ペペロンチーヌさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ペペロンチーヌ

ペペロンチーヌ

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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.5

エロとホラーは突き詰めると笑いに昇華するというのが僕の持論ですが、その観点で見るととってもいい線行ってるけどあと少し・・・、というのが本音でしょうか。

クズい登場人物がどんどん死んでいくのは痛快で、
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グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告(2020年製作の映画)

3.3

どうして企画が成立したのかとっても謎な映画だけど、児童文学が原作と聞いて納得。面白かったです。笑いの中に世の中の厳しさ、争うことの無意味さを盛り込む点にスタッフの意図を感じることができました。

ギス
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

4.0

今更シリーズ3作目?と思ったけど、監督がディーン・パリソットなので見に行ったら大当たり。さすがです。この監督の映画に外れはありません。それは断言できます。

理屈をギャグで乗り越えていく展開は乱暴かも
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

自分の語彙力のなさをさらけ出してしまうのだが、すごい映画を見たなと思った。すべてのカットに謎の緊迫感があり、プツっとつついたらすべて割れてはじけ飛んでしまうような張り詰めた空気に満ちているのだけど、そ>>続きを読む

タイトル、拒絶(2019年製作の映画)

2.8

期待半分、不安半分で見たけど、不安が完全に的中した映画でした。

まずもって、設定とディテールがとーっても甘いのが興を削ぐ一因で、事務所と待機所が一緒になってるデリヘルなんて、今時ありえない。待機所で
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さくら(2020年製作の映画)

4.0

予告編を見た時、あー、またこんなのかとため息が出たが、「監督 矢崎仁司」のクレジットで驚き、見ることに決めた。結果は見て正解だった。

自主映画的なざらッとした画造りと省略の文法を商業映画に落とし込む
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ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

3.4

すごく挑戦的な映画なんだけど、原作とのマリアージュは不発だと思う。全然原作に関係ないオリジナル脚本でこーゆー映画を見たいと思った。

高いところと低いところ、背の高い男の子と背の低い女の子へのこだわり
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空に住む(2020年製作の映画)

4.0

なぜこの企画に青山真治が監督として選ばれたのかがどうしても理解できないのだけど、映画は素晴らしい。一見すると何も描いてないように見えるし、実際そうした意見も多いようだけど、もしこの映画を見て「何が言い>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

4.2

まずもって、これは映画ではないと思うのです。超ハイレベルなテレビドラマといえます。なので、いつもの不穏当な画作りを一切封印しているんですが、それでいてきちんと「黒沢映画」になってるのが不思議。NHKの>>続きを読む

とんかつDJアゲ太郎(2020年製作の映画)

3.5

普通の映画にはしないぞという作り手の気概を感じた。きちんと映画になってるのはすごい。伊勢谷友介の使い方もすごくよかった。スキャンダルさえなければ彼はもっと評価されてしかるべき役者。ただ、加藤涼をこの手>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

3.6

日本映画の伝統である「社会派サスペンス」を絵に描いたような作品。優れた脚本と何の特徴もない無難な演出という意味で。

「昭和史の謎」としてはトップクラスの事件を題材にした原作小説の目の付け所の良さをこ
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星の子(2020年製作の映画)

3.8

不思議な映画だけど、実は芯がぶれてないというか、一貫して描いてるのは「林ちひろ」という一人の15歳の人間の日常と人生でしかない。その人生にはたまたま、両親が信仰してる謎の宗教や、それが嫌で家出してしま>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.5

周囲で評判の青春映画。

母校の応援という正直「かったるい」行事に、「なんとなーく」参加してる高校生たちのけだるい感じが実にリアル。みんなそれぞれに色々抱えていて、それと折り合っていくしかないのはわか
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.8

意外な掘り出し物というと、古厩監督に失礼か。自主映画時代からのテイスト、タッチは健在でさすがの仕上がり。小寺さんの内面を一切描かないことで、周囲の高校生たちのキャラ像を浮き彫りにしていく演出が見事。卓>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

大作映画ばりの予告編にころっと騙される絵に描いたようなB級映画。結論としては、まあまあです。

脚本が粗っぽいのが気にはなったが、「人がいるのに見えない」という恐怖の演出などなど随所に監督の力量は感じ
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.5

なるほど、評価が難しい映画。

長澤まさみははまり役だが、彼女の力量を思えばもっとできる。つまり、監督が役者に優しすぎるのだ。逆に、阿部サダヲと長男役の二人の役者への追い込みがすごく、この3人の輝きは
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はちどり(2018年製作の映画)

