約5時間半のベルトルッチ渾身の一作。プロレタリアアートとブルジョワジーの対立に加えてファシズムが台頭した20世紀前半のイタリアを描く。とんでもなく長いがそれが気にならないくらいに見せ場は沢山ある。欲を>>続きを読む
まぁお祭りみたいなものなので条件反射的に観ちゃうのです。爆死に次ぐ爆死でトドメのご来光で悶絶。年々この悶絶度が酷くなって、思わずバルス!!!と叫びたくなる。薄汚れた大人になったもんだとつくづく感じてし>>続きを読む
軽快と云うか軽い田宮二郎の犬シリーズ2作目。爽やかさを超越した笑顔は健在。やっぱり好きじゃないのだけど、パンパーンと気持ちの良いリズミカルな演技は流石としか言い様がない。敵役の成田三樹夫も相変わらずの>>続きを読む
久々の鑑賞。スターを撮るのでも清順にかかると文字通り異色になる。歌謡映画は鮮やかにと云う清順ロジックでセットはまだしも変な色のスーツを着せられてつんつるてんな渡哲也には同情を禁じ得ない。それにしても凄>>続きを読む
2022年4月11日
脳みそがトロけてる演技は今にして思うとマッツの最高傑作なんじゃないかと。デカデカと彫られたRESPECTに、誰も尊敬してくれないって云う超哀しい話。まともさを要求する父親や子供の>>続きを読む
2022年4月10日
行き当たりばったりで、ケツについた火が燃えまくるって云う映画的面白さを既に獲得してるレフン。映像と音の緩急の具合も絶妙で、ダッシュやらラストのボー然としたシーンとか芸風を確立して>>続きを読む
東映オールスター+αの実録ものの大作。“仁義なき戦い”の様にテロップがないので、いささか分かりにくいので相関図が欲しいところだが、組織の上から下までが実に上手く描かれている。様々な声色を使い分ける菅原>>続きを読む
CSで放送していたのでついつい再鑑賞。リメイクの今作の方も別に嫌いではない。こっちにはこっちの派手さと云うか良さがある。一晩で4回野郎のトム•クルーズも悪くない。音楽がやや詰め込み過ぎな気もしなくはな>>続きを読む
久々の鑑賞。真面目なのかふざけてるのかシナリオ集団•具流八郎の凝りに凝った味付けにより、観た事ある限りでは日本映画史上、最もスタイリッシュな一本である。これの後に日活を干されてしまう清順となんとも皮肉>>続きを読む
まースラム。今作と“シティ•オブ•ゴッド”は突き抜けて物騒だな。“フルメタル•ジャケット”の微笑みデブなら即死レベルの超絶スパルタ訓練。こうでもしないと殺られてしまうのが現状って事なのは良く分かった。>>続きを読む
久々の鑑賞。リチャード•ブルックス監督作品。妄想たくましい聖女の如き手話教師ダイアン•キートン。ハンデと抑圧された生活の反動から処女喪失。と同時に昼と夜の顔を持つ超絶ビッチへと変貌する。知らず知らず落>>続きを読む
ふんどしじゃない素子に声優陣も入れ替え音楽も菅野よう子でもない、更に監督は押井、神山でもない前日譚の攻殻であるが、どうにも新しい感じはせず。Production I.Gの限界なのだろうか。とは云うもの>>続きを読む
ケツやら何やらてんこ盛りのハーモニー•コリンの新作。ハジけたいお年頃のビッチ達と能天気連中。気候が良すぎるのもどんなもんか。ジェームズ•フランコが出てきた瞬間、誰もが逃ーげーてーと思った事だろうが、時>>続きを読む
無軌道な若者が愛に目覚めてまともになるって筋なのだが、いまいち弱い。完全なるメロドラマでいささかかったるい感じだったが、女が死ぬ瞬間と唐突に幕が降りるラストはなかなか良かった。
"映画は日活"とデカデカと宣伝しても許される。序盤のモノクロからカラー、細部まで徹底されたニクい演出、ありえないセットと何から何まで完璧。極めつけは小林昭二と川地民生の変態ブラザーズとあまりにあんまり>>続きを読む
うーむ。モノクロでもキラッキラッ光る田宮二郎の嫌味を突き抜けた笑顔。更には何処までも陰気な天知茂と個人的にあまり好きではない二大俳優ではあるが、成田三樹夫の見事な撃たれっぷりで帳消し。後半にいささかダ>>続きを読む
俺の継母がこんなに可愛い訳がない的な状況で入れ込む歳の近い息子と継母とそうは問屋が卸さない父親。女が翻弄する話は良くある気もするが、男の非情に泣かされるパターンの一本。漂うサイケ臭と無理矢理なオリエン>>続きを読む
