夏野菜さんの映画レビュー・感想・評価

夏野菜

夏野菜

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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.7

汚れているのは土なんです。この谷の土ですら汚れているんです。

洗脳教育の産物。
教わったことを素直に吸収し、1人前になっていく一方で、段々と止まる思考と、失っていく倫理観。
自業自得の展開に同情の余
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.5

ヤクザと麻薬バイヤーとの三つ巴。
入り組んだ事件は全てご都合主義で解決していくので、頭カラッポでマドンソクのボクシングファイトを楽しめる。

火薬にも道具にも頼らないからこそ、シンプルに強い。
鉄パイ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.5

相変わらず時間軸をぐちゃぐちゃにした演出に加えて、前提の部分が完全に説明不足のストーリーテリング。
ネタバレを恐れて予備知識を入れずに鑑賞したことを後悔したけれど、爆破実験のシーン以降でロバートダウニ
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

公私混同を黙認させる。
外法な手段もまかり通す。
そんなことが出来るからこその権力ではあるからこそ、こんなことはいつの時代もどこの国でもなくならない。
だからこそ民主国家として、社会的弱者の声を蔑ろに
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ダイ・ハード2(1990年製作の映画)

4.0

おそらく人生で初めて観た洋画であり、シリーズでも1番好きな作品。
ラスト、誘導灯の演出が、歴代のアクション映画のなかでも群を抜いて粋。

敵だけでなく味方さえもイラつかせるジョンマクレーンが痛快。
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マネーボール(2011年製作の映画)

3.6

勝者が常識をつくり、敗者が常識を覆す。

勝負事でジンクスを大事にする一面もあり、決して根っからの理論派ではないだろうに、まだ実証もされていないデータスポーツで挑む度胸がブラッドピット。
上手くいって
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セルラー(2004年製作の映画)

3.6

開始3分で本編が動き出すテンポの良さ。
怯えと覚悟が入り交じった心情を演じきったキムベイシンガー。
オープニングこそチャラいものの、覚醒後はすでにキャップの素質を見せつけるクリスエヴァンス。
2人のキ
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.6

陶芸のエロさを世界に知らしめてしまった、罪深き作品。

ド直球にラブストーリーが展開されるだけでなく、サスペンス要素もあって見応えがあった。
ウーピーゴールドバーグを起用することでコメディ要素を加えて
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未知との遭遇(1977年製作の映画)

3.3

観るなら今でしょ。

宇宙人がいることへのロマンと畏怖の魅せ方が絶妙。
UFOが来た!ってなれば野次馬根性でお祭り騒ぎになるけれど、いざご対面の瞬間となれば不安の方が絶対に勝つ。
子供の家のくだりは完
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

まーたカオスな作品が出てきたよと思ったら、スイスアーミーマンの監督コンビで納得。

上手くいかない家族関係も、
トラブル続きの仕事も、
こんなはずではなかった人生も、
たくさんの後悔を嘆く前に、目の前
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

3.7

いつだって、女は男の決断のとばっちりをくらうだけ。
誰だって、死ぬ時は1人で死んでいく。

ヴィンセントがいい。
合法化の流れに逆行する血の気がたぎる若手が、ファミリーの行く末にどう影響するのか、今ま
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イレイザー(1996年製作の映画)

3.6

俺が承認保護プログラムだ。
ことの全てを脳筋でド直球に解決していく90年代アクションが爽快。

秘匿性お構いなしに街をぶっ壊すシュワちゃんに痺れる。
鉄片が貫通した足で走り回り、撃たれた腕で身体を支
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バッドボーイズ RIDE OR DIE(2024年製作の映画)

3.8

文字通りマーカスが神がかっている。
前世のクダリとオチもサイコー。

17年の空白を埋めるために、結構無理してるなぁって印象の3作目だっただけに、正直本作はあまり期待していなかったけれど、むしろ旧シリ
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.8

失敗を犯すのが人間なら、奇跡を起こせるのも人間だけ。

物事の責任の所在を明らかにしなくてはならない、しがらみにとらわれた社会の穿った見方。
物事を最適解でしか測れない生き方なんて楽しくないし、一所懸
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

3.5

130分ノンストップのアクション。
警察、FBIの無能さではなく、テロリストの優秀さでバランスを取っているのがスゴい。

ジョンマクレーンというキャラクター。
裸足で肌着。クリスマスに不釣合いな男の奮
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キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

3.7

マシューボーンもニコラスケイジも不在の2作目。
下品さとグロさを増してごまかしつつも、パワーダウンは否めないけれど、それでもブレないテーマがジャスティスフォーエバー。
善行がしっぺ返しをくらう世知辛い
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ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

3.6

クリスマスは今年もやってくる。

続編として王道な作り方といった様子で、導入はそこそこにあっという間に一人ぼっちになるテンポの良さと、そこからホテル→おもちゃ屋→廃屋とイタズラのフィールドが変わってい
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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.5

足なんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです。
過去の出来事で左足を失ってしまうオープニング。そんな設定お構いなしにいつも通りの無双を振る舞うロック様。片足くらいでは何のハンデにもならないというこ
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ブレイブハート(1995年製作の映画)

