くまやまさんの映画レビュー・感想・評価 - 59ページ目

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ザ・リチュアル いけにえの儀式(2017年製作の映画)

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昔からの友達同士がいろいろあって大自然をハイキングする前半はいかにもNetflixっぽいきれいな映像でわりと上品なんだけど、彼らがえらい目に遭ってからの後半はババアをいきなりグーで殴るわ、クリーチャー>>続きを読む

密偵(2016年製作の映画)

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おもしろかった。でも長かった。この手のサスペンスはわりと苦手なことが多いんだけど、これは列車の美術がすごいのとソン・ガンホの人間力でなんとか乗り切れた。ビンタの鬼ハシモトもよかった。それにしても「新感>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.0

「同じ鹿の夢を見る、食肉加工場勤務の男女の話」っていうヤバそうなあらすじからは思いもよらない素敵な映画だった。てっきり「聖なる鹿殺し」的な内容だとばかり…。序盤は不穏に緊張していた空気が観客がマリアち>>続きを読む

パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

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「中国で当てればなんとかなる」と言わんばかりの内容だったけど、実際パッとしない人間勢の中でジン・ティエンはがんばってた。大して深く掘り下げてないのは同じなのにどのキャラもロボもばっちり記憶に残ってる前>>続きを読む

おじいちゃんはデブゴン(2016年製作の映画)

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チンピラもロシアンマフィアも(主にサモ・ハン側の都合で)一切銃火器を所持しておらず、刃物をやたらと振り回した結果、想像以上に血なまぐさい仕上がりに…。サモ・ハンの執拗に関節と骨を狙う殺法も実にエグい。>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

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実際に老年まで人生を積み重ねた人にしか出せない重みと不思議に軽やかで穏やかで優しい時間が同居する達人の映画だった。最後に流れるハリー・ディーン・スタントンを讃える曲みたいなのは完全に反則。「レポマンは>>続きを読む

バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

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メデジン・カルテルのおなじみの顔ぶれがワラワラ出てきて、しかも「ナルコス」よりも重苦しくなくて単純に気楽に楽しめる。軽快なストーリーと軽快な音楽と軽快な展開、こういうのわりと観たかったぜ。暗闇にトムの>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

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崩壊寸前の家族と現代社会の闇が生むじいさんと孫の心温まる交流と、二人がたどり着く全く新しいハッピーエンド。映画を観てからポスターを見直すとまた格別な趣きがあって最高。「偏屈じいさんと感受性高めキッズの>>続きを読む

アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

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ショッキングに見せようと思えばいくらでもできそうなところを下品にならないギリギリのヤバさに抑えてはいるけど(もっと全開でもよかったぞ!)、それでも生物変異待ったなしのびっくりクレイジー空間「エリアX」>>続きを読む

ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

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小学生の頃に観た「ジュマンジ」が映画原体験のひとつになってる世代としては新作もちゃんと現代のキッズが初めて劇場に観に行くのに最適な仕上がりになっててうれしい。(猛獣に食い殺されたり人体が爆散したりする>>続きを読む

マザー!(2017年製作の映画)

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「ゲット・アウト」みたいなノリの前半は「ダーレン・アロノフスキーすごいぞ!今までつまんねぇ監督だと思っててごめんなさい!」と前のめりで観てたけど、後半になって完全に失速。「ノア」で散々やらかしたのにち>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

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「過去の過失の仕返しに家族が謎の病気に襲われる」ってお話は(十分狂ってるけど)ランティモスにしてはわりと普通だなと思ったけど、最後の「目隠しぐるぐるショットガン大会」はちょっと忘れられそうにない名シー>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

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デルトロちゃんの「世の中の虐げられた者たちに光を当てる」という意欲は伝わってくるものの、物語としてはまぁ普通なんですよね。これは「ブラックパンサー」にも言えることだけど。その中で狂った活躍を見せるマイ>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

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こんなドラマチックなテーマで実録ものとしてより青春ものとしての要素を前面に出してくるイーストウッドの攻めの姿勢!なんで本人を起用したかが一発で分かるラスト5分くらいが気持ちいい。

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

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肝心のブロッパンサッの戦いがわりと退屈なんだけど、そのぶん周りのワカンダーズの活躍が光る。たいていのことは超科学がガンガン解決していくのもさすがにどうかなって感じだけど、「神秘のハーブ」を吸って戦うヒ>>続きを読む

