夏野菜さんの映画レビュー・感想・評価

夏野菜

夏野菜

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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

3.5

130分ノンストップのアクション。
警察、FBIの無能さではなく、テロリストの優秀さでバランスを取っているのがスゴい。

ジョンマクレーンというキャラクター。
裸足で肌着。クリスマスに不釣合いな男の奮
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キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

3.7

マシューボーンもニコラスケイジも不在の2作目。
下品さとグロさを増してごまかしつつも、パワーダウンは否めないけれど、それでもブレないテーマがジャスティスフォーエバー。
善行がしっぺ返しをくらう世知辛い
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ホーム・アローン2(1992年製作の映画)

3.6

クリスマスは今年もやってくる。

続編として王道な作り方といった様子で、導入はそこそこにあっという間に一人ぼっちになるテンポの良さと、そこからホテル→おもちゃ屋→廃屋とイタズラのフィールドが変わってい
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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.5

足なんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのです。
過去の出来事で左足を失ってしまうオープニング。そんな設定お構いなしにいつも通りの無双を振る舞うロック様。片足くらいでは何のハンデにもならないというこ
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ブレイブハート(1995年製作の映画)

3.8

我々の命は奪えても、自由は奪えない。
数ある史劇作品のなかで、名だたる俳優が活線前に檄を飛ばしてきたけれど、メルギブソンのこれを越えてくるものはなかなか現れない。

家族を奪われても、恋人を奪われても
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

ジョンウーの3作品分に相当する、ハトの出番。

仕事とタイムループの親和性。
「俺なんか、10年タイムループしてるようなもんだよ」
上申制の根回し。
クライアントの無茶ぶり。
距離感のある事務員さん。
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インポッシブル(2012年製作の映画)

4.0

エンタメ性を捨てて、ドキュメントに全振りしたディザスタームービー。
サバイバルスキルに長けた元軍人も、大災害を予言する無名科学者も、家族関係性にギクシャクする思春期高校生も出てこない。
普通の家庭の、
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9デイズ(2002年製作の映画)

3.5

最強のコンビと、その他の有象無象。

TPO関係なくずっと喋りっぱなしのクリスロックは気持ちいいほどに図々しくて、アンソニーホプキンスに水をぶっかけられるのは後にも先にもただ1人。
部下想いで、自ら前
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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

4.5

失ったものを取り戻す。

スコットフリーのクレジットから流れるように続く、油彩画調のシノプシスがエモすぎて、オープニングから期待値が爆上がり。

篭城戦と水上戦を組み合わせた侵略戦争。
多様な動物との
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.5

俺がニック・ファッキン・ケイジだ。

ニコラスケイジの憑依型演技で培った観察眼は、国家情報力を凌ぐ。
ニコラスケイジ愛を自画自賛してくれる作品に出会えたことに感謝。

胡散臭くて、人懐こくて、パディン
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ソウルメイト(2023年製作の映画)

3.5

ダンレボがエモく感じてしまうお年頃。

相手の嫌いな部分も認められるようになってからが本当の友情。近づくほど疎ましく、離れるほど愛おしい。
真の友情を描いた物語が、国境も性別も関係なく共感できるのが嬉
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

4.2

緊張感と絶望感しかない2時間。
ストーリーはシンプルだし、展開に大きな振り幅も無いのに、ここまで没入させれる熱量がエグい。

今までの戦争映画でもたくさん出てきた通訳兵。当たり前にいすぎて、彼らが出兵
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ロング・キス・グッドナイト(1996年製作の映画)

3.5

レニーハーリンがボーンを撮ったらこううなる。
ブライアンコックスがあっちにもこっちにも出演してるのがスピってる。

サミュエル萌えが止まらない。
軟派なサミュエルLジャクソンもレアだし、ラストで男見せ
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.0

見た目が全てではないことは分かっていても、外見で判断してしまうことも多いし、周りに流されてしまうことだってある。
大人でも大変なことなのに、子供の目線でみるとより大事なことが見えてくる。

親の立場、
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.6

いるべき所に帰る。

70歳目前のデンゼルワシントンにどんなアクションをやらせるのか心配ではあったものの、作品をホラーテイストに仕上げることでシリーズの持ち味を殺すことなく見せ場を維持させるアイディア
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ゴースト・エージェント/R.I.P.D.(2013年製作の映画)

3.4

MIB×ゴーストバスターズ。
サクッと観る分には申し分ない仕上がりだけれど、完成度としてはMIBとゴーストバスターズ、それぞれ観た方が…ってなってしまうくらいの残念さは遺る。

ジェフブリッジスとライ
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ミッドナイト・マーダー・ライブ(2022年製作の映画)

3.5

B級映画のチープさを逆手に取ったような仕掛けが上手い。

内輪で楽しんでる深夜ラジオのノリは世界どこでも一緒の感じで、オラつきパーソナリティのメルギブソンもハマり役。
日本のラジオでは有り得ない、アメ
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アップグレード(2018年製作の映画)

3.9

だからハイテクは嫌いなんだよ。

アイロボット。
寄生獣。
どこかで見たことのあるような設定を寄せ集めたようなプロットが詰め込まれていながらも、プロット同士が邪魔することなくスマートな世界観として成立
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

