Pegasusさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

しとやかな獣(1962年製作の映画)

3.2

なんだろうこの映画。
めちゃくちゃ感想が書きずらい。
利用したつもりが利用されていた。
逆に利用されていたけど実は利用していた。
この二つの立場に登場人物はみんな属していて、その対比が面白い!
恋人だ
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透明人間(2019年製作の映画)

4.1

ホラー映画っていっても大体の映画はスリラーって感じであんまり「怖い!」とは思わないけど、今作は心から「怖かった」と言える作品だった。

まず序盤から秀逸。
押し寄せる波で題名を浮かび上がらせ、観客を一
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

いやーやられた!
翻訳で流出を避けるためにクローズドサークルを作り上げる設定がまず良い!
そのクローズドサークルに流出するはずのない文章が流出し「ホワイダニット」「フーダニット」「ハウダニット」のミス
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プレステージ(2006年製作の映画)

4.0

レアな時系列が崩れてないノーラン作品と思ってたらまさかの今作まで時系列バラバラ。そのことに最初の1時間くらいは気がつかず、なんかむちゃくちゃな展開だな〜って思ってたらデジャヴにあい、中盤になってやっと>>続きを読む

マネーモンスター(2016年製作の映画)

3.3

男がビジネス番組放送中に拳銃と爆弾で番組をジャック!
簡単なあらすじだけだと、ただのスリリングなサスペンスだけど、そこに株やコンピュータプログラムの「落とし穴」についての現代社会ならではの要素が加わっ
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カクレンボ(2005年製作の映画)

3.0

24分という短い時間だけど、1時間ぐらいの作品と同じくらい見応えがある。
本当に2005年の作品か?って思うくらい背景の画が緻密で不気味な世界観を演出している。
隠れんぼというより鬼ごっこな気がしたけ
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.9

去年公開していた長尺版である『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は映画館で観たけど、こっちは初めて観た。
確かに長尺版と比べると、すずの周りの人達の描写は浅めだけど、個人的にはこっちの方が感動した
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

3.9

最初に言っておくこれは映画ではない!この作品は映画以上の何かを持っている。
じゃあ何だ?
自分は教科書だと思う。
学校で戦争を学ぶ時よくはだしのゲンを見るがこの世界の片隅にを見て欲しい!
この作品に評
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愚行録(2017年製作の映画)

4.1

凄いものを観た!
これは、日本の映画史に残すべき作品だと思う。
まず構成が素晴らしい!ある事件の被害者の知り合いから話を聞いてだんだんと真相が見えてくるという古典的な構成だけれど、話をする人によって同
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

2.5

金ローでアニメ版を観て原作の岩井俊二版も気になったので鑑賞。
何気に初の岩井俊二作品で、岩井俊二の作風とかはイマイチまだ分からないけど才能は十分伝わってくる。
小学生の無邪気な暴走が楽しく、微笑ましく
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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.8

だいぶ、いやめちゃくちゃ酷評されてるけど、普通に面白いと思うしアリだと思う。
最初あたりは確かに安っぽい演出とか人物描写が雑でその割にはお色気シーンはご丁寧。噂どうりだな〜と思ったけど、時間が巻き戻っ
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.7

孤独という名の宇宙人
SFは、娯楽系と人間心理を描く哲学系の2つがあると思う。
アドアストラは後者。
好き嫌いがある作品だと思うが自分的には好き派だった。
評価が意外と低いけど自分の好みにはピッタリ!
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E.T.(1982年製作の映画)

4.1

スピルバーグの映画はあまりにも王道すぎて万人向けではあるけど、自分の肌には合わないところがある。
今作E.T.も知らない人はいないくらい有名だし、多分合わないんだろうな〜って思っていた。でも名作だし観
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.5

結構どんでん返しを期待して観てたけどなんだろう。重い話だった。
もちろん噂どうりのどんでん返しはあるんだけど、ただ騙さるだけじゃなくて心に響く何かがある。
多分それは題名にもあるけど、「罪の意識」とい
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PK(2014年製作の映画)

3.6

何気に初めての100%インド映画。
めちゃくちゃめちゃくちゃな展開と演出、クスッと笑えるセリフなど、5分観ただけで「あぁ。もうこれ好き」と思える素敵な作品。
突然歌うし踊るし、コメディかと思いきや急に
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.6

宇宙人が侵略!
ハリウッドだったらただのアクションがすごいB級映画にしかならないようなテーマだけど、もちろん黒沢清なのでB級感は無いし、地味。
アクションやSFではなく、侵略する過程を不気味に描いたホ
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.3

『そして父になる』か。本当にいい題名だと思う。

もし自分がこの人達の立場だったらどうするかと考えずにはいられない。
多分自分が親だったら交換はせずに知らんぷりをしたと思う。逆に子供だったら急にお父さ
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ヒミズ(2011年製作の映画)

4.4

限界を知らない若者パワー
園子温監督作品は「とにかく過激!」というイメージが強いが今作の過激要素は虐待シーンだけとちょっと控えめ。
さすが園子温だけあって暴力シーンはとにかく叩きまくるわ殴りまくるわ胸
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.3

