penguinwhipperさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

penguinwhipper

penguinwhipper

映画(233)
ドラマ(6)
アニメ(0)

ヒックとドラゴン(2010年製作の映画)

3.8

予想より遥かに面白かった。
うん、悔しいけどこういうの好き。
ドラゴンの猫っぽい設定とかも好き。
最終的にバイキング全体がドラゴンと仲良くなって飼い慣らすっていう落とし所はあまり好きになれないけれど、
>>続きを読む

パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

4.1

素晴らしい作品だった!!イスラム原理主義からくる女性への抑圧や軋轢に負けずに自分達の自由と輝きを掴むための奮闘が眩しい。途中途中で描かれる抑圧の様子や女性への接し方がとても許せなかったけどそれに負けな>>続きを読む

ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ(2020年製作の映画)

4.0

「本当の貧困は物やお金が無いことではなくたくさんの物を必要としてしまうこと」という言葉が重かった。とても上質なドキュメンタリーで大袈裟でなく今の全人類が必要な考え方が詰まってると感じた。最高なドキュメ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

公開初日に朝一の回と2回目を観て、2回消化してきた。

1回目を観て全くわからなかったところが、
2回目を観てわかった。
なので、さらにもう一回観て深く掘り下げたい。
時間の逆行を物理的にどう捉えるか
>>続きを読む

アンダーウォーター(2020年製作の映画)

3.4

「エイリアン 海底バージョンムービー」かと思いきや、ラストはまさかのゴジラ級モンスターが出てくる海洋モンスターホラームービー。主演のクリステンスチュワートのカッコよさというかクールビューティーは相変わ>>続きを読む

プロメア(2019年製作の映画)

3.1

途中途中で堺雅人が「半沢直樹」ボイスになって聞こえてしまうのは仕方ないかなーと思いつつ観た。
(いやそれでもプーさんの時よりマシ。)
ストーリーは好きだった。絵もやたらビカビカする印象だったけど好きな
>>続きを読む

アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち(2014年製作の映画)

3.2

これを観て、「あ、自分はこういう精神病棟もの好きなんだな」と自覚した。
最後の最後で一番のネタを披露してエンディングにもっていったのはずるい(笑)
役者の配陣が完璧。

レベル16 服従の少女たち(2018年製作の映画)

3.3

割と展開が読めちゃうストーリーなんだけど、
こういう閉ざされた空間内で秘密裏に行われていることを中に閉じ込められてる人が暴いていく話って好き。
いわゆる生きた「素材」として確保されていた少女たちのリベ
>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.6

溢れ出る思いをせきとめながら思う人と話す切なさや自分の思いに戸惑いながらも相手に気持ちをぶつけていく様がとても愛おしい映画だった。目線や会話や言葉の間の隅々まで思いが満ちている。目線…目線て大事よね。>>続きを読む

マーティン・エデン(2019年製作の映画)

3.4

夢を追いかけて作家になった男が駆け抜ける20世紀初頭。主演のルカマリネッリがとにかく重い役柄を演じ切っていた(かっこいいな)荒ぶる時代背景と主人公が感じている空疎や虚無感を言葉にしたためていく過程がと>>続きを読む

ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.5

シャイアラブーフの演技の原点を思わせる作品。絡み合った糸を解したいのに絡んだままになってしまうような関係性の父と子。『父が唯一くれた価値あるものは痛みだ』という台詞がせつな過ぎて涙が止まらなかった。そ>>続きを読む

オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.9

Netflixの『オールドガード』観了。
ボロボロになっても闘う女シャーリーズセロンが今度は死んでも闘う女になってた。闘う女はカッコいい、シャーリーズセロンはものすごくかっこいい。エンディングまで引っ
>>続きを読む

グレース・オブ・ゴッド 告発の時(2018年製作の映画)

3.3

とても重い映画だった。
実話をもとにしたストーリーとは言え、おそらくは現在も起きているであろう小児性愛虐待。

神父から子供達への幼児性愛虐待を告発するために立ち上がった人達(かつてのその虐待にあって
>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.0

コロナ禍や選挙や貧困問題がひっ迫しているこの時勢では、全国民がこの映画を観るべきと本気で思った作品だった。無理解から生まれる差別や、事実が他者の承認欲求により歪められて伝えられてしまうメディアの姿をあ>>続きを読む

ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

3.2

『ミッドサマー』をようやく観た。
このアリアスター監督作品は前作の『ヘレディタリー』もどうにも合わなくて好きじゃなかったんだけどとりあえず観てからだなーと思って観た。

で、やっぱり自分には合わなかっ
>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.9

ようやく観た、ジョンウィック パラベラム。

やー、ひたすら戦いまくるジョンウィックのある種の品行方正さと残酷さが炸裂していた。
キアヌリーブスの身体能力をギリギリまで引き出して撮ってる映画だと思った
>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

5.0

久々に観返したので記録。

こんなにひたすらに美しくて
悲しくて
優しくて
猛々しい映画は他に観たことがない。

衣装は石岡瑛子氏。本当に夢見るような美しさ。オールロケで撮影したシーンが素晴らしい。
>>続きを読む

アップグレード(2018年製作の映画)

