nakatsugiさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

4.0

上演されることない戯曲を書くアマチュア劇作家が、自らの裁判を最高の戯曲に仕立ててしまったという嘘のようなホントの構造。イギリスならではのウイットとアイロニーに満ちたやり取りとその事実に舌を巻く。高齢者>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.7

ゲームプレーして大好きな人◎
ゲームやったことある人○
トレジャーハンター映画好きな人○
特にどれも無いけど興味ある人△

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

伊藤沙莉の存在がこの映画そのもの。タイトルの勝利も大きい。じわっと尻上がりに来る。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.9

シェークスピア悲劇から舞台ミュージカル、1961年の映画ときて、今回スピルバーグが作る上で現代的な視点がどう取り込まれるのかに興味があった。映像や音楽は当然良いとして、マイノリティ、ホワイトウォッシュ>>続きを読む

ミラクルシティコザ(2022年製作の映画)

3.8

紫!懐かしや〜
本土の人間が見てこなかった沖縄の闇と熱に少しだけ触れることができる。オジサンたちが小さい頃の小学校社会の地図には、コザ市に◎マークがついてた。

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.9

新手の特殊能力&科学分析モノ、という以上に色んなネタや展開がどんどん詰め込まれてて飽きないし興味も期待も高まっていく。なのに…あの終盤の道路で起きた出来事はどうした!?突然脚本が馬鹿になった気がして、>>続きを読む

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.7

やり過ぎ感あり。映像コンテンツの機会と裾野が広がったおかげて、社会問題を取り上げる作品が増えたのは大歓迎。が、不利益者を物語上どこまで痛めつけるかのさじ加減が大事で、バランスを欠くと作り手の意図がこれ>>続きを読む

クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.9

歴史的に縺れ続ける対立感情の根深さのリアルから逃げずに描いているからこそ、ラストの小さなファンタジーが説得力を持って迫る。複雑な縺れをほどくのは難しいが、まず、これ以上拗れないように止めることはできる>>続きを読む

ひかり探して(2020年製作の映画)

3.8

メインプロットはしっかりしてるし演出も良い(演者さんも良い)けど、サブエピソードの役割や位置づけが中途半端だったのが惜しい。

誰かの花(2021年製作の映画)

3.9

突然雷に打たれて亡くなるような不可避の死でも、もしそこに何らか人の行為が介在すれば人の気持ちは闇を彷徨う。善と悪、表と裏、運と不運が誰にも同時に存在し裏返る様がスクリーンから滲んでくる。

前科者(2022年製作の映画)

3.9

連続ドラマの映画化という流れだけど、それに頼り過ぎてない。(ドラマ先に観た方がベターだけど。) なにより、終わらせ方が出色。

サンダーバード55/GOGO(2020年製作の映画)

3.7

お客さんがほとんどおじさん。みんな密かに胸が高鳴ってただろうなあ…わかる。昔のつくりに忠実にこだわったのもいいけど、今の技術ならではの要素が効かせで入ってるのも見てみたかった。

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.0

ファンのための予定調和が楽しい。
TVドラマから観てないとわからない要素があちこちあるけど、逆に初見の人は先が読めないのでより楽しめるかも。
やっぱり脚本上手いな。

声もなく(2020年製作の映画)

4.1

ちょいちょい気になるところはあるけど、ストーリーがそれを振り切って進むパワーがある。酷たらしい中にも笑いの隙間や穏やかさも入り交じる人間の業の描写が、昨日観た「さがす」にも通じる巧みさがある。

さがす(2022年製作の映画)

4.1

さすが満載さがす。
人間の業の描き方に監督の成熟を感じる。ぜひ劇場で。

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

3.9

まだ係争中の案件があるにも関わらず、デュポンの実名を出してここまで描けるアメリカ映画のリベラルさに敬服。日本映画では各種の忖度によりこんなことはマイナーでなければできないダークな現実。「新聞記者」本篇>>続きを読む

ポプラン(2022年製作の映画)

3.7

アイデアもやりたいことも、
わかるんだけど、わかりすぎる。
上田監督、もっとできるはず。

ユンヒへ(2019年製作の映画)

4.2

抑えた表現なのに(だから)すごく伝わる、とても上質な作品。いくつかのハグのシーンであらためてその深さを感じさせられた、いわばハグ映画。日韓の美しいマリアージュや、中村さん瀧内さんの2ショットも良き。

truth 〜姦しき弔いの果て〜(2021年製作の映画)

3.7

一幕ものの舞台をそのままライブで記録した感じ。予算もあると思うのでやり方自体はわかるが、舞台の芝居の温度感と映画の芝居の温度感の違いが、いま一歩デリケートに意識されていないように思えた。アイデアは面白>>続きを読む

悪なき殺人(2019年製作の映画)

3.9

いくつかのエピソードが絡まりあって最後にドカンというタイプのお手本のような脚本。邦題が意味不明なのでそれに引っ張られると損。

こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

5.0

この映画に点をつけるのは自分の母親に点をつけるのに等しい。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

こういう視点のディザスタームービーは無かったから感心。ただ政府やマスコミが陰謀論レベルにアホすぎて皮肉としては面白いけどリアルな批判に及ばなかった。

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.3

期待以上!ビートたけしはもとより師匠の深見千三郎を語る映画。近頃何かというとすぐレジェンド、レジェンドと安っぽい言葉遣いに辟易するが、本物のレジェンドの意味を噛みしめる。

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

小さな話の大きなドラマ。2話目が好み。言葉選びが巧み。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

ジャンルを越境する作品。全てを満足させることよりどこに軸足を置くかが読後感を決めると思うけど、この映画はおしゃれレトロでノリ良くてこわいという独特の世界観のパワーが、強い印象を残して忘れられない。

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.7

よくできてると思うんだけど、あの主人公のキャラであんな活き活きと歌うっていうギャップがどうしても乗り越えられなかったーシリアスな話だけに。ミュージカルだから仕方ないんどけど。

囚人ディリ(2019年製作の映画)

4.0

ボリウッドではなくタミル語のコリウッド。歌って踊らない分、インドのりのアクションと決めポーズと人情劇の全部乗せで2時間半近くも飽きさせない。続篇もありそうな気配だけど日本で見られるかどうかが心配だなあ>>続きを読む