ピートロさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ピートロ

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修羅ランド(2017年製作の映画)

3.2

親父狩りから血みどろの惨劇へ。
「いらすとや」が使用される映画を観たのは初めて。

最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

4.1

凄腕の殺し屋「国岡」に密着するモキュメンタリー。
「処刑集団ホワイトベアー」など笑いのセンスが抜群で、なにげない会話もいきいきとしていてとてもうまい。
初期の阪元作品の狂気や不謹慎、グロテスクさ、やり
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バブル(2022年製作の映画)

3.4

Filmarksのオンライン試写会にて鑑賞。
「荒木哲郎 x 虚淵玄 x 小畑健 x WIT STUDIO」という豪華な面子にいやがおうにも期待値は跳ね上がる。
水没し荒廃した東京を舞台にしたパルクー
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.3

物語の基本構造が非常に効果的だが、それだけでなく細部の演出も丁寧でうまい。
父がサロンパスで肌を露出、スプーンの持ち方、ティッシュ配り時のいざこざなど。
劇伴のない手ぶれカメラの映像が臨場感たっぷり。
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.7

前半、テンポがいいというよりも大慌てで巻いてるような印象。
対決シーンは薄暗く鳥目老眼にはつらい。
人間の頭をパクってするシーンはレイティングに配慮しすぎて不自然なのはもうご愛嬌。
敵役のキャラや対決
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台風のノルダ(2015年製作の映画)

3.1

謎の少女との出会いから始まるセカイ系SF。
26分という短い時間にあわただしくいろいろ詰め込み過ぎており、終わってみたら結局何にも残らない。
台風がもたらすソワソワ・ワクワク感にフィーチャーしてほしか
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冴えない彼女(ヒロイン)の育てかた Fine(フィーネ)(2019年製作の映画)

4.2

テレビ版では第一期の後半までのめり込めなかったが、第二期では夢中になっていて、そして最終回たる本作では今まで溜めに溜めた恵波動砲がブチ放たれて大興奮。
ギャルゲー的環境でギャルゲーを制作するというメタ
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陽なたのアオシグレ(2013年製作の映画)

3.5

新井陽次郎のかわいいキャラが全力疾走し、鳥たちと一緒に飛翔する。
現実と空想が入り混じる世界観とモーションの楽しさ。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.1

監督独特の演出に好き嫌いはあると思うが、ここまで徹底されると清々しい。
情報過多で神経質でポップで無機質。
それにしてもキャストが豪華すぎて驚いた。

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.9

第一次世界大戦前夜、キングスマン発足の物語。
ラスプーチンのキャラ造形や格闘は期待通りだったが、中盤の『1917』的シーンが長く、流れやシリーズのテイストを断ち切ってしまっていたように感じた。

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.0

田園風景に聳えるビル、古民家のそこかしこにある最新電子機器といった世界観の丁寧な作り込みがすごい。
作画もきれいで、当然、花火もよかったが、地味に教室の描き込み(机)がすごかった。
ミュージカルという
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青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

4.1

テレビアニメの完全なる続編。
全体的なトーンは暗く重苦しいものの、主人公の思春期症候群の秘密も氷解し、SF的展開はうまい。
素直に泣けた…。

エイドリアン 亡き妻が世界に遺したもの(2021年製作の映画)

4.0

エイドリアン・シェリーのことはハル・ハートリー作品の常連程度の知識しか有してなかったので、彼女が幸福の絶頂で殺害されたことや、監督・脚本も多く手がけていたことなどを初めて知った。
単純に彼女の映画人と
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黄龍の村(2021年製作の映画)

3.8

約1時間しかなく内容もなかなかに変化があるのにまとまりがあった。
ベタと裏切り具合が絶妙。
詳しくは言えないが、全然グロくないのでホラーが苦手な方も前情報なしでぜひ。
ヘルシンキラムダクラブの音楽もい
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.2

主演二人のやりとりが微笑ましく、会話もフレッシュで、ずっと観ていられる(部屋の定点カメラパート好き)。
アクションパートは想像していたよりも短尺だったが、評判通り迫力がありたしかにすごかった。
登場人
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ハンナとその姉妹(1986年製作の映画)

4.1

三姉妹とその夫や恋人たちが繰り広げる恋愛群像劇。
ドロドロな関係と相反してなぜか爽やかな後味は、ウディ・アレンにだまされている感じがする。そんなとらえどころのなさが好きだ。
スクリューボール・コメディ
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.9

新鮮さはないけれど、無駄なくツボを押さえてコンパクトにまとめられており、よくできていると思った。

山河ノスタルジア(2015年製作の映画)

3.9

男女の三角関係や母子の絆を、過去・現在・未来を舞台に描く。
ストーリー自体はなんともつかみどころがない奇妙な味わい。
主役は中国の田舎の絶妙なロケーションだと思った。

ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

3.7

ブレッドウィナーとは大黒柱の意味らしい。
9.11の頃のタリバン政権下のアフガニスタンで、男装して外出し一家を支える少女の奮闘と悲劇。
作画のクオリティも高く、演出も面白かったのだが、全体として見ると
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.0

児相への内定が確定し卒業を間近に控えた主人公をめぐる物語。
なんとなく浮ついた学生生活の残滓を惜しむようなチャラついた話なのかと思っていたら、あにはからんや残酷で重苦しいストーリー。
キャストがみな魅
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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い(2015年製作の映画)

4.0

2014年ウクライナ騒乱のドキュメンタリー。
極寒の季節にほぼ丸腰のまま命がけで親露派政府に対抗したウクライナ国民の、自由と尊厳をかけた闘争とその勝利に感動したが、その後のロシアからの度重なる攻撃と今
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.9

時間軸操作の目的が独特で面白い。
ラストは個人的にアレの恐怖症なので本当にたまらない。確実に悪夢にうなされる。
作品全体の奇妙な味わいがよかった。

ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.9

マーベル作品(映画)はだいたい観ているけど、さりとて熱心なファンというわけでもないので、人物相関や時間軸もわからず、鑑賞後、解説サイトで調べて「あー、なるほど」とか「あー、そうだったっけか」とつぶやき>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

最近の春樹原作作品では『バーニング』がよかったけれど、「春樹ワールドの空気感」という点では本作の圧勝。
情感のないセリフや熱量低めのトーンがここちよく、約3時間という長丁場も飽くことなかった。
岡田将
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センセイ君主(2018年製作の映画)

3.9

ハイテンション・ラブコメ。
浜辺美波のぶっとんだ演技に心奪われた。
竹内涼真の笑顔は同性でもキュンとくる。
それにしても、ネットスラング、ジュディマリ、ドラゴンボール&ロッキーパロなどこの作品のターゲ
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ヒッチャー(1986年製作の映画)

3.8

以前『恋するけだもの』上映後のトークショーで白石晃士監督が、本作からの影響についてちょっとだけ触れていたが、未見だったのでずっと気になっており、ようやく観た。
終始極めて不条理だが、前半の予測できない
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.6

豪華な声優陣に驚いたが、プペル役の窪田正孝は最初全然わからなかった(いい意味で)。
キャラデザや演出に「つぎはぎ」感があって統一性がないのが生理的に気持ち悪かった。
期待通りメッセージ性は激強だったけ
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罪の手ざわり(2013年製作の映画)

4.1

4つのオムニバス。どれも面白く、映像もかっこよく、テーマも現代的で8年前の作品という古さをまったく感じさせない。
中国の「中途半端な風景」が醸し出す雰囲気がとてもいい。
一番好きなのはナイトクラブの話
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.9

ヒロイン役のジョディ・カマーは『最後の決闘裁判』の主演の人かー。だいぶ印象が違ったので最初わからなかった。
ディズニーならではの「使えるものはなんでも使う」貪欲な姿勢を、サービスとして喜ぶか、げんなり
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

孤島にオジサン2人きりという閉塞感を、モノクロで極狭画面サイズ(1:1.19)が効果的に増幅している。
徐々に現実と狂気の境が曖昧になっていく不穏なムードは楽しめたが、贅沢をいえばあとなにかもう一つ欲
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.1

衣装や舞台が同系色にデザインされ、セットも楽器のケーブルもない、ミニマルなトークとダンスのミュージック・ショウのドキュメンタリー。
「トーキング・ヘッズ」やその楽曲を詳しく知らないぼくでも楽しめるとこ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.9

『ショート・ターム』の監督ということで気になっていたものの、後回しにしていてようやく鑑賞。
出来はよいのかもしれないが、個人的にこういった「旨いもの全部詰め合わせハイカロリー弁当」に飽きつつあることに
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

先が読めるような読めないような展開の絶妙さと、90年代テイスト感あふれる「キメ絵」もよかったけれど、なんといってもこんな重苦しいテーマをエンタメの範疇で処理しきった胆力がえらい。
ポップで不穏な哀しき
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.2

主人公の少女は大人たちにたいして徹底的な不信感を抱いており、まったく頼ったり相談しようとしない。
そのため観客であるぼくらにも詳細な情報はわからない。
彼女の行動に常に不安や心配を感じさせる物語の構造
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.2

異常な高評価、ネットでの盛り上がりから、ちょっとハードルを高く設定しすぎてしまったのかもしれない。
自分なりに展開を3つ予想してのぞんだのだが2つあってた。
テーマも現代的。
こんなファンムービーが大
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PK(2014年製作の映画)

3.8

高得点なので気にはなっていたが、アマプラにないのと2時間半という長尺のため、ずっと後回しにしていた。
主演女優アヌーシュカ・シャルマの肉感的なルックスと人懐っこい笑顔が魅力的。
インド映画なのに、宗教
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