TKKさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

4.5

庵野印のモチーフや構図、カット割はもちろんありつつ、女性メインな感じとか地方の街の風景とか詩的な世界観とか岩井俊二的なニュアンスも強く感じる。後々に庵野が岩井作品に出てるあたり、感覚の近い2人なんだろ>>続きを読む

ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.3

久々に近年の力の入ったSFを見たので映像美と技術力に圧倒された。これは映画館で見るべきだった。
序盤のアルファ宇宙ステーション、惑星ミュール、巨大市場の3シークエンスの世界観の完成度の高さに感動。
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

3.7

フサフサ若トムハンクスのラブコメ。
展開はベタだが、亡くなった妻を忘れられない子持ちの男と婚約者に満足できていない女という設定で、人間模様は割と複雑に展開する。
ロマンチックをとにかく貫いていてイイ。
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.2

どこをとっても辻褄が合わないんだけど、成立している。オモロい。

テネットよろしく、タイムリープモノには鍛えられてるので早めに理解できて先読みできたが、さらに数ひねりあったのと、情緒的な面の行間がいい
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GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版(1995年製作の映画)

5.0

凄く綺麗に大画面に伸ばされてて、でもどうしてもちょっと粗い感じもあって、26年前の作品を最新の設備で見ているパラドックス感が最高だった。
全カットカッコいい。圧巻。大画面で初めて見て改めて実感。
サン
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ターミナル(2004年製作の映画)

3.9

設定の面白さと、監督・キャストのカタさで安定感抜群。
空港のロケーションをフルに活かしまくってるし、逆に同じ場所同じ画角だからこそ人物の変化が際立つっていう旨みが凝縮されてる。
万が一の時のために英語
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百色眼鏡(2003年製作の映画)

3.6

こんな夢を見てみたい。和的なエロさがすごい。
大正独特の雰囲気。自分が求めてる和洋折衷のバランスは大正にあるかもしれない。
アルバム?曲?のプロモーションにこんな短編映画作れちゃうのすげぇいいなあ。
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

4.2

変態。フェチ全開。気持ち悪い。
実写JK版エヴァ。
アニメ的なカメラワーク・演出とか、庵野的編集は光るものがあって、独特のリズムがあって流石に面白い。良くも悪くも唯一無二。
基本気持ち悪いんだけど、主
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王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年製作の映画)

3.7

岡田斗司夫企画、庵野秀明はじめエヴァの制作陣多数、ガイナックス原点、坂本龍一音楽監督、、必修科目。
いい意味で時代を感じた。キャラクターはジャケットの貞本義行タッチとは若干違っていて微妙だったが、背景
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アンブリン(1968年製作の映画)

3.5

スピルバーグ処女作。
少年だし、モラトリアムだし、ロマンスだしで、ピュアピュア。
セリフないのが良い。
面白どころに気づくのには教養が足りてないけど、純粋に良いVをみた充足感がありました。

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.8

文化系の夏の青春!めちゃくちゃ青春!
まりっかの演技が良い。圧倒的主演だった。魅力が存分に出ていた。
要素込み込みで、人物もそこそこ多いのに構成が見事。テンポ良く過不足なくノンストレス。よく出来てる。
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.3

これは、AI系のSFを更新したのでは!
AI側視点のマトリックスって感じですかね。あとレディプレイヤー1とかトゥルーマンショーとか色々の系譜に連ねられる、かつ、尖ってなくてめちゃくちゃポップな仕上がり
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ジャッジ!(2013年製作の映画)

3.7

わっかりやすくて、ギャグもコテコテな感じだけど、嫌いじゃない。
北川景子が優勝してた。

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.4

ぶっ飛び。狂気。
ホラー的に撮ってて、間を取って次々出てくるのが怖いじゃなくてイカれてるものなので、フリとオチがしっかりしてるので、めちゃめちゃ笑ってしまった。
ななまがりのネタLv.99みたいな感じ
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月世界旅行(1902年製作の映画)

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今まで見たモノクロ映画よりまた一段古い映画だった。映画の祖とか素って感じがした。
大人の学芸会みたいな空気感があるし、紙芝居的な進行で、世界観と相まって可愛かった。カラー版だったので衣装可愛いし、おじ
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余りある(2021年製作の映画)

