otomさんの映画レビュー・感想・評価 - 63ページ目

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劇場版 空の境界/第四章 伽藍の洞(2008年製作の映画)

3.6

式を失った式が空いた穴を埋め始める。と同時に鑑賞者としては内容がどんどん繋がり埋められて行く。予備知識無しで観ているので、その辺りの物語とのリンクも結構快感。次も楽しみ。

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

4.7

グザビィエ•ドランの2作目。ダビデ像ばりのイケメン君を間にヤキモキする男と女。ポリスのEvery Breath You Takeの歌詞の如く一挙一動が実に繊細な演技と演出。マイ•マザーとロランスのイン>>続きを読む

劇場版 空の境界/第三章 痛覚残留(2007年製作の映画)

3.6

少しずつ、この世界観に慣れてきている気がする。巨乳とひでぶな回。心と体の痛覚残留が綺麗にまとまっていて面白かった。

劇場版 空の境界/第二章 殺人考察(前)(2007年製作の映画)

3.5

まだまだ分からんけども、なんとなく面白くなってきた。根拠はないけど。

劇場版 空の境界/第一章 俯瞰風景(2007年製作の映画)

3.5

小説読んでないので、何が何やらって感じではある。逆に言えば世界観の説明がほとんどない状態でこれだけ引き込まれると云う事は面白いのかもしれない。とりあえず続きを観てみる。

サブマリン(2010年製作の映画)

3.7

恥ずかしイタイ少年時代の事は大人になっても意外と忘れん悲しい事実。中二病でも良いじゃない。ウェールズ的ライ麦畑。良作。

サード(1978年製作の映画)

3.8

とにもかくにも森下愛子の図書室のシーンと少年院の大自慰大会に尽きる。良作。

三重スパイ(2003年製作の映画)

3.5

どうにも入り込めず。当時のヨーロッパ情勢を理解しない事には楽しめない気がする。大国を手玉に取る男のゲーマー魂だけは伝わってきたけれども、まずまず。

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.8

続編って事で、スケールも大きくなった今作。神山繁始め、ヤクザキャラの印象がない役者をヤクザに仕上げる北野武監督。しかし、その中で白竜だけは心底怖い。痛々しさは前作の方が激しい気もしたが、面白い事は間違>>続きを読む

アウトレイジ(2010年製作の映画)

3.7

イタタタ。かなりお気の毒な石橋蓮司を始め、バラエティ豊かな殺しが盛り沢山。初期のピリピリした得体の知れない怖さみたいなものはないにせよ、エンターテイメントとしてしっかり作り込むあたりはやっぱり凄い。面>>続きを読む

ボーダー(1981年製作の映画)

3.8

クルクルパーなカミさんと汚職まみれの国境警備隊の中で上手い事やれない男のジャック•ニコルソン。世渡りが下手でも格好良い。ライ•クーダーのほのぼのした音楽に乗せて、結構グロな殺しが展開される。良作。

股旅(1973年製作の映画)

3.8

仁義の作法の教材みたいな一本。昔の渡世人はこんな事をやってた様子。平成の今はどうなんでしょう、(笑)がwに簡略化される世の中で、やっぱり仁義の世界も簡略化されているんですかねぇ。市川崑監督のなんだかマ>>続きを読む

冬の光(1962年製作の映画)

4.5

神の沈黙に心折れる話と言えば、やっぱりカラマーゾフの兄弟を思い出してしまう訳ではありますが、この作品も苦悩に満ち溢れている。神への憤りが題材だとは思うのだけれども、牧師が核心に辿り着いた時の光は余りに>>続きを読む

バッド・ルーテナント(2009年製作の映画)

4.0

ベルナー•ヘルツォーク+ニコラス•ケイジのリメイク版の方の鑑賞。アベル•フェラーラ版と甲乙付けがたい。オリジナルが改心の後のラストに対して、リメイクは表面の成功とは裏腹にズタボロと云うラスト。イグアナ>>続きを読む

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語(2013年製作の映画)

4.3

いやはやお腹一杯。どーにもこーにも愛が止まらない。ガン=カタみたいな所も良かった。説明は仕方ないとしても傑作。

ラブレター(1981年製作の映画)

3.8

面白い。ただでさえ名作な上に関根恵子祭りで永久保存版の一本。果てしなく貧乏臭くて哀愁漂いまくりで、救いもクソもないけれども全て良し。何処までも意地悪な加賀まりこが中村嘉葎雄の死を知らせるシーンはやっぱ>>続きを読む

友よ、静かに瞑れ(1985年製作の映画)

3.2

藤竜也が見たかったので鑑賞。地上げ屋と余命幾ばくもない林隆三とその息子と藤竜也でハードボイルドと云う設定だが、いささかクサ過ぎる気もしなくはない。原田芳雄と佐藤慶もあまり活かされておらず消化不良ではあ>>続きを読む

シシリアン(1987年製作の映画)

3.6

夕飯がパスタだったので鑑賞。マイケル•チミノ版。ディア•ハンターとかかなり好きなのだが、今作に関しては2時間経っても引き込まれず。テレンス•スタンプのやたら色気のある演技は良かった。

黒いオルフェ(1959年製作の映画)

3.7

寒いので少しでも暑苦しい気分になりたくて鑑賞。ギリシャ神話をブラジルに置き換えた作品な訳だが、話の筋以前に終始鳴り止まないあまりに多様なサンバのリズムに圧倒される。高いテンションも映像を通して端から観>>続きを読む

