ピートロさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ピートロ

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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.4

ファーストの15話を約100分に拡張しているので、正直、間延び感は否めない。
アムロの声がいまだに古谷徹であることが驚き。70歳近いのにあの少年ボイスはすごすぎる(ちょっとフガフガしてたけど)。
歌が
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.1

『SHIROBAKO』を実写化したようなストーリー。
劇中作アニメの『サウンドバック 奏の石』『運命戦線リデルライト』のクオリティがすごい。
柄本佑演じる行城さん、かっこよすぎてずるいなあ。
アイドル
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ボーイ(2010年製作の映画)

3.8

監督自らが演じるハチャメチャな父親にイラッとし、内気で心優しい弟にウルっとし、健気で痛々しい主人公にグッときた。
ワイティティ作品の特徴だと思っている「ユーモアと哀愁」が長編2作目の本作ですでに開花し
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RRR(2022年製作の映画)

4.3

『バーフバリ』と違って舞台は現代(といっても1920年代の英国植民地時代のインド)。
基本的に徹頭徹尾、面白いんだけど、厳しくいえばちょっとだけ冒頭、物語が軌道に乗るまでが遅く感じた。
ビームとラーマ
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

監督が自らの幼少期をフィクション化。
映像は美麗で両親も美形でオシャレなセリフと演出でルックはいい。
ただ、過酷な現状を子供目線で描く手法からどうしても『ジョジョ・ラビット』を思い出し比較してしまうが
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.2

ディズニープラスで観たけど(5話に分割され配信オリジナルが1話追加)、内容は劇場版と同様と考えていいのかしらん?
もはや古典の趣さえあるヨーロッパ企画の演劇『サマータイムマシン・ブルース』と、森見登美
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.9

キャストへのこだわり(プエルトリコ人にラテン系キャストを)や、映像美、迫力ある歌とダンスで古典をアップデートした手腕はすごいし(とはいえオリジナルを観たのは遠い昔なのでほとんど覚えてない…)、今この「>>続きを読む

スロータージャップ(2017年製作の映画)

3.8

低能、暴力、殺人、差別、カニバリズム…。あらゆる不謹慎が露悪的に詰め込まれた「初期阪本作品」テイストの全開の本作だが、なぜか嫌悪しきれないキッチュさがあり、個人的には嫌いじゃない。
前半の障害者になっ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.8

ワイティティ監督作ということや、ポップなポスターやタイトル、ノリノリの予告編から感じた期待ほどではなかったものの、安定のマーベルクオリティ。
GoGのメンバーが出演するのもうれしい。
ソー姿のナタリー
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.2

間や距離感が絶妙で、なんとも不思議で奇妙な後味。
ロケーションや青葉市子の音楽もすごくいい。
あの坊主の同級生は、彼がいなかったら話が成立しないんじゃないかというくらいの重役で好き。
誰にでも「あみ子
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画家と泥棒(2020年製作の映画)

3.9

画家が自分の絵を盗んだ泥棒に会いに行くドキュメンタリー。
前知識なしでの鑑賞がおすすめ(といってもびっくりするようなオチがあるわけではないけど)。
メインの2人のキャラが非常に魅力的。
とてもドキュメ
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.1

スリラーとジャンル付けされていたので、どんな陰惨な展開が待ち受けているのかと身構え過ぎた…。
「異食症」の行為自体はスリリングでたしかにスリラーといえなくもないが、内容は直球の(フェミニズムな)ヒュー
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永峰中村飯塚(2021年製作の映画)

3.6

3人の会話がメインのショートフィルム。映画美学校の終了制作セレクションらしい。小説のような会話文は味わいがあり嫌いじゃない。クリアな映像と音声が良かった。

大虐殺(1960年製作の映画)

3.9

冒頭の関東大震災からの朝鮮人&社会主義者の大虐殺は凄惨で迫力があり「これはしんどい内容だな」と思ったが、天知茂がテロを起こそうと苦悩し実践する展開になると空気が一変。
隙のある脚本に愛嬌を感じた。

勝利者の復讐(1958年製作の映画)

3.4

天知茂が一人二役。
悲惨な内容ながら犯罪計画はどこか間抜けで、ほのぼの感すらあった。

劇場版 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか オリオンの矢(2018年製作の映画)

3.5

テレビアニメシーズン1と2の間の物語。
あいかわらずのキャラ崩壊無縁な神作画。
悲恋(?)だからということもあるが、テレビアニメのようなカタルシスがなく、グズグズするベル君にイライラしてしまう。
主人
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東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

4.0

こんなにケレン味溢れる演出の作品だとは思わなかった。
ビビットな赤や緑のライト、そして連発する「戸板アトラクション」。
天知茂めあてで観たのだが、狂夢の世界で尾羽うち枯らしのたうち回る殺陣はなぜかかっ
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スケアリーフレンド(2022年製作の映画)

2.5

PFFアワード2022準グランプリ。
カットやカメラアングル、小道具、ストップモーションアニメなど、熱意と労力はすごい伝わってきた。

アテナ(2022年製作の映画)

