ぴよさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「卒業」を軸にした構成。

「彼女たちを追いかける」という監督自身の主観を起点にしたためにファン向けになってしまった印象は少なからずある。

記録としては間違いなく貴重。

乃木坂46のドキュメンタリ
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おニャン子・ザ・ムービー 危機イッパツ!(1986年製作の映画)

5.0

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『まごころを、君に』じゃん。

この頃から「卒業」って言ってたのか。

桃井かおりみたいな桃井かおりが出てくる。

予想してた内容と違ったが資料価値が高い。

撮影がしっかりしてるので劇場での鑑賞にも
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小さなアコーディオン弾き(1994年製作の映画)

5.0

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ノイズが混じった低画質の映写にまずゾクゾクしてしまう。

クライマックスで一気に宇宙へと飛ばされ、タルコフスキーやカネフスキーに連なる映画の夢に邂逅する。

不屈(2018年製作の映画)

5.0

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幽霊なのわかってるのに音で教えてくれるのがちょっと楽しい。黒沢清風味。

積み重ねたモチーフがフィナーレに帰結する静かな鎮魂歌。

色調を白くしすぎだとは思う。

南の海からの歌(2008年製作の映画)

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全裸バイクとファミリーヒストリー。

メンデルの法則がドラマを作ってるのは初めて見た。

カートゥーン・サルーン風味。

(ハル)(1996年製作の映画)

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終盤になって、これまでの時間がすべて愛おしくなる映画。最近では失われた構成。

深津絵里演じる(ほし)が陰キャっぽいのに彼氏も友達も普通にいる姿が垣間見えて結局遠くの存在になってしまうのは寂しかった。
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未来の想い出 Last Christmas(1992年製作の映画)

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未来予知はインサイダーにならないのか。

赤塚不二夫、藤子不二雄A、永井豪、蛭子能収が(おそらく)本人役で出演。

マーベル・スタジオが手癖でやりがちな演出を真剣にやってる印象があった。

狼と羊(2016年製作の映画)

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半獣人が出てくる。

そろばんずく(1986年製作の映画)

5.0

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本気とも皮肉とも取れるバランスが凄い。
そして、ちゃんと筋は通している。見事。

石橋貴明がはじめしゃちょーみたいだった。

バブル期の広告代理店のノリを暴いてるので
今だったら公開に辿り着かなそう。
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それから(1985年製作の映画)

5.0

(DCP)
おそらく森田芳光ベスト。

カット割、カメラワーク、陰影。
全てが良かった。

長回しも緊張感があって見事。

松田優作は紫煙の燻らせ方が上手い。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

5.0

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(DolbyCinema)
ミニシアターで観る外国映画のような作りで驚いた。

構成・演出は2022年公開の邦画ベストかもしれない。

声優が誰でもいいような作りだから、テレビシリーズのキャストだった
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ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

5.0

「こういうのでいいんだよ」という映画。

現代では想像ですら成り立ちにくい内容で、なんてつまらない世界を生かされてるのだと思ってしまう。

終映後の観客の雰囲気が良かった。

オマージュもさりげなくて
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春の夢(1960年製作の映画)

5.0

(35mm)
松竹の喜劇映画で断トツの面白さ。

焼き芋屋の笠智衆が出オチかと思ったら、そこから最後まで走り続けるスクリューボールコメディ。(笠智衆は寝てるだけ!)

わざとらしいメガネの久我美子も大
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今年の恋(1962年製作の映画)

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(35mm)
コメディとして台本と演出がよくできている。

岡田茉莉子のストレートなツンデレ。

東名高速道路ができる前なのが判る。

ストーリーはかなりどうでもいい。

アウトサイダー(1981年製作の映画)

5.0

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ただの「アル中のクズ男」を意味ありげに撮ってるのが凄い。

タイトルは主人公が「映画の中」だけではなく「映画自体」からの逸脱者であることを示唆している。

そして、最終的に映画そのものが映画から逸脱し
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オービタル・クリスマス 聖夜を祝う全ての人に(2021年製作の映画)

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「やってみないとわからない」で企画が始まった映画のテーマが「やってみないとわからない」になっていて美しかった。

ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

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睡眠時間。会話劇だけで動きがないと辛い。映像美も台詞を散文化させてしまうのでは。

ファミリー・ネスト(1977年製作の映画)

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楽しいところが一つもない『サザエさん』。

義父が(印象どおり)ただのクソ野郎だと判るところは笑ってしまう。

レイプシーンのあとに歌謡曲を流す狂気は真似できない。

死闘の伝説(1963年製作の映画)

5.0

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(35mm)
A24の映画より怖い。

田舎に響く文太の声が渋すぎると思ったら見事に凶兆だった。ヤクザのときより怖い。

加賀まりこの顔も心も都会すぎると思ったが猟銃をぶっ放すので納得した。

強烈な
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惜春鳥(1959年製作の映画)

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(35mm)
風景も感情も今は失われた過去のものだが、その悲しみは変わらずに在る。

退屈だが、いい映画。

心中する相手がいるだけ幸せかもしれない。

サイの季節(2012年製作の映画)

5.0

陰影、構図、音響のすべてが素晴らしい。

観て良かったが映画館で観たかった。

『ジョーカー』(2019)と同じレイアウトがいくつかあった。

チェチェンへ アレクサンドラの旅(2007年製作の映画)

5.0

(35mm)
ストーリーは言葉によって語られず、映し出されるものにすべてが表現されている。

囚われの女(2000年製作の映画)

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とっかかりが一つもなく、何も感じなかった。理解できる要素が一つもない。

オルメイヤーの阿房宮(2011年製作の映画)

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掴みが良い。

メタ時間軸的な見せ方。

忘れられない絶望と忘れてしまう希望。

ひめゆりの塔(1953年製作の映画)

5.0

(35mm)
戦後まもなく本作が撮られたこと自体に絶対的な価値がある。

司令部から解散させられてセーラー服に着替える(戻る)ことで、皆の表情が柔らかくなるのが印象的だった。

みなしごになった子供を
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

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「オンラインネットワーク」があると世界観の前提が崩れるのではないだろうか(それこそ一番の象徴である「手配書」とか)。ストーリー自体行き当たりばったりでプロットをそのまんま映像にした感じなのが勿体ない。

FLEE フリー(2021年製作の映画)

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中割りを入れたくなるのは、私が日本人ゆえか。

スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

5.0

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最後のアイテムの使い方はズルい。

「生活と政治」であり「家庭と国家」。

撮影における「4人目」の存在が透明化している。

クレイアニメの効果は芳しくない。

ローカル・ヒーロー/夢に生きた男(1983年製作の映画)

5.0

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(DCP)
テキサスの夜景の撮り方が素晴らしかった。
(それまでの白夜との対比でもあるのか。)

上映後、「夢に生きた男」のトークショーが行われた。トリビアを偶然耳にする運命力。

夜の牙(1958年製作の映画)

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(35mm)
脚本は面白い。

石原裕次郎主演作では異色な気がする。

絶命をライティングで見せるのが上品だった。

東京マダムと大阪夫人(1953年製作の映画)

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(35mm)
コメディ映画としてはよくまとまっている。

新人の芦川いづみが可愛い。

さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について(2021年製作の映画)

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こういう恋愛がしたかった。

ライティングが緻密だった気がする。

配信されたらもう一度観る。

インフル病みのペトロフ家(2021年製作の映画)

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セリフやカットの繋ぎが丁寧すぎる印象。もっと雑に繋いだほうが幻覚っぽい。

虚実が入り混じるというよりは、現実と虚構を相対化して並べている感じ。すべてが真であり偽。

『ブラックパンサー:ワカンダ・フ
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

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(BESTIA)
ストーカー女の不法侵入と器物損壊を見せられる。ハイルックスでないと成り立たないストーリーだが、そもそも恋愛自体が一定水準以上のルックスを求められるというのなら残酷すぎる。

押井守っ
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ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版(1989年製作の映画)

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映画を弔う映画。

完成度だけで言えば、トトが帰郷してエレナに似た娘を見かけて終わるほうが美しい。

何度か観てるが、完全版しか観てない気がするので国内初上映版をフィルムで上映してほしい。

『ベルフ
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