バンド・エイド(2017年製作の映画)

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「うまくいってない夫婦がお互いへの不満を歌にするためにバンドを結成!」っていうストーリーもウケそうだし(実際よかった)、監督、脚本、主演のゾーイ・リスター=ジョーンズも最高なのにDVDの予告編で見るま>>続きを読む

クローバーフィールド・パラドックス(2018年製作の映画)

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先に観た好事家のみなさんがこぞって沈黙してるのでさぞかしと思ったらあれ、これけっこうおもしろくないですか…。すごいパワーで異なる次元がね、なるほどね。でもなにはなくともこれを「クローバーフィールドだぞ>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

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登場人物の造形がとにかく奥深くて、見る角度を変えるたびに別人のように弱々しく見えたり、仄暗く見えたり、猛烈に輝き出したりする。自分の貧弱な映画的語彙では3枚の看板の裏側に隠れたものをまだまだ掴みかねて>>続きを読む

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

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女性に否応なく訪れる変化を振り切った形で表現したような内容は確かに衝撃的なんだけど、それ以前に主人公が入った獣医学部がカルト組織的に荒れ果て過ぎてて、肝心の肉食のくだりがかすんでしまうレベル。ひとの食>>続きを読む

マッドバウンド 哀しき友情(2017年製作の映画)

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Netflixがまた名作をアカデミー賞に送り込んだようだな。厳しい農民の暮らし、黒人差別、戦争の後遺症…どの問題も全然事態が好転しなくてやりきれなさがすごいけど、それでも絶対にハッピーをあきらめない人>>続きを読む

ガーディアンズ(2017年製作の映画)

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マーベル社なら30分はかけるであろう各種葛藤を30秒で片付けるスピード感こそロシアクオリティ。「俺は世捨て人だ…」「一緒に戦おうぜ」「オッケー!やるか!」の流れるような展開をアメリカ人も見習ってほしい>>続きを読む

デヴィッド・リンチ:アートライフ(2016年製作の映画)

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リンチ先生語りっぱなしの90分。「ハッピーな子供時代だった」「LAは天気がよくて最高」とかわりと普通のおじさんっぽい内容なのに挿入される作品がなにせあの感じなので自然とリンチ感が丸出しに…。独特の語り>>続きを読む

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

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踊らない「ラ・ラ・ランド」みたいな話だったけど、歳をとるにつれて自分がウディ・アレンの趣味に近づいているのかおなじみの音楽とか美術とかユダヤ人の小話に安心感を覚えるようになってきた。それにしてもクリス>>続きを読む

ラフ・ナイト 史上最悪! ?の独身さよならパーティー(2016年製作の映画)

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「結婚前夜もの」も観飽きた感があるけど、マイアミではしゃぐスカヨハ様とケイト・マッキノンでもう80点はイケる。スカヨハ様に至っては普通のお姉さんの役をやってるだけで新鮮。結局人が死んでるのも一線を越え>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

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いい映画だった。すごくいい映画だっただけにつらい。困った人を助けるための制度がまったく機能してない様子を最初は「イギリスは大変だなぁ」とぼんやり観てたのに最後のほうでは「頼むからちゃんとしてくれ…」と>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

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前回は被災者→難民→路上生活者…と人生の辛酸をマーマレードと共に舐めつくしたパディントン氏だけど、今回はさらにいろいろあって刑務所にぶち込まれてた。それも「刑務所でドタバタ大騒動☆」とかじゃなくて3ヶ>>続きを読む

ホーム・アゲイン(2017年製作の映画)

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リース・ウィザースプーン強化月間でNetflixの新作。名映画監督の娘の家に若者3人組が転がり込む、という話のわりにあんまり映画が関係ないのがアレだけど、基本的にほっこりするいい話だった。みんないいや>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

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最初の頃は「この思い切りのよさを認められない俺は情緒に流されがちなヌルい甘坊なんじゃ…」と思ってたけど、やっぱりダメだ。ボクはマシュー・ボーンのキャラの扱い方が好きじゃないんだ。もはや宗教が違うレベル>>続きを読む

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

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「バーフバリ 王の凱旋」終わり。親切なあらすじ動画を経て冒頭からそびえ立つ巨大な「2」の石像!バーフバリ父の話をじっくり描きすぎて肝心のバーフバリ子のほうがわりと駆け足になる無謀なペース配分!1を完全>>続きを読む

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