3.3

泣けると言われるほど泣けなくなる期待値マジック。

分かりやすく狙いにきてるなぁとは薄々感じながらも、さすがに気球はやりすぎかと。
同情の余地があるとはいえお咎めなしの警察庁長官にもモヤっとする。
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ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ(2024年製作の映画)

4.0

2人では辿り着けなかった、その先へ。
当然主演2人が作り出す雰囲気が最高であることは大前提としたうえで、池松壮亮と前田敦子の活躍が期待値を余裕で越えてくる。

キャラもアクションも最高の仕上がりを見せ
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.6

ラバーガール大水くん「続編作るなんて聞いてないよ」

世界観を裏切らないド正面の続編。
着ぐるみ着てケンカして盛り上がる作品は後にも先にもこの1本のみ。

やりすぎても抜きすぎてもバランスが崩れてしま
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

3.5

偉大な初代と、孤独な二代目のコントラスト。
ヴィトとマイケルの二極の生き方が濃厚で、映画2本分を一気に観たような充足感。

偉大な父の雪辱を果たし、尊敬する父と同じ世界で生きることを決意したにも関わら
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炎のメモリアル(2004年製作の映画)

4.0

今日、僕は人を救ったんだ。

ちょっと引いてしまうくらいアメリカナイズな悪ノリに溢れた日常と、命懸けの現場のコントラストがエグい。
仲間の為でも自分の為でもなく、命をかけられる消防士も、今日死ぬかもし
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ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.4

隣の夫婦は楽しく見える。

2世代の夫婦の価値観を比較しながら、ドキュメント作品の在り方を提起している仕組が面白い。
情報操作が当たり前のデジタルネイティブに生きる、ヤラセも演出も区別をつけないアダム
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ガール・コップス(2019年製作の映画)

3.8

女をバカにするのもたいがいにしろ。

女性のアクションシーンの活躍が進むなか、オバチャンにも身体をはらせる韓国の心意気。
肝っ玉母ちゃんらしい気概と優しさに、アクションも加わるとキャラとしては最強。
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.5

決断するのが、男の仕事。

自分勝手な思い込みで家庭を捨て、口を閉ざしてきた男が、2人家族と向き合う。
その先に導いた結論がアレだとしたら、あの長い旅路のなかで何を感じたんだよって思ってしまう。
鏡越
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推定無罪(1990年製作の映画)

3.5

みんながみんな、自分の世界を守りたい。

同僚の殺人事件を担当することになった検事。関係者それぞれが何かを隠そうとし、自分自身も知られたくない事実を隠すために奔走する。
いつぞやの法廷で久利生検事が「
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.5

失態を犯すリスクと、成功を逃すリスク。

一瞬で世界が変わったことが分かってしまうあのニュース映像。
様々なデマや憶測が飛び交うなか、何年も真実を追い続けるエージェントたち。
その真実とはアメリカにと
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.6

同じ世界観で、魅せ方を変えて作品を作れるジョージミラーは、やはり天才。

愛する人を失った世界で、生きる目的を見出せずにいるマックスに対して、何度奪われても心が折れないフュリオサ。
その強い意志を目力
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バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲(1997年製作の映画)

3.2

老け顔で年齢不詳なジョージクルーニーだとしても、さすがに若い。

監督が代わる度に作風がガラッと変わるコンテンツではあるが、唯一全作品に共通しているヒロインの圧倒的ビジュ。
ポイズンアイビーに覚醒した
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.5

警察組織の無自覚な怠慢。

刑事たちが本気で事件に向き合っていることは伝わってくるものの、それとは別の次元で意識の低さがどうしようもない。
足を使った捜査って、容疑者に飛び蹴りして自白を強要する取り調
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ドリヴン(2001年製作の映画)

3.5

いつだって、速いやつがモテる。

一線を退いたF1レーサーが、若手レーサーのサポートのためにレース界に戻ってくる。
スタローンがフォーミュラカーのコックピットにおさまる不自然さに目をつぶれば、クリード
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ディアボロス 悪魔の扉(1997年製作の映画)

3.5

白いものを黒く、黒いものを白くしてしまう法曹界の所業を、悪魔で比喩するのは説得力がある。
悪魔はなかなか律儀な存在で、理不尽に貶めるのではなく、あくまで人間が選択した結果として不幸な結末を与える。人間
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戦火の勇気(1996年製作の映画)

3.5

自分を許すことができるのは、自分だけ。

食い違う証言を1つずつ確認しながら事実を導き出すプロットは好きな演出。
自らのトラウマに苦悩しながらも信念を貫き通すデンゼルワシントンに惚れる。

まだ名前が
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犯人に告ぐ(2007年製作の映画)

3.0

劇場型犯罪ならぬ、劇場型捜査。

TVメディアで公開捜査という派手な仕掛けを展開しつつも、豊川悦司がクールすぎて作品全体としてはハードボイルドな仕上がり。

このまま劇場型捜査まっしぐらで作品をまとめ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.8

君のドルチェ&ガッバーナのその香水のせいだよ。

ゆるいドラマパートとキレキレのアクションパートのバランスが絶妙。
ドラマパートはシュールなコントのような会話が続き、ラバーガールの起用も世界観づくりに
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