何者さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

4.2

はぁ…これはいい。考えれば考えるほど、言葉や感覚についての言及が深みをましてくる。
また見に行こうと思うし、配信なんかされた日にゃ…

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.3

ロベールの大事な情報や時系列を切り取って見せる独特の方法によって、観客は戸惑うが見終わったあと、「また観よう、またよく観よう」と思ってしまう。なんなんだこの力は。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.7

最近のヒーロー群雄割拠時代に、ここまで満足させるのは凄い!アクションはもちろん、光と闇の使い方、サスペンスクライムのバランスのとり方、おもしろかった。
ロバート・パティンソンが大人の色気を持ち始めて、
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.3

京都も大学生らしい生活も知らないが、お酒は知ってる。私は夜を長くする度に、四畳半神話大系とこの作品に帰ってくる。ありがとうございます、湯浅監督。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.3

私はタクシーの全てが苦手。運転手の方が悪いとかではなくて。
でも、この作品は特有の雰囲気が一切なくて、移動する〈部屋〉の中のようで。タバコも、酔った人の酒の匂いも、割れたサングラスも全てインテリアにな
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Ribbon(2021年製作の映画)

3.8

正直、いつかに幸福にも訪れた奇天烈なプラスの思考は、現在の美大生のみならず大学生のみならず全学生・生徒にはほとんど訪れず、大人たちの「『いつか』思い出になるよ」という言葉に今日も、昨日も明日も吐き気を>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.4

アガサものは原作ファンが多いにもかかわらず、実写化や漫画化に低評価作品が少ないのが特徴ですよね。それだけストーリーが面白いからなのか。戦争シーン、回想シーンに白黒を使ってたけれど、個人的には邪魔だった>>続きを読む

シラノ(2021年製作の映画)

3.8

ご時世的に戦争シーンは余計なことも考えちゃった。
CGではなくてピーター・ディンクレイジがシラノの役をやったというのがとても重要な出来事であると思う。52歳であのアクションはすごい!

ドリームプラン(2021年製作の映画)

4.0

もちろんスポ根もの。なんだけれど、やはりウィリアムズ姉妹を語る上で重要なのは黒人であるということ。父リチャードが彼女たちにあそこまで執拗に教育を語ったのはなぜか。私はどちらかと言うとその愛情に泣いてし>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

4.2

全編通してものすごい量の情報なのに、ストーリーを見せる力が圧倒的だから、観客が置いてきぼりになることは無い。すごい。いつ見てもコントロールされた緑と赤が気持ちよくて、見る度に違う楽しみ方ができる。一生>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.4

アガサ・クリスティのミステリーで1番ポワロが好きで、特にこのオリエント急行が大好きなのですが、原作、またはデヴィッド・スーシェ版のドキドキがこの作品には足りない。
やはりポワロはデヴィッド・スーシェを
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.3

全編見終わって、主題歌がかかって泣いてしまった。言ってしまえば、そこまで長いPVのように感じる。歌の歌詞やメロディーで作品の内容がツルッと入ってくる。狙ったかどうかは知らないけれど。
池松壮亮さん。あ
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.7

サリーとネイトの関係が、メンターと弟子感がなくて良かった。最後にかけて2人が、彼らの問題をクリアしていくあたり、ハリウッド物ならではのよさ。RDJも鼻が高いだろうな。

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.1

海外の方が抱く日本(東京ひいては江戸)の印象って、好きなんですよねえ。なるほど、って思う部分といやいやいやって思う部分が半々で。それが、1番嫌じゃない形で見れる作品。ウェス・アンダーソン。すきです。

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

キングスマンで泣くとは思わなかった。自分がレイフ・ファインズを愛していることに気がついた。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.6

聾唖者も仕事をし、毒を吐き、セックスをする。健聴者が考えるほど特別なものでは無いが、やはり圧倒的に特別である。レオが言った「これでも俺は兄貴なんだ」という言葉。ルビーとの関係性が凝縮されていて、かつ切>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

