ピートロさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ピートロ

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

映画における「冒頭から何が起こってるのかわからない状態」というのは基本的にワクワクするので、シャマランやノーランのような作品は大好きなのだが、なぜか本作ではイライラした。
スクリューボールコメディのよ
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.9

原作漫画未読。あまり期待せずに観た影響もあるかもしれないが、約2時間飽きずに楽しめた。
埒外で奔放でミステリアスなちひろさんをハブにしてつながる点と点や広がる輪には素直にいい気分にさせられる。
豊嶋花
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.0

いかにもA24らしいテイストの作品で、OPの「ファミリーダンスバトル」(妙な中毒性がある)以降、物語が進むにつれ音量も光量も消失し静寂さに満ちていく。
アピチャッポンレベルの睡魔に襲われた。
とはいえ
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犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.9

ベトナムに逃亡した凶悪犯を追うドンソク兄貴。
外国だろうが平常運転(なんでw)、次々と筋肉で悪漢をぶっとばすさまは爽快の一言。
カン・ヘサンという敵役が本当めちゃくちゃ凶悪で、すぐ人を手斧でサクサク切
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

奇想を誠実に淡々と描ききる胆力。
あざとくなく鼻にもつかず温度感がよい(カメラ目線やラストは個人的にはギリギリセーフ)。
ジャケットの4人の演技もよかった。

ねじけたつま咲き(2021年製作の映画)

3.3

U-NEXTで他作品を観終わったあとリコメンドとして表示されていて、9分と短尺だったので観てみた。
女子高生2人の友情もの。
文字が浮かぶ浴槽、波打ち際でそろう足並み。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.1

多忙を極める弱小広告代理店内で繰り返されるタイムループ。
82分という短尺にぎっちりと詰め込まれた高密度なストーリーに大満足。
細部のこだわりも十分で、しかも後味もよい。
他人におすすめしたくなるタイ
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

独居老女・雪と冴えない女子高生・うららのBLをきっかけに始まった交流を描く。
うららの奮闘や、その奮闘のクオリティ、その奮闘がもたらす奇跡の塩梅が絶妙。
かなり分母が大きく誰にでもおすすめしやすい作品
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二十歳の息子(2022年製作の映画)

3.9

子供たちの自立支援に取り組む中年男性が、養護施設育ちで仮出所中の二十歳の青年を養子にするドキュメンタリー。
被写体との距離感が絶妙で、作為的な誘導や演出もなく、とてもフェアで真摯に感じた。
上映後、監
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バビロン(2021年製作の映画)

3.9

残念ながらどうしても悪いところに目がいってしまう。
『セッション』や『ラ・ラ・ランド』でも同様だったが、今回も感じてしまった「その扱うジャンルへの愛とリスペクトが伝わってこない問題」。
あとは時代の移
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ほんとうに映した!妖怪カメラ(2015年製作の映画)

3.5

妖怪の撮影に挑むゆるいモキュメンタリー3短編(河童、蛇女、化け猫)。
漫画家いましろたかしのキャラが魅力的で、毎回必ず挿入される食レポも妙なおかしみがある。
とても有意義な時間の無駄遣いだった(褒めて
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プリンセス・ブライド・ストーリー(1987年製作の映画)

3.7

英エンパイア誌の「史上最高の映画100本」というランキングで未見作品が3本あり、本作はそのうちの1本(ちなみに93位)。
祖父(コロンボ!)が孫になんともゆるい西洋ファンタジーを読み聞かすという形式だ
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.7

原作は伊坂幸太郎の『マリアビートル』だがこちらは未読。
しかたがないことではあるが、どうしても演出やテイストに強い既視感をおぼえてしまうのが残念。
少しズレたニッポン感、外人が観たらもっとウケるのかも
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名付けようのない踊り(2022年製作の映画)

3.8

田中泯という名前を知っている程度の知識だったので、その仙人然・哲学者然とした佇まいや、熱量のすごい踊りにひきこまれた。
見ている人との間にダンスが生まれるみたいなことを言っていたが、正直素人には難解な
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メリーに首ったけ(1998年製作の映画)

4.1

極めて悪趣味なロマンティック・コメディ。
下ネタもえげつないし(ヘアーワックス!)、障害者の描き方も人によっては不快に感じると思う。
しかしぼくはこの「全方位への不謹慎さ」に不思議な爽快感をおぼえた。
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.2

観終わったあとのなんともいえない充足感。
これぞ他人の人生を味わうという映画の醍醐味。
地頭は良いが新しいものに目移りしがちであっちにふらふらこっちにふらふら、熱意や焦燥はあるが目的や目標がわからない
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

3.7

几帳面な主婦の生活を3日間、劇伴もない定点カメラと長回しで、198分も淡々と描かれる。
多くのシネフィルの方々の評価も高いことからすごい作品なんだろうけれども、勉強不足のぼくではそれを感じとることがで
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.8

