海岸さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

海岸

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運命の女(2002年製作の映画)

1.3

幸せで裕福なニューヨーク郊外一軒家に住む主婦が不倫する話、マスターオブノンに登場した映画だからという理由で見ただけなんなけども、あんまり飛行機得意でない人が機内で見るにはちょうど良い作品というのか、ダ>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

1.8

ボロくてうるさくて排気ガスを出しまくるディーゼルに何故か追いかけられるというシンプルな話。というか、前半だったら普通にこういう迷惑なひとあるある。ほとんど無言で低予算な感じながら、たしかにこれは怖い。>>続きを読む

他人の顔(1966年製作の映画)

1.1

これを今上映する価値はどこにあるのか、そして私はこれ以上見る意味はあるのか自問が止まらなかった。私が映画から求めているのは光学的、あるいはナラティブ的な面白みや新鮮な遊びであるもなの、この耽美陶酔的な>>続きを読む

おとし穴(1962年製作の映画)

1.3

炭鉱の労働組合を陥れるための陰謀で殺されていく人たちが幽霊になって若干コミカルな調子で語られていく。炭鉱労働者の悲惨な様子に圧倒され、訳もわからず殺され、結局なにが何なのか完全には分からない。あまりに>>続きを読む

燃えつきた地図(1968年製作の映画)

1.7

勝新太郎のお尻が美しかった。
ミニを乗り回すところもとてもいい。
終盤まで探偵モノの手本を地でいく展開で面白いのだけど、勝新がどんどん投げやりになって実存的にふわふわする。鏡や硝子の反射をうまいこと使
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

2.9

かっこいい、西部劇なのにほどよくオフビート。大陸の絶景にくよくよさ0のノリが気持ちいい。

アングスト/不安(1983年製作の映画)

1.2

すごい違和感のあるカメラワーク。どうやって撮ってるのか…
ソーセージを食べるシーンが秀逸。すごい俳優だ。完全に憑依している
実話ベースでかつ描写が事細かくとてもリアルだ。サイコパスは人が苦しみ、死んで
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サスペリア(1977年製作の映画)

1.2

バレエ学校を舞台にした魔女ものホラー。たしかに怖いし、気持ち悪いんだけど、一人で全然見れる。ローズマリーとかよりも描写が細かくないぶん、こころからゾッとするみたいなのはない。派手で色彩効果、音が多いの>>続きを読む

アルファヴィル(1965年製作の映画)

1.8

アンナカリーナの可憐さだけでも満腹。確率に支配された論理崇拝の独裁国家アルファビル愛を叫びながらプールで処刑され、笑うと逮捕され、意識という単語すら辞書から削除されてる。ストーリーは驚くほど荒削りでベ>>続きを読む

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

1.8

土曜の補習にあつめられた5人のまったくタイプのちがう高校生の交流、というシチュエーションが秀逸。それぞれが可笑しくてしかし学校にこんな感じのいるよなぁと頷ける人物描写。
ただ高校生が話しているだけの映
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

1.6

これがプライムで見れるという僥倖。映画作品としてというよりもあくまでサリンジャーの半生を描いたVTRとして見る分には大満足。キャッチャーインザライの偏屈で狂気的人物像よりも真面目で繊細なユダヤ青年の面>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

1.6

ホラーエンタメとしては十分楽しめたし、怖いジャケット写真から想像していたよりも怖くなかった。
社会派、デストピアSF系で解説が用意されているものの、なんでそもそも感な…もちろん何から何まで解明されなけ
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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

1.6

最初の3分の1はぐいぐい引き込まれてしまう。面通しで集められたユージュアル・サスペクツが手を組むという設定に、一人一人のキャラが立っているし、現在、回想がパラレルに進むため、展開が早く少しついていけな>>続きを読む

柔らかい肌(1963年製作の映画)

2.4

全ての男に裏切られた女に見てほしい、ネリー・ベネディッティに拍手喝采。全ての男に、裏切られた女がやりたいことはまさにこれなのだと伝えたい。トリュフォーありがとう、女の願望を叶えてくれて。

ノマドランド(2020年製作の映画)

2.8

昨今話題のノマド、を想定していたので意外にもシビアな現実を描いているモキュメンタリー仕立てに少々驚いた。季節労働者としてヴァンで広大な大陸を行き来する人々は母国のどうしようもない保証制度に潔く見切りを>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

3.5

大昔にユーロスペースのオールナイトでみてから2度目の鑑賞。
4時間の長編ながら舞台をつくる青春模様にきゅんきゅんしてしまう、日の出のワンカットシーンと電車のラストシーンは映画ファンを骨抜きにして明かり
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何食わぬ顔(2003年製作の映画)

3.6

ロングバージョン、シアターエイドサンクスシアターで鑑賞。
自分が学生時代に映画を撮っていた時のこと思い出してひたすら懐かしかった。できたらその時にこれみたかった…学生を卒業してだいぶ立った今、自分の作
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日々と雲行き(2007年製作の映画)

2.4

ジェノバの街並みが美しい。
順風満帆に思えた中年夫婦の第2の人生が夫の解雇によってまったく変わってしまうという絶望的な筋で、これといった解決もないながら割と淡々として見通してしまうザ・ヨーロッパ映画。
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聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