ダイナマイトどんどん(1978年製作の映画)

4.5

久々の鑑賞。広能と桃サンの両方の菅原文太を堪能できる。まぁしかし、呂律の回らない嵐寛寿郎に全て持ってかれている感はあるが、完全に山守の金子信雄や岸田森など脇を固める役者もしっかりツボを押さえていらっし>>続きを読む

狼よさらば(1974年製作の映画)

3.6

良くも悪くもアメリカ。妻を殺された事から復讐を誓うチャールズ•ブロンソン。アメリカお得意の自衛の建前の元のフロンティア•スピリットが誤爆。全く関係ない辻強盗を殺しまくるが、タクシードライバーみたいで嫌>>続きを読む

レバノン(2009年製作の映画)

3.9

頭を垂れた一面の向日葵のオープニングから一転して映し出されるのは戦車内部の映像とスコープからのみの外の風景。レバノン戦争第一日目の新米兵士達が凄惨な戦争の洗礼をひたすらを受ける。何の為の戦争なのかも分>>続きを読む

不良少女モニカ(1952年製作の映画)

4.0

イケアの国の若い男女はひと夏の眩いばかりの青春を経て、妊娠と生活の現実に対面する。不良と云うより駄々っ子に近い存在のモニカとロジカルなハリーの深まる溝は若く苦々しい。奔放なモニカは魅力的ではあるものの>>続きを読む

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

5.0

2023年9月10日
久々。レベルアップの仕方が半端ない具合の続編。どう考えてもイーライ・ウォラック(トゥーコ)が一番オイシイ役どころだわな。凸凹コンビに対してのリー・ヴァン・クリーフとの絡みが少々弱
>>続きを読む

野獣暁に死す(1968年製作の映画)

3.4

仲代達矢のイタリアデビュー作との事。狡猾なラスボス達矢を仕留めるべく、5人のガンマンを従えて濡れ衣の復讐をするって話な訳だが、どうもメリハリがない。トニーノ•チェルビィ監督作品の"火の森"もモヤーっと>>続きを読む

縄張(しま)はもらった(1968年製作の映画)

3.6

最初から最後まで実にホモ臭い映画だった。役所陣が豪華過ぎるせいか、各見せ場がやや強引で全体的になんだかモヤモヤする。クライマックスの無駄なリピート&スローの合わせ技と藤竜也が拷問中に必要以上に悶絶する>>続きを読む

狂った野獣(1976年製作の映画)

4.3

オープニングこそほのぼのした雰囲気に包まれているが、やがてラリー•ピアース監督作品”ある戦慄”('69)みたいな状況になる。異なるのは川谷拓三と片桐竜次のバスジャック二人組があまりに余裕がなく、渡瀬恒>>続きを読む

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.4

タイムパラドックスが云々は置いといて、結構楽しめた。ターミネーターみないな話(母親の名前がサラ!)かと思いきや、TKなる能力を持つニュータイプまで出てくるてんこ盛り具合がかき揚げ丼を食べている気分にな>>続きを読む

スミス都へ行く(1939年製作の映画)

5.0

民主主義の理想なんてものを熱く語る無垢なジェームズ•スチュワート。ドロドロの大人の世界に真っ向から挑むその姿はシニカルな態度の人間より余程気持ちが良い。時として変革には青さと云うか馬鹿になれる人間が力>>続きを読む

悪魔のバージン(1973年製作の映画)

3.7

見るからにビッチだけれども魔女(ウィッチ)の素質ありまくりの処女(姉)。初期ピンク•フロイドみたいなサイケな曲に乗せて郊外のお屋敷で催される怪しげな儀式にて覚醒。カット割りがテンポ良いのに何故か眠くな>>続きを読む

讃歌(1972年製作の映画)

4.3

久々の鑑賞。新藤兼人監督の描く春琴抄。1970年代の新藤作品にチョイチョイ登場する渡辺督子さんでありますが、この作品の美しさは際立っており、百恵ちゃんでも敵わない。生活感ありまくりの実に生々しい主従関>>続きを読む

じゃりン子チエ(1981年製作の映画)

4.1

笑っちゃう程のド底辺も何のその、チエちゃんのポジティブさで惨めさは微塵も感じない。はだしのゲンに文句が出る昨今ではかなりアウトすれすれの今作はやりたい放題だからこそ面白い。1981年当時の高畑勲のアニ>>続きを読む

スチューデント(1988年製作の映画)

3.5

ソフィ•マルソーを見たい為だけに鑑賞した訳だが、あまりのつまらなさに悶絶。監督クロード•ピノトーとともにラ•ブームの面影もない。とは云うものの、歳をとってもソフィ•マルソーは好きなので、お宝的な意味合>>続きを読む

マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

3.7

どっからどう見てもミシェル•ウィリアムズなのだけれども、最後は何となくマリリン•モンローに見えてくる。スターの表と裏、映画の表と裏を上手い事見せているんじゃあないでしょうか。現実はどうだか分からないけ>>続きを読む

悪の華(2003年製作の映画)

3.7

ボードレールでも押見修造でもないクロード•シャブロルの悪の華。現在と過去をノーカットで繋いでみせたりとさりげなく魅せる上手さ。淡々とした話の様でいて、気付けば不安と緊張に支配され一気に突き進むラスト。>>続きを読む