penguinwhipperさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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イノセンス(2004年製作の映画)

4.7

士郎正宗の傑作漫画『攻殻機動隊』をアニメ映画化した第二作目。今回はバトーの視点から描かれた内容。
公開当時も劇場で観たし、DVDもBlu-rayも持ってるけど久々に再見したので記録。

・如何にも押井
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タクシデルミア ある剥製師の遺言(2006年製作の映画)

4.6

久々に観たので記録。

いろいろ変態メーター振り切ってる映画。
個人的に好きなポイントが盛り沢山で、五体投地して賛美したい映画。

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.9

新たに誕生した教皇と次を担うことになる教皇候補のストーリー。基本的に会話劇が中心になって、大きくドラマティックな展開はないけれど、深く滲み入るような台詞回しや演者の隅々まで神経を使った演技は流石。観る>>続きを読む

DRAGON ドラゴン(2015年製作の映画)

4.1

久々に観たので記録。

御伽噺とドラゴンのストーリーが融合して生まれたロシアならではのファンタジー映画。
・結婚式の衣装がとても素敵。
・ドラゴンの描写が素晴らしい
・自分を助けてくれた王子様は実は◯
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.6

発明家と実業家のプライドてんこ盛りなガチンコバトルと思いきや、
未来を良くしようとする各々の熱い思いのこもったとてもエモーショナルな映画だった。
試写後のトークショーに登壇なさった岩尾教授(本作の字幕
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.0

置き去りにされた気持ちを必死に言葉にして手繰り寄せるような、愛しくなる映画だった。二つの親子(母と息子)の繋がりを主軸に描いているけど、ジェンダーやいろんな事に触れてる映画。多分あの映画のオマージュだ>>続きを読む

酔うと化け物になる父がつらい(2019年製作の映画)

4.3

泣けて泣けて泣けてどうしようもなくて(帰りの電車でグズグズになってた)まりりん(原作者菊池真理子さん)の本がとても良い映画になってて、家族っていうものをただの綺麗事で済まさずに描いてた。刺さりまくった>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

ジムジャームッシュ作品が好きな人は納得のストーリーだと思う。
あと、ロメロのゾンビ映画へのリスペクトとオマージュがきちんと入ってるなーと思いながら観た。

・アダムドライバーへのイジリがきっちり入って
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.0

とってもとってもとっても素晴らしい映画だった!
スクリーンの隅々まで生命が漲っていてとても気持ちの良い余韻を与えてくれた。植物と動物に寄り添って生きる人間のなんと小さいことよ。自然に翻弄されながらもた
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霧の中の少女(2017年製作の映画)

3.0

真実は本当の正義とは限らないし模倣される事件も真実とは限らないし、誰が誰を疑って騙しあってるのか。最後に誰が一番怖いのか、ゾクッとした。トニおじさんの演技力が嫌味なくらいに役に合わせて炸裂してた。もう>>続きを読む

氷の花火 山口小夜子(2015年製作の映画)

5.0

2017年の山口小夜子没後10年追悼上映会
「宵待月に逢いましょう」にて鑑賞。思い出したのでメモとして記録。

素晴らしい内容だった。
ドキュメンタリーとして1人の人間をとても丁寧に掘り下げて追ってい
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夢の女(1993年製作の映画)

4.3

坂東玉三郎監督作品として二本目の映画。

吉永小百合の演技力と隅々まで徹底して再現された時代背景、着物の着付けや所作、当時の文化などが緻密に原作に基づいて構築されている美しい映画。

外科室(1992年製作の映画)

5.0

今でも何度も観る作品。

とにかく美しい。切ない。
こんなに極上な映画、滅多にない。

泉鏡花の原作に忠実に再現したシーンの数々、きちんと計算されて時代背景や身分まで考慮して着付けた着物や他の衣装の素
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夜叉ケ池(1979年製作の映画)

4.5

自分の中で、かなり強いインパクトを与えた映画なのでメモとして記録。泉鏡花の世界を教えてくれた作品。坂東玉三郎の二役の演じ分けが凄かった。魑魅魍魎をこれで知った。

DVD化されないのが残念。

(実家
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影裏(2020年製作の映画)

3.1

「人を見るときは裏側、影の一番濃い所を見るんだ」この台詞がとても重くて刺さる。松田龍平と綾野剛の両氏の光と影を演じ分けるような細やかで鮮やかな演技が素晴らしい。劇中にずっと響く水の流れる音が彼らの感情>>続きを読む

