貝さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.0

たった10歳であるジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)の頭はナチ教徒でありながら心は平和主義の矛盾がピュアなまま彼を分裂させることなく同居しているのは、まわりにいる正しい大人たちあってこそだった>>続きを読む

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)

3.0

冒頭で一発かましとこか〜のボンド絶妙にダサくておもしろくて最高にすき。Qの開発する装備まじでイカれてるし、とぼけ顔でしっかり使いこなすショーン・コネリー。この方本当に表情のセンスが抜群すぎる。何回でも>>続きを読む

都市とモードのビデオノート(1989年製作の映画)

3.0

89年の山本耀司、、!!!めちゃくちゃ雰囲気あってセクシーでやばい。yohjiの服づくりの原点や黒である理由、東京生まれ国籍のない感覚、母親や女性のことを常に考えていることなど話してる。デザイナーであ>>続きを読む

ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.0

話し合うことについて。ずっとずっと前から思ってることだけど、私たちに必要なのは連帯で、連帯する為に話し合うこと。誰もこのトピックについて恐れずに話し合うことができたらいいのに。

何の教育も受けず、た
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

耳が聞こえないケイコ(岸井ゆきの)に相反するように、ミットにグローブのあたる音や縄跳びや街の騒音、生活の音も怒号も音のすべてが響く演出で、映画館で観るべきだったなあと思った。

音がないからこそ集中力
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

宮崎駿が描きたかったことは結局何だったんだろ。多すぎるセルフオマージュと破綻した物語と母や女性の描き方を観て考えたりしたが、ついにわかりませんでした。

冒頭の関東大震災の描写の躍動感凄かった。必死に
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.5

冒頭に流れるエンドクレジット、え、なが、、と思って眺めていたらそのままちょっと寝てた。冒頭でエンドロール、体感めちゃくちゃ長い。

色々語りがいのある映画と知った上で見たけどター(ケイト・ブランシェッ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

前半のホラー映画マターからどんどんはみ出してく流れが最高。謎の物体に立ち向かうのではなく、撮影することに命をかける。広大な土地を駆けまわり、カメラはその奇跡の瞬間を捕らえる。映像作品が見出す価値みたい>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

2.5

メスカディ目当てだったがミア・ゴスのベビーフェイスと気怠い魅力にやられる。裸にサロペットもヒッピー的な装いで何より身体のラインが綺麗で良い。眉なしに青シャドウも前衛的で痺れる〜。全部モノにしてるのかっ>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

こんな教科書みたいな恋愛したことないのよ。はじまり方、終わり方綺麗すぎて、いやなくね?となった。

このカップルだからこのすれ違いが起きるというリアリティがハンパなかった。学生時代に麦くん(菅田将暉)
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

是枝先生の韓国作品。万引き家族を思わせる、というかほぼほぼ一緒な感じだが、母である女性から、母になる女性を描いてる点で大きく違うと感じた。

心に残るシーンが多いのは撮影の良さなんだろうな。雨だれ、洗
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怪物(2023年製作の映画)

4.0

是枝裕和と坂元裕二、やばやばなタッグ。坂元裕二の作家性はそれほど感じないようでいて、言葉の使い方に凄みがあって突き刺さった。

「怪物だーれだ」という頭に残るコピーが子供たちが自分たちを揶揄した言葉、
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.0

また変態の話〜〜〜
剥がした爪を桜に見立ててるの本当に趣味が悪いな。

雅也(岡田健史)が榛村(阿部サダヲ)の言葉に簡単に操られてしまう、皆彼に簡単に支配されてしまう理由が見当もつかなくて本当に不気味
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さがす(2022年製作の映画)

3.5

佐藤二朗ってこういう静かな演技できるんだ。最高。西成感、貧しさの漂う感じはさすがだった。演技が全員素晴らしかった。

様々な人物の視点が入ることで、観る人の解釈に余白を残す構成はとても良かった。「怪物
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

たのしー!曲のアレンジ多彩すぎて最高だった。ぴちぴちぴーち小声で一緒に歌っちゃったけど許される空間だった。

ピーチ姫がゲーム内の設定を100倍くらい超えてきてたの本当に感動した。こういうアップデート
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モエカレはオレンジ色(2022年製作の映画)

1.0

わたくしの推しの映画。いつもの歌舞伎スタイルの演技と小指が立っちゃう癖ニヤニヤしてまう。高校生に恋する大人は普通にイケてないよ☺︎

ハニーレモンソーダ(2021年製作の映画)

1.0

もう覚えてもないけどとりあえずラウールのウィスパーボイスが佐藤健の2000倍ひどい☺︎

ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

4.0

90年代のおわりに、東アジアでクィアを真正面から描いたのはとても重要なことなのでは。このあとにレスリー・チャンがカミングアウトしたことも重要で、当事者による作品だったことがこの映画の価値をさらに高めた>>続きを読む