3.8

近未来に実際に起きそうな事件を題材にした映画。全体の尺と内容の密度のバランスが良いなって思った。

映画のストーリーとしては、更なるバージョンアップを望むAI(っていうの?この場合)とそれに操られてし
>>続きを読む

タグ(2018年製作の映画)

3.9

実話ベースと映画とのこと。

30年間もずっと鬼ごっこし続けている
「本気のバカ」(褒めてる)が思いっきり走り回って騙しあって罵り合いながら鬼ごっこしてる様子は本当に楽しそうだった。スッキリさっぱり観
>>続きを読む

シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.4

他人に親切にしようとする純粋な思いと、
いろんな承認欲求と、
自分の欲望と、
犯罪のせめぎ合い。
それらがうまくミックスされた映画だなーと思って観てた。
他人に利用されちゃう人っているよねっていうのと
>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.7

非常にメンタルを削いでいく映画。
ラストに向かっていく毎に人の粗暴さやエゴ剥き出しになっていく流れは見事。

最初観た時よりも2回目に観た時の方が内容がスルリと理解出来た。けど、いろいろ謎の残る映画。
>>続きを読む

パーフェクト・センス(2011年製作の映画)

3.5

covid19が席巻している今だからこそ観ておくべきかなと思って観た。

ウイルスの感染経路やウイルスの経路というよりも、嗅覚や聴覚を失って尚且つ人々の感性が壊れていく様が描かれてる本作は、人の持つ暴
>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

ひたすら通話しているだけのワンシュチュエーションムービー。没入感がハンパなかった。ワンシュチュエーションだからこその没入感なんだろうなってわかるんだけど、それには綿密に練られた構成と、的確な台詞回しが>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.5

久々に観たので記録。

何度観ても
『ぶっ壊れてる映画だなぁ』(褒めてる)
とシミジミ思う映画だった。

クリスチャンベイルのいろいろ脳内がキレまくった演技は最高。何か摂取してないとこういうキレ方出来
>>続きを読む

コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.9

久々に観たので記録として。

ガイリッチーらしい、クールでツボを突いたカッコ良さのある映画。設定の面白さと二転三転するストーリーも最後まで観るものを引っ張り続けてくれる内容で最高。
キャスティングも申
>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

3.6

シャラマン流Xマン3部作のエンディング。

特徴的な色使い、
シンメトリーを意識した画角、
アメコミをうまくストーリに折り込みつつ本当の祈りや思い込みみたいなものを描いた映画。

んー、もう少し消化し
>>続きを読む

ふたつの名前を持つ少年(2013年製作の映画)

4.2

実話ベースの映画。
ユダヤ人の少年が己の本当の名前を隠してポーランド人として名乗り、戦時期をサバイブしていく映画。
辛い場面が多すぎて泣きながら観たけど、こういう映画は世の中に必要だと思う。
人を狂気
>>続きを読む

ネコのミヌース(2001年製作の映画)

3.9

とっても楽しくて愛おしい映画だった!大好き。

猫から人間になってしまった主人公の奇行も猫っぽくてよかったけど、出てくる猫達のなんと可愛らしいこと。
社会批判をするためのネタが織り込まれたストーリーだ
>>続きを読む

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)

4.8

とにかくお洒落で全てオートマチックでアルミの硬さを感じさせるおうちの子供と、
そのおじさんの一日。おじさんは貧乏で無頓着で優しくてそれでも振る舞いはとってもジェントルマン。おじさんの住まいのボロさや犬
>>続きを読む

彼らが本気で編むときは、(2017年製作の映画)

4.0

痛みとかほころびとかを
ゆっくりまぁるく包むように丁寧に編まれた話の映画だった。

海外映画と比較しなくてもいいんだけど、自然とアランカミング主演の『チョコレートドーナツ』の日本版のような印象を覚えた
>>続きを読む

ステップ(2020年製作の映画)

3.5

オンライン試写にて鑑賞。

・しょっぱなから泣ける設定。
・ガチで子育てしてる人達にはなかなかに貫いてくるものがあるんではないかと。
・亡き妻の両親の献身が染みる。 神のよう。
・娘役のお嬢さん、大き
>>続きを読む

スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

2.9

典型的なフリークスもの、と思った。

・ピンク色とパープルで展開される画面の色具合。この色構成は好き。
・ウェスアンダーソン的な左右対象構図
・とことんフリークスの人達(特殊メイク込み)を引っ張って使
>>続きを読む

MEMORIES(1995年製作の映画)

3.9

久々に再見したので記録。

3本の短編からなるオムニバス映画。
『彼女の思いで』
ホラー、思いっきりスペースホラー。ちなみに音楽は菅野よう子。

『最臭兵器』
すっごい面白かった。最後のオチに至るまで
>>続きを読む

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

5.0

このところ、何故か押井守監督作品を見返しているのでこちらの作品も再見。

サイボーグ化した人間の末路というか、更なる「向こう」の存在を感じ続けていた主人公素子のエンディングは何度見てもグッと来る。
>>続きを読む

天使のたまご(1985年製作の映画)

4.1

他の押井守監督作品を観たのでこちらの作品も久々に再見。

これね、多分わからない人が多いかもしれない。(と言いつつ自分もきちんと理解してるかどうかは不明ですが)
旧約聖書がテーマになってることを知らな
>>続きを読む