特別先行上映にて鑑賞。
障害福祉サービス事業所「みらいファーム」のドキュメンタリー。
青柳監督の御母堂の勤務先で、監督も小さい頃からよく遊びに行っていたそう。
登場人物たちが見事にキャラ立ちしていて飽>>続きを読む
10年間の昏睡状態から目覚めた青年の「本当に目が覚める」まで。
家族という幻想。喪失。そしてかすかな希望。
善悪好悪白黒が混じり合ったストーリーには、いい意味でもやもやさせられた。
17分の無声短編アニメ。
低い彩度と平面的な構図による作品のトーンおしゃれ。
女の子が水たまりに人形を落として拾わないくだりの意味がよくわからなかった。
予想していたよりもいい意味でクオリティが低く、テレ東で昼過ぎにヘビロテさせてそうなB級アクションの雰囲気があった。
面白すぎずつまらなくもなくちょうどいい。
あと199作つくろうとしている意気込みは買>>続きを読む
悪くない、悪くはないんだけど、全然のれなかった…。
設定の中途半端さに最後まで没入を阻害された。工場のリアルな造形とファンタジーな機構との相性(バランス)がよくない。
キャラは江上(工場の偉い人?)だ>>続きを読む
先行上映にて鑑賞。
胎児の脳を移植された成人女性のビルディングスロマン。
今までのランティモス作品と異色なのはティム・バートンやウェス・アンダーソンチックな「ポップな箱庭感」。
登場人物たちも戯画化さ>>続きを読む
オセロのように白黒つけられないこと。
風船のようにふわふわと漂いままならぬもの。
光のように暖かく鋭くまばゆくて陰影をつけるもの。
喜怒哀楽では表現できないこの「もやもや」こそが、ぼくもつねづね「観た>>続きを読む
初杉田作品。ゆったりとしたテンポと説明のない展開(最小限の情報量)。
ふんわりとしていながらも、ときどきのぞかせる不穏な黒い影。
上映前、監督とメインキャスト3人による舞台挨拶あり。
「昼休みをちゃん>>続きを読む
金欠タクシー運転手が、終活婆さんを乗せて思い出の地巡り。
婆さんのエピソードが強すぎるのはあきらかにノイズで主軸のストーリーに悪影響。
ふたりのやりとりにも共感できず、完全に心が置いてけぼりのところに>>続きを読む
オーストラリア版コックリさん。
内容とは関係ないが欧米のホームパーティーは知らない人が多数出入りするし盗難とか翌日の片づけとか他人事なのにいろいろと心配してしまう。自分からは絶対開催したくない。
閑話>>続きを読む
相米は後期の2作が未見だったが、熱量がやばい前期の印象が強く、なんとなく後回しにしてしまっていた。
そんなあまり期待しない状態でのぞんだのが幸いしたのか、はたして面白かった。
キャストらがみな魅力的。>>続きを読む
職を失った男が亡父から譲り受けたキャデラックに乗って南下する。
悲喜こもごもを淡々と受け流していく登場人物たちは、カウリスマキの平常運転。
あらためてこの確固とした作家性はすごいと思うが、個人的には好>>続きを読む
『X』の前日譚。フォントや演出など昔の映画の雰囲気を再現しているのが洒落てる。
抑制が効いているのはカッコいいが、ちょっとインパクトが少なめかも。
ラストシーンのミア・ゴスの表情だけでも観る価値あり。
アニメ『スパイダーマン』シリーズの影に隠れてしまった印象が否めないが、本作も負けず劣らずの面白さ。
ストーリー自体は初タートルズでも問題ない間口の広さだし、随所に散りばめられた日本のサブカルリスペクト>>続きを読む
トイレ清掃員の清貧で丁寧な暮らしのルーティンを描く。
平山がイレギュラーやアウトオブコントロールを忌避することなく、愛すべきものとして受け止めているところがよかった。
実は個人的にはこのジャンル(『パ>>続きを読む
アクションシーンのないアクション映画。
デンゼル・ワシントンはもう68歳なので、そりゃ酷というものだが、逆に考えたら設定と演出でうまくごまかせているのはそれはそれですごい(手のツボ押しただけ)。
トイ>>続きを読む
サーカスのロバ目線での人間界地獄めぐり。
アヴァンギャルドな演出に面食らったが、そこからは珍妙さしか受け取れず、テーマとのシンクロがあまり感じられなかったのが残念。
クリスマスなのでクリスマス映画の本作を観てみたが最高だった。
いい話なのに全然いやらしくない。
ハーヴェイ・カイテルの名演によるところも大きいが、ポール・オースターの脚本も絶妙だった。
劇伴が久石譲っ>>続きを読む