2.3

ありきたりオブありきたり。
いわゆるエモいのテンプレ感。
アイナの歌は良いし、アマゾンさん独自の取り組みに力入れてるのは素敵なんですけど。

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.9

もっとぶっ飛んだのを期待してしまった。思ってたより普通に見れるやつだった。充分ぶっ飛んでるんだけど、超不気味で中身はしっかりしてる絵本って感じだった。
子供に見せたらいい英才教育になりそう。

映像は
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

結論、オープニングが1番良かった映画。めちゃくちゃカッコいい映像と音楽に一瞬で引き込まれて、この仮想空間でどんな物語が繰り広げられるのだろうというワクワク感が最高潮で、本当に良いオープニングだった。演>>続きを読む

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

OZの世界観、先見性、『ぼくらのウォーゲーム』のデジタルワールドを下敷きにした独創的なビジュアルはいつ見ても素晴らしく、ワクワクさせられる。
夏の田舎×ネットという掛け算を上手くやってのけて、日本アニ
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

特に何も起こらず淡々と、のジム・ジャームッシュ作品の中でもとびきり何も起こらず、群像劇でもなくて、一般市民の男1人の変わり映えのない日常が描かれる。そういう意味で真骨頂なのでは。
何か起こりそうで起こ
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.4

本当にこの監督は会話の機微を描くのが上手だ。間といい、出過ぎてないジョークといい、みんな噛み合わない感じといい、絶妙。日本人のパートがあるけど、うわーめっちゃ日本人の会話って感じで、良い邦画みたいに見>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.7

時代を感じさせない、迫力ある空中戦が見れる。どうやって撮ったのか、メイキング見たい。
デンジャーゾーンの80年代全開感好きだし、オープニングの色味とか画角すごいよくて、個人的傑作OP。
ただ、ストーリ
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.2

これは!ストレンジャーシングスのリファレンスの中でも大ネタ中の大ネタじゃないか!
英題とオープニングロゴ知ってればもっと早く見ていたのに。

そんなわけで、案の定面白かった。
本当に数多くの映像作品に
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ムーンライズ・キングダム(2012年製作の映画)

4.0

ファンタジックなシナリオで、超ピュアで、でも不思議でアクもちょっとあるみたいな絶妙さが良かった。これぞウェスアンダーソン。
やっぱり色味がいい。カット割もそういう意図なんだろうけど、全体的に絵本の世界
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ターミネーター(1984年製作の映画)

3.6

予備知識が恐らく2の情報ばかりなので、思ってたのと全然違ってビビった。
シュワちゃんが強すぎて怖すぎて、段々と笑けてくる、。
年代とはいえ、ブレランとかBTTFに比べてチープさが目立つのと、SF感が物
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

熱心に考察してた細かいことが全てどうでもよくなるくらい、本当に綺麗に物語が集結して、見事な最終作でした。
序破Qの完結というよりも、旧劇場版との対比構造の方が意識させられて、まるごとエヴァシリーズを回
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大空港2013(2013年製作の映画)

3.8

例に漏れず三谷節全開だけど、ワンカット撮影!ゲームのプレイヤーキャラばりにほぼ中心視点で写り続けている竹内結子の演技が見応えあった。
長回し系は見慣れてないので、視点のスムーズな移動とか、人物のカット
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.3

はじめてのチャップリン。
表情といい、髭といい、背丈といい、ファッションといい、いかにも喜劇王。ピエロにも見える。キャッチーな場面が沢山あって退屈しない。
厳しい現実を描きつつ、それも喜劇として着地さ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.8

映画だけが娯楽だった時代の空気感が伝わってきて、今にも通ずる本質的な部分と失われてしまった体験的な部分とがあって、面白く見れました。
みんな自分勝手で自由に映画を見てて、迷惑な奴も結構いるけど、でもみ
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新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

シンエヴァ直前の特集で劇場で鑑賞。

DEATH(TRUE)2
秀逸な再構築。ダイジェスト版でありダイジェスト版ではない斬新な編集。
ブリッジ的に挟まれるバイオリンのシークエンス、お得意の高速モンター
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メメント(2000年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

激ムズ。2回見てもスッキリせず。いやテネットよりムズいのでは?

構造はすぐに理解できたけど、順行と逆行交互なのがややこしい。細切れな故、記憶と整理が追いつかない。こちらも短期記憶障害に。

理解する
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.4

睡魔と戦いながら見たのも悪かったのだけど、全然展開についていけず何が何やら状態。
大筋は掴めてて設定も面白そうだったが、書類とかダクトとかアホ管理とかアナログ的な面ばかり目立って、スマートさに欠けると
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