のさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ダーク・アンド・ウィケッド(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

余命わずかな父を見舞いに帰ると様子がおかしくなった母が急死。そこから怪奇現象が次々と襲ってくる暗闇と孤独が怖い悪魔ホラー。

邪悪な展開がテンポ良く続きつつ予想を裏切らない出来です。
お父さんは既に死
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.5

前半アルジェント後半クローネンバーグって感じの暴虐ぶり、突き抜けるほどスカッとするサイコサスペンスホラーで年末の大当たりでした。予告からこう来るとは思わなかった…

美少女の背面に不気味なガブリエルの
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アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

2.8

白い部屋から始まってループするのはお約束だけどやはりわくわくするものだ。
現代の感覚からすると過激さには欠けるがチクチク刺さる不幸が明日は我が身と思うと辛い。マーケットで買い物して荷物を抱えきれずにク
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マーティン/呪われた吸血少年(1978年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

だいぶ好みのアンニュイな吸血鬼ライフ映画で良かった。
吸血鬼と言いつつ当人は人間みたいに生きたがってて吸血衝動を病気なだけって言ってるところとか、悪魔め!って意地悪してくるじいさんを吸血鬼の仮装して脅
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バーズ・オブ・パラダイス(2021年製作の映画)

3.8

バレエものシスターフッドかと思ったけど互いの信頼への裏切りからの再起がメインですね。
芸能の世界の金・薬・性の呪いが当然のようにあるけどそれぞれ女の子たちが強くて好感持てる。
序盤エムが死んだオリーの
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バベットの晩餐会(1987年製作の映画)

4.0

初めてのフランス料理にびびって何食べさせられるか分からない!ってなるシーンが微笑ましい。絶対に美味しいとか言わない!って思いながら少しずつみんな打ち解けてく食事のシーンがとても楽しいです。ウミガメって>>続きを読む

ぼくを探しに(2013年製作の映画)

4.3

光の美しさと穏やかな時間の流れの中にほんの少し混ざるキノコの幻覚とブラックユーモアが秀逸。観賞後の気分が良い映画でお気に入り。

来る(2018年製作の映画)

3.5

祓い屋大集合までのスリラーホラーの感じは面白かった!ただ子供は助けなきゃという使命感で、色々と台無しにしていく所はうーん…?と思う感じが…

ブランカニエベス(2013年製作の映画)

4.2

白雪姫をベースに女闘牛士の哀しきストーリーに仕上げたサイレント映画。エネルギッシュで美しい画面作りが素敵。ブラックユーモアにハラハラしながら夢中になってるうちに勧善懲悪で終わらないところがスペイン映画>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.5

あまりに盛り上がらなくてびっくりした。ティルダの奇行だけ異様に面白い。何故ゾンビマニアみたいなケイレヴにノスフェラトゥのシャツ着せたんだろう…普通にゾンビのシャツ着ろ

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

4.1

愛する人に別れを告げたいだけなのに自分が人と少し違うというだけでそこまでの道のりがひたすらに長く辛い。普通…ノーマルであるという言葉が酷く重く感じる。

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.3

フシギダネのぷにぷにぽよんな質感をみれただけでお腹いっぱいになった。

ライトハウス(2019年製作の映画)

4.3

光に焦がれて気が狂い出す灯台守2人の暗がり孤島ライフ。酔っ払いの汚いおっちゃんの暴言と耳が潰れそうな轟音、磯と汚物と死骸と精液の悪臭、押しつけられるハードワーク、狭苦しく暗い古屋、嘘だらけの会話、時折>>続きを読む

サラブレッド(2017年製作の映画)

4.0

愛馬を殺してやる事で自由にしたアマンダはリリーのことも大事に思う故に義父から自由にしたんだろう。

リリーの実父が死んだ時泣いてあげたのもリリーが一緒に泣いてほしかったと思ったからなのでは。

一方で
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カフカ「変身」(2019年製作の映画)

3.5

グラフィックの甘さはあるけど絶妙にキモい虫とわりとコミカルでノリが良い登場人物が良くて良い感じのブラックコメディになっている。下宿人3人と掃除のおばさんが効いてます。中々怪作でした。

ぼくを葬る(おくる)(2005年製作の映画)

3.3

ストーリーは好みではないがラストの海辺が暮れていくシーンがとても良くてそれだけでいいもの観たなという気持ちにはなった

あさがくるまえに(2016年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

朝を迎える瞬間に事故に遭って脳死になった少年の心臓が移植されていくまでに関わる人たちの夜の物語。

登場人物それぞれのストーリーのバトンの渡し方が自然なところや、悲しみとか苦しみとかが過剰に演出されず
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マグダレンの祈り(2002年製作の映画)

3.6

作品もだが特典のドキュメンタリーが良い。性を抑圧された女性たちの体験談が生々しく残酷。