tabiさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.2

一昔前の学校の雰囲気やホラー描写の絵は好みではあるものの、誰の夢なのか登場人物の立ち位置がよく分からないままに話が進んだので、怖さやハラハラ感はなかった。
エンジェル・ウォーズとか落下の王国とかと似た
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.0

あまり多くを求めてはダメな映画なんだろうけれど、前半のぐだぐださで少しだれてしまった。
そこを越えるとサクサクと話が進むので、最終的には悪くなかったのかもとは思える。
ちょっといい話風にされると途端に
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エピデミック〜伝染病(1987年製作の映画)

3.5

ラスト20分くらいまでは話の起伏に乏しくて、何の話を観てるんだろうかと眠気と格闘していたけれど、最後の最後にepidemicどころじゃなくない!?ってなって、最終的にepidemicじゃん!となったの>>続きを読む

エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

3.1

色味の抑えた暗い画面で劇伴も控えめ。ノワールな雰囲気が収容率高めな劇場の酸素濃度と相まって、作品が幻惑的なのか自分の意識レベルが低下しているのか分からなくなる。
と言うか、非常に眠くなった。
今ではど
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ノクターン(1980年製作の映画)

3.3

少し気取りすぎない感も否めないけれど、映像の雰囲気は嫌いではない。
とは言え、8分でストーリーもほぼ無いようなものなので、特に何とも言えず。

イディオッツ(1998年製作の映画)

3.0

シチュエーションと言うか登場人物のキャラクターが異常すぎる。
逃避として愚かな振る舞いをしてしまう心情に寄り添いたい気持ちもあるものの、周囲に迷惑をかけて好意にただ乗りする姿勢や、いわんや露悪的に振る
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X エックス(2022年製作の映画)

3.0

家の間取りや老人の初登場シーンのカットとか、とてもテキサス・チェーンソーっぽかった。それ以外も何となく既視感のある展開、演出、キャラクター。老夫婦の異常性もあんまり感じられず、どうにも没入できないまま>>続きを読む

NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

3.0

ずっとタイトルが気になってた作品。
テーマ的には嫌いじゃないし、ジャンプスケアリーもパラパラ入ってくるけれど、何だか怖さがない。
映像が暗く、細かいところの描写が分かりにくかったのも一因か。

途中、
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トロール(2022年製作の映画)

2.2

ノルウェーに根付くトロールを題材にしているけれど、話の展開はよくあるモンスターもの。同じくトロールを扱った映画なら、『トロール・ハンター』の方が好き。

自然破壊、変わり者の学者、親子の確執…とよく見
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ゲスト(2009年製作の映画)

2.5

最初の15分くらいで話の予想がついてしまい、確認作業というか消化試合な感じになってしまったのが残念。
主人公のキャラクター作りや話の繋げ方が雑なので共感もしにくいし、父が出てくるシーンも少ないのでテン
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

3.2

北欧の老人らしいマッツ・ミケルセンが観れる映画。
よくある復讐劇、アクション映画かと思ったら、全然そんなことはなくて精神的な再生と因果についての話でなかなかに味わい深い展開ではあった。

一人一人の背
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.2

加工かなと思うくらい目が真っ暗な阿部サダヲの演技は良かったけれど、それ以外は演技も演出も過剰さが気になってしまった。
期待値が高かったのもイマイチ乗り切れなかった一因。

阿部サダヲの役柄は異常なまで
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チャトラパティ(2005年製作の映画)

3.5

ラージャマウリ監督、プラバース主演作だけどバーフバリから比べるとだいぶ古い。
話の展開も映像も、最後にNG集が流れるところも80年台の映画っぽい。
主人公は何があっても無敵だし、拳銃は無限に百発百中だ
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きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.5

ネットロアのきさらぎ駅は名前しか知らなかったけれど、全く問題なくオモシロい。

基本的に出てくる人たち全員、少しお酒入っているかのような言語野の機能不全と異常行動してくる。チープな映像にチープなキャラ
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アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

2.7

あまり良い評判を聞かないとは思っていたけれど、なかなかに。
ツッコミどころも多いし、追い詰められてるにしても衝動的で失礼過ぎるし、結局は積み上げてきたものを全て自分で壊してるだけのように映って、共感し
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バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

3.7

20年ぶりくらいに観たけれど、記憶の中にあったイメージよりも面白かったし、めちゃくちゃ早く生存者が減っていく。
演出は少しくさいところもあるけれど、原作小説が割とボリュームあって、多分、各人物の背景と
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怪物(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

輪唱みたいに同じ話が語られることに全体像が立体的に浮き上がってくる。いかに普段、自分たちが自分の予測に依拠して物事を視ているかを気づかせてくれる。
LGBTに関しての監督の発言で一部反応が起きているけ
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アンテベラム(2020年製作の映画)

2.0

話の作り方が雑過ぎる。
前半部分は冗長だし、後半のネタばらしは軽過ぎる。スリラーの設定にあれこれ言ってもしょうがないとはいえ、緩すぎる。

そもそも、白人は冷酷な差別主義者であって欲しい、みたいな対立
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

