映時間が長くキレの悪い映画だと、公開当時酷評されていたように思うが、今作は明らかに違っていた。

アメリカ先住民(オセージ族)への迫害をテーマに
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

3.0

2016年放映の「ゆとりですがなにか」ドラマシリーズの続編。

東宝配給なので、お膝元のTOHOシネマズで観たら、この手の作品では珍しいTCXスクリーンの割り当てでの上映に驚き。
そこそこ人も入ってお
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.7

銭湯を舞台にした邦画にハズレなしを更新した秀作。

導入は「ある男」のような展開で、どうして主人公の夫が失踪したのかという疑問が推進力になり、引き付けられるミステリー的な側面もある作品。

一番そばに
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バーナデット ママは行方不明(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

家事育児仕事を全て卒なくこなせる母親というのは虚像で、全部完璧にこなせなくても良いし、人には向き不向きがあって当たり前。

自分の特性に向いていない環境で無理すると、適応障害になってしまう危険性を説い
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

私と「タートルズ」との出会いは、テレ東版(93年10月6日~96年放送。旧版では唯一、地上波で放送されたタートルズ。旧亀版と言われているらしい)で、

生まれて初めてアメコミ原作のアニメを観たという衝
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・ウィック4作目にして最終章。

回を重ねるごとにあらゆるものを失ってきたジョンが失うものっていったらもうソレしか無いよね…という集大成。

妻、犬、家、仕事、ときたら次は友達。天涯孤独の身に見
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.3

ジョン・ウイックシリーズ3作目。

これ以上失うものは何も無いだろ!と思いきや、NY中の殺し屋に命を狙われ、誰も助けてくれる人がいない八方塞がりのジョン。

人間は助けてくれないけど、動物は助けてくれ
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.4

シリーズを重ねるごとに、平穏な生活から遠ざかっていく、ジョン・ウイック🥲

愛車は取り戻したけれども、今度は家を失うという導入に、もうこれ以上彼から何も奪わないでくれ頼むよ…という願いも虚しく、どんど
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.4

ジョン・ウイック最新作(コンセクエンス)の予習のために鑑賞。

愛妻を亡くし、愛犬も亡くし、挙げ句の果てには、愛車(69年式マスタング)も奪われるという、踏んだり蹴ったりの導入から、「やられたらやり返
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アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.0

岡田麿里脚本は「あの花」位しか観てないのでそれ程思い入れが無く、私はノレ無かった側。

この作品にノレるかノレ無いかは岡田作品のセカイ感が好きかどうか。ここがキモになってくると思う。

時が止まった世
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

福田村事件 について初めて知ったのは、Apple TVのPachinkoのドラマで、日本人として無知のまま、この時代まで生きてしまった事を本当に恥ずかしく思った。

今作で事件の全容を知り、自分が暴徒
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