保険セールスマンを誑かして企てた保険金詐欺の行末は、胃のあたりにいる「小さな男」の勘次第ということか。
レイモンド・チャンドラーのハードボイルドを感じつつも、ビリー・ワイルダーの描くファムファタールも>>続きを読む
そんなにハマらなかったのは、風の谷のナウシカの劣化版にみえたからかもしれない。
要素多すぎてボヤける、、。
「天国の日々」もそうですがホリーの心情がナレーションで回顧するように語られることで、ロードムービーの車輪が反重力で3mmほど浮いてるような気にさせるのですが、キットが俺はここにいると言わんばかりに土埃>>続きを読む
厳格なピューリタン姉妹と自由恋愛主義のフランス人の価値観の差異が現れていて、とても面白い。フランス人が吟遊詩人オルフェウスのように映るのか。
姉アンが界面活性剤のように水と油を乳化させる機能を果たすの>>続きを読む
ミレーとターナーの絵画の世界を映像化したような麦畑とマジックアワーの美しい風景に滲む色恋と、流れるモリコーネの音楽。あまりにも贅沢すぎる。
「善人は天国に導かれ、火を逃れる。
でも悪人の声は、>>続きを読む
物理学と被せるとスピ感が増すので控えたいと思いつつも、このニュートリノ三姉妹ともいえそうな彼女らの振動を僕らは観測してしまう。
おとぎ話などと括ってしまうと、届けようとする声をフィクションだと断絶して>>続きを読む
配信にないからずっと観れておらず、伊丹十三 4K映画祭に感謝🙏せっかくの機会なので多分毎週日比谷に通います。
脱税者と国税局査察部の終わりなき闘い。あのBGMが妙に心を掻き立てる。
抜いた分は勘付かれ>>続きを読む
映画というより現代アートの類なのでは?と思いながら観ていましたので、タイトルおよびその字体が本作にミスマッチだなと思いました。
ふんだりけったりで制約だらけの僕らは泥臭くもがき、それでも捨て切れぬ思い>>続きを読む
ゲストハウス・ココにいる人たちのエピソードをオムニバスで。
「おかえりなさい」「ただいま」なんて久しく耳にしたことのない言葉にハッとして、「急いでない?」という言葉にドキッとする。
おにぎりっていい>>続きを読む
シルヴィアの「月は望まないで。星があるから」という台詞が良かったです。
本作で描かれていた頃のボブ・ディランの曲を聴いたことがなく、これを機に調べてみようと思う。
僕が好きなのはforever y>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
引きでリビングが映った時に目を引くのがダイニングテーブル。「これほど几帳面な人間が、なぜダイニングテーブルを傾けることを認めたのだろうか」という思いを胸中に抱えながら作品を観ていくことになる。
あの>>続きを読む
児童向けの映画としてもめっちゃ面白いのですが、やっぱ大人に響くもの方が大きいですよね。大切なことは子供の頃に学んだはずなのになぁ。
野生動物の狩る側/狩られる側の共生がファンタジーとして成り立つのは、>>続きを読む
彼らの間で祖母のドリーは"grandma"という代名詞で呼び合える。ツアー参加者に対してデヴィッドが"grandma(名詞)"で語ろうとした時に、ベンジーが「"ドリー"」と訂正する。
この世界に確かに>>続きを読む
映画やその他様々な場所で見かけるけれど、何者なのかあまり存じてなかった田中泯。ダンスとは、自然との調和でもあり、遊びでもあり、極めてプリミティブな動作なのだと実感した。まだ言葉のない時代にもあった踊り>>続きを読む
無一文から成り上がったチン(トニー・レオン)と、捜査官のラウ(アンディ・ラウ)の追いかけっこ。香港映画界での世代交代を感じつつも、やはり強すぎるこの二人。
ウルフオブもそうですが、『甘い生活』の空飛ぶ>>続きを読む
「月の光」とともに滑るさくらに惹かれたタクヤが、フィギュアスケートを真似る様は、子どもが周囲を真似るのと同じように無垢で自然な行動だった。
屋内に差し込む自然光のように眩い3人の関係性は同時に柔く脆く>>続きを読む
香港映画からしか得られない養分がある💪
30年前までは確かに九龍城はあって、そこに根差した生活が人の数だけあったんやもんなぁ。その時代の懐古する描写と、世代交代の意もありつつ、とても良かった。
叉焼丼>>続きを読む
老醜を晒すことなく律した生活と、自死の潔さを描くと同時に、ボケとSFの境界を暈した面白さを感じられる作品。
前半部分で登場する人たちも、後半に差し掛かると、あれ?となる部分が多くある。
敵は北から攻め>>続きを読む
藤田真央さんのピアノが聴きたくて見始めたけど、風間塵のピアノを聴いてた。
恩田陸さんと藤田真央さんの対談含む、藤田真央さんの著書を先に読んだことも大いに関係あると思うのですが、『蜜蜂と遠雷』の映画は過>>続きを読む
河合優実の演技は言わずもがな。
自由奔放でありなが何かに依存していないと不安で、突き放しはするけど突き放されるのは嫌いで、社会での道理を弁えているけど家ではヒステリックな。
今後の目標は生存です。
乾>>続きを読む
「めぐり逢えたら」の脚本家×メグ・ライアンはここから始まってたのね。各シーンのラストがコメディ→ラブコメ→ラブへと移っていくのが楽しい演出。
スポーツ観戦中の真剣な相談中に、周囲のウェーブにあわせてバ>>続きを読む
建築家リカルド・ボフィルと彫刻家ダニ・カラヴァンによるセルジー=ポントワーズを舞台に4人の男女の恋愛模様を描く。
エリック・ロメールによる「喜劇と格言劇」シリーズの第6作。
理想のイメージに恋する臆病>>続きを読む
14歳から10年間の昏睡から目覚めると、家族は離散していた。どうすればまた家族団欒を取り戻せるのかを14歳の頭で考える。
"今"と"あの頃"が接触したときの、変化と不変を描いている。戻れないからこそ">>続きを読む
原発の社員がまだ若手社員たちで溢れる新進気鋭だった頃、原子炉事故を捉えたTVカメラ映像を巡って展開される社会派サスペンスドラマ。
ビリー・ワイルダー作品以外でジャック・レモンを見るのは初めてでしたが、>>続きを読む
多分、両方ともカレーライスのPR映画。
青森の人の距離感であれば山中の言動ってしっくり来るんですけど、県外となれば変態ちっくに感じる。そういう"変"を全て受容できてしまう山本奈衣瑠という人間の個性で成>>続きを読む
白黒である意味が分からなく、
開始1秒でから続くモヤモヤ。
居心地の悪い画角。
ただ、カレーライスは食べたくなる🍛
多分、カレーライスのPR映画。