3.9

冒頭のタイトルバックまでの長回しがめちゃくちゃカッコいい。
その後も要所要所で長回しはあるものの、振り返ってみればやはり冒頭がピークだった感は否めない。
ちょっと劇伴が大袈裟すぎたかも。
密集して盾で
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J005311(2022年製作の映画)

3.4

第44回PFF、満場一致のグランプリ。
U-NEXTで鑑賞したが音が小さすぎてテレビの音量を普段の倍にしても聞き取れず。
とはいえ台詞は少なく、長回しを多用した独特の空気感は面白かった。
主演俳優の消
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夢の丘(2019年製作の映画)

2.8

窓から見える丘の風景が印象的。
雰囲気はあるがなぜかイメージは膨らまなかった。
劇団的演技。

ナワリヌイ(2022年製作の映画)

4.1

もちろん意図あるドキュメンタリーなのですべてを鵜呑みにはしないが、それでも衝撃的な事実自体は揺るがない。
日本のドキュメンタリーはなるべく素材に手を加えないことが良しとされている印象を持っているが、時
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.4

使い古されたこのフォーマットをあえて使うからにはプラスアルファが必要だと思うが、残念ながらそれがなく「悪い意味でオーソドックス」だった。
またところどころに古臭い価値観が顔をのぞかすのも気になった(子
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.2

『BLUE』『空白』と続いての本作という流れがさすが。
テイストは『犬猿』や『ヒメアノ〜ル』の頃に戻りつつも、クオリティは明らかに高く面白いから、今後の作品がもっとも気になる監督。
主演のふたりの演技
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.8

単独で主役をはれる有名な脳筋たちがこぞって大暴れする元祖アベンジャーズ。
爆破の規模と回数がすごい。
何も残らないところも潔くて嫌いじゃない。

さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

現実と幻想が地続きな演出は、沖田作品に慣れていないとちょっと面食らうかもしれない。
明るく楽しげな雰囲気の裏に感じる不穏と狂気がたまらない。
のんとさかなクンというポップなフックのどさくさに紛れていろ
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グリーンバレット(2022年製作の映画)

3.8

国岡版『柳生忍法帖』。
タイトルバックがカッコいい。
監督の最近作特有の「ちゃんとした面白さ」。
今はチープさがいい方向に働き愛嬌になってるけど、今後、お金が入ってきたときにどうなるのかが気になる。
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(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.0

モノクロで陰影深く描かれたあいりん地区の町並みや空気がよかった。
主演の芹明香のアンニュイな雰囲気や表情もすばらしい。
印象に残るシーンが多く、障害のある弟との濡れ場での窓から差し込む光の遷移だとか、
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.1

作品全体のデザインや演出、劇伴、小道具、スタッフロールなど非常に「洒落てる」。
展開が鈍重な前・中盤もなぜか集中力が途切れないのがすごい。
ピール作品といえば毎回、黒人への人種差別がテーマであるが、本
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オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.3

新宿ピカデリーの初日舞台挨拶(上映前。白石晃士・堀田真由・飯島寛騎・筧美和子)にて鑑賞。
WOWOWドラマ(全6話)を再編集したノンストップ・ジェットコースター・ホラー・アドベンチャー(というらしい)
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劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟(2012年製作の映画)

3.4

キャッチコピーである「科学と魔術が奪い合う一人の歌姫。上条当麻と出会うとき、奇蹟が始まる――!!」のとおり、ストーリーはシンプルでラスボスもわかりやすいし、作画も美麗で思ったより悪くなかった(スコアが>>続きを読む

英雄の証明(2021年製作の映画)

4.3

善意とマスコミとSNSと炎上。
主人公は根はいいやつなのだがいかんせん馬鹿すぎてイライラする。
この「呆れるけど憎めない」度合いが絶妙だった。
思わずそれぞれの登場人物たちの立場だったら…と思いを馳せ
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虚空門 GATE(2019年製作の映画)

3.6

森達也の『FAKE』が好きな人ならハマるはず。
俳優でUFOコンタクティーでもある庄司哲郎を追ったドキュメンタリー。
監督がついに「証拠映像」(詳しくは書かないが)を突きつけるシーンでは「うわー、もう
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.1

ド派手なアクションとド派手なアクション。
煙筒やライトを手にしたままの格闘とか、飛行機内とか、プラハの市街戦とか、いやもうすべてがド派手なアクションだった。
そしてなにより美男美女ぞろいのキャストがい
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

3.6

何度ルールを説明されても意味不明な「クレイジー・ボール」や、倫理観の欠如したミミの暴れっぷり、絶対にルークの名を覚えないゴアマン、不条理極まりないエンドロールの食事シーンなど、ユーモアのセンスが日本に>>続きを読む

猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.4

ハズレのない今泉監督作品だけにハードルを上げ過ぎてしまったのかもしれないが、最近の過去作と比べてもちょっとチープな空気感だった。
猫に詳しいわけではないが、それにしても令和の作品としては猫リテラシーが
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