天使の涙(1995年製作の映画)

4.0

恋する惑星と繋がる作品らしいが、ウォン・カーウァイ作品、基本的に物語や設定が記憶に残らないので続けて観ないとわからないな。覚えてないし。

金城武が可愛くて可愛くて一生観ていられる。煙草を吸う姿もかわ
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.0

ヨディ(レスリー・チャン)かっこよすぎてクソ男だろうがすべてを許してしまいそうな母性が爆発しそうな感じ。なんか心に深い傷ありそうな佇まいの儚い系イケメン男子作りだす天才ウォン・カーウァイ。少女漫画み。>>続きを読む

私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

3.0

人間本質的にはこんなもんだろということがひたすら描かれてるようにみえて最高だった。だいたいの人間はこうでだいたいの男はこうでだいたいの女がこう。みんな怠惰な猿。過ぎ去りもしないし何も起こらない。あれは>>続きを読む

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

5.0

鑑賞から2ヶ月以上も経ってしまった。
大好きな監督、大好きな俳優たちの作品なので信頼しかしてない。シャラメにあのデニムを履かせたスタイリストにありがとうといってハグしたい。一生その穴の中を見ていたい。
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.0

ひとりの女性の怨念のようなものが今までにない形で可視化されていた。タイムスリップとホラーとフェミニズムといろいろ掛け合わせていて見応えと言える部分と散漫だと感じる部分もある。
ふたりの主人公の意識が交
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アントラップ ~リル・ベイビーの軌跡~(2022年製作の映画)

3.5

おもしろかった。
ラップを始めた動機もハードワークも彼の生きてきた世界を思うと必然なのかな。目的意識がはっきりしていて器用で聡明。自分のやるべきことがわかってる。むっちゃ仕事できそう。何やっても成功し
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

すごい。映画館で呼吸の仕方を忘れるほどスクリーンに釘付けになったのは初めてだ。あの静寂の瞬間身体が小刻みに震えてた。すごい。

オープニング、線画で歩き出す選手たちとタイトルバックと音楽の入り方、すべ
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

2.5

シイノ(永野芽衣)はこのあともひとりで生きていけるだろうか。彼女が悩んだとき相談する相手は誰なんだろう。そのことが心配。

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

2.5

なんかとっても脚色されてるキラキラジャパンハローキティでまったく日本である必要のない争いが行われている謎映画。滞在先のホテルで暇つぶしするのにぴったりではあった。

ブラピの話し方が私の好きな気の抜け
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ユー・ピープル ~僕らはこんなに違うけど~(2023年製作の映画)

4.0

いやこれはめちゃくちゃおもしろいー。
ユダヤ系の白人家庭とイスラム教徒の父を持つ黒人家庭の結婚。問題の層が厚くて理解はできてる気がしないけど、主にアミラのパパ(エディ・マーフィ)とエズラのママ(ジュリ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

ロードムービーっていうのが凄く良かった。画がめちゃくちゃ綺麗で見応えすごい。新宿に帰ってきたとこで、やっぱそこだよなとなってしまうくらい。飯はまずそうだけど。

すずめが震災で負ったトラウマを乗り越え
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ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.0

めっちゃトキシックなお父さんだな。娘はまだしも奥さんは相当大変だったはず。そういう描写もいくつかあってそこに触れてるのは素晴らしいと思った。

色々危うい人だったが契約問題でしっかり娘に考えさせ決めさ
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

風刺に満ち溢れていて最高。政治も才能も友情も何もかもが金に吞み込まれていく。世界は混沌としてるから、自分だけはこのゲームに勝って生き残らなくちゃ。ソーシャル上でよく見る潰し合いの数々を体験したかのよう>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

古典ミステリーを踏襲しつつ型に嵌ってない作品と聞いて見た。ミステリーは映画には合わないと思ってる人間なので。

資産家の家で繰り広げられる相続争い、内部抗争。型どおりのキャラクター配置、移民の使用人の
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出会いと別れと、その間のすべて(2022年製作の映画)

1.0

タリア・ライダーは可愛い。それ以外の感想はとくにない。。彼女の魅力があまり生かされてなかった感じがした。男の子の方の良さはまったくわからん。
内容的に掘り下げようはあるように思えたのに、ひたすらデート
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パープル・ハート(2022年製作の映画)

2.0

こんなに政治思想の違うふたりがうまくいくなんて不可能だし絶対離婚するね〜〜と冷め冷めでみていた。折り合いのつかないはずの問題に、寧ろ興味深いので続編でお手本を見てみたいという気持ち。

いずれにしても
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

ロメール大好きマンなのでこの日常に潜むサスペンスを描くという脚本それだけでワクワク。濱口さんの作品は私にとってホラーをみる恐怖感に近いものがあるけどこれは親近感持ってみれたし、何より短編だったのが良か>>続きを読む