貝さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

2.5

すごいなあ、、全然好きじゃないけど、久しぶりに振り切った映画みた。

これってなに?映画で世界は広がるよね〜って話?映画みないやつはこうやってパパや偉い人の犬にされちゃうんだよ〜〜って話ですかね?
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ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.5

フェミニズムとスリラーは最高に相性が良い。最近多くない?ってことないもっと量産されるべき。とにかく私の気持ちがいいから。

何不自由なさそうな優雅な暮らしと整いすぎるくらい整った色彩、おうち、食事、女
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天気の子(2019年製作の映画)

2.5

もはやいちいち言うまでもないけど、そもそもが新海誠の作品キツいっていうのが前提ではある。。女の子の身体使って神格化するのやめてほしい。勝手に犠牲にしておれだけが彼女をわかってるおれだけが彼女のスーパー>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

2.5

愛がなんだの次とは思えないくらい、愛することの尊さ素晴らしさを感じて、溜息でちゃった。一見素朴な人との繋がりを描いてるようで、私にとってはすべてが奇跡と努力の積み重ねだった。私は人との精神的な繋がりが>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0

車の中のテープと本読みと家福(西島秀俊)の話し方、ひたすらお経すぎて発狂しそうだった。ここに意図があったとしても私だめだった虫の鳴き声かな。。?

この映画、あらゆる角度から運転する姿と、走る車を撮っ
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木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

3.0

恋愛じゃないロメールもやっぱずっと喋ってた。てかさ、これが93年のフランスのリアルなんだとしたらまじやばい、日本まじ終わってると思った。。終わってるのはもちろん、観る前からわかってる。。

10歳の小
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スコットという名の男(2021年製作の映画)

3.0

来日前の気持ちを高める為にみた。これ見てからリリックをよむだけで、解像度ちょっと上がる気がする。
皆友達なのかな、わかんないけど多ジャンルのラッパー、アーティスト、俳優たちが彼から受けた影響や素晴らし
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キッド・カディ: Entergalactic(2022年製作の映画)

4.0

ニューヨークで得た成功、ストリートカルチャー愛、衣装とアートへのこだわり、ミスター・レイジャー♡声優は皆友達。タイダラは本人だけどシャラメはなぜか頭剃られちゃってる。カディ的なものが全部ここにある感じ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

美紀(水原希子)側の生活は、自分であり作品でもよく見る光景だけど、華子(門脇麦)側の生活は何気に見たことなかったかも。華子側の人も見たかな、自分と重なる作品があるのはとても重要だよね。
東京の撮り方が
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ションベン・ライダー(1983年製作の映画)

3.5

画面の躍動が凄い。子供たちは右から左へひたすら暴れ回って、大人はひたすら怒ってる。ストーリーは破綻していて、ひたすら誰かが何をやらかすのかを追っている。なんか面白そうなことが起こりそうで、目が離せない>>続きを読む

ソワレ(2020年製作の映画)

1.5

父親からの性暴力を受け続け、この小さな町から出る術のない少女と、夢を追って東京に出たけどくすぶってる少年。この二人の間に最初に起こった衝動以外に何かあったっけ。翔太(村上虹郎)の言葉は軽薄で、幼稚で、>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

2.5

男が自分の為に妻とその家族の人生を犠牲にしている映画なのに、家族の為に、それはそれは儚く美しく、一攫千金夢みて奮闘する男の姿が描かれていて、しんどいしんどい。そこにあるはずの声が聞こえてこないのはどう>>続きを読む

リベンジ・スワップ(2022年製作の映画)

2.0

個人的なムードにまったくフィットしなくて、ダメだった。
主人公のドレア(カミラ・メンデス)が自らの加害者性を認識してなくて超未熟。最後は反省して終わるんだけど、ずっと誰かが誰かを憎み続け、リベンジにリ
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

とても静的でオータム(シドニー・フラニガン)の内向的な性格を表してるよう。事実が明らかになるところ、辛すぎて本当に見ていられなかった。どんな思いでニューヨークにきたか、それまで彼女に起きたであろうすべ>>続きを読む

スケート・キッチン(2018年製作の映画)

3.0

褪せた質感が最高に良い。儚く消えそうな一瞬を捕らえてる。夕暮れの時間帯が多いのが印象的。家に帰りたくない。
実在するスケートクルー、miu miuのショートムービーからはじまった作品。全体的にハイセン
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.0

最高だった。こんなにもめちゃくちゃサマームービーだとは知らなんだ。サメの頭上を泳ぐ少女の上に赤い文字でJAWSのポスターも最高にかっこいいよね。好き。

サメが全然出てこないのいい。出てきたら出てきた
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.0

これだけメンツが豪華だと普通に見甲斐がある。

街に突如現れたゾンビを退治するでもなく、ひたすらやられていき、全員やられたら終わるゲーム。現世に残した未練を追うゾンビだから、襲われるとは限らないらしい
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呪詛(2022年製作の映画)