紛れもない地獄を見た
DolbyCinemaで鑑賞。
恥ずかしながら初めて観た。
いや、もうとにかく圧倒されっぱなし。
戦場でのシーンでは座席がマジで揺れるくらいの大迫力。ヘリコプターの音や銃弾の音。
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チキ・チキ・バン・バン(1968年製作の映画)

3.2

父親がめちゃくちゃ好きな作品。
父親曰く「夢があっていい」らしい。
で人生で何回観たか知らないけどまた観てたから一緒に鑑賞。

確かに夢で溢れて楽しい作品だった!
ほとんどが妄想なんだけど、妄想だから
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ソラリス(2002年製作の映画)

3.2

惑星ソラリスは観たことが無く、製作がジェームズ・キャメロンということで鑑賞。

思ってた以上に難しかった。
世界観はSFだけど、中身はミステリー。
短めの本編の割には謎解きと伏線が物凄い勢いで進むから
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パピヨン(1973年製作の映画)

3.3

マックィーンがやっぱりかっこいい!
マックィーンの脱獄映画といったら「大脱走」を思い浮かべるけれどこっちも名作!
大脱走は華やかで楽しい映画だったのに対して、今作は暗くて胸糞展開満載!

捕らえられて
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

5.0

「聲の形」という名の弾丸に見事撃ち抜かれた!
みんなのレビューを見てるといじめの表現がやりすぎだとかで意外と低評価が多いけれど、個人的にはめちゃくちゃ刺さった作品。
冒頭の15分くらいは陰湿ないじめの
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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

3.2

独創性の塊!
「これは僕と彼女だけが知っている、世界の秘密についての物語だ。」という『天気の子』のキャッチコピーがめちゃくちゃ当てはまる作品。(「僕と彼女だけが」というよりは「僕達だけが」という感じだ
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

2.4

ビルジャンプならぬビルウォーク!
ビルからビルを命綱無しの綱渡りで歩いた男の伝記映画。

さすがロバート・ゼメキスだけあって、当時のニューヨークをそのまんまCG臭さを感じさせずに再現していて、景色がリ
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.7

"完璧"に取り憑かれた人間
なんと言ってもナタリー・ポートマンの演技が素晴らしい!
ニナは黒鳥という役に入り込む為に精神的に追い詰められやがて幻想とリアルの区別がつかなくなる。
ドキュメンタリー風なカ
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カフカ 田舎医者(2007年製作の映画)

3.0

原作を知らないのでストーリーがよく分からない。
夜中に急患がでて呼び出し喰らった雇われ医師の愚痴と哲学感といったところかな?

カットの1つ1つが不気味で独特で病的。
イメージとしてはサイコパスが作っ
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もののけ姫(1997年製作の映画)

3.5

人間と自然の生存本能
ジブリ作品はあまり観たことが無い。そんな素人のジブリのイメージは「子供向け」だった。
多分金曜ロードショーなどでしょっちゅうやってたから漠然とそんなイメージが付いた。
しかし、今
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巨神兵東京に現わる(2012年製作の映画)

2.5

現在の特撮
エヴァンゲリオンQを観ようとしたら「スタジオジブリ制作」の文字。
えっ?って戸惑いながらも本編が始まり短編映画か。と合点した。

正直林原めぐみさんが言ってることに何の意味があるのか?とか
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.9

これが観たかったエヴァだ!
エヴァンゲリオン初心者の感想です。
エヴァンゲリオンのイメージは?と聴かれたら「なんか赤い世界で紫のロボットが戦うやつ」って答えると思う。
序ではシンジの葛藤が描かれていて
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.8

作風チェンジ!
エヴァンゲリオン初心者の感想です。
個人的に序は全く面白くなかった。
今作、破も前半は序と同じく単調かつ幼稚に展開していったが、「今日の日はさよなら」の引用シーンから一気に作風がシリア
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.7

ハリウッドでリメイク権の争奪戦を起こした、ドイツ製マインドファック・スリラー(ラストでストーリーが覆るどんでん返しがある作品)

作風が観客に挑発的。なのに面白いし、かっこいいし、噂通り騙されるし鑑賞
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

1.8

全てが調和出来てないという印象。
休校期間中に無料公開されていたけど自分はNetflixとU-NEXTで映画を観るのに夢中で観ていなかった。
しかし休校が終わり学校行くとみんなエヴァの話をしている。「
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

いや天才ですか?
衝撃 拍手 喝采!
「全編PC画面で物語が進む映画」とsearchの事を初めて知った時は面白そうだと思ったけどギミックだけの映画がかなー と期待はしてなかった。
だが見終わったら「う
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ジャージー・ボーイズ(2014年製作の映画)

3.6

なんともイースドウッドらしくない題材だけど中身を観ればやっぱりイースドウッドだった。
淡々と展開し破天荒なメンバーの人生や性格に胸糞のところもあるが、ちゃんとバンドの歩んだ道を鮮明に描いている。

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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

3.8

WHAT A LOVELY MOVIE!!!
観る前まではいわゆる「ヒャッハー映画」だと思っていた。
もちろん内容はとてつもなくクレイジーでヒャッハーな世界観だけど、意外とヒャッハー物では無くて、ちゃ
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