pandaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

3.9

思っていたよりリアルに怖かった、だけど作品としてすごく面白かったです。
ツッコミどころがないわけではないけど
勢いがあって、残虐だけど前向きで。
戦国武将達もテンプレでなく、でもこの人ならこういうだろ
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ターコイズの空の下で(2019年製作の映画)

3.5

日本、モンゴル、そしてフランスとの合作。
台詞の少ない、余韻だらけの映画。
こんなの久しぶりにみました。
椎名誠さんにハマった20代前半からモンゴルは昔から憧れの土地のひとつです。地平線にかかる180
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

原作未読。

シスターフッドという言葉を初めて知りました。

門脇麦さんと水原希子さんはもちろん、
石橋静河さんと山下リオさんも素敵だった。

声高に訴えるのではなくて、
静かに静かに痛みを感じながら
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.3

今泉監督らしい画作りの作品でした。
大阪ロケが沁みた。
私にとっては画面中央にいつもあったボンダイブルーの初代iMacが時代のアイコンでした。

される側であるはずの松坂桃李くんの推し活満載のお部屋と
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世界で一番しあわせな食堂(2019年製作の映画)

3.5

「かもめ食堂」をフィンランド側からみたら……というのを想像してたけど、ヘルシンキではなくラップランドの圧倒的な自然と、中国人シェフが振舞う薬膳がお互いの心と身体を癒していくお話。私的にはおじさん達が大>>続きを読む

ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.3

原作未読。

芳根京子さんを観に行った感じでしたがその意味では期待通り。それより私この作品の窪塚洋介さんすごく好きでした。
語られなかったけど、我聞さんが写真展開かなかったのは由紀さんの傷が子供(と親
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心の傷を癒すということ《劇場版》(2021年製作の映画)

3.4

全4話だったドラマが良かった分
どうしても端折った感はあって残念だけど
それでもやはり、
スクリーンで、神戸の劇場で
観たことで静かな感動がありました。

ドラマの時も思ったけど震災が起こる前の神戸の
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.6

坂元裕二さんの脚本と
大友良英さんの音楽にひかれて。

「ヤクザと家族」と続けてみたら
真逆なのに色々共通点もあって
なんだか不思議な感じがしました。
どちらも駿河の海だったし。

出会いから別れまで
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.6

綾野剛さんの表情と声が最高でした。
あと、ラストの磯村勇斗くんは1999年の
綾野さんと同じ顔してて震えました。
あと、やはり北村有起哉さんが良かったです。

音楽と、撮り方も好き。

反社という題材
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

3.3

2021年新作では初映画
原作未読

ちょっとどこまで理解できたかは自信ないけれど、思っていたよりホラー寄りでした。

岡田将生さんは適役。
北川景子ちゃんにびっくり!
筒井道隆さんにびっくり!

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とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

3.3

色々受難の作品でしたが
頭空っぽで楽しめる。
けどじんわりするお話でした。
単純バカな主人公の北村匠海くんが新鮮。
そして仲間の4人が素敵。

ちょこっとだけの友情出演
マッケンと伊藤沙莉ちゃんとか
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.5

公開初日、舞台挨拶付きには仕事で間に合わずでしたが、終了後に拍手が起きました。1回目は尼崎、2回目は西宮。
(この作品の場合、原作という訳ではないけれど)絵本は読みました。関連の展示もみました。

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アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)

4.1

前後編続けて5時間退屈させない作品でした。

哀愁とかプライドとか、普遍的だけどグッとくる。

森山未來さんも北村匠海くんも期待通りだったけど勝地涼さんが期待以上~
そして、脇のキャラが良かったなぁ…
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ばるぼら(2019年製作の映画)

3.4

不思議な世界観と退廃的な雰囲気
手塚治虫作品のB面という感じ。

二階堂ふみちゃんの底力を感じるけれど、朝ドラとあまりにも対照的で涙目になってしまいました。

稲垣吾郎さんもいい。
キャスティングがき
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おらおらでひとりいぐも(2020年製作の映画)

4.1

田中裕子と蒼井優なんだからそりゃもうすごいよね、っていう。
田中裕子さんのお芝居には不思議な説得力がある。
東北弁のもつ切なさ。

寂しさの3人のバランスが素晴らしくて。特に1番大きくて声も特徴的な青
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天外者(2020年製作の映画)

3.7

大阪にとっての大恩人、五代友厚。
朝ドラ「あさが来た」で知ったけれど、大河の主役になってもいいくらいの人物だなと思います。
未だ濡れ衣を着たままなら尚更。

史実をなぞってる説明的なストーリーで、イマ
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.5

原作未読

よく出来てた。
のんちゃんの良さが生きてて、さすが「勝手にふるえてろ」「甘いお酒でうがい」の監督さん。これからも要注目。

頭の中に「相談役」がいるのって割と自問自答しがちな自分にも心当た
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滑走路(2020年製作の映画)