3.5

普段ホラーとかこわいから観ないようにしてるんですが、ツイッターでバズっててまんまとみた。

ハンディカメラなのもやめてほしいし、いつのまにか視聴者参加型だったらしく勝手に呪いをかけられたのも最悪だった
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

アクションすごすぎてまじ笑っちゃう。序盤の飛行機の中のアクションでもう凄くて、これ以上はないと思ったら路面電車アクションからの最強すぎるインド人?までの見応えハンパなかった。ここまででもう既に全体の2>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

男性によって遮られた言葉や存在しないかのように扱われた日のことを思い出した。アメリカで中絶の権利が失われたことや、参院選の色々でまた一歩多様性から遠ざかってく日本の状況、ここ最近の絶望感と重なった。>>続きを読む

恋する人魚たち(1990年製作の映画)

1.5

母親がダメ人間すぎてどうしようもなかったけど、こじんまりしたおじさんの優しさと忍耐のお陰でハッピーエンド迎えられてよかった。

お母さん全部わるい。好きなように生きることって誰からの干渉も受け付けない
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不良少女モニカ(1952年製作の映画)

3.5

ふたりで過ごした夏の眩しさ、美しさが焼き付いて、私も一生こんな夏を過ごしてたいと思った。無邪気で少年っぽい笑い方と裸足で駆けまわる姿、ナチュラルに人を振りまわす自由度の高さ、確かに不良少女と言いたくも>>続きを読む

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

2.5

ずっと何言ってんのかわかんなかった。パリに暮らす離婚寸前の夫婦がポワントクールトという非日常的な田舎で何故だか愛を取り戻して一件落着してた。まじで意味がわからん。

この貧しい漁村の人々のぶっきらぼう
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ナック(1965年製作の映画)

1.0

なんでこんな作品がパルムドール獲ってんの?クソすぎる。。もうずっとクソだった。

「女をモノにする方法」的な映画だとタイトルで把握してはいたけども、こんな屈辱を受けるようなものだとはさすがに思ってなか
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.5

たまにフランスの作品を観るといつも観てるアメリカの作品が説教くさすぎるんじゃないかと思えてくる。

映像と構図の美しさにひたすら惚れ惚れとしていた。18世紀には言葉にすることも許されなかったその苦痛を
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.5

2000年代当時小中学生だった私も「ゴシップ」としてパリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズのスキャンダルをかっこいいものとして消費してた。当時のハラスメントや加害を軽視する態度と空気感がこの映画の背>>続きを読む

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

3.5

出会いから青い時間を過ごすまで、ひたすら最高。時間が止まってるような感覚、時間が動き出す瞬間に立ち会える贅沢を映画を通して感じたこと、冒頭から最高の映画体験。
残り3話はパリで起こる奇妙な体験を通して
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友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.0

夏きた〜。最高のサマームービーだった。
ブランシュ(エマニュエル・ショーレ)とファビアン(エリック・ヴィラール)の微妙な関係の間のデート最高に良かった。完璧な夏のデートコース。

恋愛は自分の身の丈に
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

普遍的な物語だけど今年観れたことに意味があったと思う。いや絶対あった。

ジェシー(ウディ・ノーマン)やインタビューを受ける子どもたちが私たち大人に容赦なく真っ直ぐに疑問として突きつけてくるこの世界の
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ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償(2020年製作の映画)

3.5

オニール(ラキース・スタンフィールド)を通してハンプトン(ダニエル・カルーヤ)の思想とそのカリスマ性を理解できる。求心力を得る人の過激さに一歩退いてしまったけど、言葉が持つ力を強く感じた。彼の演説本当>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

3.0

ガチガチに演劇してるのがおいおいと思ったが夫への愛が炸裂するあたりからそらそうだわと妙に納得した。黒沢清って頭のネジを一本抜いたキャラクターの描き方うますぎるよね。むかしの欧米作品っぽさとこの時代の日>>続きを読む

モンソーのパン屋の女の子(1963年製作の映画)

4.0

息するのとおなじくらい自然に常に恋愛してたいのかわいいよね。むちゃくちゃ綺麗なほう結局手に入れて「すべてお見通しよ」と言われる人生がよかった。

クラック: コカインをめぐる腐敗と陰謀(2021年製作の映画)

3.5

『13th』みた時にチラッと名前の出ていたクラック。黒人差別問題においても重要な一作。
よその戦争で儲けた金で政府が密輸したコカインを売り捌き、ここでは語られていなかったけど、安いドラッグで貧困層を蝕
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.0

構造的差別の話。全人類が観るべき作品。
刑務所ビジネスの話とかもう寒気がした。誰かの犠牲を伴ってしか成立しない社会。でもその誰かは私じゃない。私じゃなくてよかった。日々そういうことの積み重ねに疲弊しつ
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フルートベール駅で(2013年製作の映画)

3.0

こんな平凡な生活のなかで誰が突然警官に殺されることを想像するだろう。シンプルでその日の出来事がよくわかる構成に理解できない現実。
私たちには想像もできないことが黒人には起きていることを想像しなくちゃ。
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