世界観や設定の説明に時間を割かず、さくっとスタートしたので、緩やかながら悪くないんじゃないかと最初は思っていたのだけど、やっぱり何ひとつ面白くないすわ。
映画を構成するあらゆるものが万遍なく弱く、怪>>続きを読む
最初の30分は台詞主体のありふれたつまらなさ。それより後は倉庫の中で、役者のいかにもな名演をもって場をつなぎながら、60分もの間リアルタイムの銃撃戦を続けているのだけど、弛みまくってて空虚さが半端ない>>続きを読む
リング上のトレーニングと自転車シーンの撮り方でどういう映画かわかってしまって参る。常時揺れまくりのカメラと高速編集のせいで画面を捉えきれず。後半、弓を持ったあたりからフレームが少し落ち着く。
冒頭の塹壕の縦ショットの時点で、早くも「割ったほうがいいんじゃないすか」と思ってしまったが、、。
全く捻りのない定番の男女逃避行モノでありながら、今風のメッセージやナレーション・回想等に頼ることなく、ただ普通に撮っている。最後の最後で一瞬フラッシュバックが入るくらい。よくここまで普通に徹することが>>続きを読む
それっぽい空間を用意したので、あとはじっくり字幕を読んで考察を深めてくださいというタイプのSF映画。通常の映画における「可能ならば10分で済ませてほしいが、現実的には30分かかっちゃう序章の部分」を8>>続きを読む
まだ未見の黒澤監督作残り9本の中から一番つまらなさそうなやつをあえて選んでみたんだけど、上司らしき男が見回ると女たちがぱっと持ち場へ戻っていく掴みの感触良かったな。
屋根から落ちるのを画面外であっさ>>続きを読む
何気ない白ワゴンの登場ショットだとか、松田龍平が橋の下で倒れているシーンでの橋の影のかかり方は素晴らしいなあと思う一方で、冒頭の恒松祐里の金魚を持ち帰るショット、終盤で跳ねられて仰向けになって倒れてい>>続きを読む
『2000人の狂人』のあとにこういう何でもない殺し控えめな小規模作品が来る不思議。絵をなでるおっさん、水上自転車、水着、内臓搾り。
冒頭の運河の撮影は、個々のショットとしての良し悪し以前に、カメラポジションを頻繁に変えながら、この視点はどうですか・次はこうしてみましたという風に、何でもないところから長々とたくさん積み重ねてくるので>>続きを読む
有村架純から感情を奪って置いておく、という方針は間違ってないと思うのだけど、後半部では完全なるマスコットキャラと化してしまったのがいただけない。退場させずにラストまで引っ張っておいて一切仕込みがないと>>続きを読む
何十年か前のテレビ番組の舞台裏的映像というか、劣悪なVHS的画質が持ち味なんだろうけど、全然楽しめない。こういう画面、探せば Youtube にたくさん転がってそう。
2回目。
1作目『女囚701号/さそり』より、こちら2作目のほうがイイと思う。
護送車を抜け出した女たちが荒野へと解き放たれ、冒険活劇調になるのが素晴らしく、女囚の中でもとりわけ白石加代子のブサイ>>続きを読む
いくら何でも安く作りすぎ、、。予告編にあらわれているもの以外だと壇蜜の変な踊りくらいしか見るものがないし、それすらも見所ではないので予告編だけでいいと思う。
一見、カーペンターやロドリゲスを嗜好しているようなルックスでありながら、魔女の飛び方は『ハリー・ポッター』みたいだし、弾避けは『マトリックス』だし、混ぜ合わせちゃいけないものが混ざっている感触。 ジェ>>続きを読む
何年かぶりに、たぶん4回目。
観終えるたびに毎回、あのジェット機や戦車は何だったんだろうという朧気な記憶だけが残っていて、今回やっと正体を掴んだんだけど、ラジオから「革命200年祭うんぬん」がちょろ>>続きを読む
ガレージのファーストショットはBTTFの長回しをいくらか意識しているようにも見えたのだけど、STEMが作動してない時間帯はガジェットしか見るものがないし、作動してても何があるってわけでもなく、、。
渡瀬恒彦がバスを追いかけて走り出すあたりから映画が異様な熱を帯び始める。ママチャリとバイクが同一画面におさまる瞬間が良い。
揺れまくるカメラと男たちのむさ苦しさに居心地の悪さを覚えながらも、バスごと>>続きを読む
のっけから色がけばけばしく、プレステみたいなゲーム画面がでかでかと映し出されるのが壊滅的にひどい。洋館に入ってから色が落ち着く。奥菜恵とめぐる廃墟探検ツアー的趣き。オチの付け方に呆れる。
その場その場でのガーリーなインテリア・衣装のほうに興味がある映画って感じ。
ショーに出場するための旅でありながら、どこか観光気分の抜けないお洒落な緩さがあって、あまりショーに出たがっているようには見>>続きを読む
雪道を歩かせながらチャリチャリ鎖を鳴らしつつ、男たちの素性をじわじわとあぶり出していくような、そうでないような、あえて目的を一本化せず、どうでもよい位に拡散させていく語り口に鈍いサスペンスがたぎってい>>続きを読む
下駄箱から始まるファーストシーンはやれやれまたいつもの背景が白潰れしてる邦画か、、と思って見ていたのだけど、続く落ち葉の上を歩くショットから靴が投げられ巨大なくぼみが映し出されるあたりの掴みの感覚は良>>続きを読む
暗めの画調と静けさ、動かなさが終盤のための溜めとしか思えなくてとてもしんどい。
シーンごとの演出トーンのチグハグさに戸惑いを覚えつつ、イメージを羅列することに対する熱量はなかなかのもので、路地裏で取っ組み合いをするシーン、霧の森にアマゾネスの影があらわれヘッドロックを食らわせるシ>>続きを読む
斉藤由貴を高台に昇らせてぶらさがらせたり、テトラポッドの上を移動させたりしているのを見てると、画面に没入する以上にリハーサル大変だったんだろうなあという、過激な女優育成計画ともいうべき外側の事情のほう>>続きを読む