なつこさんの映画レビュー・感想・評価 - 42ページ目

裸足のピクニック(1993年製作の映画)

2.5

ドキュメンタリーっぽい映像に、女子高生、年上の彼氏…なので、もっと青春っぽい展開かと思いきや、だいぶ毒々しかった。

セリフも少なく、淡々と進むブラックコメディ。コメディ?
いや、笑えない不幸の連鎖。
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変態小説家(2012年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

全体の世界観とかカメラワークは好きです。
なかなかにぶっ飛んだ、ある意味一人芝居が中盤まで続きましたが、勢いがあって笑えます。
ラップを口ずさみながらコインランドリーに向かうシーンは、可愛いとすら思っ
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渇き。(2013年製作の映画)

3.4

あえて口汚く言うと、クズ人間とゲス野郎しか出てこない、不快感全開な作品。

真相に近付けば近付く程、キラキラと輝く悪魔が見えてくる。
パーティシーンのPOPな色づかいが中島監督っぽい。
あのキュートな
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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

3.8

子供の頃好きだったー。
私のファンタジー映画の原点かも。本も買って貰ってボロボロになるまで見てました。

「ウォルトディズニーの約束」を観た後だと、また違った感覚で鑑賞できて、不思議な感覚。

NO(2012年製作の映画)

3.6

1日たった15分のテレビ放送に全てをかける戦い。暴力ではなくユーモアで勝利することにこだわり
、ブレなかったのは広告マンだからなのか。彼の信念なのか。

開票後、息子を抱いて歩きながら、ジワジワと感情
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愛の渦(2013年製作の映画)

3.4

想像通り、服を着てるシーンが最初と最後だけ。
ただやりたいだけの男女が集まる話なんだけど、やっぱり人間ドラマなんだよね。

うまく言えないけど、共感する部分もあって、色んな気持ちにさせられる。

窪塚
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超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

3.1

肩の力を抜いて観れる、ほのぼの作品でした。
自分の地元に近い土地の話なので、なんとなく距離感も分かるし、そういう視点でも面白かったw

追い詰められてる筈なのに、のんきな空気感がクスクス笑える。
蔵之
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.2

ちょっと長かった!笑

アデルにとって、持て余した自分を満たしてくれたのがエマだった。でも、本当に欲しかったのは愛だったのか、存在だったのか。

恋愛適齢期(2003年製作の映画)

3.7

最悪の出会いから恋が生まれるという、鉄板ストーリー。

自分の実年齢が近付いたせいか、公開当初よりも、笑えたし、セリフのひとつひとつが胸に刺さったりして見れました。
ジャックニコルソン素敵すぎますw
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バルカン超特急(1938年製作の映画)

3.8

上質のミステリー。
ヒッチコックに怖いイメージを持ってる方は、ここから入ったらイメージ変わると思います。

上客それぞれの思惑や状況が細かく重なり合って、あっという間に引き込まれてしまいました。

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第3逃亡者(1937年製作の映画)

3.3

タイトルから連想するミステリー要素は無し。
ヒッチコック鉄板の、偶然から始まる男女の物語。
真相に向かう流れを中心に、映画の基本を丁寧に描いたような作品。

人生スイッチ(2014年製作の映画)

3.7

ブラックコメディだと思っていたら、どれもこれも笑えないから!

いい意味で裏切られました。人がキレる様を描いたオムニバスなんてそうそう無いですしw予想とは別の方向で面白かったです。

どの話も、事の始
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夏至物語(1992年製作の映画)

3.8

深夜ドラマとは思えない世界観が大好きだった。
ずっと続く一人芝居と、安定させない微妙なカメラアングル。
そしてラストが可愛い。

リアリティー(2012年製作の映画)

2.9

泥臭い現実を這うより、華やかな夢に縋りたくなる。その感情は凄く良く分かるけど、行動も思考もその領域を完全に超えてしまった男の話。

妄想が現実を変えてしまう。
でもこういう事、意外と現実にありそうで、
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不機嫌なママにメルシィ!(2013年製作の映画)

3.1

一人二役は前情報無かったら気付かなかったかも。
ちょいちょい眠くなるけど、これが実話だと思って観ると、かなり深くてディープだ。

三十九夜(1935年製作の映画)

3.4

定番の巻き込まれサスペンス。ただ、巻き込まれ方が若干雑だったような気もする…。
でも、冒頭とラストが繋がる伏線はさすがです。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

3.1

色々言われてますが、原作のテイストを残しつつ、制約の多い「映画」という時間内で成立させるには、この形で良かったと思う。

ここまでオリジナルなら、原作と比較する事もないし、純粋に「巨人すげー!」って観
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ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

3.5

どんな奇怪な母親でも、子供は必死でその意向に沿って親に愛されようとするから哀しい。

次第に自我が確立され、分別がつくようになると、母と世間と自分、色々なバランスがとれなくなり、心の葛藤が始まるんだろ
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コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)