元々ステージでやられているものを映像にする時って、だいたい装置や音楽への理解が足りず、ただの映像版になってしまって残念になりがちなんだが、さすがはスピルバーグ。2時間半が一瞬でした。プエルトリカン達の>>続きを読む

嘘を愛する女(2018年製作の映画)

3.0

サスペンスではない。長澤まさみさんが嫌な女やると、やりきれてないのが惜しいな。

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵(2020年製作の映画)

3.9

脱出シーンに音楽を入れず、ベッドの中や廊下でのシーンにクラシックを入れる。囚人たちの呼吸音がこっちまでハラハラさせてとても楽しめる作品。ダニエル・ラドクリフには、どんどんこういう一癖も二癖もある作品に>>続きを読む

新解釈・三國志(2020年製作の映画)

-

映画の山場がエンディングの福山雅治さんの歌ってどうなの。深夜ドラマを何本も合わせたものが映画にはならないから。

355(2022年製作の映画)

2.9

私は女のスパイが見たいのであって、男スパイの女版を見たかったのではありません。

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

ガガ様の役のおろし方はすごい。パトリツィア本人だった。ファッションと音楽のハマり方が尋常じゃなくて、欲しいところに欲しい音楽と色があるの気持ちよすぎた。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.4

グランドブタペストホテルで生み出した彼の「枠組み」。私はこだわらないで欲しかった。遠隔チェスのように以前の彼のスタイルがより、好きなので。
でも映画単体で見ればとてもとても好き。映画の故郷・フランスを
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ナラタージュ(2017年製作の映画)

3.3

こういうテイストの教師と生徒ものは、もはや今の人のモラルには合わなくなってきてる感あるのかな。15年前だとすごく当たってたかも。
最初と最後がちょっとこってり感ある…惜しい。

害虫(2002年製作の映画)

4.3

とても嫌で好きな作品を見つけた。この作品に害虫という題名。なんてバランスのとれた不公平さなんだろう。フィクションだからギリ許せる。いや、許せないな。

エッシャー通りの赤いポスト(2020年製作の映画)

4.0

映像酔い上等でもいいものを作れるのが園子温監督のすごいところだ!!!すごい!私は泣いた!かなり泣いた。銃がならなくても、殺すシーンがなくても、作り物の銃があるだけで、死体があるだけでこんなにゾクゾクさ>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

瀬川教授が何人の観客を救うのでしょう。私は彼の眼差しと言葉に身を委ねました。角張った言葉にちゃんと優しさがあって。
映画は、1本丸々好きになる必要などないのだと、濱口監督に教えてもらいました。たった1
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コララインとボタンの魔女(2009年製作の映画)

4.2

クリスマスに成人した友達3人で見たけど、普通にトラウマレベル。大好き。こんぐらいしっかりうえつけてくるタイプの作品大好き。

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.9

アクションは肉弾戦が至高。その至高。
西洋人のアクションは鼻に怪我をしてるのがいいよね。出来れば折れてて欲しい。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5

前半、数秒毎に主役級俳優陣がボンボコ出てくるの、耐えられない。見なきゃ、という気持ちになる。
最後、ありがとう殺してくれて。助かりました。

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.4

99.9は、女性陣の変更はあるのに香川照之さんは変更無しの通り、深山先生と佐田先生の掛け合いが最高なので。期待していたものは見れた。
ただ、映画なのだから。杜撰な作りは目立っちゃうかも。

コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.2

ジェシーもスターも元気そうでよかった。ラストゲームと言わず、映画よりもスペシャルドラマとかで続けてほしいな。長澤まさみさんがあまりにもダー子で、ずっと見ていたい。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.4

うわあ。スパイダーマンが親愛なる隣人たる所以がぎっしり詰まっていて泣いちゃった。個人的に好きな人が沢山出ててキャッキャしながら見てしまった。楽しかった…

461個のおべんとう(2020年製作の映画)

3.8

井ノ原さんがこの役をやってくれて本当に良かったと思う。素敵な映画だし、父親の子供に対する愛情を信じさせてくれる。

青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

3.4

家具が可愛くて、春子さんのご飯は美味しそうで、リクの放課後が羨ましいな。