3.8

我々の命は奪えても、自由は奪えない。
数ある史劇作品のなかで、名だたる俳優が活線前に檄を飛ばしてきたけれど、メルギブソンのこれを越えてくるものはなかなか現れない。

家族を奪われても、恋人を奪われても
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

ジョンウーの3作品分に相当する、ハトの出番。

仕事とタイムループの親和性。
「俺なんか、10年タイムループしてるようなもんだよ」
上申制の根回し。
クライアントの無茶ぶり。
距離感のある事務員さん。
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インポッシブル(2012年製作の映画)

4.0

エンタメ性を捨てて、ドキュメントに全振りしたディザスタームービー。
サバイバルスキルに長けた元軍人も、大災害を予言する無名科学者も、家族関係性にギクシャクする思春期高校生も出てこない。
普通の家庭の、
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9デイズ(2002年製作の映画)

3.5

最強のコンビと、その他の有象無象。

TPO関係なくずっと喋りっぱなしのクリスロックは気持ちいいほどに図々しくて、アンソニーホプキンスに水をぶっかけられるのは後にも先にもただ1人。
部下想いで、自ら前
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

4.5

失ったものを取り戻す。

スコットフリーのクレジットから流れるように続く、油彩画調のシノプシスがエモすぎて、オープニングから期待値が爆上がり。

篭城戦と水上戦を組み合わせた侵略戦争。
多様な動物との
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.5

俺がニック・ファッキン・ケイジだ。

ニコラスケイジの憑依型演技で培った観察眼は、国家情報力を凌ぐ。
ニコラスケイジ愛を自画自賛してくれる作品に出会えたことに感謝。

胡散臭くて、人懐こくて、パディン
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.5

ダンレボがエモく感じてしまうお年頃。

相手の嫌いな部分も認められるようになってからが本当の友情。近づくほど疎ましく、離れるほど愛おしい。
真の友情を描いた物語が、国境も性別も関係なく共感できるのが嬉
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.2

緊張感と絶望感しかない2時間。
ストーリーはシンプルだし、展開に大きな振り幅も無いのに、ここまで没入させれる熱量がエグい。

今までの戦争映画でもたくさん出てきた通訳兵。当たり前にいすぎて、彼らが出兵
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ロング・キス・グッドナイト(1996年製作の映画)

3.5

レニーハーリンがボーンを撮ったらこううなる。
ブライアンコックスがあっちにもこっちにも出演してるのがスピってる。

サミュエル萌えが止まらない。
軟派なサミュエルLジャクソンもレアだし、ラストで男見せ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

見た目が全てではないことは分かっていても、外見で判断してしまうことも多いし、周りに流されてしまうことだってある。
大人でも大変なことなのに、子供の目線でみるとより大事なことが見えてくる。

親の立場、
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.6

いるべき所に帰る。

70歳目前のデンゼルワシントンにどんなアクションをやらせるのか心配ではあったものの、作品をホラーテイストに仕上げることでシリーズの持ち味を殺すことなく見せ場を維持させるアイディア
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ゴースト・エージェント/R.I.P.D.(2013年製作の映画)

3.4

MIB×ゴーストバスターズ。
サクッと観る分には申し分ない仕上がりだけれど、完成度としてはMIBとゴーストバスターズ、それぞれ観た方が…ってなってしまうくらいの残念さは遺る。

ジェフブリッジスとライ
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ミッドナイト・マーダー・ライブ(2022年製作の映画)

3.5

B級映画のチープさを逆手に取ったような仕掛けが上手い。

内輪で楽しんでる深夜ラジオのノリは世界どこでも一緒の感じで、オラつきパーソナリティのメルギブソンもハマり役。
日本のラジオでは有り得ない、アメ
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.9

だからハイテクは嫌いなんだよ。

アイロボット。
寄生獣。
どこかで見たことのあるような設定を寄せ集めたようなプロットが詰め込まれていながらも、プロット同士が邪魔することなくスマートな世界観として成立
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.3

泣けると言われるほど泣けなくなる期待値マジック。

分かりやすく狙いにきてるなぁとは薄々感じながらも、さすがに気球はやりすぎかと。
同情の余地があるとはいえお咎めなしの警察庁長官にもモヤっとする。
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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.0

2人では辿り着けなかった、その先へ。
当然主演2人が作り出す雰囲気が最高であることは大前提としたうえで、池松壮亮と前田敦子の活躍が期待値を余裕で越えてくる。

キャラもアクションも最高の仕上がりを見せ
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.6

ラバーガール大水くん「続編作るなんて聞いてないよ」

世界観を裏切らないド正面の続編。
着ぐるみ着てケンカして盛り上がる作品は後にも先にもこの1本のみ。

やりすぎても抜きすぎてもバランスが崩れてしま
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.5

偉大な初代と、孤独な二代目のコントラスト。
ヴィトとマイケルの二極の生き方が濃厚で、映画2本分を一気に観たような充足感。

偉大な父の雪辱を果たし、尊敬する父と同じ世界で生きることを決意したにも関わら
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