ピートロさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ピートロ

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愛なのに(2021年製作の映画)

3.6

今泉監督らしさと城定監督っぽさがブレンドされた設定や展開ではあるんだけど、なぜかいまいち乗り切れず。
濡れ場もあるし内容はドロドロしているので、もう少しコメディ要素(ドタバタ感)が強いほうが好みだった
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.0

あー、コミュニケーションってめんどくさい(大切)!
「子どもが苦手な中年男性」と「子ども」という組み合わせは今までにも多々あったが、本作は「子どもと真摯に向き合う大人」が「子ども」とのやりとりを通じて
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

聴覚障害者の家族の話ということだけは知っていたので、王道の感動ものなのかなと思っていたのだがはたして違った。
主人公の少女が両親に向けて放つ「耳が聞こえないことが問題じゃない」という台詞のとおり、この
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劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女(2016年製作の映画)

3.6

26話を見終えたので劇場版を見てみたが、知らないキャラが知ってる態で登場したので、未見の「追憶編」か「〜優等生」に出てくるのかしらん?(追記:リーナは原作での人気キャラだったっぽい)。
今さら言うまで
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健太郎さん(2019年製作の映画)

3.3

アマプラのレコメンドに表示されタイトルが気になり時間も短いから観ちゃえ…という流れで鑑賞。
『聖なる鹿殺し』のバリー・コーガンを彷彿とさせる健太郎さんのパスタの食べ方、いいね!

田舎司祭の日記(1950年製作の映画)

3.4

できれば4K版が観たかったけど、画質は全然問題なかった。
病弱な若き司祭の陰鬱なモノローグが睡魔を呼び、それほど長い尺ではないはずなのにとても長く感じた。

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.5

原作未読なので元のストーリーは知らないが、本作は主人公が「どのような完全犯罪を実行しようとしているのか」というミステリ仕立てになっている。
その方法はかなりの強引さはあるもののなるほどなという仕掛けだ
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夏時間(2019年製作の映画)

4.1

劇伴なく淡々と描かれるとある家族の夏時間。
出来事自体は違ってもまるで自分の記憶から掘り起こされたんじゃないかと感じてしまうような普遍性とノスタルジーを持った会話やエピソードが巧い。
主要キャストらの
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.9

色彩や構図などどことなくウェス・アンダーソンみがあった。
着せ替え人形のようなアニャの眼福だけで元は取れる。
奇を衒わないベタな少女漫画のような王道展開がここちよかった。

呪詛(2022年製作の映画)

3.4

白石晃士の『フェイクドキュメンタリーの教科書』の第4章「なぜカメラはそこにあるのか」を思い出し、本作の曖昧で適当なカメラ視点に違和感をおぼえずにはいられなかった。
そこをちゃんと設定しないことには臨場
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.5

ものすごいハードルを下げて、斜に構えて、無理やり「いいところ」を見つけてそこを拡大して「ぼくはまあ面白かったですけどね(フフン」とドヤ顔をキメようと思って観たのに、それでもだめだった…。
ギャグはたし
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.7

黙々とテーマパークとモンスターを掃除し続けるニコラス・ケイジの無双を眺めるだけのおバカホラーアクション。
残業で疲弊しパズドラしかできないサラリーマンでも頭空っぽで楽しめる作品。
ちょっと下手なエドガ
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

いつもは暗い色調の映画は観づらくて苦手なのだが、本作は不思議とそれほど苦じゃなかった。
ストーリーはムード満点のサスペンス風なんだけど、約3時間はさすがに長すぎたかな…。

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

言語化できないタイトルどおりの「ちょっと思い出しただけ」のエモさを描いた、時間軸遡行系恋愛ドラマ。
好きなシーンはたくさんあったが(予告プロポーズ、タクシー降車時の引き止めなど)、いまいち気持ちが乗り
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.2

グッチ家のスキャンダラス三国志(もしくはゴッドファーザー)。
重厚さと軽薄さが入り混じった不思議な雰囲気で159分間まったく飽きさせない。
キャストらの演技がみなすばらしかったが、やはりガガ様がよかっ
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おいしい生活(2000年製作の映画)

3.9

矢継ぎ早に繰り出される会話の魅力もさることながら、本作はストーリー展開自体もおもしろく、序盤の迷走から後半は現代のおとぎ話といった趣になり結構めまぐるしい。
登場人物らのやりとりにイラっとする人もいる
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マンハッタン殺人ミステリー(1993年製作の映画)

4.0

ウディ・アレンとダイアン・キートンの夫婦漫才がすごい。
会話も洒落てて「私はあなたに『去年マリエンバートで』の説明を半年間もしたのよ」とか好き。
キートンはファッションも可愛かったが、表情や仕草がめち
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ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

4.0

おバカ映画ではあるが、ノリやカットやデザインはスタイリッシュ。
主人公は気持ちのいいくらいのクズなんだけど、なぜか憎めないキャラ造形が秀逸。
アクションシーンも無駄にハイクオリティ。
単純に好み。

コンジアム(2018年製作の映画)