4.0

原作(歌集 滑走路)は未読。

いじめ、非正規雇用、シングルマザー
どうしようもない現実の暗さ、ストーリー自体もそんなやりきれなさをなぞりながら、そして悲劇も産みながら、それでもまっすぐの道や橋や校舎
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空に住む(2020年製作の映画)

3.4

空に近めの映画館でみてきました。

終わった時まわりの空気が???でしたが、個人的には好き。

多部未華子さんのポスターの顔が印象的だったのです。

岸井ゆきのちゃんがよかった。
ミムラさんは寂しい雰
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罪の声(2020年製作の映画)

3.8

原作未読

最初は野木さんの脚本に惹かれたのですが
それよりも何よりも「あの事件」がモチーフだと知って。

当時中学生の関西人です。近くに○りこの工場があってお母さんたちの主要なパート先だったからか、
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.1

河瀬監督と井浦新さんのインスタライブ等で役積みからの順撮りの話も興味深く、かなり前から楽しみにしていた映画ですが、思った以上に深い話でした。
(深い、って表現が既に浅くて嫌になる)

永作さんと井浦さ
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

最初の感想は
蒼井優さんに尽きる。
だったけど、
(いやほんとに凄いよ蒼井優)
あとからジワジワ脚本の妙とか
撮り方とが効いてきた。

優作のコスモポリタンとして手段を選ばない冷たさとか、結局戦時下の
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.8

優しい作品でした。
避難所の風景がエールの戦時下の風景と、そして写真の役割が、エールの音楽の役割と…被った。
(このレビュー書くの見てから1週間経ってるけど、今週見てたらもっとやばかったな)

主人公
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星の子(2020年製作の映画)

3.3

原作未読。

生まれつき体が弱いちひろを救ってくれた水、が家族を怪しい宗教にのめり込ませ、姉は家出、大好きな先生には酷い暴言をうける(岡田将生くんはこういう役似合うんだわ、美しさにも説得力あるし)けど
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甘いお酒でうがい(2019年製作の映画)

3.6

とにかく黒木華ちゃん演じる「若林ちゃん」が可愛い!あんな後輩欲しい~ってずっと心の中で叫んでました。

主人公よしこさん、の淡々とだけれども少し切なくてでもポジティブな日常のあるあるを身につまされなが
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.6

恐ろしい話なのに
面白いが勝ってしまう。
そのことがいちばん恐ろしい。
核兵器よりも怖いもの……
それを操れたとしても、最終的には誰も幸せにならないと思うんだけどなぁ

時間と動きの関係が難しすぎてポ
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

4.0

優しい映画でした。
とにかく画面がファンタジックで綺麗。
水墨画の世界観が繊細で、少しずつ近づいてくる妹の誕生にあわせてゆっくりとわだかまりが表面化して最後は昇華する、そんな家族の話を軸に、取り返しが
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.3

成田凌くんが抜群に可愛かった。
「怒り」の綾野剛さんクラス(当社比w)

かなわないと思ってるのに諦められない、そんな想いが同性愛に限らずままならない、焦れったくて面倒くさい。久しぶりに見たある意味王
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.3

もっとゲラゲラ笑えるかと思ってたけど
「悲劇は喜劇」的。

青春18切符でも年収50万で家族旅行はキツイだろうなぁ……塀をよじ登るチカちゃんが愛おしくて、どんなに罵詈雑言はいても「ガンバレ」って思って
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人数の町(2020年製作の映画)

3.2

これから見る人は絶対ネタバレしないで味わって欲しいから具体的なことは書きませんが終始静かに怖い。
ほんとにありそうで、そしてその中に入ってしまえば受け入れてしまうかもしれないという怖さ。
その構造の担
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

4.4

口が悪い
態度が悪い
感じ悪い
冒頭から字幕に「〇ソ」連発
しかもいい声で

つまり
「アンナチュラルの中堂さん」なジョニーデップが
「いまを生きる」のロビン・ウィリアムズような
(かなり変化球ですが
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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

3.1

神戸ロケに惹かれて
普段は選ばない少女漫画の世界へ。

神戸でも、わりと西の方のロケ地が多くて個人的には馴染みのところもたくさん。やっぱり知ってるところが舞台だと楽しい。いやいやそことそこは近所ではな
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もったいないキッチン(2020年製作の映画)

3.0

吹替版

自粛ムードの夏休み
日本のあちこちを巡るロードムービーとしても楽しめました。

好きなのな鹿児島の鰹節づくりと野菜は傷がついてるとそこを修復しようとして美味しくなる、という話。

デイビット
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二人ノ世界(2017年製作の映画)

3.3

撮影から公開まで少し時間が経ってるようですが
永瀬正敏さんのお芝居が気になって
思い切って遠出してみました。

脊椎損傷の元日本画家を
盲目のヘルパーが世話する

「現実ってなんですか」
がめちゃくち
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(2020年製作の映画)

3.5

先行上映にて。

平成を一気に駆け抜けたお話。
(内容のネタバレは避けますが)
9.11や3.11の描き方がいい。そうだよね、色んな人が色んな状態で迎えてたよね、「未曾有の出来事」より個人的に大変なこ
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