3.6

邦題のイメージと全然違いましたね。

朝コーヒーを飲みそびれた所から始まる、プーでしょうもない男の1日。
ホントしょうもないんだけど、おばあちゃんに優しかったり、BARで話しかけてくるウザい客の話を聞
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円卓 こっこ、ひと夏のイマジン(2014年製作の映画)

3.3

ほぼ子供がメインでここまで濃く描けてると思いませんでした。
そんなに売れっ子の子役ばかりではないんだけど、とても良かった。もちろん芦田愛菜はズバ抜けてすごいんですが。

すごいからこそ、前半のこっこの
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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌(2013年製作の映画)

3.5

哀愁という言葉がしっくりくる。
今の生活を抜け出そうと、夢を諦める覚悟までして、なのにそれも思うようにいかない。
手を差し伸べたいけど、どうしてあげたら救われるのだろう?

あと作品のアクセントになっ
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ウォルト・ディズニーの約束(2013年製作の映画)

3.8

ただ楽しく観ていた作品が、背景にこんな切ない物語を持っていたなんて。
改めてメリーポピンズを見直そうと思いました。

本筋とは別に、夫人とラルフとの交流が、とても温かくて好きでした。

ばしゃ馬さんとビッグマウス(2013年製作の映画)

3.5

努力で何とかならない事もある。
でも、諦めたら終わりだと考える自分もいる。
夢を諦めるタイミングって難しい。

元カレが夢への未練を語る、もう少し続けてたら何とかなったんじゃないかと思ったり…というセ
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サンブンノイチ(2013年製作の映画)

3.5

二転三転を超えて転がるように変化する展開と、濃いーキャストに、ラストまで引っ張られてしまいました。

個人的には、漫才みたいなセリフのかけ合いが楽しかったwテンポとか間が絶妙で、これだけでも十分楽しい
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コレクター(2012年製作の映画)

3.0

1965年のコレクターのリメイクかと思って観てみたら、別モノなんですね。

ラストの展開にはびっくりしましたが、人間関係や状況など、全体に浅い感じがしてしまいました。

コレクター(1965年製作の映画)

3.1

周囲の人や環境と、コミュニケーションを取れない。それは自分のせいではない。

好きな女性を側に置きたいだけ。特に捻りもなく、ものすごくシンプルな内容ですが、その考え方が怖いし、現代にも通ずるものがある
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バケモノの子(2015年製作の映画)

4.0

ただただ良かった。
傷とか優しさとか絆とか闇とか出会いと別れとか、全部詰まってるけど胸焼けしない、素晴らしい構成。
あたたかい涙が溢れて止まらない作品です。

危険なプロット(2012年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

何とも不思議な世界に連れて行かれました。

早送りの登校風景から始まる、一連のオープニングの演出がすごく好き。ラストの並ぶ窓達の演出も面白かったw

ジェルマンはクロードの文才に惹かれたと思っていたけ
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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常(2014年製作の映画)

3.8

テンポが良くて、小難しい事を言わない、良質のコメディ!
成長物語でもあり、自分探しでもあり、単純だけど観ていて気持ちいい!
あと、エンドロールのスチール写真が素敵だったw
ロール後のオチもいいw

オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014年製作の映画)

3.7

機動スーツって聞くだけでワクワクしちゃう!面白かった!

前半のへなちょこトム様も良かったけど、同じシーンを何度も演じながら、微妙に変わっていく演技はさすがですね。

日本物をハリウッドに持っていくと
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ジェリーフィッシュ(2007年製作の映画)

3.5

3つのストーリーは全然違うんだけど、何かが欠けてしまっている人達は、どこか似ている。

満たされないのは環境のせいなのか、自分のせいなのか、分かるはずもなくただ毎日を生きてる。

切ないけど、朝陽に包
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ラブ&ピース(2015年製作の映画)

4.0

カメにやられました。何でか分かりませんが、間違いなく2015年いちばん泣いた映画(7月時点)

園監督の遊びが散りばめられている、皮肉で優しいファンタジー。
ファンタジーなのでリアリティはもちろん無い
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イノセンス(2004年製作の映画)

3.7

「攻殻機動隊はシリーズが長くて手が出せない」という人が結構いるけど、これは単体でも観れるストーリーになってるので、入口としては良いかも。

ただ、相変わらず情報量はハンパないので、集中して観ていないと
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黒い十人の女(1961年製作の映画)

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セリフも画角も淡々としてるけど、これは時代ですよね。
時代といえば、あの終わり方、あの時代には斬新すぎませんか⁈

ダメ男だけど、妻に絶対的信頼を寄せているところが憎めないし、自業自得とはいえ可哀想す
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(1959年製作の映画)

3.2

谷崎潤一郎の独特な世界観を、良い意味で淡々と仕上げた作品。

活字で読むのとは、また違う静かな狂気が漂っていました。

ぼんち(1960年製作の映画)

3.2

この時代に同じ内容で作ったら、もっと泥沼な昼ドラになりそうな感じ。
時代もそういう時代だったのか、監督の色なのか、しつこい「しきたり」以外は、全てがあっさりサラッとしてました。