引け目を感じながら取り組んだ映画音楽に対するモリコーネの心境と彼への評価の変遷は、まさに映画音楽そのものの歴史でありダイジェストであり総集編だった。
多くの映画作品が取り上げられるので、それだけでも単
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.5

Filmarksの試写会にて鑑賞。
『ウィッチ』や『ライトハウス』においてダークで詩的な雰囲気が見事だったロバート・エガースが監督で豪華キャストときたら、そりゃもう期待値はうなぎのぼり。
しかし実際は
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ: 手彫りの映画、その舞台裏(2022年製作の映画)

3.5

ストップモーション作品はメイキングを観ないといまいちありがたみがわからないが、それってどうなんだろうといつも複雑な心境になる。

リアリズムの宿(2003年製作の映画)

3.9

お互いをあまり知らない2人の男が、ひょんなことから行き当たりばったりのふたり旅へ。
雰囲気と間合いが心地よく、だらだらとずっと観ていられる。
汚い安宿に泊まって就寝時に思わず笑い出すシーンが最高。
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シチリアを征服したクマ王国の物語(2019年製作の映画)

3.7

色彩も作画もミニマルでお洒落。
モーションの楽しさに溢れ、往年のディズニーアニメのよう。
クマ好き必見。

劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア(2021年製作の映画)

3.8

原作未読、TVシリーズ完走くらいの知識と思い入れで特にファンというわけではないけれど、つい観ちゃう作品。
アスナ視点でのリブートということなのだろうか、新キャラを加えて物語の始めから第一階層のボスまで
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てんやわんや(1950年製作の映画)

3.9

淡島千景の映画デビュー作。東京に疲れた社長の腰巾着が四国に赴くも奇人や奇習に翻弄され、文字通りてんやわんやする喜劇。
細かいエピソードの集合体であり全体としてまとまりがなく感じたが、それはそれで独特の
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X エックス(2022年製作の映画)

3.7

往年の名作ホラーを彷彿とさせる設定や展開にわくわくしたが、そこからのオリジナリティがちょっと薄かったかも。
シャマランの『ヴィジット』みたく、老殺人鬼ならではの印象的なアクションやアイデアが欲しかった
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.8

北欧の大自然と色彩、最小限の台詞と説明、美しい構図等かなり好み。
エグさのないスタイリッシュホラー。
淡々とした展開とオチもよい。
点数低すぎない…?

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.7

テレビなら完全に放送事故の間合いでの長回し、最小限でスローリーな会話、静謐に満ちた雰囲気で完全に脳内はアルファ波独占状態。
テーマは難解だけど深そうだし、意味不明だけど深そうだし、よくわからないけど深
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.7

「バームバックらしくなさ」に戸惑ったが、原作未読のため、それが原作によるものなのか、演出によるものなのかがわからなかったのが残念。
とはいえその混沌さ・奇抜さに人工的な違和感を感じてしまった。
このも
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.8

クルド難民問題というテーマと、主演の嵐莉菜は魅力的だった。
もう少し展開に工夫や面白さが欲しかった。

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.9

ぼくはほとんどわからなかったけど、どうやら小ネタやくすぐりやカメオ出演が満載のようで、そこで楽しめなかったのは残念であるが、そんなことがわからなくても前作が未見でも問題ないノリと勢いがある。
ガン型ス
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.7

ストップモーションらしいけど、ここまでくるともうCGと区別できなくなるの、なんともいえない複雑な気持ち。
デル・トロ的ダーク風味ではあったけど、そこまでの大きなアレンジではなく特段新鮮さを感じられなか
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恋は光(2022年製作の映画)

4.0

西野七瀬と平祐奈がたまらなくかわいい。光り輝いていた。
岡山県のロケ地(岡山市、高梁市、倉敷市、環太平洋大学など)も美しく楽しい。
ラブコメとしてのコメディ要素の塩梅が絶妙だと思った。
原作未読。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.1

原作を読んだことがある程度で特にファンではないぼくでさえグッときた。
原作の作画そのままにヌルヌルと動く技術がすごい。
OPからのタイトルバックがカッコよかった(高校名がバーン!)。
内容は山王戦なの
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犬王(2021年製作の映画)

3.9

湯浅作品はひと目でそれとわかるルックと中毒性のある躍動感だけでもう十分すばらしいと思う。
幼少期の犬王のデザインとアヴちゃんの歌声がよかった。

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

3.8

デヴィッド・ロウリー監督目当てで観たが、ロバート・レッドフォードの俳優引退作で、もう完全に彼の映画。
レトロな雰囲気も音楽もテンポもルックも尺もいい感じだった。

TITANE/チタン(2021年製作の映画)

4.3

想像以上にグロテスクでずっと嫌悪感しかなかった。
アレクシアの醜悪な姿は、女性の「生理」が神秘性とは無縁の過酷な現象であるという表現かと思っていたが、ラストで考えが変わった。
表層にとらわれない愛の本
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