名もなき生涯(2019年製作の映画)

2.5

試写途中に具合が悪くなりまさかの途中退出した為、1時間ぐらいしか観れなかった。後日再鑑賞したい。なのでスコアも半分。
再鑑賞後にはまた再記録をつけたい。

《途中まで観た感想》
・広角レンズで撮った山
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

「美しい少女時代が終わってしまう」という台詞が印象的だった。四姉妹それぞれの生き方や誰を愛するか等の人生そのものを描いたこの映画はとっても美しい映画だった。シアーシャローナンが美しくそしてのびのびとジ>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.8

凄いものを観た。凄い映画を観た。

まさに体感する映画。全編ワンカットが更なる没入感を煽ってまるで自分が戦場にいるようだった。

走れ 走れ 走れ 走れ 走れ 走れ!!

砲弾飛び交う戦場を駆け抜けて
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グッドライアー 偽りのゲーム(2019年製作の映画)

4.0

予想とは違うストーリー展開ですっごい面白かった!
飄飄とした好々爺な爺ちゃん詐欺師とウブを装う婆ちゃんの面白おかしい騙し合い劇かと思ったら、
「と ん で も な い!!!」
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.5

憧れのプロレスラーの元で修行してプロレスラーになるべく施設から抜け出したダウン症の青年ザックと、いろんな事情を抱えて働いている魚業から逃げ出した青年タイラーが出会って、いろんないきさつをすっ飛ばしてそ>>続きを読む

ふたりの J・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏(2018年製作の映画)

3.0

実在した作家とその作家のボディダブルとして世の中に登場した男の子(実際には女性)の話。

架空の人物とストーリーを練り上げてそれに乗ってしまった人達のお話は、現代のSNSにもあり得るような他人になりす
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

マシンとスピードと汗とオイルに塗れた世界で、漢の意地がガチンコでぶつかり合う映画だった。

マットデイモンとクリスチャンベイルの組み合わせは凄く良いなって感じた。良い歯車になってる気がする。

レース
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

ジョジョラビットサポーターなので公開初日に朝一で観てきた。しっかりジョジョラビットTシャツ着て行った。

もー、こんなに可愛いフリしてめちゃくちゃ痛烈に戦争批判がしっかり入ってるなんて最高。怒りや反発
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.9

出演陣と演出のゴージャスさに反比例してかなりの社会派だった。リーマンショック前後の社会情勢に乗じた人の成り上がり方なんかが上手く描かれていた。それにしてもジェニファーロペスのカッコ良さたるや!JLoに>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.5

《これから観る人はぜひ白いセーター着用で観るのを強く推奨!》(絶対楽しいよ)あ、ドーナツもあるといいかも。
日本最速試写会にて観賞。
最っ高に面白かった!!!
幾重にも張り巡らされたトリックと
登場人
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ハングリー・ハーツ(2014年製作の映画)

3.4

怖い映画だと思った。

子供を思う気持ちが暴走して(いや、暴走っていうか盲信というか、ある種の自己洗脳というか)…こういう人っているよねって思わせる内容。
(抗生物質を極端に嫌がる人とか、極端に潔癖症
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五日物語 3つの王国と3人の女(2015年製作の映画)

5.0

久々に観たので観賞記録として。

3つのストーリーからなるオムニバス映画だけど、それぞれがきちんと繋がっている構成。
3つのストーリー、3人の女、それぞれが欲望に駆られて行う行為には、代償が付き纏う。
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ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

4.7

公開当時は試写会で偶然にも二回観賞。
監督にも質問させてもらえて幸運だった。

この映画はとても感情移入して観てしまった。
自分にはめちゃくちゃ刺さる内容だった。

久々にDVDで観たので観賞記録とし
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私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

3.6

『サイコロジカルサスペンス』と銘打つだけあるなって思った作品だった。

主人公は年下元彼の気を引きたくて始めたSNSで別人に成りすまし、そこで恋に溺れる。
年齢も名前も偽って登録して別人として振る舞う
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運び屋(2018年製作の映画)

4.1

クリントイーストウッド監督の最新作『リチャードジュエル』を試写会で観て、
『運び屋』の感想を記録していなかったのを思い出したので記しておく。

クリントイーストウッド監督主演の映画として、
ズドンと手
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.8

42年かけて描く一大ページェントのエンディング。
とりあえず長年に渡って壮大なストーリーを見せてくれてありがとう!

(いろいろ突っ込みたいところもあるんだけど、
この映画に到ってはもうお祭りみたいな
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