前半の「犬神家」と後半のバトルの転調が面白いとは思ったが、評判の良さからハードルを上げてのぞんでしまったため、結果として「普通に楽しめたけど、そこまで激推しはできない」という感想に。
前日譚なので結果>>続きを読む
数秒後にはなにが起こるかわからない緊張感とお行儀の悪さと適当さ、この3点だけでもう大満足。
単純に『アウトレイジ』を戦国時代に置き換えただけではない面白さがあった。
ダメな人はダメそうだけれど個人的に>>続きを読む
ヒッチコックオマージュ(『裏窓』、『めまい』)の冒頭から、巻き込まれ系サスペンスの展開を予想させるが、はたしてクールなのにちょっと間抜けな殺し屋の奇妙な味わいの作品だった。
ぎりぎりコメディにならずに>>続きを読む
浅井リョウ原作の映画ってどうしてハズレがないんだろう。
原作小説を読んでかなり感銘を受けてたし、監督も『あゝ、荒野』の岸監督ということで期待値を上げてのぞんだものの…それでも大満足。
キャストの演技も>>続きを読む
ロシアでの劣悪な寝台列車旅を疑似体験しているかのような感覚を味わえたことがまず楽しかった。
主人公が徐々に心を開いていく過程が完全にシンクロできたので感情移入もひとしお。
最初あんなにがさつで憎たらし>>続きを読む
大絶賛の声をちらほら見かけたので少し期待してしまったが、いわゆる山崎監督のパブリックイメージどおりの作品でそれ以上でも以下でもなかった。
ドラマパートがただただしんどい。
みんな「え?どうしちゃったの>>続きを読む
設定もキャストも悪くないのに、なぜか台詞にあざとさばかりが感じられ上滑りし全然胸に届いてこなかった…。いろいろ受賞もしてるみたいだしぼくのコンディションのせい?
娘役は 『ストレンジャー・シングス』>>続きを読む
原作未読だが120分にみっちりときれいにまとまっていた印象。演奏シーンの演出がダサいが、田舎出身の若者らの泥臭く怖いもの知らずな勢いとジャズのアドリブをうまく表現していて、あれはどこまで意図的なダサさ>>続きを読む
ことごとくロケーションがよかった。
ストーリー展開はあまり集中力が持続されるような構成ではなかった。
テレビドラマのときは腹に力のこもった低音で発する「…ヘブンズドアッ!」が印象的だったが、今回は肩の>>続きを読む
ストーリーはそれほど強くないが時系列をいじり情報を小出しにしていくので、思っていたよりは3時間が長くは感じなかった。
ただ、キリエ(姉)のキャラ設定がちょっと気持ち悪く、キリエ(主役)との差別化を図る>>続きを読む
ラブ・ホラー・ロードムービー。
普通ならダサくなる露骨なメタファーだが、画がカッコよくルック良し。
サリーのキャラ造形がキモ素晴らしかった。
スタイルやカラーはもうじゅうぶんわかっているのだが、最近どうも「で?」と思ってしまう。モノローグはずっとお経のような密度で垂れ流されるし、だんだん意識が朦朧としてきて何度も寝落ちしてしまった。別に悪く>>続きを読む
たいていのシリーズ4作目なんてマンネリ感があるものなのに、まさかシリーズ中一番面白いだなんて!
約3時間という長尺でほぼアクションだけの構成なのに、アクションのアイデアがてんこもりなのでまったく飽きな>>続きを読む
ドキュメンタリーを多く手掛けてきた監督が、どんな劇映画を作るのか興味があったが、クライマックスまでに登場人物たちに感情移入させるにはある程度長尺が必要だろうし、題材が強いので演出も抑えがちにするだろう>>続きを読む
初期新海作品の焼き直しといった趣で、既視感たっぷりだし、いかにもなシチュの詰め合わせだけだと正直ものたりない。
まあでもエモいことはエモいのでエモさチャージはできた。
それにしてもなんでヒロインはウラ>>続きを読む
修学旅行(TVアニメ)から学園祭(劇場版)の間の日常回。前後編に分割され2週にかけて地上波で放映された。
一花と三玖はフィーチャーされないのでファンのかたは残念。
もうすでにみんな風太郎に惹かれている>>続きを読む
絵も可愛く原作ゲームへの愛も感じられ、「こまけえことはいいんだよ」精神のストーリー展開もスピーディーでよかった。
ただ完全に子供向け作品なので、大人視点のままでのぞむとものたりない。
アニャは好きだけ>>続きを読む
神戸芸工大映画コース教授・石井岳龍が生徒らとともに作品を作り上げるドキュメンタリータッチなカオス劇。
パッチワークのような自由闊達な構成は面白いが、ひとつひとつのシーンが冗長なのがちょっとつらかった。>>続きを読む