maricaさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト(2013年製作の映画)

2.8

期待しすぎた感。もっとパガニーニがぶっとんでるかと思いきやストーリーはベタな描写で、いろいろエピソードを詰めたいのかかなり雑に展開していく。ただデイビッドギャレットの演奏は凄まじいのでそれだけでも充分>>続きを読む

ヴィンセントが教えてくれたこと(2014年製作の映画)

3.0

聖人はとても身近なところにいるということに気付かされた映画でした。ストーリーとしてはありがちな展開ですが、純粋に楽しいし、泣けます。古いBGMも良い。ナオミワッツも本当に女優なんだなぁという印象。ビル>>続きを読む

テッド 2(2015年製作の映画)

3.0

前作よりもおもしろかった。ひたすら笑えるが、人権絡みの話はとても興味深かった。しかしさすがにジョンが精液まみれになったとこは観てるほうもおえっとなったな笑

ヴィジット(2015年製作の映画)

2.0

映画館でよく笑いの声が上がってたけど、全然笑えない。ああいう認知症や老人性精神疾患由来の奇行をしてしまうお年寄りは他人事じゃない。いつ自分の親や祖父母がなるかわからないよ。おばあさんがスカーフで自分の>>続きを読む

思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.5

殆どの人が好きなものを嫌いな人だっている。だからこそ相手はどんな人か、ちゃんと気にして考えて、まじめに向き合うことが何より大切なんだと思う。だからのぶこちゃんは太っちょブタと言われた。私たちから見れば>>続きを読む

あなただけ今晩は(1963年製作の映画)

3.5

ジャックレモンの優しい笑顔を見ているととても癒される。ところどころ「なんだその展開!」となるシーンも多いですが、中身がぎゅうぎゅうに詰まった退屈させない作品。リーガルハイの服部さんの元ネタであろう人物>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.5

15歳の頃、ワイルダー作品が古い映画への入口でした。やっぱり素敵! クライマックス~ラストにかけての、シャーリーマクレーンのとびっきりの笑顔のために2時間があるってかんじ。ジャックレモンの”It do>>続きを読む

アクロス・ザ・ユニバース(2007年製作の映画)

4.0

曲の良さが最大限もしくはそれ以上に活かされている。オリジナルよりも好きなものが多かったくらい。 キラキラしたサーカスを見ているような、モダンアートの美術館に来ているような。サイケデリックな色彩使いに、>>続きを読む

鬼火(1963年製作の映画)

3.2

サティの曲が静かな狂気を含んでいて全体を覆う物悲しさに妙にあう。でもどこか私はこの作品から、ひどく陽気な人生の素晴らしさを感じた。 「僕は人生が好きだ。 君の中の代え難いものが好きだ。 君の中にある人>>続きを読む

お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.0

妻にどんなに理不尽な態度をとられても感情的にならず穏やかに接する旦那。自分にとって迷惑だと感じることさえも「君らしいじゃないか」と受け入れる。いくらムカついても優しく対応し続ける。すると旦那に対してあ>>続きを読む

サンキュー・スモーキング(2006年製作の映画)

3.0

90分と短い中でテンポよく進み気持ちがいい!適切な議論、相手が何を求めているかをよく見極め、どう動くか先の先まで見越す交渉術、痛快でした。そして子供に与える親の影響力についても言及していたのがよかった>>続きを読む

ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

3.0

「お前は様々な危険や銃弾をかわし、すべて成し遂げてきて勇敢だった。ただ一番勇敢なのは、夫になったことだ。父親になったことだ。」

セッション(2014年製作の映画)

5.0

こんなに観る人を選ぼうとする映画は初めてだった。なんていうか排他的なオーラがわーって映画から出ていてそれに観る側が食らいついていくみたいな。もはや映画自体がフレッチャーで観客がニーマンみたいな。超すき>>続きを読む

ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男(2014年製作の映画)

3.2

後半からジャージーボーイズのときに感じたような、とにかく「ああー!音楽って素晴らしい!」って素直に思えるような演出だった。そこに意図がなくても泣かせることができる最たる芸術は音楽だな、と感じました。 >>続きを読む

国際市場で逢いましょう(2014年製作の映画)

4.5

濃い。1000円で観たけどもっと払ってもいいくらい素晴らしい映画だった。とにかく最初からずっと泣かされっぱなしでした。ドクスが父親と生き別れるシーンの子役の泣きの演技がすごい。思い出すだけでも泣けちゃ>>続きを読む

靴職人と魔法のミシン(2014年製作の映画)

3.0

マッカーシー監督の作品が好きで期待していましたが、ちょっと期待しすぎていたようです。ここがこういう設定だったらもっと感動するし良かったのにな〜みたいな場面が多かった。とはいえテンポも早く、サクッと見る>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.0

計算し尽くされていてすごく良かった。エンターテイメント性が強いと感じた。ただ犯人はあんなに緻密で頭が切れて我慢強い性格なのに、図書館がFBIの監視下にあることを考慮せず監視対象となるような本を借りまく>>続きを読む

殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.0

男女によってメッセージ性みたいなものの捉え方は異なるかもしれないと思った。普通のどこにでもいる人間が一番怖い、一番変態、ということを一貫して呈していて、なのでラストで「だからお前たちも気をつけろ」とし>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

大人のおとぎ話。デルトロ監督の頭の中がそのまま映像化されているというか、ずっと夢の中にいるような間隔の映画だった。ラストはなるほどね〜という感じ。イライザの傷はそのために存在したのだ。「複雑で美しいも>>続きを読む

ボス・ベイビー(2017年製作の映画)

3.0

ジャパンプレミアで鑑賞。ユニバーサル、ということでブラックユーモアがちらほら見えておもしろかった(ホットドッグをdisるとことか)。Cheek to Cheekから始まるオープニングも好み。

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

3.0

最近よく考えていたテーマと重なる部分があって、ああこれでいいんだと裏付けされたような安心感すら感じた。これは充分にハッピーエンドだ、というかこういうものが本来はハッピーエンドなのかもしれない。良いも悪>>続きを読む

恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.2

THEハートウォーミング。強迫性障害の症状を日常になんの苦痛も伴わず織り込む描写があるのがすごく良かった。強迫性障害だって、愛で治る気がする。

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

5.0

おそらく2016年で1番好きな映画だと思う。なんというかナチスとユダヤ両方の悲しみというか…ここでもやっぱりあの戦争はまだまだ続いているんだなぁという印象。肌の色ではない人種差別の境界線の愚かさ、そし>>続きを読む

先生と迷い猫(2015年製作の映画)

3.0

元々一人芝居のイッセー尾形さんだからか1人でのシーンがとてもおもしろい。真夜中の草むらでミイらしき猫を発見した時の素直な表現が素敵だった。染谷くんとおばあちゃんの関係性もとてもよい。なんとなく適当でい>>続きを読む

カクテル(1988年製作の映画)

2.5

青春ってかんじ。ブライアンの純粋さがよい。かっこつけて自分を大きく見せようとするのも、ふらふらと流されてしまうのも、実は根が優しいからなんだよな。でもそれだと大事な人を傷つけてしまうのだ。親友の自殺を>>続きを読む

マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.0

最愛の人を「ケベック人」という大きな括りで呼びかける。これほど深い愛はないと思った。

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.3

腐れ縁もどちらかに気持ちが消えない限り純愛であるというか…にしても不器用すぎる。同性愛でも両方が男っぷりが強すぎてひとつひとつが本当激しい。そんな中に涼風の如く現れるチャンの爽やかさよ。こんなに女が出>>続きを読む

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.5

最高すぎる…。一度10代の頃に観ていたが、もうあんまりよく内容を覚えてなかったのでちゃんと観た。ビリーがデニーズのトイレで泣くシーンが私にとってこの映画のハイライト。彼は怒りっぽくて人あたりも悪いクソ>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎の休日(1990年製作の映画)

3.4

全体的にだらだらと終わった。とにかく泉の父親がクソ。父の愛人もクソ。泉もわざわざ日田まで出向いていてハッキリ言わないし、私なら父親に祭りに行こうとか誘われた時点で返事をせず黙って帰る。そして泉の母も日>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995年製作の映画)

4.0

リリーもやはり寅と同じく人の心を察せる人。そして寅の良いところをちゃんと理解し、だめなところを叱れる唯一の女。泉の中途半端さには苛々。大変な境遇や満男からちゃんと思いを示してもらいたい気持ちはわかるが>>続きを読む

男はつらいよ 寅次郎の告白(1991年製作の映画)

3.5

44作にもなると、満男による寅の分析が進む。何に基づいて行動してるのか、何も考えてないようでちゃんと考えて行動していたこと。でもやっぱり何より人間関係、義理を大事にする伯父さん。志村喬の”人間の生活と>>続きを読む

男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様(1994年製作の映画)

3.8

『僕は近頃おじさんに似てきたと言われます。言う人は悪口のつもりだけど僕には悪口に聞こえないのです。おじさんは他人の悲しさや寂しさがよく理解できる人間なんだ。』という満男の台詞。登場人物の中で寅と満男の>>続きを読む

ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.5

ずっと観たかった映画。都会よりも田舎のほうが恐ろしいということ。首都警察の人たちは、実はサンドフォードの裏を知っていて、わざとロンドンからサンドフォードにニコラスを左遷したというオチだったらもっとかっ>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

3.0

期待していたけどまぁまぁ。日本人の小さくて量産型のアイドルを小馬鹿にしたり相変わらずブラックな部分はあったけど、とにかく全体的にストーリーが雑。おもしろそうなシーンも結局すべて予告版で観れてしまうもの>>続きを読む

野良犬(1949年製作の映画)

3.8

志村喬の演技がいつもより強め。やはり三船はピュアでまっすぐな役がお似合い。刑事にとっては、犯人の感情や背景を考えることは無意味だ、ということ。