あぺさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

極北の怪異/極北のナヌーク(1922年製作の映画)

3.8

イッヌをカマクラの中に入れてあげてよ。カッチコチになってるじゃん笑

最新の撮影技術でリメイクして欲しい。今も本作みたいなエスキモーがいるのかわからないけど。

怪物(2023年製作の映画)

1.6

まずこの3視点、3部構成に新しさも巧さも何も感じないし、別視点から見たらこうだったぁ〜っていう仕掛けをもっと上手く取り入れた映画は他にもある。坂元裕二は2時間弱の脚本だったら、その倍の4時間分の台詞を>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

2.9

Facebook 誕生によって人々の生活がどう変わったかという話もあるかと思ったら訴訟の話メインだった。正直映像面での魅力も感じなかった。

嵐の孤児(1921年製作の映画)

5.0

史上最高峰の爆泣き映画。姉妹が引き離される悲劇モノなんて腐るほど見てきてるのに、やっぱ本作の描き方(カットバック)美しすぎて脱帽。リリアンギッシュの顔芸も眼球の動かし方も大袈裟なのに品性が保たれていて>>続きを読む

ロジャー&ミー(1989年製作の映画)

3.4

昔、近所で某デパートが潰れた時に周辺の居酒屋の売上は軒並みダウンしたが、退勤後に飲みにきていたデパートの職員分の売上が消えたからだと当時バイトしていた居酒屋の店長に言われた。顧客の減り具合を体感した身>>続きを読む

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

2.7

ダンス大会で勝ったのに自分達はそんな実力じゃないと落ち込むのはちょっと「フェイブルマンズ」のあのシーンに似ている。ディスコ文化を描いたんだろうけど、クラブシーンはもっと気を衒ったアングルを入れてもよか>>続きを読む

パラノーマル・アクティビティ(2007年製作の映画)

3.2

家じゃなくて人に取り憑くというのは逃げ場がなくて怖いね。ハンディカムの効果によって、自分の家でも同じことが起こるかもと観客に思わせてくれる。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.5

どうせアカデミー関連だからしょうもない作品なんだろうと見る前から馬鹿にしてたけど、めちゃくちゃ良かった。直近は1001映画でハズレを連発していたから本作がアタリで救われた。

人間ドラマとしても撮影、
>>続きを読む

グレート・ビューティー/追憶のローマ(2013年製作の映画)

3.3

フェリーニ形式に現代アート、パーティ文化を持ち込んだんだろうけど、肝心の動物がCG(多分)なのはダメなんじゃ。
現代アートを観客の前で作る少女は凄かったけど。

上海特急(1932年製作の映画)

3.5

ディートリッヒのライティングに全てがかかってる。
マイルスディビスのアルバム「TUTU」と同じような光の当たり方をしたショットがあった。本作からの影響もあったのかな。

シンプルに冒頭の列車が鶏を引く
>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.7

ホラー云々よりもシンプルに人間ドラマ、アート作品としての側面を強く感じた。


家族の不和と愛情はベルイマンの「叫びとささやき」
あの不穏な音と犬の使い方は三池の「オーディション」
あのグラスの動きは
>>続きを読む

逢びき(1945年製作の映画)

3.9

もちろん不倫相手に焦点が当てられているが、正式な夫の方が全て悟っているんじゃないかというあの佇まいが凄い。ただモノローグが多すぎて、、、別になくても伝わるのに。

パフォーマンス(1970年製作の映画)

3.4

傑作「赤い影」の前の作品と思えば納得。ストーリーにあまり興味が持てなかったが、UKロックのようなリズムでカット割が進んでいくのは楽しい。
とりあえずローリングストーンズで聴けてない曲を潰していこうと思
>>続きを読む

不変の海(1910年製作の映画)

4.2

13分なのにさっき見た「ヒート」より何倍も詰まっている。浜辺に人がポツンと立っている様は写真でも好きだしたったこのロケーションだけでも人生を感じられた。

ヒート(1995年製作の映画)

2.7

この長尺で良いショットが2回くらいしかなくてキツい。「コラテラル」の最初のタクシーのシーンなんて終始ライティングも台詞もハイレベルだったのに。飛行場のライトを使った演出はよかったけど。

アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

3.8

先に「トラストミー」の方を見てしまったからか、どうしても勢いが足りない気がした。もっとスピード感のある編集だったら最高だったな。

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

3.9

本音がなかなか言葉にできない人達をうまく描けてたと思う。太陽の捉え方も仮面ライダー並みに上手かった。

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.4

選曲のセンスで外してくる所は一周回って好感だったし1日の出来事という構成も見やすくて良い。
ニューヨーク嶋佐と似た顔の兄が悪いように見えるが、どうしても憎めない存在に見せていたのは凄かった。
途中で突
>>続きを読む

トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

4.0

やっぱ田舎に住むとこういう状況になりやすいよな〜
場所は広いのに狭いコミュニティ。
なのに車社会だから人とはすぐ会えない。

やっぱ自分は都会生活の方が向いてると思った。

EO イーオー(2022年製作の映画)

4.5

全く別のジャンル、ストーリーの作品だけど「ガーディアンズオブギャラクシーvo3」と同じ「動物に対する虐待」をテーマにして「動物への愛」を表現していることが嬉しかった。たまたまなのか同じ時期に上映してい>>続きを読む

ブレア・ウィッチ・プロジェクト(1999年製作の映画)

3.1

最近仮面ライダークウガを全部鑑賞したということもあって、当時のデジタルカメラのドットの粗さに趣を感じる口になりかけていたので、本作も楽しめた。映画を見ている感覚を無くしてくれたのは良いのだが、見ている>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

1.9

映画史的には価値があるのかもしれないけど、いかにも良いお話を台詞に乗せようという意図が感じられてダメだった。ラストの見せ方もそこまで新しさを感じないけど、本作に影響を受けた作品を見てきたからなのかな。

アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.8

回想には2種類あって劇中には無いシーンを流すのと劇中で既に流したシーンを反復するのがあるが、後者においてはNARUTOがよくやっていて、物語をわかりやすく表現することに作用している。ただ、その回想から>>続きを読む

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.2

古典的な西部劇に対抗して撮られたという情報を入れて見たが全くの別物。「ワイルドバンチ」とどっちが先なんだろうと思ったらまさかの同じ年でビックリ!ワンショットに情報を込めようとする構図は流石だったし、自>>続きを読む

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

1.7

自分自身映画は大好きだけど、映画館は全然好きじゃないんだなあと本作を見て気づいてしまった。イメージフォーラムとかヴェーラとかのミニシアターも行くけど、別に施設としては好きじゃないしここでしか見れないか>>続きを読む

カラーパープル(1985年製作の映画)

4.5

スピルバーグといえば、「プライベートライアン」「ウエストサイドストーリー」のわざとらしい人物配置、影の使い方にガッカリして他の作品で言えば、「フェイブルマンズ」「レディプレイヤー1」はそこそこ良くて「>>続きを読む

太陽は光り輝く(1953年製作の映画)

4.8

スピルバーグの人物配置には違和感というか嫌悪感を感じることがあるけど、ジョンフォードとハワードホークスは人の配置で感動させに来るから、やっぱアメリカ最高峰なんだと思った。あの葬列の人の配置と歩き方に泣>>続きを読む

ハピネス(1998年製作の映画)

3.0

「サタンタンゴ」「ジャンヌディエルマン」のヨーロッパ映画特有の会話の無言の間は大好きなんだけど、本作の中途半端な間がどうも受け入れられなかった。話はそこそこ面白いと思う。

バグダッドの盗賊(1924年製作の映画)

2.9

グリフィスとかエイゼンシュタインとかのサイレントにはどハマりしたのに本作はダメだった。
「イントレランス」「戦艦ポチョムキン」は100年前の作品だとか歴史的な価値という点を抜いてもシンプルに楽しめたけ
>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

5.0

体を改造されてきみが悪い外見になった動物にここまでの愛着を観客に沸かせたら勝ちだと思う。ロケットの走馬灯なんて何度も見てきた展開なのに、ここまで感涙させるのは凄すぎるし、余裕で今年ベストの映画になった>>続きを読む

荒野の女たち(1965年製作の映画)

4.1

フォード作品だけどほぼほぼ室内撮影。題材も今までのフォード作品とは異なるように見えるが、結局西部劇に近い。中国の巨漢たちと白人女性というあまり見たことのない組み合わせ。

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.3

結局、学生たちの会話も大したことはないなあと気を抜いて見ていると濱口の「PASSION」の泉のような本音をぶちまけるシーンがやってきて仰天した。

ミュリエルの結婚(1994年製作の映画)

4.6

資本主義、新自由主義、ルッキズムにより生まれた人間の負の側面を全面に炙り出す映画。オードリーの若林が見たら大絶賛しそう。この手のテーマはありがちだけど、本作の描き方がうますぎて脱帽。主人公がそれに気づ>>続きを読む

嘆きの天使(1930年製作の映画)

3.6

物凄く悲劇として描かれているが、客観的にみると、騙される先生にも問題があるような。
途中の生徒のラクガキが地味にうまい。

英国式庭園殺人事件(1982年製作の映画)

4.0

「眺めの良い部屋」同様イギリスの美しい様式、自然が拝めただけでも満足。
あとやっぱグリーナウェイってコメディが好きだよね。意図が読めなくてきみが悪いんだけども。

牛泥棒(1943年製作の映画)

3.7

手紙を朗読するシーンは言葉メインとなってしまうため映画的ではなくなることが多いが、本作は聴いている人達の表情を映すことで映像として面白いモノになっていた。