1.1

ヒューマントラストシネマ有楽町の小さなスクリーンと物足りないサウンドのせいか、コロナ禍というのにこんな密な中で映画なんか見て大丈夫か、にもかかわらす買ってしまったキャラメルポップコーンをこっそり齧って>>続きを読む

輝ける青春(2003年製作の映画)

2.9

60年代〜90年代にかけてのイタリアを舞台にした6時間に及ぶ大河ドラマ。ニコラとその兄マテッロが精神病を患う美しい少女ジョルジャを病院での虐待から助けようとするところから物語が始まる。
兄は大学を辞め
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スローターハウス5(1972年製作の映画)

1.6

こわそーなパッケージに、Wikiでは上映禁止になった映画とあったからどんなもんじゃいと思ったら、まぁ別にエロいとかグロいとかではなく政治的な難点で排除されているみたい。
人生を一方向ではなく、行ったり
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ガープの世界(1982年製作の映画)

2.3

好きな女の子が文学好きだから作家になって彼女と結婚しようとする青年と、彼に影響を受けて自分も何か書きたくなった母親が2人してNYに移住して作家を目指すというなんとも不思議な登場人物たちの奇妙なそそる話>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

5.0

最高の映画。ストーリー、プロット、伏線、演技、セリフ、音楽、衣装、美術、配役…何から何まで全部がうまくいっているようにしか見えない。何度見てもエンドロールまで一瞬で過ぎていく。
イカサマ師の友情ものと
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

2.9

至宝級アーティストが2人で創作するエキサイティングな過程。巡るのもフランスの限界集落みたいな地方だから、トラベル・ドキュメンタリー的な面白みも。
JRもヴァルダも至宝級の人の良さであることがしみじみ分
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ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

2.5

ゴダールとトリュフォー、そしてジャン・ピエール・レオの関係がよくわかるドキュメンタリー。

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.4

がん検診の結果が出るまでの2時間をどう過ごすかという話。
どうしてこの人はこんなに愛おしく描けるのか不思議。かつドキュメンタリーを見ているようなリアルさ。
途中にアンナカリーナとゴダールがのりのりで演
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ジャック・ドゥミの少年期(1991年製作の映画)

3.4

最初から最後までほっこりしっぱなしだった。こんな長く添い遂げてから夫が映画監督になるまでのエピソードを再現フィルム、ジャック・ドゥミのインタビューと彼の作品の引用をふんだんに使って描くこの愛という名の>>続きを読む

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.8

子供の愛らしさ、森でのピクニックにバーベキュー、花束、と美しい色彩美術とフランスの田舎の生活にうっとりする。
アニエス・ヴァルダは写真家なんだよなってことを実感。子供の演技なり、女の描き方なり、ヴァル
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天使の入江(1963年製作の映画)

3.9

2度目の鑑賞。
Amazonプライムになってくれて嬉しい。
ミシェル・グランの音楽がクラクラするぐらい劇的で綺麗。今までの映画テーマ音楽で一番綺麗な気がする。
ジャンヌ・モロー演じるアブナイ姐さん、主
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アカルイミライ(2002年製作の映画)

3.3

2度目の鑑賞。
王道の青春映画!っていう話の大筋よりかは一つ一つの設定、エピソード、デェテールがいい。廃品修理屋とかクラゲとか…主人公が暮らす古民家みたいなのも、いいなぁ住んでみたい。最後チョイ重要役
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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

1.0

長い、オードリーが素晴らしい訛りで下品な花売りの女を演じ、いちいち絶叫するくだりがいくらなんでも長すぎる。
2倍速にして見て丁度いいくらいだろう。
あと、変身後のオードリーの衣装の趣味が悪さにも目にあ
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

2.9

母親と装って息子を追い詰めて殺した男に復讐する映画、この部分はあくまで前提でしかなく全てが明るみになったあと二人がどのような感情を露わにするのかというところが本当に人の心をうつ結末だと思う。説教臭さを>>続きを読む

うつせみ(2004年製作の映画)

3.8

イケメンが家事する映像だけでもお腹いっぱいになれるロマンチックなご馳走映画。
マイベストのうちの一作、2度目の鑑賞ながら何度見ても構図やサイレント映画のような画で語るストーリーテリングのうまさに3度見
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死んでもいい経験(1995年製作の映画)

1.9

不幸な結婚をしてしまった二人の人妻が交換殺人するというストーリーが面白かった。殺人ながら、ラストは新しい命で終わるありきたりな収束ながら、ブラックなジョーク、トレイに落とされる豚の眼球、人間は悪魔だと>>続きを読む

玄海灘は知っている(1961年製作の映画)

2.4

キム・ギヨンの代表作と言われているし、下女よりも筋がシンプルな分こちらの方がギヨンの狂気とユーモアが堪能できると思っている。
朝鮮人青年が日本兵として徴兵され、日本軍から虐められすごく日本を恨む一方、
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下女(1960年製作の映画)

1.7

シネマヴェーラにて鑑賞。
20才の時見た時はすごい衝撃を受けたものだったけど、水ぺってするシーン意外ほとんど筋もディテールも忘れてから再鑑賞。ロジックを追うのに神経を使いすぎて集中できず。見てから二日
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