4.5

2020年上半期で一番見たかった映画。期待にたがわない傑作でした。

14歳のウニは、漫画家になれればいいなー程度のビジョンしかもっていない平凡な女の子。韓国特有の学歴至上主義が歪んだ形で満ちている学
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.4

「造りが雑」「子供が考えたような設定」などと酷評が並んでいたが、そこまででもなかった。

主演のサッシャ・ルスという女優さんの佇まいが素晴らしく、銃の構え方、撃ち方などのガンアクションが様になってて、
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.2

グレタ・ガーウィグが『レディ・バード』に引き続き盟友とも言うべきシアーシャ・ローナンを主演に迎えた監督第2作はなんと、『若草物語』。前評判にたがわぬ傑作でした。

時系列をずらしていく構成をわかりにく
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

※TOHOシネマズ日比谷の先行上映で鑑賞

ジャームッシュがゾンビ映画に挑んだらこうなったという、ギリギリでお遊びの枠内にとどまってる珍作。

ビル・マーレィとアダム・ドライバーの警官コンビがひたすら
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しとやかな獣(1962年製作の映画)

4.0

恥ずかしながら初見でした。文化住宅に住む元海軍中佐の一家が、会社や金持ちから金を巻き上げてプチ贅沢をするブラックコメディ。

若尾文子は、一家の上を行くさらにしたたかな女を演じるがあくまで脇役。伊藤雄
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メランコリック(2018年製作の映画)

4.0

※2020年3月18日に2度目の鑑賞

2度目の鑑賞だが、やはり傑作。端的に言えば「居場所」の映画で、非合法な仕事ながらも、「必要とされてる」喜びに主人公が目覚めていく過程が素晴らしい。銭湯のシーンが
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.0

『ヘレディタリー/継承』のアリ・アスターによるカルト映画。前作はギリギリのところでホラー映画のジャンルの枠組みを残していたけど、今作はジャンル無視の容赦ない造りで、いよいよ本領発揮といったところか。>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

4.0

さすが三池崇史ともいうべき、痛快なエンターテインメント。

予告編や前情報は本当に「障り」でしかない。この先どうなるのだろう?この人物はどう退場するのだろう?などと予想することは全くの無駄。入り組んだ
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婚期(1961年製作の映画)

4.0

※2020年2月28日に「若尾文子映画祭」で鑑賞

婚期を逃しかけて焦り気味の資産家一家の姉妹(若尾文子・野添ひとみ)。兄(船越英二)の嫁(京マチ子)が気に入らず、まさに小姑として日々嫌味を並べて追い
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Red(2020年製作の映画)

3.3

時系列を「あえて」ずらした構成や、出来事のディテールを大胆に省略して物語を紡いでいく語り口はとても良い。「私は籠の鳥じゃないんだ」というテーマも表現できてる。だが、そのアイテムになるべく昔の恋人との出>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.8

未解決殺人事件を名探偵が解決するという、今時珍しい作品。真相の種明かしが早々になされて、「さあ、どうなる?」と思わせてからの展開が見事。伏線の張り方、罠のちりばめ方はまさに「本格ミステリー」で海外の古>>続きを読む

悪の法則(2013年製作の映画)

2.8

どうひいき目に見てもカタギとは思えない実業家(ハビエル・バルデム)の弁護士(マイケル・ファスビンダー)は恋人(ペネロペ・クルス)との結婚を控え大金が必要だった。そこで、実業家に紹介してもらった麻薬ディ>>続きを読む

ギャンブラー(1971年製作の映画)

3.7

カナダとの国境にあるさびれた炭坑町にやってきた賭博士のマッケイブ(ウォーレン・ベイティ)は口八丁手八丁で町での存在感を増すと、あっという間に娼館と賭博場を兼ねた宿屋を作り、町の顔役となる。娼館の女たち>>続きを読む

プロジェクト・グーテンベルク 贋札王(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

※2018年に東京国際映画祭で鑑賞した際の感想です

バンクーバーのチャイナタウンで画家を目指している男女。女は才能を見込まれ成功をつかむが男(アーロン・クオック)のほうはうだつが上がらず、贋作で食い
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.5

やりつくされた「ベタ」なストーリーをどう料理するのだろう? レディー・ガガとブラッドリー・クーパーの存在感でキラキラさせて見せるのかなと思ったら、そうではなかった。二人の存在感を出し尽くして絞り切った>>続きを読む

29歳問題(2017年製作の映画)

4.0

舞台は2005年の香港。1975年の同じ日に生まれた二人の29歳女性が人生をどう生きるかを描いたチャーミングな快作。ラストは珍しく映画見て泣いた。すべての登場人物が魅力的でもう一度初めから見たいくらい>>続きを読む