"ひのもと"と"ハクライ"のネーミングが具現化したヤクザと中身が焼酎の男•勝新。前の2本に比べて漫画風の乱闘シーンが影を潜めたが、今作では勝新の美声!!! を楽しむ事ができる。序盤の寺で印象的なお洒落>>続きを読む
久々の鑑賞。キャシー•ベイツとジェニファー•ジェイソン•リーの2大おっかない女優が薄幸で痛々しい女を好演。スティーブン•キング原作でどよーんとした感じは何とも1990年代っぽい。良く出来ていると思いま>>続きを読む
絵に描いた様な可愛らしい婆ちゃんの一挙一動が何とも和む。ついて良い嘘ってものも世の中にはあるのですね。アルヴォ•ペルトの音楽も染みてくる。良作。
超絶可愛いカトリーヌ•スパークがカラーで観られないのは誠に残念ではあるが、内容的には同年の“太陽の下の18才”より面白い。自分の娘くらいの歳の娘からの要望で下心から髭を剃り落とし、ドヤ顔した瞬間に玉砕>>続きを読む
ネルソン•マンデラが投獄された27年間を2時間にまとめるのは少々無理がある気もしなくはない。しかし、看守側からの視点と云う事で、良くも悪くも周りにいる人間への英雄の影響力を垣間見る事ができた。心動かさ>>続きを読む
ヤバイくらいにB級。近未来設定かと思われるが、1980年代感が半端ない。剥き出しの基盤って云う未来イメージ...。高所恐怖症ってしつこい伏線がまた笑える。ポリスアカデミーやグーニーズで見かけたお顔もチ>>続きを読む
初鑑賞。うーん、マカロニ。最後に十箇条を忠実に守る弟子ジュリアーノ•ジェンマの表情が非常に良かった。キレ者とは思えない師匠リー•ヴァン•クリーフ御殿は圧倒的なダサさで笑えるが、それ以外はしっかりと作り>>続きを読む
のっけから凄まじい。戦後のドヤドヤした銀座の実に血生臭い内部抗争。スタイリッシュヤクザの安藤昇はともかくとして、ヒロポン中毒で不死身の渡瀬恒彦が衝撃的過ぎる。圧巻の吐血シーンは一見の価値あり。それにし>>続きを読む
2022年7月11日
バケモノ(勝新)とケダモノ(三船敏郎)に綺麗どころの若尾文子、第三の男に岸田森、その他喜八組の面々とアラカンと好き要素は多い。で、岡本喜八+勝プロ+伊福部昭の組み合わせと最強布陣>>続きを読む
"悪魔のようなあいつ"のお陰か出てくるだけで男色っぽい雰囲気を醸し出す藤竜也ではあるが、“愛のコリーダ”同様に今作も見事な情夫っぷりである。吉行和子に剃毛を命じる外道っぷりはともかくとして、大島渚は何>>続きを読む
なんだか色々と面倒臭い。そう云うもんなのかもしれないけれど。まずまず。
丁度"カポネ大いに泣く"の時期だからNYなのか。たまに監督するTVシリーズ同様に、とにかくなんだか良く分からん清順ルパン。鈴木清順好きだから良しとする。時折出てくるキザな台詞は大和屋竺なんだろうな、や>>続きを読む
ちょっと“わが谷は緑なりき”を思い出してしまいそうな今平初期の傑作。炭鉱もののありがちな話で、甲斐性なしの兄貴•長門裕之中心に兄弟4人のそれはそれは悲惨な生活が描かれる。がそこから変換される微弱なエネ>>続きを読む
2023年1月17日
久々にTVシリーズ観たので締めで。絶妙な具合で踏襲しつつの劇場版で超濃密。湾岸から見えるねずみの国の如くな幻想世界から脱却し、少女達よ現実の世界へって事で、改めて観るとかなり丁寧>>続きを読む
見えている様で見えてない盲目のミア•ファローがひたすら散々な目に合う。そりゃないだろってシーンが数多くあるものの、家中に転がっている死体に気付くまでの緊迫感とカメラワークは秀逸。ミア•ファローの演技が>>続きを読む
Pink Floyd / The Wallのアラン•パーカー監督作品。この人はアレだ、狂人と閉鎖的な空間を描くのが実に上手だな。ベトナム絡みの作品だけれども、最後は鳥が飛び立つかの如く爽やかな気分にな>>続きを読む
久々の鑑賞。当たり屋稼業の一家の、まぁロードムービーなのだろう。とにかくクズな父親役の渡辺文雄によってこき使われる、少年とまま母。複雑な家庭環境のもと、悪事に手を染めつつ、最後は理性の涙を流す少年の様>>続きを読む
20年振りくらいの鑑賞。映画としては酷い出来の様な気もしなくはないが、1980年代の能天気な感じが嫌いかと言われればそうでもない。衣装がみんなAmerican Apparelっぽい...って逆か。