凋落することが分かってるだけに観るのに体力がいる作品。終始響いている重低音や意図ありげなカットが緊張感を強いる。何となくハネケっぽい雰囲気。

よく考えれば分かるけれど、確信は持たせてくれない演出が多
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マルサの女(1987年製作の映画)

4.0

性、金銭への欲求や仕事への直向きさと何かと人間としてのエネルギーが強い。
主人公も敵役もマルサの面々もキャラクターが立っていて魅力的に描かれているから、単なる勧善懲悪で胸がすくみたいな安直な終わり方に
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.0

往年のロマンス、アクション映画の流れをきれいに踏襲していて、予見性の高い展開、ゴア表現を抑えたアクションとスムーズ、ストレスレスな映画。
良くも悪くも見慣れた展開が続くので、BGM的な鑑賞になってしま
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.4

冒頭10分で強いステイサムだって思ったら、強いの方向性が思ったよりフィジカル寄りではなかった。
現実的なのか非現実的なのかは分からんかったけれど、話の組み立てが上手なのか期待以上に面白かった。
ステイ
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BECKY ベッキー(2020年製作の映画)

3.3

監督の見せたいものと鑑賞者の観たいものが一致しているので、話が動くまでの展開は完全に食前酒として観なくても分かるくらいの進み方。様式美とも言える。
敵役は思ったよりもゴツくて多いので非現実的ではあるけ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.7

ジュブナイル要素強めな80年代?アメリカ部隊のホラーってだけで大好物。
テンポも良くて、ずっと緊張感が途切れないし、椅子に座ってる犯人のカットとか痺れるくらいカッコ良かった。
もう少し背景とか深掘りし
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銀河ヒッチハイク・ガイド(2005年製作の映画)

3.2

ダグラス・アダムスの代表作?として、少し気になっていた本作。銀河ヒッチハイクガイドというタイトルではあるけれど、書籍自体はあんまりフォーカスされていなくて、唐突にひっそりと登場するに留まる。
世界観は
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オオカミ狩り(2022年製作の映画)

3.5

警察、脱獄犯、怪人の三つ巴かと思ったら、彼我の戦力差が大き過ぎてバイオハザードとThe Witchを足して割ったような印象。
話の展開が早くて、これでもかってくらいの血飛沫が飛び続けるから爽快感はあっ
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アラヴィンダとヴィーラ(2018年製作の映画)

3.5

割と最近の映画なので、インド映画の中でも割と馴染みやすい質感。
テルグ映画の一類型としての派閥抗争、親族の復讐があるみたいで、思ったより血生臭い。冒頭からアクション、苦悩が溢れていて、2時間半と長い割
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.1

登場人物もエピソードも雑然としていて、一昔前の欧米人が描く日本の雰囲気ともマッチしているとは思うものの、どれもが子供騙しな感じがしてしまい没入できなかった。タランティーノほど振り切ってる感じもないし。>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

元が演劇ということもあって、場面転換も登場人物も控え目で、内面を描写するような台詞回しも多い。
少し演出がくどく感じるところもあるけれど、冒頭のエッセイの件から緊張感を緩めずにラストまで連れて行かれる
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ヤマドンガ(2007年製作の映画)

3.3

マガディーラよりも少し前の作品。毎度ながら最後にラージャマウリ印出てくるのが良い。

ここ最近の作品と見比べると、欧米への憧れが強い印象があって、2000年代の映画なんだけれど何となく80年代っぽい空
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.5

リューベン・オストルンド監督の作品らしく、なかなか話が動かないなかで、人間の小狡さや狭量さが浸み出すように描かれている。
前半ずっと退屈だなと思いながら観てたし、後半も話の展開は予想通り過ぎたので、面
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エスター(2009年製作の映画)

3.3

1回目観た時は驚きが強かったけれど、2回目は分かっていても恐ろしい。とは言え、落ち着いて見ると、エスターの犯罪の動機はちょっと不可解。
後、毎度の事ながら向こうの人たちって人の話は聞かないし、相互理解
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.5

原作も読んで、改めて観てみるとパラニュークらしさを残しながら映像作品として昇華されているのがよく分かる。
映像化するなら、このキャストしかありえないって思ってしまうし、映画のインパクトが強すぎて、原作
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.0

話も映像も音楽も全部極まってる。
原作を最近読んだばかりだから、いかに換骨奪胎されてるかよく分かる。
大まかな世界観や小道具は残されてるけど、ストーリー展開は全然違うし、レプリカントの方が人間味ある風
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

何もかも上手くいかない女性がマルチバースに触れて可能性と希望を見つけるみたいな話。
ストーリーはマクロで見ると世界を救うみたいな話だけど、ミクロでは家族の再生で、思ってたよりも呆気なく終わった。一方で
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.0

ワンピースを初期しか知らない勢で観たから、登場人物の設定からして大混乱。出てくる人が多いから原作追ってないとなかなか理解が大変。
いかにクレヨンしんちゃんやドラえもんがユニバーサルに作られてるか考えさ
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