3.8

YouTubeの企画で心霊スポットの廃墟へ赴くPOVのモキュメンタリー。
最初は登場する若者らがみな美男美女なのは不自然だなんて思ったけど、動画のレポーターなわけだから当たり前か。
冒頭でたっぷり彼ら
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レイジング・ファイア(2021年製作の映画)

3.9

えぇ?!ドニー・イェン、今年で58歳だなんて嘘でしょ…。
作品のテイストは良くいえば懐かしい、悪くいえば古臭く、けっしてうまくはないので好みはわかれるのかなと感じたが、比較的高得点だったのでジャンルや
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

劇場に足を運ぶ予定はなかったのだが、あまりの高評価に背中を押され平日のレイトショーへ。
前日に1を観直していたのだが、予想以上に前作への演出・構造的オマージュが豊富だったため、結果的には非常に効果的だ
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攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争(2021年製作の映画)

3.9

シーズン2を観る前に、シーズン1の総集編である本作で復習。
シーズン1を観た時はプレステ1のRPGの挿入ムービーのようなCGにげんなりしたが、観直してみるとそこまでひどくなかった。でもやはり少佐の幼女
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トップガン(1986年製作の映画)

3.8

『マーヴェリック』にそなえて数十年ぶりに再鑑賞。
金曜ロードショーみたいなOPや、ドッグファイトシーンは今観てもかっこいい。
DNAレベルに刻み込まれているかのような超教科書的展開(起承転結テンプレー
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さがす(2022年製作の映画)

4.1

偏見だけど、片山監督作品を本作から観た人は比較的絶賛していて、『岬の兄妹』から追っている人は辛い点をつけているような気がした。
良い意味でも悪い意味でも、ミステリ要素強めの「そつ」ないエンタメ作品とし
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映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)

4.2

数ヶ月前にシーズン1,2を一気見したばかりでまだ興奮冷めやらぬ状態だったので、最終回が劇場版だと聞いたとき、これは映画館に足を運ばねばなるまいと思った。
原作未読のため風太郎が五つ子の誰を選ぶのか知ら
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.6

浮ついた若者らが陸の孤島と化した山荘で死霊に憑依されて血みどろの大乱闘。
CGのない時代のおおらかさや味わいが感じられて、今観ても面白い。
床下に閉じ込められたシェリル、うるさいから蓋に重ししとけよと
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.1

往年の画質感をベースにした絵作りは雰囲気があってよかった。
岡本喜八チックなリズミカルなカットも健在。
ウルトラマンの動きが、筋力ではなく重力を操作している感じがしてよかった。
外星人とのバトルで流れ
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

4.1

安定の面白さなんだけど、さすがにここまでくると観ておくべき作品が多すぎる…。
MCUのたいていは観ているはずなんだけど、ドラマにはノータッチだったので、今回『ワンダヴィジョン』をチェックしておかなかっ
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

数学が得意な予備校講師とJKの「リケ恋」的ラブコメ。
誇張もテンポもいい快適さで万人受けしそうな感じがした。
なんといっても清原果耶がかわいすぎる。
成田凌と泉里香の接近過程は面白かった。

ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

3.8

トルコ国境付近にあるシリアのコバニ。
ISとの戦闘により瓦礫と化したこの町でラジオ局を運営する女子大生が主人公。
死体がごろごろ登場しかなりショッキング。
銃撃シーンの空気感もリアル。
やるせない。
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雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

4.0

ワンカットや劇伴、構図等が他作品と比べてもだいぶトリッキー。
ストーリー自体はひと昔前のスピリッツで連載してそうな「あしながおじさんらの美少女育成ゲー的三角関係」に少々ミステリ風味…といった感じなんだ
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ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.7

ファン・ジョンミン目当てだったので、彼の無表情で激しいアクションをこなす新しい魅力を知れてよかった。
ストーリーは少々ごちゃごちゃしていたので、もっとシンプルなほうが良さが増したと思った。
韓国映画な
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ぱん。(2017年製作の映画)

3.7

徹頭徹尾くだらなすぎてニヤニヤしてしまった。
脈絡のなさや支離滅裂さがあざとい。
阪元監督初期作品としては珍しくノーバイオレンスなので、流血が苦手なかたにもおすすめしやすい。
まあ人格疑われたそうだけ
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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.1

「アンテベラム」とは「南北戦争前の」という意味の単語らしい。
ストーリーはシャマランタイプのスリラーなので事前情報は何も仕入れずに観るのがおすすめ。
最初、ポスターから大好きなジョーダン・ピール作品か
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.3

4.4点(2022.5.1現在)という高評価に納得。
演出、ストーリー、作画のすべてがハイクオリティ。
長尺さからも制作サイドのこだわりを感じられた。
エンドロール後のあの静止画で追い涙。

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.8

時をかける映像研。
ヨーロッパ企画的ストーリー自体は嫌いではないのだが、映画としてのクオリティ(漠然とした言い方でお恥ずかしい…)がもうちょっと高かったらもっとハマれた。
主演の伊藤万理華はなんともい
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